卯杉 侵平
| 名前 | 卯杉 侵平 |
|---|---|
| 本名 | 卯杉 侵平(同名同書) |
| ニックネーム | 侵平先生/カウンター卯 |
| 生年月日 | 1987年〈昭和62年〉11月3日 |
| 没年月日 | |
| 出身地 | 大宮東区 |
| 血液型 | A型 |
| 身長 | 173 cm |
| 方言 | 江戸東京寄りの共通語(自称) |
| 最終学歴 | 工学部中退 |
| 師匠 | 落語家(※一時期、弟子入り扱い) |
卯杉 侵平(うのすぎ しんぺい)は、の元お笑い芸人である。2021年に解散したお笑いコンビのツッコミ担当として知られていた[1]。解散後は一部の騒動を巡って報道でも言及されるようになったが、本人の発言は一貫して「否認」を基調としていたとされる[2]。
概要[編集]
卯杉 侵平は、主に“早口のツッコミ”と“場を測るための計測ギャグ”で人気を得た人物である。コンビの活動期には、舞台上での秒数カウントや床の目地を数える癖が話題となり、冠番組の企画でも再現された[3]。
一方で、2021年に解散した同コンビをめぐり、テレビ局関係者の証言を中心にした報道が広がったとされる。報道の詳細は論争的に扱われ、支持と批判が交錯した結果、卯杉の名は芸人としてだけでなく“事件史の周縁”として語られるようになった[4]。
略歴/来歴[編集]
卯杉は1987年11月3日、大宮東区に生まれた。本人の記録では小学校から“校内放送の音量を測る係”を務め、放課後は近所の自治会館で即興の早口落語を練習したとされる[5]。
大学では工学部に進学したが、学内の実験よりも「人が笑うタイミング」を観測することに重心が移り、中退したとされる。のちに養成所へ通い、同校N期(自称)で“笑いの遅延”をテーマにしたネタを提出したところ、講師が「物理科のボケだ」と評したことが転機になったと伝えられる[6]。
コンビは、当初“幸せまちづくり工務店”名義で2015年4月に結成された。実際の活動開始日をめぐって当事者同士で見解が割れたが、卯杉は「契約書の押印が4月27日、初舞台が5月9日である」と語り、細部の数字で信憑性を補強する癖がついたとされる[7]。
人物[編集]
卯杉はツッコミ担当であるが、単なる即否定ではなく“採点”のような口調で返すことが特徴とされる。舞台では相方の発言の前に一拍置き、観客の反応速度を勝手に計測してから、計測値に基づいてツッコむスタイルが定着した[8]。
本人は「笑いの分母は“拍手”ではない、床のきしみである」と主張していたとされ、楽屋で靴底の摩耗を記録していたという逸話がある。ただし、関係者の証言では記録用紙が“12種類のペン”で塗り分けられていたとされるため、真偽は定まっていない[9]。
また、解散前後にかけて“生活圏の再設計”を掲げ、番組内では清掃ボランティアの広報役も務めたと報じられた。しかし、その活動をめぐって後から整合性が問われる場面もあり、卯杉の言葉はしばしば“後出しの解釈”として批判された[10]。
芸風[編集]
卯杉の芸風は、漫才を基本にしながら、要所でコント的な状況設定へ滑り込む点に特色がある。特に“数字を根拠にしたツッコミ”は、同じ台詞でも数字だけ変えることで観客の予測を外すことを狙っていたとされる[11]。
代表的なネタはとされる。目地(タイルの割れ目)の幅を1ミリ単位で読み上げ、相方の嘘をその“監査基準”で裁く形式である。たとえば相方が「この店、昭和から続いてます」と言うと、卯杉が「昭和の“何年”か提出されていない」とツッコみ、場を真顔に戻す手法が評価された[12]。
一方で、計測ギャグが過剰になると、笑いより先に“説明”が増えるとの指摘もあった。テレビ局のスタッフは、卯杉のツッコミが“尺調整の影響”を受けやすいと評し、結果として収録後半でテンポが揺れることがあったとされる[13]。
エピソード[編集]
卯杉には“出囃子”への執着があったとされる。解散直前まで使っていたとされる音源は、実在の民謡の旋律を“逆再生+テンポ半分”で加工したもので、「お客さんの記憶にだけ先回りする」と説明していた[14]。
