松浦 耕之助
| 芸名 | 松浦 耕之助 |
|---|---|
| ふりがな | まつうら こうのすけ |
| 画像ファイル | Konosuke_Matsuura_2023.jpg |
| 画像サイズ | 260px |
| 画像コメント | 2023年、舞台挨拶にて |
| 生年 | 1991年 |
| 生月 | 4月 |
| 生日 | 18日 |
| 身長 | 178 cm |
| 血液型 | A型 |
| 職業 | 俳優、タレント、歌手 |
| ジャンル | テレビドラマ、映画、舞台、バラエティ、音楽 |
| 活動期間 | 2010年 - |
| 活動内容 | 舞台俳優として活動後、テレビドラマでブレイク |
| 配偶者 | なし |
| 事務所 | アストラル・ヴォイス |
| 公式サイト | 公式プロフィール |
| 主な作品 | 『昼下がりの逆光』『東京トンネル・ラプソディ』『月曜のサイレン』 |
| 受賞歴 | 第12回新橋演芸大賞 新人賞 ほか |
松浦 耕之助(まつうら こうのすけ、[[1991年]]〈[[平成]]3年〉[[4月18日]] - )は、[[日本]]の[[俳優]]、[[タレント]]、[[歌手]]。[[東京都]][[江戸川区]]出身で、[[アストラル・ヴォイス]]に所属している。愛称は「コノ坊」で、代表作に『[[昼下がりの逆光]]』『[[東京トンネル・ラプソディ]]』などがある。
略歴・来歴[編集]
松浦 耕之助は、[[日本]]の[[俳優]]、[[タレント]]、[[歌手]]である。[[東京都]][[江戸川区]]の下町に生まれ、幼少期は合唱団と児童劇団を行き来しながら育ったとされる。中学時代に区立図書館の自習席で偶然観た舞台映像をきっかけに、芝居と歌を同時に志したという。
[[2010年]]、都内の小劇場『ギンザ・ホール21』で上演された実験劇『灰色の午睡』で初舞台を踏み、同年に音楽ユニット「M/18」の仮メンバーとしても活動を開始した。翌年、[[アストラル・ヴォイス]]の新人発掘オーディションで約3,400人の応募者の中から選ばれ、当時の審査委員長であった[[高瀬一也]]により、舞台と映像の両立を前提とした異例の育成契約を結んだとされる。
[[2014年]]に深夜ドラマ『[[月曜のサイレン]]』で準主演に抜擢されたことで注目を集めた。特に、無言でカップ麺を食べ続ける3分17秒の場面が「沈黙の演技」として話題となり、以降は真面目な青年役から、少し癖のある二枚目役まで幅広く演じるようになった。
[[2017年]]には映画『[[東京トンネル・ラプソディ]]』で初主演を果たした。同作は[[首都高速道路]][[中央環状線]]の工事現場を舞台にした群像劇であり、松浦は地下資材運搬員の青年を演じた。撮影中、実際のトンネル内で37分間だけ照明が落ちた日に撮られた独白シーンが有名で、監督の[[阿部慎吾]]は後に「彼の声はコンクリートに吸われるようだった」と評している。
[[2019年]]以降はバラエティ番組への出演も増え、[[NHK総合テレビジョン]]の音楽特番『[[うたの架け橋]]』では司会を務めた。また、[[2021年]]からは弾き語り公演を継続し、[[赤坂BLITZ]]跡地周辺での路上企画をきっかけに、若年層を中心に人気を博した。なお、本人はインタビューで「歌手としての自分は俳優業の余白から生まれた」と述べているが、関係者の証言によれば、歌の譜割りは演技指導より厳しかったという[1]。
人物[編集]
性格・逸話[編集]
松浦は、現場では寡黙で礼儀正しい一方、打ち上げでは必ず最初にレモンサワーの炭酸比率を確認することで知られる。[[2022年]]の舞台稽古では、台本の余白に「この一言は本当に必要か」と書き込んだメモが演出家の間で回覧され、かえって演技への真剣さが評価された。
また、衣装合わせで[[色彩検定]]1級のスタッフよりも先に微妙な青緑の違いを言い当てたことがあり、以後、メイク室では「松浦チェック」と呼ばれるようになった。本人はそれを「たまたまである」と否定しているが、楽屋の照明が変わると声のトーンまで変わるため、照明部からは半ば迷信のように扱われている。
私生活[編集]
私生活では[[江戸川区]]の商店街と縁が深く、実家の近所にある喫茶店で原稿の下読みをする習慣がある。愛犬の名前は「ミカン」で、散歩の距離を毎朝4.2kmに固定しているという。
食の好みはかなり細かく、カレーは「初日より二日目、二日目より四時間後」が理想と語っている。なお、[[2020年]]ごろからは早朝に[[東京スカイツリー]]方面へ向けて発声練習をしていたとされるが、近隣住民の証言は一致していない[2]。
出演[編集]
テレビドラマ[編集]
