高松くらげ
| コンビ名 | 高松くらげ |
|---|---|
| 画像 | (架空)海藻柄のスーツで砂浜を指差すツーショット |
| キャプション | 出囃子のベルが鳴ると全員が一斉に“伸びる”とされる |
| メンバー | ボケ:高松タツオ、ツッコミ:くらげサワル |
| 結成年 | 1987年 |
| 解散年 | (活動継続として記載される) |
| 事務所 | 東海芸能センター |
| 活動時期 | 1987年 - 現在 |
| 芸種 | 漫才・コント・司会 |
| ネタ作成者 | 主にくらげサワル(台本の“潮汲み”工程を担当) |
| 公式サイト | 高松くらげ公式潮上局 |
高松くらげ(英: Takamatsu Kurage)は、[[東海芸能センター]]所属の架空のお笑いコンビである。[[1987年]]に結成され、干物のように身を縮める即興漫才と、潮の香りを擬音化するコントで知られる。NSC○○校17期生を母数にした「塩分笑術」出自としても話題となった[1]。
概要[編集]
高松くらげは、香川県の港町取材を起点に、海産物の加工技術(塩蔵・乾燥・熟成)を「笑いの温度管理」として翻訳することを芸風の中心に据えたコンビである[2]。
彼らのネタは、乾燥機の設定温度を比喩にしながら“会話の水分量”を調整する構造になっているとされ、観客には「理解する前に体が先にしょっぱくなる」という評価が付くことがある[3]。一方で、当人たちは「高松くらげ」は芸名であり、実在する生物・施設の名称とは無関係であると説明しているが、その説明が後述の“起源”と衝突することがたびたび指摘されてきた[4]。
メンバー[編集]
コンビのボケ担当は高松タツオ(本名:高松達雄)であり、口癖は「乾く前に言う」である。語尾に少し遅れて息を入れる癖があるとされ、その“遅延”を計測したファンが、実測値として平均0.27秒のブレを報告したことがある[5]。
ツッコミ担当はくらげサワル(本名:沢浦澤)である。彼は舞台袖でネタを読み上げる際、必ず鍋の蓋を3回だけ叩いてから声量を上げると伝えられている[6]。この動作が、後述の賞レース当時に「音響反射の魔術」として扱われたことが、彼らのメディア露出につながったとされる。
二人とも寮生活出身で、当初は“海の学食”を再現するコントしかできなかったが、1987年の結成後に漫才へ拡張されたと説明される。なお、後年のインタビューでは、二人の出会いが「同じ失敗作のクラゲソースを引いた」ことであると述べられているが、一次資料として提示されたのは架空の帳簿番号「帳簿第0号」だとされ、検証が難しいとされた[7]。
来歴/略歴/経歴[編集]
結成と地方巡業[編集]
高松くらげは1987年に結成され、東海地方の公民館を中心に巡業を開始した。初期の稼働日数は月平均12.4日であり、残りの日は反省会ではなく“塩分測定会”として記録されている[8]。
彼らの最初の看板ネタは『乾きの履歴書』で、乾燥棚の段数を“階段状のツッコミ”に見立てる内容だったとされる。地方局の深夜枠で披露された際、画面右上に一瞬だけ表示される字幕が「くらげ、ちょっと塩です」になっていたとして、放送事故のように語られたことがある[9]。
東京進出と“潮上局”の発明[編集]
東京進出は1993年であるとされ、活動拠点をの近郊に移したと記録される[10]。この移転と同時に、二人はラジオ番組用のジングルを“潮上局”という自称レーベルで制作し始めた。ジングルは海藻の種類ごとに周波数が異なるという架空理論に基づき、実際にはスタジオの床材の軋みを録音して加工したものだったと、後にディレクターが語ったとされる[11]。
なお、彼らの名が「高松」と「くらげ」に分解されて説明されることがあるが、当初から地域名・生物名ではなく、タツオの“立つ前の松”と、サワルの“空想のくらげ”を組み合わせた造語であるとされている。しかし、その語源説明が後述する“起源譚”と一致しないため、ファンの間では「合わせ技説」と呼ばれる[12]。
芸風[編集]
芸風は主に漫才とコントの二軸であり、漫才では呼吸の遅延を利用した“乾燥カウント”が反復される。例えば冒頭でツッコミが3回だけ「はい、しょっぱく!」と区切り、その直後にボケが棚の段数を言い切ることで笑いが発生する、と解説されることがある[13]。
コントでは、架空の役所であるの検査官になりきって、食材ではなく“人物の会話”を塩蔵する手続きを行う設定が多い。台本の段階では、セリフの塩分濃度が1リットルあたり「0.63グラム」から始まり「0.12グラム」へ落ちるよう設計され、最後に観客の拍手が“再加湿”されるとされる[14]。
また、彼らは司会としても、天気予報を読む際に「湿度が上がったらツッコミを短くする」などの運用ルールを持つとされる。これについて、放送作家のは「科学っぽい不正確さが、笑いの正確さになる」と評したとされるが、近藤がそのコメントを出した回は局アーカイブに存在しないとされ、要出典が付くことがある[15]。
エピソード[編集]
1998年の地方予選で、審査員が「クラゲの比喩が具体的すぎる」と難色を示したことがきっかけで、彼らは比喩の解像度をあえて上げる方向へ舵を切った。結果として、ネタ中に登場する“クラゲの見分け方”が、虹彩の形ではなく「靴下の蒸れ具合」で決まるというルールに到達し、会場が一瞬で静まり返ったのちに爆笑へ転じたとされる[16]。
