本多&藤崎 1000歳
| 番組名 | 本多&藤崎 1000歳 |
|---|---|
| 画像 | Honda-Fujisaki-1000sai.png |
| ジャンル | バラエティ(雑学・検証型) |
| 構成 | スタジオ収録+街頭検証(生放送枠あり) |
| 演出 | 佐伯タケル(演出統括) |
| 司会者 | 本多 亮二・藤崎 玲央 |
| 出演者 | レギュラー:小田切一馬、鷹取ミナ、森下ユウ(隔週) |
| ナレーター | 柴田ユリ(回替り) |
| 制作局 | 北東日本放送 バラエティ制作部 |
| 放送期間 | 2013年4月6日 - 継続中 |
『本多&藤崎 1000歳』(ほんだあんどふじさき せんどし、英: Honda & Fujisaki: 1000 Years Old、ローマ字: Honda and Fujisaki: 1000 Years Old)は、系列で(平成25年)から毎週19時台(JST)に放送されているバラエティ番組である。『本多』と『藤崎』の冠番組でもある。
概要[編集]
『』は、視聴者から募集した「長寿っぽい言葉・道具・場所」を、番組独自の“年齢換算装置”で「何歳まで生きているか」を推定する検証型バラエティ番組である[1]。
番組名の由来は、司会のとがスタジオで同時に「自分たちは1000歳の記憶を持つ」と告げ、以後その主張を毎回データ化する体裁が定着したことにあるとされる[2]。なお番組公式は、1000歳は比喩ではなく“放送上の年齢”であるとしている[3]。
“放送上の年齢”は、に基づく放送回数と、視聴率・SNS投稿数・生放送中の拍手音量を換算する独自指標で算出されるとされる[4]。ただし開始当初は根拠が曖昧で、視聴者の一部から「誇張の疑い」が指摘されていた。
番組内では、スタジオ中央に設置された「年齢換算シリンダー」を回し、検証結果を“何歳シール”として貼り替える演出が名物になっている。シールには毎回細かな製造番号が印字され、回によっては「第0.7号シール」が配布されるなど、演出が細部まで過剰に作り込まれていると評されている[5]。
放送時間/放送時間の変遷[編集]
番組はの土曜19時台で開始され、開始当初は「月1特番・残りは収録」の変則編成だったが、視聴者投票が好調だったことを受けて、翌(平成26年)から毎週レギュラー放送へ移行したとされる[6]。
(平成29年)には、同時間帯の競合が相次ぎ、番組側は“生放送検証”を隔週で導入した。生放送は19時台前半の3分枠として始まり、のちに19時台後半へ押し出され、最終的に「公開同時検証(15分)」へ拡張されたと説明される[7]。
(令和2年)には改編期により放送枠が一時的に18時台へ移り、同年末に土曜へ戻された。移動の理由は「年齢換算シリンダーの音響が、夕方枠の方が安定するため」と番組が発表したが、技術資料の公開は限定的であり、信憑性をめぐる議論が起きたと記録されている[8]。
出演者(司会者/レギュラー出演者/歴代の出演者)[編集]
司会はとで、2人が番組内で“1000歳の役割を分担”する設定になっている。番組初期、は「記憶の翻訳担当」で、は「年齢の監査担当」として紹介されたとされる[9]。
レギュラーとして、、が出演しており、小田切は“計測の手”として細かな数値を読み上げ、鷹取は“現地での年齢証言”を担当する構図が定着した。特に鷹取は、地方収録のたびに同じ靴音で歩き、歩幅から“年齢の揺らぎ”を見積もるという奇妙な技法が有名になった[10]。
歴代ゲストとしては、民俗学者のや、計量心理学の研究者が招かれた回が知られている。Thorntonは「年齢換算が“主観の統計化”になっている」旨を述べたとされるが、番組側は「主観が増えたほど装置は正しくなる」と反論したと報じられている[11]。
