TEN-PO-ZAN
| 名前 | TEN-PO-ZAN |
|---|---|
| 画像 | TEN-PO-ZAN official group photo |
| 画像説明 | 雷管グローブとリズム計測器を掲げるTEN-PO-ZAN |
| 画像サイズ | 240 |
| 画像補正 | 0.6 |
| 背景色 | #ffefc2 |
| 別名 | テンポザン / 電気GROOVE派(ファン内呼称) |
| 出生名 | 結成時はプロジェクト名「TENPO-ZAN WORKS」 |
| 出身地 | 周辺(企画の発火点とされる) |
| ジャンル | テクノポップ / 電気GROOVE / マッシュアップ |
| 職業 | バンド |
| 担当楽器 | ボーカル・作詞:南波レイ / シンセ:渦巻コウ / ギター:鋸堂リュウ / ベース:阿波藍次 / ドラム:時守トマ |
| 活動期間 | 2012年-(断続的活動) |
| レーベル | KARAKURI SOUND RECORDS |
| 事務所 | 渦音芸能 |
| 共同作業者 | 音響設計:(実測コラボ) |
| メンバー | 南波レイ、渦巻コウ、鋸堂リュウ、阿波藍次、時守トマ |
| 旧メンバー | 一時期のサポート:(キーボード) |
| 公式サイト | TEN-PO-ZAN オフィシャルサイト |
TEN-PO-ZAN(てんぽざん)は、日本の5人組[[テクノポップ]]ロックバンドである。所属事務所は[[渦音芸能]]。レコード会社は[[KARAKURI SOUND RECORDS]]。[[2012年]]に結成、[[2014年]]にメジャーデビュー。略称および愛称は「テンポザン」。公式ファンクラブは「テンポザン隊」。
概要[編集]
TEN-PO-ZANは、機械的なテンポ設計と感情的なメロディの“継ぎ目”をあえて露出させることで知られる日本の5人組テクノポップロックバンドである。デビュー以降、という言葉を再定義し、「リズムは記号であり、記号は人を救う」とする路線を押し出してきたとされる。
バンドの象徴として、シングル『(ふじさん)マッシュアップ手順書』が2017年の夏に大きな話題となり、音楽ファンだけでなく放送局の編成会議でも引用されたという逸話がある。もっとも、その引用元が“手順書”だったことについて、後年に一部で疑義が呈された[1]。
メンバー[編集]
南波レイ(作詞・ボーカル)は、囁き声から急に音圧へ切り替えることで有名とされ、歌詞は「山」「改札」「雷」の語が多いと指摘される。渦巻コウ(シンセ)は、BPMを“呼吸”として扱い、同一曲でもライブごとに小数点以下の変化を許容する方針を取ることで知られている。
鋸堂リュウ(ギター)は、録音時にピックを1枚ずつ計測して“最短の摩耗”を狙うといい、ベースの阿波藍次は、弦の太さを測るために市販の秤ではなく工業用ロードセルを持ち込んだとされる。ドラムの時守トマは、スネアの高さを毎回2点補正する“時差調律”の技法を公言している。
なお、彼らの初期資料は当時、の倉庫で見つかったという筋書きで語られており、メンバー全員が「TEN-PO-ZANは作曲というより現場運用である」との言い回しを繰り返す傾向にある。
バンド名の由来[編集]
バンド名のTEN-PO-ZANは、「テンポ」と「勘(ざん)」と「山(ざん)」を同時に呼び起こす造語であるとされる。公式には「テンポ(時間の運転)」「ポ(比率の単位)」「ザン(山型の波形)」を語源とする説明があるが、実際には結成初期に全員が同じ定規を見て発した言葉が残っただけだとする証言もある[2]。
特に、彼らが最初に作ったデモテープは“テンポ”が9箇所で途切れた(無音区間が合計で2分17秒あった)ことから、「TEN-PO-ZAN=テンポが切れたら山を登れ」という冗談がファン内で定着したとされる。一方で、これが後付けであるという指摘もある。
来歴/経歴[編集]
結成期(2012年)[編集]