さらに、2004年の生放送特番『深夜の塩分会議』では、司会進行中にマイクの音が一時的に逆再生された。原因は技術スタッフの操作ミスではなく、くらげサワルが“逆再生をネタにするために”あえてボタンを押した可能性が高いと噂された。番組側は否定したが、視聴者は終了後の公式ブログに「逆から乾く」という文言が残っていたとして、疑惑を深めたとされる[17]。
このほか、彼らが売店で配っていた無料ペーパー『高松くらげ塩分早見表(改訂第7版)』は、来場者の手のひら温度を三段階に分けるだけの簡易仕様にもかかわらず、発行部数が「推計18,430部(2006年時点)」と記載されていたと報告された[18]。誰が推計したのかは明記されず、その不親切さが逆に信者を増やす結果になったとされる。
出囃子・賞レース成績・受賞歴[編集]
出囃子は『ベルと潮の二拍子』であり、舞台袖から金属ベルが鳴り、最後に小さく“海の泡”のようなSEが入る構成とされる[19]。ただし録音データは残っていないとされ、後年になってCD化された際には、実際の音源が“別会場の掃除機”だったのではないかという指摘も出た[20]。
賞レースでは、M-1グランプリに準ずる大会として『全国しょっぱさ選手権』へ出場したとされる(主催団体は架空の一般社団法人)。同大会では1999年にファイナリスト入りし、最終順位は準優勝だったと報告される[21]。
また、キングオブコントに相当する『潮上コント選手権』では2002年に決勝進出し、優勝したとされる。優勝理由は「涙腺の塩分が最適化された」と説明されたが、これは審査表に「理論値ではなく“体感値”」と書かれていたため、数理モデルとして成立しないとして批判も出た[22]。それでも彼らは“体感の設計”を武器に、地方局のゴールデン帯へ抜擢されたとされる。
出演・作品・単独ライブ[編集]
テレビでは『笑いの熟成工場』(系、架空)を冠番組として持ったとされ、司会と進行を両方担当した。番組は初期の平均視聴率が「8.3%(初回放送、推計)」で、比較対象として同曜日の再放送番組が「6.1%」と併記されているため、当時の新聞記事の見出しが『熟成が勝った』と読める形で掲載されたとされる[23]。
ラジオでは『潮上局・午後便』(架空局番組)で、リスナーから届く“今日のしょっぱさ”を基に、ネタの台詞量を調整する企画があった。企画終了後、番組ディレクターが『台詞増減ログ』を製作し、全回の合計「312回」のパラメータを整理したとされるが、そのログの所在は不明とされている[24]。
作品としてはCD『乾きの間(全3巻)』とDVD『ベルで伸びるコント』(2007年発売)が挙げられる。単独ライブは『第九回・塩分の祝祭』(2009年)で、会場の天井までの高さを“9.2メートル”と紹介した上で、そこからツッコミを落とすような演出を行ったと語られる[25]。ただし会場写真に高さ表示は確認できず、演出用の“公式っぽい嘘”だった可能性がある。
受賞歴と書籍[編集]
書籍としては、くらげサワル名義で『高松くらげ式・塩分会話術(第1巻)』が出版されたとされる。内容は会話の間を塩蔵する手順で、最終章では“笑いの乾燥度”を指標化する方法が示されている。ただし、数値の単位が「しょっぱ度(SD)」であり、定義が「観客の自家発汗量(mL換算)」とされているため、学術的再現性は低いと指摘される[26]。
一方で、司会者としての受賞もあり、の『誤操作対応賞』を受けたと報じられた。これは前述の逆再生疑惑を“安全に笑いへ変換した”功績とされるが、表彰理由の原文が後から改稿された痕跡があるとして、編集者が注釈をつけたとの話もある[27]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 東海芸能センター編『高松くらげ年表(改訂版)』東海芸能センター出版局, 2011年.
- ^ 沢浦澤『潮上コント選手権の勝ち方:体感指標SDの作法』潮上出版社, 2006年.
- ^ 高松達雄『乾きの履歴書—地方巡業12.4日の意味』塩熟成書房, 2001年.
- ^ 近藤眞理『笑いにおける擬似科学の効用:ベルと遅延呼吸の相関』芸能心理学研究 Vol. 12 No. 2, pp. 41-59, 2009年.
- ^ Martha L. Benton, “Salting Timing in Japanese Stand-up: A Micro-delays Approach,” Journal of Performance Meteorology, Vol. 3, No. 1, pp. 77-96, 2013.
- ^ 田中啓介『放送番組の“見せる誤差”運用ガイド』放送安全審査機構, 2015年.
- ^ International Society for Comic Osmosis, “Thermodynamics of Laughter: Humor as Rehydration,” Proceedings of the 8th Symposium, pp. 10-23, 2018.
- ^ 高松くらげ『塩分早見表(改訂第7版)の実務』非売品資料, 2006年.
- ^ “ベルと潮の二拍子”音源アーカイブ調査報告(所内報告)東海テレビ編, 第2部 第7号, pp. 3-12, 2008年.
- ^ 佐藤玲於『会話の塩蔵:笑いの熟成を数値化する試み』笑理工学雑誌 第14巻第4号, pp. 201-219, 2020年(※冒頭に誤植があるとされる)。
外部リンク
- 高松くらげ公式潮上局
- 東海芸能センター 番組アーカイブ
- 塩分会話術 研究会(読者ページ)
- ベルと潮の二拍子 音響検証ノート
- 全国しょっぱさ審査協会 公式メモ