水戸泉(女優)
| 芸名 | 水戸 泉 |
|---|---|
| ふりがな | みと いずみ |
| 画像ファイル | Mito Izumi 2023.jpg |
| 画像サイズ | 220px |
| 画像コメント | 2023年の舞台挨拶にて |
| 生年 | 1987年 |
| 生月 | 4月 |
| 生日 | 18日 |
| 身長 | 163 cm |
| 血液型 | A型 |
| 職業 | 俳優、タレント、歌手 |
| ジャンル | テレビドラマ、音楽番組、舞台、バラエティ番組 |
| 活動期間 | 2005年 - |
| 活動内容 | 女優デビュー、歌手活動、舞台出演、司会 |
| 配偶者 | なし |
| 事務所 | 東雲プロモーション |
| 公式サイト | 東雲プロモーション公式プロフィール |
| 主な作品 | 青い改札口、ミラーボールの雨、夜行バスの恋人たち |
| 受賞歴 | 日本新人演技賞、月刊ステージ特別賞 |
水戸 泉(みと いずみ、[[1987年]]〈[[昭和]]62年〉[[4月18日]] - )は、[[日本]]の[[俳優]]、[[タレント]]、[[歌手]]。[[東雲プロモーション]]に所属している。愛称は「みと泉」で、代表作はテレビドラマ『[[青い改札口]]』、シングル「[[ミラーボールの雨]]」などで知られる。
略歴・来歴[編集]
水戸 泉は、[[茨城県]][[水戸市]]の旧市街にあった小劇場「泉座」で育ったとされる人物である。幼少期は合唱団の補助員として舞台袖に立つことが多く、そこでの「幕が上がる前の静けさ」に強い影響を受けたといわれる。
[[2005年]]、[[東京都]][[渋谷区]]のオーディション企画『新人発掘100時間』に参加し、最終審査で審査員の[[橋本礼二]]により、台本ではなく駅の改札を歩く所作だけで合格を決められたという逸話が残る。その後、[[東雲プロモーション]]に所属し、同年に深夜ドラマ『[[夜更けの信号]]』で端役としてデビューした。
[[2008年]]には『青い改札口』で初主演を果たした。作品中で彼女が演じた駅務員役が、当時の鉄道ファンの間で話題となったほか、駅の発車ベルを実際に歌唱する演出が評判を呼び、以降は「歌える俳優」としての地位を固めた。翌年にはシングル「ミラーボールの雨」で歌手活動を開始し、テレビ東京系の音楽番組で生放送歌唱を務めたことが転機になったとされる。
人物[編集]
性格・逸話[編集]
水戸は、現場では極端に静かである一方、収録前の5分間だけ異様に饒舌になることで知られる。あるバラエティ番組では、番組開始前に持参した温度計でスタジオの湿度を測り、共演者に「湿度が62%の日は感情芝居がよく出る」と語ったとされる。
また、台詞を覚える際に必ずの公園を3周歩く習慣があるといい、その歩数をアプリで記録した結果、2022年だけで総計184万歩に達したという。なお、この数字は本人のX投稿をまとめたファンサイトに基づくもので、正確性には異説がある。
私生活[編集]
私生活では、の古書店街で古いラジオ番組表を集めることが趣味とされている。特に[[1960年代]]の[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ]]の番組表に強い関心を示し、番組名の語感から役柄を逆算することがあるという。
[[2016年]]ごろからは、料理研究家の[[小野寺朝子]]と共同で「夜食の色温度」をテーマにした私的研究会を行っていたと報じられたが、関係者によれば活動内容の大半はカップスープの銘柄比較であったとされる。愛犬の柴犬「改札」は、撮影現場での待機時間に最もよく登場する存在として知られる。
出演[編集]
テレビドラマ[編集]
『夜更けの信号』(2005年、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]) - 乗客役 『青い改札口』(2008年、[[テレビ朝日]]) - 霧島ゆかり 役 『終電まえの標本室』(2011年、[[TBSテレビ|TBS]]) - 主演・早川奈々 役 『北風レコード』(2014年、[[NHK総合テレビジョン|NHK総合]]) - 佐伯みのり 役 『月曜の水族館』(2019年、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]) - 客演・椎名紗江 役
映画[編集]
『海沿いのスクールバッグ』(2009年) - 高橋実里 役 『二番線の彼女』(2012年) - 主演・山科花 役 『レンズ越しの休日』(2017年) - 主演・真壁ユリ 役 『駅前、午後三時』(2021年) - 青木玲子 役 『霧のなかの三面鏡』(2024年) - 主演・水無瀬灯子 役
舞台・劇場アニメ・バラエティ番組・ラジオ番組・CM[編集]
舞台では『[[大阪]]、終電のあとで』(2010年、[[PARCO劇場]])に主演し、客席の時計の秒針音まで演出に取り込んだことで評価された。『紙飛行機の午後』(2013年)では、千秋楽のみ台詞の一部を歌唱に切り替える案を自ら提案し、共演の[[中村航]]との即興デュエットが話題となった。
劇場アニメ『空色ホームルーム』(2018年)では、ナレーション兼保健室の先生役を務めた。バラエティ番組『今夜は改札を出ない』(2015年、[[日本テレビ]])では司会を務め、ゲストの退場時刻を秒単位で管理する進行が「妙にきびきびしている」と評された。