『[[灰色の午睡]]』([[2010年]]、[[テレビ東京]]) - 通行人 役 『[[月曜のサイレン]]』([[2014年]]、[[日本テレビ放送網]]) - 片桐悠斗 役 『[[昼下がりの逆光]]』([[2016年]]、[[TBSテレビ]]) - 主演・沢村冬馬 役 『[[潮騒のスケッチ]]』([[2018年]]、[[フジテレビジョン]]) - 斎藤透 役 『[[午前零時のエチュード]]』([[2022年]]、[[NHK総合テレビジョン]]) - 主演・岸本怜 役
映画[編集]
『[[東京トンネル・ラプソディ]]』([[2017年]]) - 主演・黒川仁 役 『[[夜明けの三拍子]]』([[2019年]]) - 佐伯律 役 『[[海辺のシーソー]]』([[2023年]]) - 主演・神崎蒼 役 撮影現場では、エキストラの人数が予定の2倍に膨らんだため、松浦だけ別導線で移動したことがあり、これが「スター扱いの始まり」としてファンの間で語られている。
舞台[編集]
『灰色の午睡』([[2010年]]、ギンザ・ホール21) 『[[三月の梯子]]』([[2015年]]、[[PARCO劇場]]) - 主演・久保田真 役 『[[ロスト・バルコニー]]』([[2021年]]、[[シアタークリエ]]) - 宗像悠 役 『[[ねじれた午後のために]]』([[2024年]]、[[新国立劇場]] 中劇場) - 主演・相良祐介 役 舞台では、台詞の間合いを1拍遅らせる独特の癖があり、共演者の呼吸を合わせるために稽古が毎回5分延長されたという。
劇場アニメ[編集]
『[[星の郵便局]]』([[2018年]]) - 配達員カイ 役 『[[コバルト坂の午後]]』([[2020年]]) - 青木レン 役 『[[雲を縫う子どもたち]]』([[2025年]]公開予定) - ナレーション・シン 役 声優業では、台詞の頭にわずかに息を残す癖が評価され、録音監督から「マイクの前で立ったまま感情を置いていく」と評された。
バラエティ番組[編集]
『[[笑ってはいけない工事現場]]』([[2019年]]、[[日本テレビ放送網]]) 『[[音のなる食卓]]』([[2020年]]、[[TBSテレビ]]) 『[[松浦耕之助の深夜散歩]]』([[2022年]]、[[テレビ朝日]]) - 司会 『[[日曜の余白]]』([[2024年]]、[[NHK Eテレ]]) - レギュラー出演 バラエティでは、即興で出された擬音を3秒以内に芝居へ変換する企画で無類の強さを見せ、スタッフからは「一発撮り向きの人」と呼ばれた。
ラジオ番組[編集]
『[[松浦耕之助の夜更かし通信]]』([[2018年]] - [[2021年]]、[[J-WAVE]]) 『[[TOKYO MIDNIGHT NOTE]]』([[2022年]] - 、[[NHKラジオ第1放送]]) ラジオでは、毎月第3金曜に「沈黙の選曲」と題した無音に近いコーナーを設け、結果としてメール投稿数が通常回の1.8倍になったという。
CM[編集]
[[サントリー]]「GREEN TEA WORKS」([[2016年]] - [[2018年]]) [[JR東日本]]「駅の午後」キャンペーン([[2019年]]) [[花王]]「夜にほどける」シリーズ([[2021年]] - [[2023年]]) [[キリンビバレッジ]]「午後の輪郭」([[2024年]]) CMでは、飲料を一口飲んだ直後の「3秒静止」が名物となり、商品名より先に松浦の横顔が記憶される現象が起きたとされる。
作品[編集]
シングル[編集]
「[[逆光のふち]]」([[2018年]]) 「[[モノクロの午後]]」([[2020年]]) 「[[駅までの三分間]]」([[2023年]]) いずれも本人が作詞に関与しており、とくに「駅までの三分間」は、実際の発車ベルを基準にテンポが決められたという。
アルバム[編集]
『[[余白の地図]]』([[2019年]]) 『[[夜をほどく]]』([[2022年]]) 『[[耕之助、27時]]』([[2024年]]) アルバム名には一貫して時間帯や空白を示す語が多く、音楽評論家の[[森山遥]]は「歌というより待機の美学である」と評した。
映像作品[編集]
『[[KONOSUKE MATSURA First Contact]]』([[2020年]]) 『[[松浦耕之助 LIVE at 赤坂月光堂]]』([[2022年]]) 『[[Behind the Silence]]』([[2024年]]) 『Behind the Silence』では、会場入りから退館までをほぼノーカットで収録した結果、編集担当が「静かすぎて作業時間のほうが長かった」と述べたとされる。
書籍[編集]
写真集[編集]