2012年、5人はそれぞれ別々の現場で音響・録音・舞台運用に関わっていたとされる。きっかけとして語られるのが、の臨時イベント「潮騒サンプル市」での公開試聴会である。彼らは会場の海風をマイクで採取し、得られたノイズの周波数帯(正規化前のピークが12.8kHzだったとされる)を基にシンセのアルゴリズムを組んだという[3]。
この時点では“バンド”というより即興ユニットとしての動きだったとされ、渦巻コウが「テンポのズレは悪ではない」と言い切ったことが、後の楽曲構造に影響したとされる。
デビュー前夜(2013年)[編集]
2013年には、との共同で「街頭BPM測定」プロトコルを試作した。具体的には、交差点の信号待ちの平均停止時間(約31.6秒)をサンプルし、そこから小節長を逆算する手順が組まれたとされる。
また、インディーズとして配布されたEP『の反射(仮)』は、ジャケットに“山の写真”ではなく信号機の撮影ログが印刷された仕様で話題になった。もっとも、当時の画像が実在しない風景の合成であった疑いが後年持ち上がり、一部の掲示板で「嘘の山だ」と笑われたとされる[4]。
2014年:メジャーデビュー[編集]
2014年、KARAKURI SOUND RECORDSよりシングル『リズム焼け止め』でメジャーデビューを果たした。デビュー作はオリコン上で最高順位3位、累計出荷は約18万枚と発表され、当時のテクノポップ界隈に“電気GROOVE”という呼称が一気に広がった。
彼らはこの時期から、過去の楽曲要素を切り貼りするマッシュアップを「盗み」ではなく「設計」であると説明し、放送番組では制作手順の図解が採用されたという。
2017年:『Fuji-San』マッシュアップ旋風[編集]
2017年、アルバム『波形の信仰』に収録された『(電気GROOVE縫合編)』が火付け役となった。楽曲は“山岳テーマの旋律”と“工場の断続音”を同じ小節に並べる構造であり、リスナーはそこに象徴性を見出したとされる。
同年、ストリーミング再生は国内だけで累計8.4億回を突破したと報じられたが、算出方法について「地域別の重複集計が含まれる可能性がある」とする編集者の注記が残っている[5]。
2020年:活動の再設計と一時休止[編集]
2020年には、コロナ禍以前から進めていたライブ音響のアップデートが間に合わず、公式に活動休止を発表した。休止期間は“13ヶ月”とされるが、実際にはサポートメンバーとレコーディングを継続しており、ファンの間では「止めたのは心拍だけ」という言い回しが流行した。
この時期、時守トマはドラムセットを5台に増やし、会場規模に応じて最適な反射量を選ぶ試みを始めたとされる。
音楽性[編集]
TEN-PO-ZANの音楽性は、テクノポップを基礎にしつつ、電気GROOVE的な反復の“密度”を人間の感情曲線に接続する点に特色があるとされる。曲中ではメロディの主張が強いのに、テンポは淡々としており、その落差が「落ち着くのに高揚する」と表現されることが多い。
特に『(マッシュアップ手順書)』では、引用元とされる旋律が複数あり、それらが同一トラックの中で“整列”されるように配置される。その結果、リスナーは歌詞よりもテンポの目盛りを読むようになった、と同時代の音楽ライターが述べた[6]。
一方で、設計が先行しすぎるという批判もあり、南波レイは「設計は祈りの形」と応じたとされる。もっとも、これは取材記事の編集段階で強調された可能性もある。
人物[編集]
南波レイはインタビューで、曲作りの起点を「音が笑う瞬間」と表現したことがある。渦巻コウは“BPMの小数点”を語る際に目線が定まり、鋸堂リュウは焼けたピックの匂いを記録ノートに残しているとされる。
阿波藍次は、ライブ前に会場の壁材を触って硬さを確かめる癖があるといい、時守トマは打楽器が“時間の辞書”だと語ったことがある。なお、彼らが結成前から交流していた人物として、の老舗工場の技術者が挙げられるが、名前は公表されていない。
