takaken
| 名前 | takaken |
|---|---|
| 画像 | takaken_2023_live.jpg |
| 画像説明 | 『潮騒メトロ』ツアーファイナルでのステージ(2023年、横浜みなと港ホール) |
| 画像サイズ | 250px |
| 画像補正 | auto |
| 背景色 | #0b3a66 |
| 別名 | タカケン/高嶺タカケン団 |
| 出生名 | (バンド名) |
| 出身地 | (結成当時の拠点) |
| ジャンル | オルタナティブ・ロック/シティ・ポップ・ロック |
| 職業 | ロックバンド |
| 担当楽器 | ボーカル/ギター/ベース/ドラム |
| 活動期間 | 2011年 - (断続的に活動) |
| レーベル | 桐霧レーベル |
| 事務所 | 藍桜レコード企画 |
| 共同作業者 | プロデューサー:浅葱(あさぎ)トオル、作家連盟:潮鳴り書房 |
| メンバー | 高橋健(Gt&Vo)、水野廉(Ba)、桜木玲(Dr)、坂田凛音(Key/サンプラー) |
| 旧メンバー | — |
| 公式サイト | takaken-official.jp |
takaken(たかけん)は、[[日本]]の4人組[[ロックバンド]]である。所属事務所は[[藍桜レコード企画]]、レコード会社は[[桐霧(きりぎり)レーベル]]。[[2011年]]に結成、[[2014年]]にメジャーデビュー。略称および愛称は「タカケン」。公式ファンクラブは「高嶺(たかみね)会」。
概要[編集]
takakenは、日本の4人組ロックバンドである。所属事務所は[[藍桜レコード企画]]、レコード会社は[[桐霧レーベル]]であり、2014年にメジャーデビューしたとされる[1]。その楽曲は、都会の移動音(足音・改札ブザー・エレベーターの減衰)を擬音化し、歌詞と同期させる「音圧詩(おんあつし)」として知られている[2]。
結成直後から、ファンクラブである「高嶺会」は毎年1月12日に結成会の“検算イベント”を実施しており、メンバーが当日使用したピックの枚数とステージ照明の色温度を公開するとされる[3]。また、楽曲のタイトルには、しばしば[[東京都]]の“旧地図”に由来する地名が混在することで話題になった[4]。
メンバー[編集]
ボーカル兼ギターは高橋健(たかはし けん)である。本人は「“健”は健康の健ではなく、研究メモの健である」と語り、作詞の際は[[気象庁]]の過去データを“韻素材”として参照することで知られている[5]。ギターは主にアーチトップを使用し、ライブではチューニングを毎回“11分割”で調整するとされる[6]。
ベースは水野廉(みずの れん)である。彼は音圧詩の仕組みを説明する際、低域の損失率を「2.3%±0.4」といった具体値で口にすることで知られる[7]。ドラム担当の桜木玲(さくらぎ れい)は、スネアに貼るテープの幅を「ちょうど5mm」と固定しており、変更すると“前の世界線”に戻るような違和感が出ると語ってきた[8]。
キーボード兼サンプラーは坂田凛音(さかた りおと)である。凛音は、サンプル収集を[[横浜市]]の路線図の“余白”で行ったという逸話が残っており、結果としてシティ・ポップ的なコード進行と断片的な環境音が同居する作風に繋がったとされる[9]。
バンド名の由来[編集]
バンド名の「takaken」は、メンバーの姓を並べた略ではないとされる。結成当初、作家連盟の編集者である[[潮鳴り書房]]の担当が、スタジオの鍵の番号札に書かれていた「高」「健」を見て“仮称”として呼び始めたのが起点だとされる[10]。のちにその呼称が“誤変換のまま定着”し、公式な表記として採用されたとされる[11]。
ただし、ファンクラブ内の資料では別説も見られる。そこでは「音圧(taka)の検算(ken)」という合成概念が語られており、結成翌年に発行された会報では、ロゴフォントを「逆さにしても同じ角度に見えるように」と設計したと記されている[12]。
来歴/経歴[編集]
結成(2011年)[編集]
2011年、当時[[東京都]][[港区]]にあった小規模スタジオ「潮冷(うしおさむ)スタジオ」で、4人が“夜間録音の相乗り”として集まったことが結成の契機とされる[13]。彼らは初回セッションで、メトロノームのテンポをBPM=123.0に固定し、録音時間を正確に37分12秒に揃えたとされる[14]。この“秒単位の統一”が音圧詩の土台になったとされる。
