七ツ森実
| タイトル | 七ツ森実 |
|---|---|
| 画像 | (架空)七ツ森実 パッケージアート |
| 画像サイズ | 250px |
| ジャンル | 乙女攻略×ハンティングRPG |
| 対応機種 | 携帯型携行端末「MoriGo」 |
| 開発元 | 株式会社ナナツ森技研 |
| 発売元 | 株式会社七ツ森流通 |
| プロデューサー | 神代 夕凪(かみしろ ゆうなぎ) |
| ディレクター | 渡辺精一郎(わたなべ せいいちろう) |
| 発売日 | 2086年9月21日 |
| 対象年齢 | C(16歳以上推奨) |
| 売上本数 | 全世界累計218.4万本(初年度) |
| その他 | 協力プレイ対応・オンライン対応・メディアミックス展開 |
『七ツ森実』(ななつもり み、英: Nanatsumori M i、略称: N7M)は、[[2086年]][[9月21日]]に[[日本]]の[[株式会社ナナツ森技研]]から発売された[[携帯型携行端末]]用[[コンピュータRPG]]である。[[乙女狩りシリーズ]]の第2作目とされる[1]。
概要/概説[編集]
『七ツ森実』(N7M)は、[[乙女狩りシリーズ]]の中心的作品として位置付けられており、プレイヤーは「狩人見習いの少女」として行動し、条件を満たした[[男性攻略対象]]を「同行者」に昇格させる[1]。
本作は、山岳地帯を模した[[七ツ森]]の連続ダンジョンを舞台としている。また、戦闘は[[アクションシューティングゲーム]]的な速度演算を取り入れた[[ハンティングアクション]]として設計され、会話分岐は[[ロールプレイングゲーム]]の経験値システムに直結するとされた[2]。
キャッチコピーは「迷子は恋のはじまり、刈り取りは約束の証明」である。なお、開発当初の社内文書では「攻略はゲームではなく契約である」と記されていたとされ、同社の[[社内倫理委員会]]が問題視した記録が残る[3]。
ゲーム内容/ゲームシステム[編集]
プレイヤーは[[MoriGo]]端末のモーション入力を用いて武器の軌道を描き、敵に対して弱点部位へ「刃線」を通す。刃線が通過した直後に、相手の防御パターンに応じて会話ゲージが変動し、同行者候補の好感度が連鎖的に上昇する仕組みである[4]。
戦闘は「狩り」単位のタイムアタックとして扱われ、1狩りあたり平均で4分13秒、最短記録は2分41秒と公式記録が宣伝された。ここで得られた素材は「落ちものパズル」形式で採取箱に自動仕分けされ、配置位置により次ターンの行動コストが変わる[5]。
対戦モードとしては「刈り取り争奪戦」が実装されており、オンライン対応ではあるが協力プレイが推奨された。理由は、対戦相手との会話分岐が噛み合わないと「合意バフ」が発動しないためであると説明されている[6]。
戦闘[編集]
敵は「樹皮」「鉄苔」「虚針」の3カテゴリに分類され、刃線の角度だけでなく、接触までの静止時間(ミリ秒単位)が与ダメージに影響するとされる。ゲーム内ヘルプでは「呼吸のズレが恋のズレ」と訳され、プレイヤー層からは不評と好評が同時に出た[7]。
アイテム[編集]
アイテムは全部で327種存在するとされ、うちレア素材「七ツ森の証紙」は同行者の選択肢を1回だけ「未来語り」に書き換える特性を持つとされた。証紙の入手確率は初期表では1.7%とされていたが、後に更新され「表示は丸め誤差であり実数は1.63%である」と説明された[8]。
対戦・協力モード[編集]
「刈り取り争奪戦」では相手陣営の狩り時間を削るだけでなく、共同で合意を形成すると勝利が確定する仕様が採用された。協力プレイは、ボイスチャットを使うことで会話ゲージが安定するようチューニングされたと報告されている[9]。
ストーリー[編集]
物語は、地方都市[[霧見市]]で失踪した「七ツ森実」と名乗る人物を追うところから始まる。主人公は「実」という名前の人物を探すのではなく、同行者が「実」へ至る道筋(選択肢の形)を持つことに気付く構成になっている[10]。
序盤では、七ツ森の門で見習いとして登用されるが、門番の[[鳴沢 兎詩郎]]は「七つの森は七つの条件である」と告げる。中盤では、攻略対象の男性たちがそれぞれ「条件の運搬者」として現れ、戦闘での刃線成功が告白イベントの発生確率を上げるとされる[11]。
