115415
| 名前 | 115415 |
|---|---|
| 画像 | 115415_live_2007.jpg |
| 画像説明 | 2007年、渋谷AXでの公演 |
| 画像サイズ | 260px |
| 背景色 | #EAF4FF |
| 別名 | イイコヨ、1145145、いいこよいこ |
| 出生名 | 115415 |
| 出身地 | 東京都中野区 |
| ジャンル | ポップロック、マスコア、実験的童謡 |
| 職業 | バンド、作詞、作曲、編曲 |
| 担当楽器 | ボーカル、ギター、ベース、ドラムス、鍵盤楽器 |
| 活動期間 | 1998年 - 2014年、2019年 - |
| レーベル | YONAGO RECORDS、KAZE NOTE |
| 事務所 | 株式会社ミッドナイト・グリッド |
| 共同作業者 | 森川ユウジ、白石ヒナ、三枝タクト |
| メンバー | 鈴木イチロウ、森川ユウジ、白石ヒナ、三枝タクト |
| 旧メンバー | 谷口マサル |
| 公式サイト | 115415.jp |
115415(いいこよいこ)は、発の4人組である。所属事務所は、レコード会社は。1998年に結成、2003年にメジャーデビュー。略称および愛称は「イイコヨ」。公式ファンクラブは「よいこ会」である。
概要[編集]
115415は、ので結成された日本の4人組である。数字表記の名称を持つ珍しいバンドとして知られ、語呂合わせの「いいこよいこ」は、教育用アナログ合成器の試験音声をそのまま歌詞に転用したことに由来するとされる[1]。
結成当初はの童謡改造バンドとして活動していたが、2000年代前半にで上位に入り、結果として「深夜番組向けの明るすぎる音楽」として若年層に受容された。なお、彼らの初期ライブでは毎回との境界をまたぐ会場配置が好まれ、これがのちの“越境コーラス”という独自の演奏作法につながったとされる[2]。
メンバー[編集]
### 現メンバー - (すずき いちろう) - ボーカル、ギター。実質的なリーダーであり、ライブ中に時刻表を読み上げる癖がある。 - (もりかわ ゆうじ) - ベース、コーラス。4小節ごとにテンポを微調整することで知られる。 - (しらいし ひな) - キーボード、コーラス。家電量販店の店内放送で音楽理論を学んだと語っている。 - (さえぐさ たくと) - ドラムス、打ち込み、会計。楽器よりも請求書管理に詳しいとされる。
### 元メンバー - (たにぐち まさる) - 旧ベース。1998年から2001年まで在籍し、脱退後は地方自治体の防災無線制作に関わったとされる。
バンド名の由来[編集]
バンド名の「115415」は、結成時の練習スタジオに置かれていた6桁の受付番号札のうち、中央の「54」を抜いた残りを組み合わせたものであるという説が有力である。一方で、メンバーの鈴木イチロウが小学校時代に使用していた出席番号の連続記録が「11」「54」「15」に偏っていたため、これを記念したとする異説もある。
「いいこよいこ」という読みは、に制作された非売品デモテープ『よいこ訓練盤』の最後に収録されたコーラスフレーズから広まった。そこではの防災行政無線を模した合唱が挿入されていたが、教育委員会からの照会を受けて一部歌詞が差し替えられたとされる[要出典]。
来歴[編集]
結成 - インディーズ期[編集]
、鈴木イチロウと森川ユウジがの小規模ライブハウス「サブテラ・ホール」で意気投合し結成された。最初の編成は3人で、練習は近隣の児童公園で行われたため、最初期の音源には砂場の雑音がそのまま残っている。
には自主制作CD-R『給食前の五分間』を発表し、地元のCD店で手売りしたところ、同年だけで1,842枚を売り上げたとされる。これが話題となり、の深夜ラジオ局が取り上げたことで、バンド名が初めて都内全域に知られるようになった。
メジャーデビューとブレイク[編集]
、YONAGO RECORDSよりシングル「チャイムは3回まで」でメジャーデビューした。表題曲は向けの教材音源を逆再生したリズムが特徴で、発売初週に12位を記録した後、口コミで再浮上した。