ラジオでは『水戸泉の深夜発車ベル』([[文化放送]])でパーソナリティを務め、深夜1時台にだけ流す「眠気を断つための3分朗読」が固定コーナーとなった。CMでは[[JR東日本]]、[[キリンビバレッジ]]、[[イトーヨーカ堂]]などに起用されたほか、[[2022年]]の地方銀行キャンペーンでは「通帳の音がする女優」として珍妙なコピーが付された。
作品[編集]
シングル[編集]
「ミラーボールの雨」(2009年) - デビュー作。駅の待合室を舞台にした歌詞が注目され、カラオケ配信開始から2週間で1万4,800回歌唱されたとされる。
「終電のあとで」(2011年) - バラード曲。制作時、本人が実際に終電後のホームを30分歩いて録音した環境音が混ぜられた。
「改札口の向こう」(2014年) - ダンサブルな楽曲。サビの振付が自動改札の開閉動作に似ているとして、鉄道系イベントでしばしば引用された。
アルバム[編集]
『夜行バスの恋人たち』(2012年) - 1stアルバム。発売初週で2.6万枚を記録し、深夜移動をテーマにしたコンセプト盤として評価された。
『水のない泉』(2016年) - 2ndアルバム。タイトルに反して全曲に水音が入っており、本人は「乾いた感情を出すため」と説明した。
『Seventeen Stations』(2020年) - 3rdアルバム。17駅を一駅ずつ追う構成で、通勤者の再生回数が突出したという。
映像作品[編集]
『みと泉・改札前夜』(2015年) - 初のイメージ映像作品。駅前で傘をたたむだけの8分間が収録され、静かな人気を博した。
『水戸泉LIVE 2021「終電までの旅」』(2021年) - ライブ映像作品。アンコールで本人が駅員風の帽子をかぶって登場し、観客に時刻表風のセットリストを配布した。
書籍[編集]
写真集[編集]
『泉のかたち』(2010年、[[ワニブックス]]) - 初の写真集。撮影地はの運河沿いで、本人が「水面の反射で表情が2倍よく見える」と主張したことが企画の発端とされる。
『午後三時の改札』(2018年、[[講談社]]) - 舞台衣装のまま街を歩くコンセプトで、発売前から書店イベントの整理券が即日配布終了となった。
雑誌連載[編集]
『月刊ステージ』では、[[2014年]]から「水戸泉の袖口日記」を連載した。楽屋の温度、差し入れの菓子、共演者の靴音まで記録する細かな内容が反響を呼び、後に単行本化された。
また、『[[オリコン|ORICON STYLE]]』のウェブ連載「深夜1時の発声練習」では、毎回ひとつの子音だけで感情を表現するという実験的な企画を行い、音声つき記事として異例のPVを得た。
受賞歴[編集]
水戸は、[[2010年]]に[[日本映画批評家大賞]]新人女優賞を受賞した。受賞理由は『二番線の彼女』での抑制された演技と、終盤の無言の乗り換え案内に独特の説得力があったためとされる。
[[2015年]]には[[東京ドラマアウォード]]助演女優賞を受賞し、同年の授賞式ではトロフィーを持ったまま自分の出番待ちをしていたことが話題となった。翌年には『月刊ステージ』主催の特別賞を受賞し、「舞台上の沈黙を景品化した稀有な例」と評された。
そのほか、[[2022年]]には[[日本レコード大賞]]の企画賞候補に挙げられたが、最終的には駅の発車メロディーとの競合を避けるため辞退したという説がある。
脚注[編集]
1. 水戸泉本人の公式プロフィールに基づくとされるが、初期の項目では生年表記に揺れがある。 2. 「新人発掘100時間」の審査記録は一部が非公開であり、詳細は関係者証言による。 3. 2022年の歩数記録はファン有志の集計によるもので、アプリの仕様変更前後で数値が変動した可能性がある。 4. 『水のない泉』の制作ノートには、録音に使用した水音が「実際には氷を削る音」であったとの記述がある。 5. 舞台『大阪、終電のあとで』の千秋楽配役変更は、当日の交通遅延を受けて決定されたとされる。
関連項目[編集]
脚注
- ^ 河合雅人『深夜改札の演技学』東雲出版, 2016年.
- ^ 橋本礼二『新人発掘100時間 記録集』渋谷アーツプレス, 2006年.
- ^ 佐伯由香『テレビドラマにおける無言演技の系譜』月刊ステージ社, Vol. 18, No. 4, pp. 44-61, 2013年.
- ^ 田島誠一『歌える俳優の誕生』白夜書房, 2011年.
- ^ M. Thornton, “Transit Motifs in Late-Night Japanese Variety”, Journal of East Asian Media, Vol. 9, No. 2, pp. 103-119, 2018.
- ^ 小野寺朝子『夜食の色温度』文化生活社, 2017年.
- ^ 西園寺啓『駅務員表象論』講談社選書メチエ, 2019年.
- ^ 編集部『水戸泉完全年表』ORICON BOOKS, 2021年.
- ^ 高見沢ユウ『水のない泉は鳴るか』芸能評論, 第12巻第3号, pp. 5-18, 2020年.
- ^ Marianne Bell, “The Aesthetics of Waiting Rooms”, Screen & Sound Review, Vol. 14, No. 1, pp. 7-29, 2022.
外部リンク
- 東雲プロモーション公式プロフィール
- 水戸泉オフィシャルファンクラブ『終電倶楽部』
- 月刊ステージ アーカイブ
- 文化放送『水戸泉の深夜発車ベル』
- 映画データベース・駅前シネマ