また、舞台の袖で必ず行う儀式として「袖の温度が何度か」を口にすることが知られている。計測は毎回同じとは限らず、ある年の地方公演では「23.6℃」と言った直後に「冷房は切ったはず」と相方が訂正したため、客席が混乱したという[15]。
さらに、幸せまちづくり時代の“地域貢献”企画で、架空の制度名が掲げられたことがある。これは「善意1件につき、自治会ポイントを“分譲地区の再配分係”へ申請する」という筋書きのネタだったが、観客の一部が本気にし、実際の窓口へ問い合わせた例が報告されている[16]。
賞レース成績・受賞歴[編集]
コンビとして卯杉は、複数の賞レースで“計測ツッコミ枠”として認識されるようになった。最初の大きな足がかりは2017年のへの出場であるとされるが、予選の通過条件をめぐり、主催側から「過度な尺割りの指示があった」と注意されたという記録が残っている[17]。
一方で、2018年のでは準決勝で敗退したものの、審査員のひとりがネタの数字管理を評価し、公式採点表に“独自の安定性”として加点があったと報道された。ただし、その加点理由は後から訂正され、「言い間違いが少ないこと」が重視されたという別説明もある[18]。
キングオブコントでは、同年にファイナリスト入りしたとされるが、出場したのは本当に卯杉本人かどうかが一部で疑われた。理由として、出場者の表記が“卯杉侵平(うのすぎしんぺい)”ではなく“卯杉 しんぺい”となっていた点が挙げられ、ファンの間で“表記揺れで別人扱い”論が一時期拡散した[19]。
出演/作品[編集]
テレビでは、幸せまちづくり名義でローカル番組に準レギュラー出演していたとされる。番組内では、毎回テーマ自治体の“笑いの密度”を独自換算し、卯杉が「この回は0.84」といった指数を読み上げるコーナーが人気となった[20]。
ラジオではが放送されており、リスナーからの悩みを“床の条件”に見立てて回答するスタイルが評判になった。たとえば「恋愛が不安」という相談には「あなたの“段差”は1.2cm、対応策はクッション材」と返すなど、こじつけの整合性が売りだったとされる[21]。
作品としては、コンビ時代のDVDがリリースされている。なお、特典映像に収録された“出囃子の解説”がやけに長く、再生時間が本編の2.3倍になっていたとして、販売サイトのレビューが話題になった[22]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 徳島 乱太『笑いの遅延:コンビ運用の工学的視点』新潮企画, 2020.
- ^ S. Harrow『Japanese Comedy Timing Indices』Springfield Academic Press, 2019, pp. 112-134.
- ^ 川口 昌人『舞台裏の計測術:数字ギャグの系譜』講談出版, 2018, 第2巻第3号.
- ^ 内海 こずえ『NSCの“講師メモ”は正義である:N期生の証言集』東京メディア工房, 2021, pp. 45-67.
- ^ 卯杉侵平『目地監査ノート:笑いは床で測れる』自費出版, 2022, pp. 1-78.
- ^ 田手 分譲地区『生活圏再設計論と誤読』青文社, 2020, Vol. 7, No. 2, pp. 9-31.
- ^ 『卯杉事件と報道倫理:追補版』放送倫理研究所紀要, 2023, 第15巻第1号, pp. 201-229.
- ^ 『M-1グランプリ2018審査講評集(地方予備資料含む)』日本漫才機構, 2019, pp. 330-356.
- ^ 『キングオブコント2018ファイナリスト資料』コント協会, 2019, pp. 12-26.
外部リンク
- 卯杉侵平公式ページ(旧)
- 幸せまちづくりアーカイブ
- 東京NSC 卒業生名簿
- 目地監査ファンサイト
- 放送倫理研究所データベース(記事索引)