takaten
| コンビ名 | takaten |
|---|---|
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| キャプション | |
| メンバー | 高天 正二、天野 典吾 |
| 結成年 | 2012年 |
| 解散年 | |
| 事務所 | 関東笑劇協会 |
| 活動時期 | 2012年 - |
| 芸種 | 漫才、コント |
| ネタ作成者 | 高天 正二 |
| 出身 | 東京都世田谷区、埼玉県川越市 |
| 出会い | 専門学校の演劇研究会 |
| 旧コンビ名 | 坂道温度 |
| 別名 | タカテン |
| 同期 | 白線トリビューン、電球ラジオ |
| 影響 | 立川談志、、 |
| 現在の代表番組 | 週末バルコニー計画 |
| 過去の代表番組 | 深夜坂上げ委員会 |
| 現在の活動状況 | ライブ、配信、地方営業 |
| 受賞歴 | K-Bridge新人賞2015優秀賞 |
| 公式サイト | takaten公式 |
takaten(たかてん)は、所属の。結成。下北沢の小劇場文化とを題材にしたで知られる[1]。
メンバー[編集]
高天 正二(たかてん しょうじ、1986年生)はツッコミ担当、ネタ作成担当である。東京都世田谷区の坂の多い地域で育ち、幼少期から「坂を降りるだけで息が上がる家系」と語っていたとされる[2]。
天野 典吾(あまの てんご、1987年生)はボケ担当である。埼玉県川越市出身で、地元の観光案内所でアルバイトをしていた経験から、土地勘の妙な細かさをネタに持ち込んだといわれる。なお、本人は高天との初対面について「互いに階段を数えていた」と証言している。
コンビ名は二人の姓の一部ではなく、専門学校時代に使っていた発声練習の掛け声「たか、てん、はん」の最終形から取られたとされる。この由来には異説もあり、下北沢の古い喫茶店『テンポ高』の看板を見間違えたという説もある[要出典]。
来歴[編集]
結成まで[編集]
二人は、内の演劇系専門学校「東都舞台学院」の研究会で知り合ったとされる。高天は構成力、天野は即興性に定評があり、最初はコント班として活動していたが、短尺の会話劇のほうが客席の反応が良かったため、お笑いに転向した。
結成当初のコンビ名は『坂道温度』であったが、ライブの出演者名を見た主催者が「芸名が長すぎてチラシに入らない」と判断し、春にtakatenへ改称した。改称後はやの小箱を中心に出演し、階段の多い会場ほど持ち時間が伸びるという奇妙な評判を得た。
東京進出[編集]
には活動拠点をの稽古場に移し、関東笑劇協会の養成枠に採用された。ここで彼らは、漫才の冒頭に必ず「本日、標高差が三メートルあります」と入れる定型を確立したとされる。
の『深夜坂上げ委員会』へのレギュラー抜擢で知名度を上げ、の配信番組で披露した「エレベーターの気配だけで笑わせるネタ」が話題となった。視聴者アンケートでは「内容はよくわからないが、妙に納得してしまう」が最多だったという。
芸風[編集]
takatenの芸風は、日常の些細な段差や傾斜を過剰に分析するを中心とする。高天が論理を組み立て、天野が「それは地形の問題だろ」と受ける形式が基本で、途中でやの話題へ逸れるのが特徴である[3]。
コントでは、町内会、駅前商店街、マンションの非常階段など、実在感のある場所を舞台にしつつ、なぜか全員が傾斜角に敏感であるという設定が用いられる。特に「傾きすぎた回覧板」というネタは、関係者の間で「説明不能だが完成度は高い」と評価された。
また、二人とも声量よりも間合いで笑わせるタイプであり、他のライブ出演者からは「笑いの立ち上がりが遅い代わりに、着地が異様に強い」と評される。高天の台本には赤ペンで『ここで一段上がる』とだけ書かれている箇所が複数あるという。
エピソード[編集]
の単独ライブ『標高差のある夜』では、会場の床が実際にわずかに傾いていたため、観客の笑いが回を追うごとに前方へ偏ったとされる。この現象は会場側の照明設備の不具合が原因とみられるが、二人は翌日「舞台演出の一部」と語り、チラシにもそのまま採用した。
のローカル特番収録では、天野が「この台本、1ページ目から上り坂です」と発言し、ディレクターが一度も意味を確認しないまま本番に進んだという。結果として番組史上最も静かな客席反応になった一方、SNS上では「難解なのにちゃんと笑える」と評価された。
また、地方営業ではの山間部会場で「標高1,200メートルの漫才」を行ったことがあり、酸素の薄さを活かした間の取り方が絶賛されたとされる。本人たちは「偶然である」と否定しているが、ファンの間では最も完成度の高い公演として語り継がれている。
出囃子[編集]
出囃子は風のピアノ小品を模した自作曲『Slope 0.8』である。もともとは稽古用のテンポ確認音源であったが、のライブで誤って本番使用され、そのまま定着した。
イントロに微かな下り階段の足音が入っているのが特徴で、会場スタッフの間では「来る前に少し笑ってしまう曲」として知られる。なお、配信版では著作権の都合から足音のみが削除され、逆に不気味さが増したといわれる。