『[[KONO]]』([[2017年]]、[[青文社]]) 『[[marginal]]』([[2021年]]、[[ワニブックス]]) 『[[午前四時の輪郭]]』([[2024年]]、[[講談社]]) 写真集では、本人が自らロケ地に選んだ[[千葉県]][[銚子市]]の海岸や、閉館直前の映画館がしばしば使われている。
雑誌連載[編集]
『[[anan]]』「耕之助の余白通信」([[2019年]] - [[2021年]]) 『[[装苑]]』「色のない稽古場から」([[2022年]] - ) 『[[BRUTUS]]』「月曜の断面」([[2023年]] - ) 連載では、衣装、声、都市風景についての短文エッセイを執筆しており、編集部では毎回見出しだけが先に完成することで知られる。
受賞歴[編集]
[[2016年]] - 第9回 [[TAMA映画賞]] 新人男優賞『[[昼下がりの逆光]]』により [[2018年]] - 第12回 [[日刊スポーツ映画大賞]] 助演男優賞『[[夜明けの三拍子]]』により [[2020年]] - 第43回 [[日本アカデミー賞]] 話題賞 [[2022年]] - 第65回 [[ブルーリボン賞 (映画)#俳優賞|ブルーリボン賞]] 俳優賞『[[午前零時のエチュード]]』により [[2024年]] - 第18回 [[CDショップ大賞]] ライブ映像部門賞『[[Behind the Silence]]』により
本人は授賞式で「賞を取るたびに、次の現場で台詞が一行増える」と語っている。なお、[[2020年]]の話題賞は、番組名より先に“沈黙の顔”だけが拡散したことが理由とされる。
脚注[編集]
注釈[編集]
[1] 実際には、本人の初期契約書に「歌唱時は目線を1回だけ外すこと」という特約があったとする証言がある。 [2] 近隣住民の証言は、取材時期によって内容が大きく異なっている。
出典[編集]
『芸能都市伝説年鑑 2024』[[東京]][[文化通信社]]、2024年。 『現代舞台俳優論』[[山田出版]]、2022年。 『月刊スクリーンリップ』第18巻第4号、2023年、pp. 44-49。 『テレビドラマの沈黙設計』[[放送研究会]]、2021年。 『KONOSUKE MATSURA COMPLETE FILE』[[アストラル・ヴォイス]]広報部、2024年。 『東都芸能史ノート』[[新橋書房]]、2020年。 『歌う俳優の成立と変遷』[[日本演劇学会]]紀要、第31号、pp. 12-27。 『午前零時のスター性』[[青磁社]]、2023年。 『トンネル映画の美学』[[映像文化評論]]第7巻第2号、pp. 101-118。 『沈黙の演者はなぜ売れるのか』[[日報芸能]]、2024年。
外部リンク[編集]
アストラル・ヴォイス 公式プロフィール 松浦耕之助 オフィシャルファンクラブ「Kono Club」 テレビドラマデータベース 松浦耕之助 日本芸能人名鑑 松浦耕之助 KONOSUKE MATSURA ARCHIVE
脚注
- ^ 佐伯真理子『歌う俳優の成立と変遷』日本演劇学会紀要、第31号, pp. 12-27, 2022.
- ^ 高瀬一也『新人発掘と映像演技の接続』アストラル・ヴォイス出版部, 2021.
- ^ 森山遥『午前零時のスター性』青磁社, 2023.
- ^ 阿部慎吾『トンネル映画の美学』映像文化評論 Vol.7, 第2号, pp. 101-118, 2020.
- ^ 小野寺圭『テレビドラマの沈黙設計』放送研究会, 2021.
- ^ 橋本リナ『現代舞台俳優論』山田出版, 2022.
- ^ Martin C. Vale “Matsuura and the Architecture of Pause” Journal of East Asian Performance Studies, Vol.14, No.3, pp. 55-78, 2024.
- ^ Emily R. Carter “The Acoustic Silence of Japanese Idol-Actors” Screen & Song Quarterly, Vol.9, No.1, pp. 21-39, 2023.
- ^ 『芸能都市伝説年鑑 2024』東京文化通信社, 2024.
- ^ 『KONOSUKE MATSURA COMPLETE FILE』アストラル・ヴォイス広報部, 2024.
- ^ 渡辺久美子『月刊スクリーンリップ 俳優特集:松浦耕之助』第18巻第4号, pp. 44-49, 2023.
外部リンク
- アストラル・ヴォイス 公式プロフィール
- 松浦耕之助 オフィシャルファンクラブ Kono Club
- テレビドラマデータベース 松浦耕之助
- 日本芸能人名鑑 松浦耕之助
- KONOSUKE MATSURA ARCHIVE