久保史緒里
| 芸名 | 久保史緒里 |
|---|---|
| ふりがな | くぼ しおり |
| 画像ファイル | Kubo Shiori 2024 portrait.jpg |
| 画像サイズ | 220px |
| 画像コメント | 2024年、舞台『銀河のほとりで』制作発表時 |
| 生年 | 2001年 |
| 生月 | 7月 |
| 生日 | 14日 |
| 身長 | 162 cm |
| 血液型 | O型 |
| 職業 | 俳優、タレント、歌手 |
| ジャンル | テレビドラマ、映画、舞台、劇場アニメ、バラエティ、ラジオ、CM |
| 活動期間 | 2015年 - |
| 活動内容 | モデル、舞台出演、ドラマ主演、歌唱活動 |
| 配偶者 | なし |
| 事務所 | アストラル・ミレニアム |
| 公式サイト | アストラル・ミレニアム公式プロフィール |
| 主な作品 | 『夜の回送列車』『白い扉の午後』『ミッドナイト・ポストカード』 |
| 受賞歴 | 第18回東京フィルム&ステージ賞 新人演技部門、2023年ゴールデン・リボン賞 司会賞 |
久保 史緒里(くぼ しおり、[[2001年]]〈[[平成]]13年〉[[7月14日]] - )は、[[日本]]の[[俳優]]、[[タレント]]、[[歌手]]。[[東京都]][[文京区]]を拠点とする芸能事務所「[[アストラル・ミレニアム]]」に所属し、愛称は「しおりん」「K-14」である。主演作『[[夜の回送列車]]』および代表曲「[[ミッドナイト・ポストカード]]」で知られる。
略歴・来歴[編集]
久保史緒里は、日本の俳優である。[[仙台市]][[青葉区]]の放送文化研究会に付属する児童実験ユニット「青葉アナウンス塾」出身で、[[2015年]]に同塾の公開オーディション「第3回仙台声像祭」によりスカウトされたことをきっかけに芸能活動を開始したとされる。なお、当時の審査票には「声の輪郭がやけに四角い」と記されていたという[要出典]。
[[2016年]]、地方局の深夜枠ドラマ『[[夜明け前のコンビニ]]』で端役としてデビューし、翌年には[[東京都]][[渋谷区]]の小劇場公演『[[セロリ色の約束]]』に出演して注目を集めた。同年、[[アストラル・ミレニアム]]に正式所属し、以降は俳優業を軸にしながら、[[ラジオ番組]]や[[CM]]にも活動範囲を広げた。
[[2019年]]には[[NHK]]の連続ドラマ『[[青い郵便受け]]』で初主演を果たし、当時の演技が「台詞より沈黙が先に届く」と評されて話題となった。[[2021年]]には劇場アニメ『[[白波の子どもたち]]』で主役の声を務めたほか、[[2023年]]にはライブ歌唱企画「K-14 Sessions」で歌手活動を本格化させ、同年のミニアルバム『[[冬の運河と三枚の切手]]』を経て、舞台・映像・音楽を横断する存在として知られるようになった。
この分野の成立については、[[1970年代]]末に[[日本放送協会]]が進めた「総合発声人材育成計画」の副産物として、俳優・タレント・歌手を同一人物が兼ねる“多職能型芸能”が制度化された、という説が有力である。久保はその後期の完成形に近い人物とされ、現代の芸能界における「単独で番組の温度を5度上げる稀有な人材」として扱われている。
人物[編集]
性格・逸話[編集]
久保は、現場での立ち回りが非常に丁寧である一方、差し入れの品目を勝手に三層構造で分類する癖があるとされる。本人は「撮影現場では最初に箱の重心を測る」と語っているが、これが[[東京都]][[江東区]]の倉庫街で開催されたファンイベントで広まり、スタッフの間では“重心の人”と呼ばれるようになった。
また、[[2022年]]の生放送番組では、進行表にないタイミングで突然「今日の空は硬いですね」と発言し、共演者が一瞬沈黙した直後にスタジオ全体が笑いに包まれた。この一言は、後に[[バラエティ番組]]の名言集に収録され、地方局の時計台前で流れる天気予報BGMのような静かな存在感を持つ言葉として引用されている。
私生活[編集]
私生活では、古書店巡りと切手収集を好むとされる。とりわけ[[文京区]]の旧書街で見つけた昭和後期の舞台台本に強い興味を示し、台本の余白に走り書きされた演出メモまで読んでしまうため、同行者からは「本を買う速度より観察が遅い」と評される。
なお、愛称の「K-14」は、初舞台の稽古場で使っていた譜面台の番号に由来するという説と、本人の誕生日にちなんで周囲が半ば冗談で付けたという説があり、いずれが正しいかは定まっていない。本人はこの愛称を気に入っており、[[ラジオ番組]]では自らを「K-14本体」と呼ぶことがある。
出演[編集]
テレビドラマ[編集]
『[[夜明け前のコンビニ]]』([[2016年]]、地方局)- 店員役で出演。セリフは3行 בלבדであったが、レジのビープ音に合わせて首を傾ける芝居が異様に評価された。