また、同年夏には[[品川区]]で実施された路上試聴イベント「信号待ち試聴会」にて、1曲の終わりで観客が発車ベルを鳴らす“偶然のコール”を拾ったことがエピソードとして残っている[15]。
インディーズ期(2012年・2013年)[編集]
2012年にはミニアルバム『潮騒パケット』を自費制作し、配布枚数は「合計4,200枚(包装紙の余りを含む)」と公式に報告された[16]。2013年には、次作『改札の余韻』の制作中に録音データが一度欠損し、メンバーが“欠損した場所の空白”を曲のリズムとして採用したとされる[17]。なお、この欠損を招いた原因はスタジオの空調フィルタ交換の失敗ではないかと推定されている[18]。
一方で、同時期のライブで使用した照明は、色温度を2700Kから再調整しており、観客の反応が「目が慣れるまで3曲目で落ち着く」という分析が残った[19]。
メジャーデビュー(2014年)[編集]
2014年、[[桐霧レーベル]]からシングル『青いノイズの午後』でメジャーデビューした。オリコンでは最高位2位を記録したとされるが、当時の公式コメントでは「順位は二次情報」として扱われたとされる[20]。それでも、テレビ番組[[ミュージック・スクエア]]での披露映像は再生回数が当月末までに1,300万回を突破したと報じられた[21]。
この曲は、歌詞に“旧型ICカード”の読み取り音(実測:周波数帯域が58Hz〜1.2kHz)を取り込んだ試みが評価された[22]。ただし、周波数帯域の測定法については公開されていないとされるため、検証には注意が必要であると指摘されている[23]。
ブレイク(2017年〜2019年)[編集]
2017年に発売されたアルバム『潮騒メトロ』は、累計売上枚数が60万枚に到達したとされる[24]。2018年には全国ツアー「駅名だけの季節」を実施し、52公演のうち47公演でアンコール曲が同一構成だったとファンクラブ会報で報告された[25]。なお、この“47”は偶然ではなく、リハスタの畳み幅が関係していると水野が述べたとされる[26]。
2019年にはシングル『夜間改札の灯』が国民的なバラードとして言及され、[[NHK]]の特別番組で使用されたことで認知が広がったとされる[27]。ただし番組使用の経緯は非公開とされ、関係者談として「台本より先に音が届いた」との証言がある[28]。
音楽性[編集]
takakenの音楽性は、オルタナティブ・ロックを基調にしつつ、都会の生活音を“楽器化”する点に特徴があるとされる。高橋健は、歌詞の韻を駅・交差点の音韻に合わせる「音圧詩」を自作理論として整理しており、曲ごとに“音の残響率”を変えると語っている[29]。なお残響率の数値は曲中のBメロだけで統一されているとされるが、分析手法は資料化されていない[30]。
また、コード進行はシティ・ポップ的なII-V-Iを多用する一方で、ドラムは“裏拍に置いた小節”をあえて解決しない構成が見られる。桜木玲は「観客が歩幅を失う瞬間が気持ちいい」と発言したとされ、これがライブでの身体反応を誘発しているとの見方もある[31]。さらに坂田凛音によるサンプルは、環境音を完全に均すのではなく、わずかな歪みを残す設計であるとされる[32]。
人物[編集]
高橋健は、作詞作曲の過程を“日誌形式”で公開することが多いとされる。たとえば2018年の制作日誌では、3月4日に「湿度が64%を超えたらテーマを変える」と記され、その日の夜に『夜間改札の灯』のサビの最終案が確定したとされる[33]。この湿度条件は科学的な裏付けがないものの、本人は“偶然に見える必然”と表現している[34]。
水野廉は、ベースラインに「2.3秒だけ遅れて来る」要素を入れることを目標にしているとされ、ライブ録音の波形が示すタイミングの相関をファンが再現しようとした事例がある[35]。桜木玲は、ツアーの前日に「スネアの皮の反発係数を測る」作業を欠かさないとされるが、測定に使った機材名は曖昧にされている[36]。
坂田凛音は、サンプル収集の際に“地元の路面電車が通る時間”を重視し、横浜の特定区間では午後8時からの照り返しが最もノイズが均一だと語ったとされる[37]。一方で、収集場所は複数回移転されているため、正確な記録は残っていないとされる[38]。
評価[編集]
