焼き鳥ポップフライ
| コンビ名 | 焼き鳥ポップフライ |
|---|---|
| 画像 | 公式サイト掲載の“焼き網背景”写真(架空) |
| キャプション | ネタ開始3秒で必ず「ジュワッ」を言うとされる |
| メンバー | 渡辺精火(ボケ)/小田口パチリ(ツッコミ) |
| 結成年 | 2009年 |
| 解散年 | 現時点では解散していない |
| 事務所 | 焼鳥ポップフライ事務所 |
| 活動時期 | 2010年〜現在 |
| 芸種 | 漫才・コント(ポップダジャレ仕込み) |
| 公式サイト | 焼き鳥ポップフライ公式サイト |
焼き鳥ポップフライ(英: Yakitori Pop Fly)は、[[焼鳥ポップフライ事務所]]所属の[[お笑いコンビ]]。[[2009年]]12月結成。[[M-1グランプリ2017年]]ファイナリストとして知られている[1]。
概要[編集]
焼き鳥ポップフライは、食べ物の擬音語とプロ野球風の決め台詞を混ぜた漫才で知られるお笑いコンビである。ネタの核は「焼き鳥が飛ぶ/飛ばない」という一見荒唐無稽な設定を、会場の温度・客席の姿勢・時計の秒針まで観測して“統計っぽく”扱う点にある。
結成当初は地方の小劇場中心であったが、[[東京都]][[渋谷区]]に活動拠点を移した後、テレビ番組で「ポップフライの科学」という小ネタがバズり、以降“焼き鳥×科学×野球語”のスタイルが定着したとされる[2]。ただし、彼らの台本は「食の安全基準」ではなく「笑いの放物線」を基準に作られていると語られることが多い[3]。
メンバー[編集]
渡辺 精火(わたなべ せいか)はボケ担当であり、焼き場の臨場感を擬音で再現する口調が特徴である。たとえばネタ開始時に必ず「炭が先に笑う」と言い、その後で理科の用語を二つだけ混ぜる癖があるとされる。
小田口 パチリ(おだぐち ぱちり)はツッコミ担当であり、相方の発言を“記録係”として裁定する役回りを担う。彼は反射的に「記録として残します!」と宣言し、観客の拍手回数を“暫定推定値”として読み上げることが多い。
来歴・略歴[編集]
出会いと結成(“焼き鳥ポップフライ基金”の噂)[編集]
両名は、[[東京都]][[台東区]]の路地裏イベント「第3回湯気ラリー」で出会ったとされる[4]。渡辺は屋台の手伝いをしており、焼き網の前に立つ客の体温差を測ろうとする奇妙な姿が目撃された。
小田口は同イベントの受付係で、渡辺のメモ用紙に「ポップフライ=余韻の上昇率」という走り書きがあったことをきっかけに意気投合したと語られる。結成に至るまでの間、2人は“焼き鳥ポップフライ基金”という名の共同家計を作り、毎月の会費を「串の本数」ではなく「笑い声の周波数(推定)」で計算していたと、後年のインタビューで触れられた[5]。
東京進出とブレイクの条件[編集]
2012年、彼らは[[東京都]][[渋谷区]]の小劇場に週3回出演することを条件に、交通費の上限を“新幹線1往復未満”に設定したとされる。この制限が逆にネタの短尺化を促し、「30秒以内に放物線を完結させる」型が生まれたとされる[6]。
テレビ初出演は[[日本放送協会]]のバラエティ特番「気配で笑う夜」であり、焼き鳥の擬音がカットされそうになった際、渡辺が「ジュワッには著作権がない」と言ってそのまま通ったとされる(ただし当時の放送資料は未公開である)[7]。
芸風[編集]
焼き鳥ポップフライの芸風は、漫才とコントの境界を往復する構成である。基本形は「焼き鳥の注文→飛ばないはずの“ポップフライ”発生→観客参加型の判定」という三段で、途中に“計測っぽい”セリフが必ず入る。
彼らの持ちネタである「秒針焼成(びょうしんしょうせい)」では、会話が始まってからの秒数を数え、3.2秒目で「上昇!」、7.4秒目で「落下!」とコールする。ただし、実際の秒数が一致したかどうかは検証されていないとされる[8]。一方で、ズレた場合でも観客が笑えば“成功”と定義する柔軟さが、若年層に支持されていると指摘されている。
またコント「炭火の裁判」では、焼き鳥の煙を証拠として扱い、最後に小田口が「異議あり!証拠はジュワッ!」と叫ぶ。ここで渡辺が「はい、異議は串で刺します」と返す型が固定化している。
エピソード[編集]
「焼き鳥ポップフライ」という名称自体が、学生時代の“紙飛行機実験”に由来すると語られることが多い。渡辺が試作した串型の紙飛行機は、投げる方向を誤ると必ず落ちるはずだったが、なぜか屋台の煙の流れで一定の角度に戻り、「落下の前に笑いが来た」という感覚が残ったとされる[9]。
2016年、[[M-1グランプリ]]予選の控室で2人は、ネタの決め台詞「飛べ!余韻!」を言う前に、会場の床材(木・防音マット・砂利想定)を“耳で鑑定”したという。結果は「砂利が一番、放物線が長い」と出たため、実際の本番でも砂利風の効果音(15種類のうち5種類だけ採用)が挿入された[10]。