開始当初はゲスト枠が少なかったが、視聴者の投稿が増えるにつれ「1000歳特別顧問」を新設し、毎月1名の“年齢証明者”が参加するようになった。この枠は現在も続いているとされる。
番組史[編集]
番組開始直前、は“寿命のある物語”を題材にした新企画を公募し、その中で最も評価が高かったのが「長寿の正体を年齢換算で確定する」というコンセプトだったとされる[12]。評価したのは当時の編成局長で、彼は「説明できないものほど数値化しろ」という方針を掲げていたと伝えられる。
初期の“年齢換算装置”は試験運用の段階で、1000歳を超える結果が相次ぎ、テロップ上では「1007歳」などの誤差が表示されていた。ところが視聴者から「誤差はむしろ愛嬌」との反応が増え、番組は翌の年末に“誤差込みの公式”へ変更したとされる[13]。
(平成28年)には、「本多家の古箪笥」「藤崎家の便箋」「北東の海が荒れる日にだけ鳴る時計」という、系統の異なる長寿物が相次いで“1000歳認定”を受けた回が話題になった。特に便箋の回では、紙を濡らさずに文字を再現する“乾式復刻”が披露され、スタジオが一瞬だけ無音になったという逸話が記録されている[14]。
その後、番組は検証を“言葉”にも拡張し、やに含まれる音の連続性から“年齢換算”する企画を導入した。これにより、視聴者が日常の会話を「何歳の語彙か」と言い換える現象が広がったと指摘されている[15]。ただし番組は、日常での利用を推奨しない旨も小さく表示している。
番組構成/コーナー[編集]
主要コーナーは「年齢換算スタンプ」「現地の年齢証言」「1000歳タイムトライアル」の3本立てとして整理されている[16]。それぞれが別の“年齢の証拠”を提示する形式で、1回の放送の中で証拠が矛盾する瞬間が視聴者の注目を集めやすい設計になっている。
年齢換算スタンプでは、対象に印字された“製造番号”や“保管日”を読み取り、シリンダー内で「摩耗指数」「愛着指数」「再生回数指数」を段階的に合算する。合算式は毎回公開されるが、公開形式が複雑で、結局「算式の中の丸め」が最も重要だという噂が立った[17]。
現地の年齢証言では、やなど“長寿の風景”とされる場所に移動し、地元の証言者から得たエピソードをランキング化する。ただし、証言者が同じ話をする場合は“年齢が同じ人として再計算”されるため、視聴者は同一人物の発言を追跡するようになった[18]。
1000歳タイムトライアルは、生放送枠の定番である。司会2人が制限時間12分で「対象の年齢」を宣言し、番組スタッフが後から裏付けを行う。宣言が外れると“次の週までの罰:1000歳の学習プリント”が課されるとされるが、罰が知識系のため、むしろ学習が増えたという皮肉な人気も生まれている[19]。
年齢換算スタンプ(視聴者参加枠)[編集]
視聴者がスマートフォンで応募し、対象の写真(箱・札・紙片のいずれか)をアップロードすると、番組独自の“年齢換算リスト”に自動登録される。登録は毎週土曜の放送開始直前に行われ、登録番号は「HN-FJ-◯◯◯」形式で表示されるとされる[20]。
現地の年齢証言(地方収録)[編集]
地方収録では、の港町からの旧街道まで幅広く回るが、最も多いのはの周辺だとされる[21]。これは「湿度の変化が語りの長さに影響する」可能性が高いと、番組が勝手に主張しているためである。
1000歳タイムトライアル(生放送)[編集]
生放送では観客の拍手音量をdBで記録し、換算表に反映する。ただし換算表はスタジオに置かれず、制作車両のサーバにのみ保存されているため、視聴者には“数字の根拠の見えなさ”が残される。この不完全性が逆に「答えが本当にあるのか」という疑念を誘い、番組の熱量を維持していると分析されている[22]。
シリーズ/企画[編集]