音楽評論家の間では、takakenの音圧詩が“聴く建築”のようだと形容されることがある。実際、楽曲の演奏中に観客が自然に間口を取るよう誘導される点が評価されており、ライブ会場の音響設計とセットで成立していると指摘されることもある[39]。
また、2018年頃からは若年層の間で「改札ノート」という表現が流行し、日常の音を歌に変える創作が増えたとされる[40]。この現象は、ファンクラブが配布した“音のメモ用テンプレート”がきっかけになったと分析されている[41]。ただしテンプレートの配布開始日には資料間で差異があり、初版がどの月かは確定していないとされる[42]。
受賞歴/賞・記録[編集]
受賞歴としては、2016年に[[日本レコード大賞]]の新人賞相当部門へノミネートされたとされる[43]。2018年には“年間ライブ動員の伸び率”で特別表彰を受けたとする記録があるが、表彰の公式サイトは当時更新停止していたとされ、出典の確認が課題である[44]。
また、ストリーミング面では、楽曲『青いノイズの午後』の公式MVが公開から90日で累計再生2億回に到達したと報じられた[45]。この数字は、当時の配信サービスが計測していた“視聴判定の条件(視聴時間1秒以上)”によって変動する可能性があると注記されている[46]。
さらに、音圧詩のための“周波数帯域別ミックス”を開示したことが評価され、音響工学系の学会で特集が組まれたとされる[47]。この学会名は[[日本音響学会]]とされることが多いが、同時期に似た名称の別団体があったとする指摘もある[48]。
ディスコグラフィ[編集]
シングルとしては、2014年『青いノイズの午後』、2015年『紙の匂いのコンコース』、2017年『潮騒メトロ(ライヴ・エディション)』、2019年『夜間改札の灯』などがある[49]。CDシングルと配信限定の両方でリリースされ、各版でジャケットの色温度が変えられているとされる[50]。
アルバムとしては、2012年の『潮騒パケット』、2013年の『改札の余韻』、2017年の『潮騒メトロ』、2021年の『沈黙の路線番号』が挙げられる[51]。ベスト・アルバムとしては、2023年に『高嶺会セレクション』が発売され、初期のライブ録音が未圧縮音源として同梱されたとされる[52]。
映像作品としては、2018年のライブDVD『駅名だけの季節』、2020年の無観客ライブ『点滅するホーム』が知られる[53]。無観客ライブの画面には、視聴者のための“呼吸の間”を示す字幕が付いていたとされる[54]。
ストリーミング認定[編集]
配信プラットフォーム別の認定としては、Apple Music等で『夜間改札の灯』が“ダブルプラチナ相当”として扱われたとされる[55]。また、Spotifyでは“バンド・カテゴリでのフォロワー増加率”が上位に入り、短期間で月間リスナーが増えたと報告された[56]。
ただし認定基準はサービス側のポリシーで変わるため、数字の厳密性については注意が必要であるとする意見もある[57]。それでもtakakenは、音圧詩の再現性が高いとして、ユーザーが自作音源を投稿する“テンプレ曲”の流行を生んだとされる[58]。
タイアップ一覧[編集]
タイアップとしては、2018年に[[テレビ朝日]]系のドラマ『帰り道の証拠』へ主題歌として『夜間改札の灯』が採用されたとされる[59]。また、2016年には[[京浜(けいひん)交通]]のキャンペーンにて、車内放送の“わずかな間”をモチーフにしたCMソングが起用されたと報じられた[60]。
さらに、2021年には[[国立科学館]]の企画展で“音圧詩体験”が展示され、takakenが監修したとされる音響パネルが設置されたとされる[61]。ただし、監修契約の有無は公表されていないという指摘もある[62]。
ライブ・イベント/ライブ・コンサートツアー[編集]
ライブツアーとしては、2018年の「駅名だけの季節」(全52公演)が代表的である[63]。当時の公演では、会場の天井高さに応じてスネアのゲインを調整していたとされ、音圧詩の再現度を上げる目的だったと説明された[64]。
2022年には、インディーズ当時の“秒単位録音”を再現する企画「37分12秒の帰還」が行われた。これは各会場でメンバーが同じ秒数だけ演奏を記録し、その後に同一のコメントを読み上げるという内容だったとされる[65]。なおこの企画は、SNS上で観客の計測が合わないケースもあり、正確性に疑問が出たとされる[66]。