には2作目のアルバム『朝礼台の上で』が累計売上32.4万枚を記録し、バンドとしての代表曲「午前四時の体操」がの若者向け特集番組で使用された。これにより「国民的よいこバンド」と称されることもあったが、本人たちは「むしろ帰宅が早いだけ」とコメントしている。
活動休止と再結成[編集]
、三枝タクトの地方転勤を理由に活動休止を発表した。休止前最後の公演はではなく、の区民会館を借り切って行われ、客席中央に給水所が設けられたことで知られる。
、配信限定シングル「再集合のためのアラーム」をきっかけに再結成した。再結成後は上の“1日1コーラス”企画がSNSで拡散し、ストリーミング再生数が累計2.8億回を突破したと発表されている。もっとも、集計対象に練習動画が含まれているとの指摘もある[3]。
音楽性[編集]
115415の音楽性は、を基盤に、、校内放送、電子音声を混交させたものとされる。とりわけ白石ヒナが操る古い製シンセサイザーは、給食時のチャイムと同じ周波数帯を多用することから“昼休みの和声”と呼ばれた。
歌詞は、忘れ物、帰りの会、時刻表、駅の自動改札など、日常の管理装置を題材にすることが多い。これが「整理整頓された感情表現」と評価される一方で、ライブでは曲間に三枝が在庫確認を始めるため、演奏より段取りが記憶に残ることも多かった。
また、鈴木の歌唱は早口であるが、サビで急に子ども向けの発声に切り替わるため、音楽評論家の中には「未熟と完成の境界を行き来する稀有な例」とする者もいる。
人物[編集]
メンバーはいずれも学校教育や地方行事への関心が強く、結成初期にはの教材基準を参考に曲順を決めていたという。特に鈴木は、歌詞に出てくる数字をすべて4桁単位で統一することに執着し、これがバンド名を数字表記にした最大の理由だとされる。
森川は寡黙な反面、楽屋では地方の給食メニューを詳細に比較する癖があり、白石は機材トラブル時に必ず「それは仕様です」と言うことで知られる。三枝は会計担当としても敏腕で、ツアー中の赤字を物販の“押しボタン式缶バッジ”で補填した逸話がある。
なお、谷口の脱退理由は音楽性の違いではなく、「バンド名を郵便番号だと思って役所で照会した」ことにあるとする説があるが、本人は否定している。
評価[編集]
批評面では、115415は「大衆性と異様な手続き感を両立させたバンド」と評されてきた。特に以降の作品群は、単なるコミカルな企画物に見えて、反復構造の緻密さが高く評価された。
一方で、楽曲の多くが“説明が長い”ため、初見の聴取者には冗長に感じられるという批判もある。だが、その冗長さこそが学校行事の空気を再現しているとして、音楽学の分野ではむしろ研究対象になった。実際、との合同ゼミでは、彼らのライブ進行表を「平成期の時間管理文化を示す一次資料」として扱った記録がある[要出典]。
受賞歴[編集]
には『朝礼台の上で』で第48回の特別企画賞に相当する内部表彰「整列部門賞」を受けたと発表された。翌にはの“最も着席率の高い演奏”部門で受賞したが、この部門は115415の出場を受けて一度限りで廃止されたとされる。
また、には「午前四時の体操」が年間ダウンロード数48万9,301件を記録し、の月間チャートで7か月連続1位となった。もっとも、学校の端末での再生回数が含まれていた可能性があるため、数値の正確性には議論が残る。
ディスコグラフィ[編集]
### シングル - 「チャイムは3回まで」(2003年) - 「ランドセルの中の宇宙」(2004年) - 「午前四時の体操」(2005年) - 「出席番号のブルース」(2007年) - 「再集合のためのアラーム」(2019年)
### アルバム - 『給食前の五分間』(2000年) - 『朝礼台の上で』(2005年) - 『職員室の窓辺から』(2008年) - 『再登校』(2020年)
### ベスト・アルバム - 『よいこ大全 115415 BEST』(2012年) - 『115415 / 115415』(2021年)
### 映像作品 - 『115415 LIVE at サブテラ・ホール』(2001年) - 『校庭円周ツアー 2006』(2006年) - 『再集合のための夜更かし』(2021年)
ストリーミング認定[編集]