長期企画として「本多&藤崎 1000歳アーカイブ」が存在する。これは過去に“1000歳認定”された対象を、番組が勝手に“世代”として区分し直す企画で、世代ごとにオープニング映像の色味が変えられるとされる[23]。
また、毎年春に「1000歳の春一番スペシャル」が放送される。内容は、春一番の日にだけ観測される“音の年齢”をテーマにした検証で、気象庁の発表と照合する体裁をとる。ただし照合に使う“年齢換算係数”の値が、番組内で「気象の匂い指数」から求められると説明され、納得できない視聴者が一定数出ることが恒例行事のようになっている[24]。
一方で夏には「1000歳の海辺会議」が企画される。海辺会議では、の協力を“連絡があったことになっている”形で組み込み、星の瞬きから対象の年齢を推定する。実際にどの機関が関与したかは不明とされるが、テロップ上では「協力:天文記録解析チーム」として表示される[25]。
オープニング/テーマ曲[編集]
オープニングテーマは「」(作詞:、作曲:)で、毎回映像の中で“1000”の数字が3回だけ反転表示される演出が特徴になっている[26]。
エンディングテーマは「再生テープ(仮)」で、曲終盤に一瞬だけ無音が挟まれる。この無音は「本多が1000歳分だけ息継ぎを省略した」という説明が、番組公式SNSで行われたとされる[27]。
テーマ曲は視聴者の間で耳コピされ、無音部分の拍数から“次週の年齢換算テーマ”を当てる遊びが流行したとされる。ただし番組は「当てても得はない」と釘を刺しており、真に受けた視聴者が罰として“学習プリント”を受け取ることになったという笑い話が残っている[28]。
スタッフ(歴代のスタッフ/歴代スタッフ)[編集]
制作はのバラエティ制作部が担当し、プロデューサーには、チーフ・プロデューサーにはが長く関わっているとされる[29]。
演出面では、前述の佐伯タケルが“数字が嘘にならない見せ方”を重視し、テロップの書体や丸め処理の順序まで統一したとされる。ただし佐伯はインタビューで「嘘でも、見た目が正しければ視聴者は納得する」と発言したと伝えられ、この言葉が番組の作風を決めたともされている[30]。
構成は回ごとに変動するが、初期から「年齢換算の整合性チェック」を担当するが名物スタッフとして扱われている。田代は“矛盾を残すほど盛り上がる”という観点で、意図的に一部の根拠を伏せる編集を選ぶことがあるとされる[31]。
音響スタッフは「拍手音量のdBを主張する」方針を採っており、公開生放送のたびに音響卓が異常に丁寧に映される。視聴者の不安を煽るようでいて、結果として信頼にもつながるという二面性があると分析されている。
ネット局と放送時間/放送局・配信元[編集]
ネットは単独ではなく、近隣の独立局を含む形で拡大している。具体的には経由の同時配信、ならびに地域向けの時差放送が行われているとされる[32]。
配信元は北東日本放送の公式プラットフォーム「NEBオンデマンド」とされ、翌日12時に見逃し配信が開始されることが多いと説明される。配信枠は“年齢換算の未公開計算”が付与される形式で、視聴者が追加情報を求める導線になっているとされる[33]。
また、地方収録回は「現地の年齢証言」パートのみ追加尺で公開されることがある。通常放送に対し配信版では約+9分の延長になるとされ、合計放送分数が「54分」の回と「63分」の回に分かれることが多いと記録されている[34]。
特別番組[編集]
特別番組として、年末に「1000歳カウントダウン大検証」が放送される。これは年齢換算装置を2台に増設し、対象の年齢を“二重採点”する方式だと説明される[35]。
カウントダウン大検証では、司会2人の宣言が食い違った場合に限り、観客が選ぶ“最終年齢ボタン”が押される。ボタンの投票結果は番組のED前にまとめて公開され、結論が先に見えない作りが意図されているとされる[36]。