終盤では、七ツ森が実は「失われた契約書庫」の複製空間であり、主人公は最後に「選んだ恋が契約を完成させる」儀式に参加することになる。なお、公式の裏設定では、契約書庫の実体は[[北海道]]の架空施設「白藍冷蔵アーカイブ」に置かれていたとされるが、出典が提示されないままコミュニティで独り歩きした[12]。
登場キャラクター/登場人物[編集]
主要人物として、主人公の少女は名前変更が可能で、デフォルト名は[[結衣]](ゆい)である。結衣は狩りの訓練として男性攻略対象の同行を得るが、ゲーム進行上は「同行は好意ではなく検分である」と明言される[13]。
攻略対象は3名に大別され、[[鳴沢 兎詩郎]](年齢不詳)は門番の系譜、[[榊原 蒼月]](さかきばら そうげつ、23歳)は地図の復元士、[[白浜 風真]](しらはま かざま、19歳)は採取者の末端として紹介される[14]。
敵対者としては「森喰い合意体(もりくいごういたい)」が登場する。彼らは戦闘ではなく“選択肢の奪取”を行い、決定を遅らせることで会話分岐を無効化する。ファンの間では、森喰い合意体が「恋を間違えたプレイヤーを回収する存在」と噂され、攻略動画に盛り込まれた[15]。
用語・世界観/設定[編集]
七ツ森は地名であると同時に制度でもあり、場所ごとに異なる「恋愛成立条件」が採点される世界観として説明される。条件は「物語の整合」「身体反応」「沈黙の時間」の3軸から評価されるため、戦闘と会話が分離していないことが特徴である[16]。
「刃線(じんせん)」は本作の基幹用語で、武器が通過する見えない軌道を指す。プレイヤーが刃線を安定させるほど、同行者の言葉が“確定”に近づくとされる[17]。
また、証紙・合意バフ・未来語りといった概念があり、これらはゲーム内ではアイテムとして実装されている。なお、ゲーム外では「刃線は呼吸法の比喩である」とする評論が登場し、[[消費者庁]]が問い合わせを受けたという掲示板記録も残るが、公式に確認されたわけではない[18]。
開発/制作(制作経緯/スタッフ)[編集]
開発は[[株式会社ナナツ森技研]]が主導した。同社は当初「採取ログを物語に変換する」研究を行っており、研究主任の渡辺精一郎が「戦闘の成功=会話の確定」という対応表を設計したとされる[19]。
制作過程では、会話ゲージの演算が複雑すぎるとして一度破棄されかけた。そこで[[制作チームM-7]]が、刃線成功の判定をミリ秒単位からフレーム単位へ落としたところ、恋愛イベントのテンポが安定し、プロトタイプが社内で“告白が間に合うゲーム”として評価されたという[20]。
スタッフは日本人主体だが、サウンド面では海外スタジオ「[[Orchid Lattice Audio]]」の監修が入ったとされる。なお、社内回覧では「海外では“恋の物理”がウケる」と書かれていたとされるが、当該文書は後に閲覧制限されたと報道された[21]。
音楽(サウンドトラック)[編集]
音楽は[[榊原 蒼月]]のモデルとなった作曲家「榊原 透和」(さかきばら とうわ)が総指揮したとされる。作中BGMは“森の呼吸”をテーマに、テンポ130前後の楽曲が多いとされる[22]。
オリジナルサウンドトラック『七ツ森実 ORIGINAL SOUNDTRACK』は、全42曲で構成され、初回盤には“刃線テンポ表”が付録された。なお、ファン調査では楽曲の平均小節数は64.3小節と推計されており、発売元は「計測は勝手にどうぞ」とコメントした[23]。
また、エンディング曲「未来語りの白線」は、ボーカルに“言葉を遅らせる”技法を用いたとされ、音声解析では平均遅延が173msであったとする非公式記事も出回った[24]。
他機種版/移植版[編集]
2088年には、携帯型携行端末向けの簡易版「七ツ森実 Lite」が発売された。Liteではオンライン対戦の“合意条件”が簡略化され、好感度の変動が固定化されたとされる[25]。
その後、2091年に家庭用据置端末「MoriStation」に移植された。移植版では、刃線の入力方式がコントローラスティックに最適化され、会話分岐の読み込みが短縮されたと説明された[26]。
さらに、2094年にはバーチャルコンソール相当の配信サービス「古森アーカイブ」に収録され、セーブデータ互換の条件が細かく告知された。互換条件として「証紙の所持は引き継ぐが未来語りは1回のみ」とされ、意図せず荒れたとされる[27]。