『[[青い郵便受け]]』([[2019年]]、[[NHK]])- 主演。郵便配達を辞めた青年を見守る図書館司書役で、同作により第18回東京フィルム&ステージ賞にノミネートされた。
『[[白線の午後]]』([[2022年]]、[[日本テレビ]])- 進学塾の講師役で出演。机を拭く動作の説得力が高すぎるとして、放送後に清掃用品メーカーの社内報で取り上げられた。
映画・劇場アニメ[編集]
『[[白い扉の午後]]』([[2020年]])- 映画初主演。[[京都市]]の旧邸宅を舞台とする室内劇で、撮影期間が16日と短かったにもかかわらず、階段の上り下りだけで感情を表現したとして評判になった。
『[[白波の子どもたち]]』([[2021年]]、劇場アニメ)- 声優として参加。海沿いの駅で時刻表を読み上げる少年役を担当し、アフレコ後に「声の湿度が高い」と監督から評された。
『[[銀河のほとりで]]』([[2024年]])- 劇場公開作品。[[大阪市]]のミニシアターで先行上映され、終盤の無言の食事シーンがSNSで話題となった。
舞台[編集]
『[[セロリ色の約束]]』([[2017年]]、[[東京都]][[渋谷区]]・小劇場ホールM)- 舞台出演の転機となった作品。舞台上の植木鉢を一切動かさないまま2幕を成立させたことで、演出家の[[小野寺慎吾]]が「空間の使い方が早熟すぎる」とコメントした。
『[[夜の回送列車]]』([[2018年]]、[[東京芸術劇場]])- 初主演舞台。客席後方で鳴る実際の発車ベルを演出に取り入れたことで、終演後に観客が本当に終電を逃しかけたとされる。
『[[銀河のほとりで]]』([[2023年]]、[[新国立劇場]])- 主演。芝居の途中で照明が一段階だけ明るくなる演出があり、久保の表情変化だけで場面転換が伝わるとして高評価を得た。
バラエティ番組・ラジオ番組・CM[編集]
『[[深夜の円卓]]』([[2021年]]、[[TBS]])- 司会を務めた。進行台本を一度も見ずに時間配分を当て続けたため、番組スタッフから「時計としての才能がある」と記録された。
『[[K-14の郵便箱]]』([[2022年]]、[[文化放送]])- パーソナリティを担当。毎回、冒頭の30秒を使って封筒の開け方を実演する構成が定番となった。
[[CM]]では、[[JR東日本]]「[[週末の小旅行]]」キャンペーン、[[花王]]「ソフトルーム」、[[森永製菓]]「星のラムネ」に起用された。特に「ソフトルーム」では、商品名を一言も言わずに柔らかいカーテンだけで訴求した映像が広告賞の候補になった。
作品[編集]
シングル[編集]
「[[ミッドナイト・ポストカード]]」([[2023年]])- デビューシングル。[[横浜市]]の港を題材にした失恋歌で、封筒を折る音をリズムトラックに混ぜた実験性が評価された。
「[[終電の前に]]」([[2024年]])- 2作目の配信限定シングル。サビの最後で必ず一拍だけ間が空く構成が特徴で、通勤客の心拍に近いと話題になった。
アルバム[編集]
『[[冬の運河と三枚の切手]]』([[2023年]])- ミニアルバム。全5曲で構成され、収録時間は28分14秒と短いが、歌詞カードが折り紙のように複雑で、実物を開くのに最短でも3分かかるとされた。
『[[窓辺の地図帳]]』([[2025年]])- 1stフルアルバム。[[東京都]][[文京区]]の旧校舎でレコーディングが行われ、廊下の反響を残すために一部のマイクがあえて不安定な位置に設置されたという。
映像作品[編集]
『[[Kubo Live at Hibiya]]』([[2024年]])- ライブ映像作品。[[日比谷公園]]の特設ステージで収録され、アンコール後の退場音まで収録されたため、ファンの間では「終わり方が律儀すぎる」と評された。
『[[夜の回送列車]] Documentary Edition』([[2025年]])- 舞台裏を追ったドキュメンタリー作品。久保が稽古前に必ず椅子の脚を4本確認する様子が収録され、演劇関係者のあいだで小さな流行を生んだ。
書籍[編集]
写真集[編集]
『[[しおりの中の風景]]』([[2021年]]、[[講談社]])- 初の写真集。[[宮城県]][[松島町]]で撮影され、海風に髪が2回だけ乱れる瞬間を表紙に採用したことで、発売前から予約が伸びた。
『[[K-14 / 14時の光]]』([[2024年]]、[[集英社]])- 2冊目の写真集。本人が全カットの採用基準として「目線が少し遅れているもの」を希望したとされ、結果として静止画なのに動き出しそうな印象があると評された。
雑誌連載[編集]
『[[週刊文春WOMAN]]』の連載「[[窓辺の余白]]」([[2022年]] - )では、映画・舞台・読書をめぐる随筆を執筆している。ときおり本文より脚注が長くなる回があり、編集部が赤鉛筆を追加発注したという。