さらに、彼らのファンの間では“焼き鳥ポップフライの法則”として、ライブ終了後に手を叩く回数が「ちょうど3回」になるとされる。ただし、これはファンの自己申告に基づくものであり、客席の拍手を統計的に記録した一次資料は存在しないとされる[11]。
出囃子・賞レース成績・受賞歴[編集]
出囃子は、合図の太鼓に加えて“網の鳴る音”を電子音で模した短いフレーズである。[[大道具]]の担当者が「焼き網を叩くのは一度だけにしてくれ」と苦情を出し、その結果として現在の出囃子は“1回叩いて録音→切り貼り”方式に整理されたという[12]。
賞レースでは、[[M-1グランプリ2017年]]にてファイナリストとなり、敗者復活戦では「ポップフライ判定の早口」の回で評価が集まったとされる。翌年の予選でも勝ち残り、最終的に“準決勝の客席温度”が高かったことで演者の熱が伝わった、と審査員が語ったと記録されているが、該当する発言の一次資料は確認できない[13]。
なお、彼らが受賞したとされる地域大会「湯気芸術祭グランプリ2014」は、実施主体や開催記録が公式には追認されていないため、百科事典的には参考扱いとされることがある。
出演[編集]
テレビでは、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系の深夜バラエティ「言葉の焦げ目」や、情報番組「週末だけ科学する?」にレギュラーとして出演したとされる。特番では「全国焼き鳥擬音選手権2018」で審査委員を務めたとされるが、審査委員一覧の公開は途中で差し替えられた[14]。
ラジオでは[[J-WAVE]]の番組「余韻測定室」でパーソナリティを担当したとされる。放送回によっては、渡辺が“串の本数ではなく笑いの小数点”でテーマを説明したため、リスナーから採用基準の問い合わせが殺到したと報じられた[15]。
舞台では[[大阪市]][[北区]]の劇場「キッチン・パラボラ」で単独公演を行い、開場時刻を“17:17(十七時十七分)”に固定した。これは“放物線が一番短くなる時間帯”という信条によるものと説明された。
作品[編集]
CD/DVDとしては、デビュー後に発売された『[[余韻は串の向こう]]』が知られている。初回盤には“網の鳴る音”のオーディオ素材が同梱されたとされ、視聴者が自宅で効果音を重ねることで“より上がる”と宣伝された[16]。
また、映像作品『ポップフライの判定書(映像特典:秒針焼成の解説)』では、観客参加のカウント方法が図解されている。出版物としては、ユーモア科学エッセイ『笑いは煙でできている』を刊行したとされるが、該当ISBNの照合には書店側のデータ更新が必要とされる[17]。
単独ライブ・書籍・ディスコグラフィー[編集]
単独ライブは「ポップフライ連続試験」「焼き鳥裁判傍聴席」「余韻の上昇率は誰が決める」などの題名で行われてきた。公演ごとの“客席参加の係数”は、当日の空調設定と座席位置から算出すると説明されることがある[18]。
書籍は、前述の『笑いは煙でできている』に加えて、弟子入り志願者向けの冊子『二枚目の網:ネタ作成の裏方哲学』が流通しているとされる。もっとも、これらの冊子は増刷が少なく、古書店では「発行数が少ないのではなく、笑いに消費された」といった解釈が付くことがある。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 焼鳥ポップフライ事務所『焼き鳥ポップフライ大全:秒針焼成の手引き(改訂版)』焼鳥ポップフライ事務所, 2020.
- ^ 渡辺精火『ジュワッには著作権がない:擬音芸の合理設計』光文社, 2021.
- ^ 小田口パチリ『余韻の上昇率と観客心理:小数点の扱い方』講談社, 2018.
- ^ 佐藤マリン「漫才における“食感”の比喩機能:焼き鳥ポップフライ事例」『芸能学研究』第12巻第3号, pp. 41-59, 2019.
- ^ Hiroshi Nakamura, “Parabolic Timing in Japanese Comedy,” Journal of Humor Engineering, Vol. 7 No. 2, pp. 110-128, 2020.
- ^ Editorial Team of 余韻タイムズ『M-1予選控室の記録:熱量と笑いの相関』余韻タイムズ社, 2017.
- ^ 山田こより「客席参加型のカウントが笑いを増幅する条件」『放送表現レビュー』第5巻第1号, pp. 22-35, 2016.
- ^ 伊達焼太『焼き網の音響学:一回叩いて編集する理由』内外出版, 2015.
- ^ Miki R. Tanaka, “Crowd Clap Estimation and Comic Success,” International Review of Stand-Up, Vol. 3 No. 4, pp. 77-90, 2018.
- ^ 『気配で笑う夜(番組記録書)』日本放送協会編集部, 2012.
外部リンク
- 焼き鳥ポップフライ公式サイト
- 焼き鳥ポップフライ映像アーカイブ
- 秒針焼成チャンネル(動画)
- 余韻測定室(ラジオ)
- 湯気芸術祭アーカイブ