このように、TEN-PO-ZANは音楽ユニットであると同時に、現場の計測・運用を美学として語る集団として認知されてきた。
評価[編集]
音楽評論家からは、TEN-PO-ZANがテクノポップの“冷たさ”を、電気GROOVEの身体感覚へ変換した点が評価されたとされる。国民的な存在と呼ぶ声もあり、若年層だけでなく中年層の通勤ラジオ番組で特集が組まれたことがある。
特に、彼らのライブは照明とテンポが同期し、開演から1曲目のサビまでの時間が観測上“ちょうど7分03秒”になった回があるとして記録されている[7]。この種の精密性は賛否を呼びつつも、同業者の制作に影響したとされる。
ただし、制作側のこだわりが過剰だという指摘もあり、ファンの中には「TEN-PO-ZANは時計を聴かせるバンドだ」と冗談めかして語る者もいる。
受賞歴/賞・記録[編集]
受賞歴としては、日本レコード大賞で“電気GROOVE部門”に相当する特別賞を受けたとされる。発表の形は一般的な部門と異なり、実行委員会の文書では「新しい反復技法の功績」と記されていたとされる[8]。
また、彼らのシングル『リズム焼け止め』は配信後のリスナー保存率が初週で17.2%に達したという社内集計が外部に流出したと報じられた。なお、この数字は“保存”の定義が曖昧であるとして、ファクトチェック担当が疑義を呈したとする記録が残っている[9]。
さらに、NHKの特番で『(電気GROOVE縫合編)』がスタジオ音響テストに使われたとされ、これが後の放送機材更新の参考になったと噂された。
ディスコグラフィ[編集]
シングルとしては、『リズム焼け止め』(2014年)、『改札の前奏』(2015年)、『(電気GROOVE縫合編)』(2017年)、『停止線の祈り』(2019年)、『テンポザン・スカイライン』(2021年)などがある。CDシングルは初回盤の帯に“BPM早見表”が封入された仕様で人気だったとされる。
アルバムとしては、『波形の信仰』(2017年)、『運用されるメロディ』(2018年)、『13ヶ月の心拍』(2020年)が挙げられる。ベスト・アルバムとしては『電気GROOVE再編集集』(2023年)があり、ライブでの再現性が高い曲だけを集めた編集方針が取られた。
映像作品としては『TEN-PO-ZAN LIVE at 音響倉庫』(2016年)と『マッシュアップ手順書 映像化計画』(2017年)がリリースされた。後者は制作手順そのものを編集した映像であり、視聴者がタイムライン上の“接続点”を探すことを前提に作られたと説明されている。
ストリーミング認定[編集]
ストリーミング認定は、再生回数だけでなく“曲の停止率”を指標に含める独自レポートが参照されたとされる。『(電気GROOVE縫合編)』は国内で累計8.4億回を突破したとされ、海外分は別集計で4.1億回と報告されたとされる[10]。
また、YouTube系プラットフォームではミュージックビデオの平均視聴維持率が52.0%に到達したという内部資料が引用され、結果として振付が“見られる”だけでなく“読み取れる”振る舞いとして設計されたと評価された。
なお、認定の基準の一部は公開されていないため、数字の厳密さについては後年に異論が出たとされる。
タイアップ一覧[編集]
タイアップとしては、の広報番組『ふるさと波形学』で『停止線の祈り』が使用されたとされる。企業タイアップでは、計測機器メーカーのキャンペーンに『改札の前奏』が採用された。
さらに、ゲームセンター向けのリズム筐体のBGMとして『テンポザン・スカイライン』が配信されたといい、筐体側の仕様変更(BPM表示を“点滅”から“常時表示”へ)まで関与したと噂された。
このように、TEN-PO-ZANは音楽の枠を越えて「テンポを語る」機能を持った媒体として扱われることが多かった。
ライブ・イベント/ライブ・コンサートツアー[編集]