賞レース成績・受賞歴[編集]
K-Bridge新人賞 優秀賞 関東漫才協議会ネタコンクール 準優勝 斜面芸大賞 審査員特別賞 都市演芸フェスティバル 最優秀間合い賞
特にの準優勝は、決勝のネタ中に天野が本来より三歩早くツッコミを入れてしまったにもかかわらず、審査員が「その事故を含めて完成している」と評価したことが話題となった。優勝を逃したことよりも、審査員コメントの方が長く記憶された珍しいケースである。
出演[編集]
テレビでは、、などに出演した。ラジオではの『夜の傾斜相談室』でパーソナリティを務め、視聴者からの「坂道で転ばない方法」相談に真顔で答えていた。
配信番組ではの『takatenの階段は続く』が人気を博し、1本平均2万再生前後で推移している。特に、コメント欄に「理解できないのに毎回見てしまう」と書かれることが多い。
CM出演としては、の「滑り止めタイル」キャンペーンに起用されたほか、の防災啓発動画で「段差注意」のナレーションを担当した。映画ではに居酒屋客役で出演し、台詞は二言だったが、階段を見上げる表情が長すぎるとして編集で一部残されたという。
作品[編集]
DVD『takaten first incline』(2018年)は、初期漫才と短編コントを収録した作品である。ジャケット写真はの坂道で撮影され、撮影スタッフが機材を三度運び直したことが制作裏話として知られる。
配信限定ミニアルバム『上り下りのための4曲』(2020年)では、出囃子の別アレンジと間奏の足音のみを収録したトラックが収められた。音楽作品として扱うべきかコント音源として扱うべきかで編集部内でも議論があったという。
また、書籍『漫才は地形でできている』(共著、編集部)は、彼らの台本を再構成した半エッセイ本である。本文中の半分以上が方眼紙で占められているため、一般書店では地図帳コーナーに置かれたこともある。
単独ライブ[編集]
・『標高差のある夜』(2015年) ・『踊り場で会いましょう』(2017年) ・『東西南北のあいだ』(2019年) ・『角度はだれのものか』(2022年)
とくに『踊り場で会いましょう』は、客入れBGMにの交通音をサンプリングしたことで物議を醸したが、結果的に「待ち時間まで含めて作品」とする評価を得た。公演ポスターには毎回、実在する駅名が一つだけ薄く書かれているのが通例である。
脚注[編集]
[1] 関東笑劇協会『年鑑2020』。
[2] 高天正二インタビュー「坂は笑いの母である」『月刊コメディ構造』Vol. 14, No. 3, pp. 22-29。
[3] 田辺康一「段差と間合い—takatenの分析」『現代演芸研究』第11巻第2号, pp. 44-61。
[4] なお、天野典吾の出身地については資料によって記述が揺れており、川越市とするもののほか、近隣の架空行政区画名を併記する文献もある。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
takaten公式
関東笑劇協会 公式プロフィール
笑劇データベース takaten項目
下北沢ライブアーカイブ
週末バルコニー計画 番組ページ
脚注
- ^ 関東笑劇協会『年鑑2020』関東笑劇協会出版部, 2020.
- ^ 高天正二「坂は笑いの母である」『月刊コメディ構造』Vol. 14, No. 3, pp. 22-29, 2019.
- ^ 田辺康一「段差と間合い—takatenの分析」『現代演芸研究』第11巻第2号, pp. 44-61, 2021.
- ^ Martha Ellison, "Topography in Stand-up Timing," Journal of Performing Arts Studies, Vol. 8, No. 1, pp. 101-118, 2020.
- ^ 清水雄介『下北沢の笑い方』東京演芸出版社, 2018.
- ^ 大場由紀「地形依存型漫才の成立」『演芸と都市空間』第6巻第4号, pp. 5-19, 2022.
- ^ Kenji Morita, "Slope-Based Punchlines and the Urban Audience," Comedy Quarterly Review, Vol. 12, No. 2, pp. 77-90, 2023.
- ^ 関東ネタ地図編集委員会『都市漫才の現在地』港北書房, 2021.
- ^ 川端真由美『段差を越える言葉』笑文社, 2017.
- ^ A. Nakamura, "The Hidden Staircase Theory of Duo Performance," International Journal of Humor Mechanics, Vol. 3, No. 4, pp. 201-214, 2024.
外部リンク
- takaten公式
- 関東笑劇協会 公式プロフィール
- 笑劇データベース takaten項目
- 下北沢ライブアーカイブ
- 週末バルコニー計画 番組ページ