例年、特別番組では視聴率が通常回より上がる傾向があり、番組側は「不確実性が視聴を伸ばす」とのデータを掲げたとされる。ただし独自指標のため、第三者による検証は限定的であるとされる[37]。
関連商品(DVD/書籍)[編集]
関連商品として、番組の“年齢換算の公式集”をまとめた書籍『年齢換算メモリ(仮)』が販売されているとされる[38]。
DVDとしては『本多&藤崎 1000歳 現地の証言ベスト12』があり、収録回は「水曜日の方言回」「夜市の時計回」「海辺の無音回」などの通称で整理されていると説明される[39]。
さらにグッズとして、年齢換算スタンプ風のシール帳が発売され、シールには毎号“微妙に違う番号”が印字される仕様が採用されたとされる。これによりファンの間で「どの番号が当たり年齢か」を議論する文化が生まれたと報じられている[40]。
受賞歴[編集]
受賞歴として、主催の番組アワード「NEBクリエイター賞」で制作陣が表彰されたとされる[41]。表彰理由は「不確実性の編集技術」や「視聴者参加型の数値演出」にあると説明される。
また、音響演出が評価され、公開生放送の拍手音量の扱いが「聴感デザイン賞」相当として言及されたことがある。ただし、賞の正式名称や審査基準は回によって揺れがあるとされ、番組側が“自称”として記載している箇所が指摘されている[42]。
使用楽曲[編集]
使用楽曲はテーマ曲に加え、検証コーナーで一定のリズムパターンが流れることで知られている。特に「摩耗指数マーチ」「証言ランキングのワルツ」などの打ち込みBGMが、テロップと連動して鳴るとされる[43]。
一部のBGMは放送ごとにテンポが微調整され、視聴者の間で“無音の次の小節が意味を持つ”という解釈が生まれた。番組は公式に否定しつつ、当該BGMの配信ページでは歌詞のようなメッセージを掲載したため、余計に話題になったとされる[44]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 河西ユカリ「『本多&藤崎 1000歳』における年齢換算の設計思想」『北東日本放送技術年報』第12巻第3号, pp.41-57, 2014.
- ^ 加納俊作「視聴率より“納得率”。バラエティ編集の新指標」『放送研究叢書』Vol.8, pp.9-26, 2016.
- ^ 佐伯タケル「シリンダー演出と音響レンジの整合」『映像演出ジャーナル』第5巻第1号, pp.12-18, 2018.
- ^ 田代ノリオ「矛盾を残す構成の合理性:検証番組の編集方針」『番組構成学研究』Vol.3, pp.70-88, 2019.
- ^ 渡辺精一郎「古い物の“長寿”を数値化する試み」『民俗学紀要』第22巻第4号, pp.101-119, 2012.
- ^ Thornton, Margaret A.「Subjective statistics in entertainment verification shows」『Journal of Media Numeracy』Vol.41 No.2, pp.233-251, 2020.
- ^ 朝霧カズヤ「語りの長さは湿度で変わるのか:現地証言の観測報告」『地域文化データブック』第7巻第1号, pp.55-63, 2017.
- ^ 吉原サトル「編成における不確実性の価値」『編成論集』pp.1-15, 2015.
- ^ Lars K. Holst「千年シリンダーの歌:テンポ反転の作曲意図」『作曲家通信』第19号, pp.8-10, 2013.
- ^ 北東日本放送編『NEBオンデマンド年鑑(誤差込み版)』北東日本放送出版, 第1版, 2021.
外部リンク
- NEB公式・本多&藤崎 1000歳サイト
- NEBオンデマンド 1000歳アーカイブ
- 年齢換算シリンダー研究会
- 千年シリンダーの歌 特設ページ
- 本多&藤崎ファン記録Wiki(非公式)