ライブ・ツアーとしては『電気GROOVE計測ツアー(2016-2017)』、『波形の信仰サーキット(2018)』、『13ヶ月の心拍 再運用公演(2021)』などがある。特に前者では、会場ごとに反射量が異なるため、事前に壁材の含水率を測る“現地調律”が行われたとされる。
代表的な公演として、東京の系列会場で行われた無観客収録が挙げられ、収録時間は合計で93分14秒だったと報告されている[11]。なお、この秒数は編集スタッフがメモしたメモから逆算したといい、出典が曖昧である点が突っ込まれた。
ライブでは“接続点”を観客が見つけるように照明が変化し、ステージ上のLEDメトロノームが小数点以下まで表示される演出が話題となった。
出演(テレビ/ラジオ/映画/CM)[編集]
テレビ出演としては、『朝のリズム調律』(2015年)や『夜の波形研究所』(2017年)に出演したとされる。ラジオでは、系の特番『テンポの向こう側』でパーソナリティを務めたと報じられた。
映画では、音響テーマの短編『反射面の物語』(2018年)で劇中楽曲として『改札の前奏』が使用された。CMでは、前述の計測機器キャンペーンに加え、菓子メーカーの夏季CMで“テンポザンのハンドクラップ”が効果音として採用された。
また、NHKの教育番組で『マッシュアップ手順書』のコンセプトが紹介されたという報道もある。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
NHK紅白歌合戦には、2018年から複数回出場したとされる。最初の出場は『波形の信仰』から『(電気GROOVE縫合編)』を披露した回であるとされ、合唱パートに“読み上げテンポ”を導入したことが注目された。
ただし、紅白の演目順や披露曲の組み合わせは年ごとに異なるため、どの年のどの回に該当するかについては資料間で記述差がある。実際、担当編集者が「曲名の表記が手書きメモと異なる」として訂正履歴を残したとされる[12]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 田端ユウ『電気GROOVEの再定義:TEN-PO-ZAN現場論』音響新書, 2018.
- ^ 南波レイ「テンポ小数点の歌詞化」『日本音楽制作研究』第12巻第3号, pp.45-62, 2019.
- ^ 渦巻コウ『メトロノームは祈りである』KARAKURI SOUND BOOKS, 2017.
- ^ A. Maruyama, “Mashup as Operational Design,” Journal of Tempo Engineering, Vol.8 No.1, pp.12-29, 2020.
- ^ 時守トマ「13ヶ月の心拍:ライブ運用の統計」『コンサート計測学会誌』第5巻第2号, pp.101-134, 2021.
- ^ 阿波藍次『壁材に触れる音楽』静岡文化出版, 2016.
- ^ 鋸堂リュウ「ピック摩耗の最短化と音色変調」『ギターサイエンス季報』第21巻第4号, pp.77-95, 2018.
- ^ 「オリコン年間チャートとテンポ指標の関係(未公開付録)」『レコード産業レポート』第33巻第1号, pp.1-20, 2022.
- ^ 編集部『TEN-PO-ZAN大全:手順書の真偽』渦音ライブラリ, 2024.
- ^ L. Thornton, “On the Accuracy of Streaming Recognition,” International Review of Music Metrics, Vol.3 No.7, pp.201-214, 2019.
外部リンク
- TEN-PO-ZAN オフィシャルサイト
- 渦音芸能 TEN-PO-ZAN特設ページ
- KARAKURI SOUND RECORDS ディスコグラフィ
- アーカイブ音響研究所 プロトコル公開
- 御前崎市 潮騒サンプル市アーカイブ