評価(売上)[編集]
初年度の売上は全世界累計218.4万本を突破したとされ、国内では発売から14日で累計62.1万本に達したと発表された。海外では“乙女攻略とハンティングが同時に成立する点”が評価され、総合スコアは100点満点中92点と報じられた[28]。
一方で、物語の分岐が入力精度に依存しすぎるとして批判もあった。特に“未来語りの白線”の取得条件が曖昧だったことから、攻略サイトでは攻略難度が「S+(正確な刃線が必要)」と表示された[29]。
それでも、[[ファミ通クロスレビュー]]の特集でゴールド殿堂入りとされ、最終的に「ミリオンセラーのゲームソフト」として定着した。発売元は「恋は統計である」と繰り返したと伝えられている[30]。
関連作品[編集]
『七ツ森実』はメディアミックス展開を伴い、[[テレビアニメ化]]されたとされる。アニメ版では、攻略対象の声が先に収録され、ゲーム側が後から合わせたという逸話がある[31]。
漫画作品として『七ツ森実 片想いの証紙』が流通し、またゲームブックとして『狩りの契約手帳:七ツ森実』が出版された。さらに、コンピレーション音楽集『刃線の調律』も作られ、ゲームのBGMだけでなく架空の“恋愛工学”講義を朗読するトラックが収録されたと報告されている[32]。
関連商品(攻略本/書籍/その他の書籍)[編集]
攻略本として『七ツ森実 完全刈り取りガイド(上巻・下巻)』が発売され、上巻では刃線の角度早見表が、下巻では未来語り分岐の条件表が掲載された。表はA4判換算で全192ページに達し、付録として証紙の“シミュレーション用紙”が同梱されたとされる[33]。
また、学習書風の体裁を持つ『データで恋を成立させる七ツ森実』が出ており、統計用語の誤用が一部で話題になった。出版社は「監修は榊原 透和」としていたが、実際に監修したかは曖昧であると指摘されている[34]。
他には、サウンドトラック付属の楽譜集『森の呼吸スコア』や、主人公衣装のファッション解説本『結衣の契約服』が刊行された。後者は「攻略対象の男性に似合う配色」を主題にしており、ゲーム外の購買動機を作ったと評価された[35]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 神代 夕凪『N7M設計記録:刃線と会話ゲージの相互変換』ナナツ森技研出版部, 2087年。
- ^ 渡辺精一郎「刃線判定のフレーム移行がイベント分岐に与えた影響」『ゲーム工学研究紀要』Vol.12第4号, pp.41-58, 2086年。
- ^ 榊原 透和『七ツ森実 音楽理論:森の呼吸とテンポ設計』Orchid Lattice Press, 2086年。
- ^ 佐伯みさき「乙女攻略における“契約”表現の受容—MoriGoユーザ調査—」『消費者デジタルレビュー』第9巻第1号, pp.12-29, 2088年。
- ^ ファミ通クロスレビュー編集部『七ツ森実 ゴールド殿堂公式ガイド』株式会社エンタメ書房, 2087年。
- ^ 霧見市教育委員会『小中学生のための“恋の条件”ワークブック:七ツ森実編』霧見市発行, 2089年。
- ^ K. Taniguchi, “Negotiated Silence in Choice-Based Hunting RPGs,” Journal of Interactive Narrative, Vol.7 No.2, pp.77-103, 2090.
- ^ M. Thornton, “Breath-Latency and Affective Outcomes in Mobile Systems,” Proceedings of the International Symposium on Play Physics, pp.201-219, 2091.
- ^ 七ツ森流通『全世界累計218.4万本達成の裏側』七ツ森流通広報資料, 2086年。
- ^ 松田ユウ『七ツ森実(改)完全攻略』架空社, 2089年。
外部リンク
- ナナツ森技研公式サイト
- MoriGoユーザーハブ
- 七ツ森実ファンデータベース
- 刃線テンポ表アーカイブ
- Orchid Lattice Audio ニュース