『[[BRUTUS]]』特集「[[旅する封筒]]」では、不定期でエッセイを寄稿し、[[金沢市]]の文具店で買った封筒の折り目の美しさについて延々と論じた回が読者アンケート上位に入った。
受賞歴[編集]
[[2019年]] - 第18回東京フィルム&ステージ賞 新人演技部門 受賞。『[[青い郵便受け]]』での演技により、台詞の少ない場面での感情表現が高く評価された。
[[2023年]] - ゴールデン・リボン賞 司会賞 受賞。『[[深夜の円卓]]』における進行能力と、沈黙を番組の一部として成立させた手腕による。
[[2024年]] - 日本舞台映像文化協会 特別表彰。舞台『[[銀河のほとりで]]』において、終演後のカーテンコールで客席の空気を一度静めてから拍手を誘導したことが理由とされた。
なお、[[2025年]]には[[アジア・パフォーミングアーツ連盟]]から招待状が届いたが、本人が「まだ封筒を開ける覚悟ができていない」として保留にしたという。
脚注[編集]
== 注釈 == [1] K-14の由来については複数説があり、事務所公式と本人発言で異なる。 [2] 「声の輪郭がやけに四角い」は、初期審査で実際に用いられたという。
== 出典 == [3] 仙台声像文化研究所『第3回仙台声像祭 審査記録』仙台声像文化研究所、2015年、pp. 14-19. [4] 小野寺慎吾『小劇場における静止の演技論』演劇新報社、2018年、第2巻第4号、pp. 31-45. [5] 松浦恵理子「沈黙の編集可能性と若手俳優」『現代芸能評論』Vol. 12, No. 3, 2020, pp. 88-101. [6] 文化放送編『深夜番組の進行術 2021年度版』文化放送出版部、2021年、pp. 67-72. [7] 佐伯隆一『多職能型芸能人の成立』アストラル文庫、2022年、pp. 9-28. [8] 石川みどり「写真集における余白の倫理」『ビジュアル・カルチャー研究』第8巻第1号、2024年、pp. 5-17. [9] A. Thornton, “Temporal Breathing in Japanese Live Performance,” Journal of East Asian Stage Studies, Vol. 7, No. 2, 2024, pp. 112-129. [10] 『窓辺の余白』編集部「久保史緒里インタビュー:封筒は開ける前がいちばん美しい」『週刊文春WOMAN』第6号、2024年、pp. 44-49. [11] 中沢ひかる『昭和後期以降の発声と間合い』港北出版、2025年、pp. 201-219. [12] 山崎聡「ライブ映像作品における退場音の編集」『映像音楽年鑑』第14号、2025年、pp. 73-80.
外部リンク[編集]
アストラル・ミレニアム 公式プロフィール
久保史緒里 オフィシャルブログ
K-14 Sessions 公式サイト
日本舞台映像文化協会 人物アーカイブ
週刊文春WOMAN 連載ページ
脚注
- ^ 仙台声像文化研究所『第3回仙台声像祭 審査記録』仙台声像文化研究所、2015年、pp. 14-19.
- ^ 小野寺慎吾『小劇場における静止の演技論』演劇新報社、2018年、第2巻第4号、pp. 31-45.
- ^ 松浦恵理子「沈黙の編集可能性と若手俳優」『現代芸能評論』Vol. 12, No. 3, 2020, pp. 88-101.
- ^ 文化放送編『深夜番組の進行術 2021年度版』文化放送出版部、2021年、pp. 67-72.
- ^ 佐伯隆一『多職能型芸能人の成立』アストラル文庫、2022年、pp. 9-28.
- ^ 石川みどり「写真集における余白の倫理」『ビジュアル・カルチャー研究』第8巻第1号、2024年、pp. 5-17.
- ^ A. Thornton, “Temporal Breathing in Japanese Live Performance,” Journal of East Asian Stage Studies, Vol. 7, No. 2, 2024, pp. 112-129.
- ^ 『窓辺の余白』編集部「久保史緒里インタビュー:封筒は開ける前がいちばん美しい」『週刊文春WOMAN』第6号、2024年、pp. 44-49.
- ^ 中沢ひかる『昭和後期以降の発声と間合い』港北出版、2025年、pp. 201-219.
- ^ 山崎聡「ライブ映像作品における退場音の編集」『映像音楽年鑑』第14号、2025年、pp. 73-80.
外部リンク
- アストラル・ミレニアム公式プロフィール
- K-14 Sessions公式サイト
- 週刊文春WOMAN連載ページ
- 日本舞台映像文化協会 人物アーカイブ
- 文京区文化観光ナビ・人物コラム