サポートメンバー[編集]
サポートとして、2017年後半のツアーではギターテクニシャン兼キーボードの[[内田ミノル]]が“即興補助”として参加したとされる[67]。ただし、名義上はサポートに含まれない時期があり、記録の統一性が課題とされている[68]。
代表的なフェス出演[編集]
フェスでは、[[Fウィンド・フェスティバル]](2020年)や[[東雲(しののめ)サウンドサミット]](2022年)に出演したとされる[69]。これらは地方自治体との協賛が絡むことが多く、楽曲の“路線番号”が自治体の案内表示に一部転用されたとする報道がある[70]。
出演[編集]
テレビ出演としては、2015年以降に[[ミュージック・スクエア]]へのゲスト出演が複数回確認されている[71]。ラジオでは[[J-WAVE]]系列の番組『改札ラジオ』にて、毎週“音圧詩の作り方”を短尺で解説したとされる[72]。
映画では、2020年公開の青春映画『沈黙の路線番号』に本人役として出演したとされる[73]。ただし作品の公式クレジットに詳細な役名がないため、出演の範囲については複数説があるとされる[74]。
CMでは、2022年の[[サンライト通信]]の新サービス「耳でログ」キャンペーンにて“耳に残る音の設計”をテーマに起用されたと報じられた[75]。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
NHK紅白歌合戦の出場歴としては、2020年に初出場し『青いノイズの午後』を披露したとされる[76]。この時、衣装は“改札機の反射”を模した素材で統一され、ステージ照明は色温度2900Kに固定されたとされる[77]。
一方で、出場年については報道ごとに差があると指摘されており、代替年として[[2021年]]が挙がることもある[78]。最終的な確定情報はNHK側の年次資料を参照する必要があるとされる[79]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 高橋健「音圧詩の設計原理:秒と残響の統計」『月刊サウンド・メモ』第18巻第4号、桐霧出版、2016年。pp. 22-41。
- ^ 水野廉「低域損失率2.3%±0.4の再現実験」『日本音響会報』Vol.31 No.2、日本音響学会、2019年。pp. 10-18。
- ^ 桜木玲「スネアテープ5mm固定の心理効果」『ドラマーのための研究室』第7巻第1号、潮鳴り書房、2018年。pp. 55-63。
- ^ 坂田凛音「路線図の余白から採るサンプル」『都市音楽季報』Vol.5 Issue 9、横浜都市文化研究所、2020年。pp. 70-85。
- ^ 浅葱トオル「バンド制作におけるミックス解像度の管理」『レコードプロデュース・レビュー』第12巻第3号、藍桜企画、2017年。pp. 3-19。
- ^ 『takaken 公式ファンクラブ会報「高嶺会」』第3号〜第9号、藍桜レコード企画、2018年。
- ^ 潮冷スタジオ「録音時間37分12秒プロトコル」『スタジオ運用技術集』第2版、品川機材出版、2013年。pp. 101-109。
- ^ 『オリコンスタディーズ:2014年メジャーデビューの波』オリコン調査委員会、2015年。pp. 77-82。
- ^ 田中ユリオ「駅名だけの季節:ライブ動員の分解」『コンサート経済学研究』Vol.24 No.1、東雲大学出版部、2021年。pp. 140-156。
- ^ 内田ミノル「即興補助の境界線:クレジット運用」『映像クレジット学会紀要』第9巻第2号、信号待ち研究所、2022年。pp. 201-209。
- ^ 日本NHK資料センター「紅白ステージ照明色温度の年表(誤差注記付き)」『放送技術資料』第44巻第6号、NHK技術局、2021年。pp. 5-27。
- ^ R. M. Kendall, “City-Noise Synchrony in Contemporary Bands,” *Journal of Urban Sound*, Vol.18 No.4, 2019, pp. 33-51.
外部リンク
- takaken official(非公開アーカイブ)
- 藍桜レコード企画 スペシャル特設ページ
- 桐霧レーベル ディスコグラフィ倉庫
- 高嶺会 検算イベント記録
- 音圧詩プロジェクト(資料室)