日高こうふく海岸鉄道 しあわせこんぶ線
| 路線名 | 日高こうふく海岸鉄道 しあわせこんぶ線 |
|---|---|
| 種類 | 観光・貨客併用軽便鉄道 |
| 起点 | 静内潮見駅 |
| 終点 | 様似昆布浜駅 |
| 駅数 | 13駅 |
| 開業 | 1978年4月1日 |
| 営業キロ | 41.8 km |
| 軌間 | 762 mm |
| 運営者 | 日高こうふく海岸鉄道株式会社 |
| 愛称 | しあわせこんぶ線 |
しあわせこんぶ線(ひだかこうふくかいがんてつどう しあわせこんぶせん)は、北海道の沿岸部を結ぶとされる観光・物流兼用のである。昆布の乾燥と潮風の流通を最適化するために計画された路線として知られ、地元では「走る海産物会議」とも呼ばれている[1]。
歴史[編集]
しあわせこんぶ線は、北海道のにおいて、海岸集落の輸送と昆布製品の観光振興を両立させる目的で建設されたとされる路線である。全線の大半が太平洋に面した緩やかな海食崖の直下を走り、潮位が一定以上になると自動的に車内放送がに切り替わる仕組みを備えていたと伝えられている[2]。
路線名の「こうふく」は、開業当時の標語であった「港に幸福、浜に副収入」から採られたという説が有力である。ただし、地元では「幸福」と書く案が一度は通ったものの、農林水産省の海藻振興担当が誤って「こうふく」を常用漢字の外字扱いとして処理したため、あえて平仮名表記が採用されたとする記録もある。
社会的影響[編集]
しあわせこんぶ線の最大の特徴は、駅ごとに海藻の乾燥度を示す「湿度階級」が導入されていた点である。これはをI級、をVII級とする7段階制で、乗客は切符とともに「本日のうま味予報」を受け取った[6]。
また、海岸線に沿う区間では列車が徐行し、車掌が窓を開けて潮の香りを確認する慣例があった。これは安全確認ではなく、昆布の熟成に適した潮風かどうかを判断するためであり、春先に南寄りの風が吹く日は「今日は乗ると喉が良くなる」と案内されたという。
車両は旧型のを模した外観でありながら、室内には真鍮製の昆布束受け、乾燥棚、さらには「味見禁止」と大書された試食用テーブルが設けられていた。鉄道ファンのあいだでは、終点到着時に自動で流れる車内チャイム《浜のひとしずく》が高く評価されていた。