、主要ストリーミングサービス3社の合算で累計3億回再生を突破したと公表された。とりわけ「午前四時の体操」は、の国内週間チャートで教育系プレイリストに誤登録されたことを契機に急伸したとされる。
なお、同曲の認定は“早朝に聴くと目が覚める”という社内基準に基づき、独自に相当と扱われた。これは音楽業界でも前例がなく、ファンの間では「朝礼ゴールド」と呼ばれている。
タイアップ一覧[編集]
「チャイムは3回まで」はの学習帳キャンペーンCMに起用された。「午前四時の体操」はの夜間仕分け啓発動画に採用され、「再集合のためのアラーム」はの始発駅マナー啓発の非公開用音源として使用されたとされる。
また、「ランドセルの中の宇宙」はの工作番組『つくって、ならんで、歌って』の挿入歌として使われたが、放送回によって編曲が異なり、視聴者から「毎回少し怖い」との声が上がった。
ライブ・イベント[編集]
115415は、観客参加型のライブ演出で知られる。代表的なものに、客席全員で点呼を取る『出席確認ツアー』、終演後に会場周辺の清掃を行う『帰りの会』、および雨天時のみセットリストが変更される『校庭円周ツアー』がある。
の『校庭円周ツアー』では、からまで全18都市を巡り、総動員数は約9万4,000人であった。ライブ終了後のアンコールでは、毎回3分間だけ蛍光灯が点滅し、その間に次曲のキーが決まるという珍しい運用がなされていた。
出演[編集]
### テレビ - 『ミュージックステーション』 - 『SONGS』 - 『J-POP学園』 - 『夜の校内放送』
### ラジオ - 『115415のよいこ相談室』 - 『深夜の点呼』
### 映画 - 『朝礼前の2分間』
### CM - 東都文具 - こども安全電機 - みちびき時計製作所
特にラジオ番組『115415のよいこ相談室』は、リスナーの悩みに対して「まず出席を取ってから考えましょう」と答える方針で人気を博した。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
| 年 | 回 | 曲目 | 備考 | |---|---:|---|---| | 2008年 | 初 | 「午前四時の体操」 | 早朝企画枠として出場 | | 2020年 | 2 | 「再集合のためのアラーム」 | 再結成後初出場 | | 2022年 | 3 | 「チャイムは3回まで」 | 校内放送スペシャルメドレー |
いずれの回も、演奏前に司会者へ出席簿が渡される演出が恒例となっていた。
脚注[編集]
[1] 115415の正式な読みは、初期資料では「いいこよいこ」ではなく「いちいちごよんいちご」とも記されていた。 [2] 境界をまたぐ会場配置は、都市計画上の配慮ではなく、単に機材搬入の都合であった可能性が高い。 [3] ストリーミング再生数の集計方法については、複数のファンサイト間で差異がある。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
外部リンク[編集]
115415 公式サイト YONAGO RECORDS アーティストページ ミッドナイト・グリッド 所属一覧 よいこ会 オフィシャルファンページ
脚注
- ^ 佐伯倫太郎『平成ポップロックの手続き美学』音楽之友社, 2011, pp. 88-109.
- ^ M. H. Thornton, "Chimes and Choruses: A Study of Japanese School-Beat Bands," Journal of Popular Sound Studies, Vol. 14, No. 2, 2016, pp. 41-67.
- ^ 白河みのり『深夜ラジオと合唱文化』青土社, 2009, pp. 15-38.
- ^ Kenji Arakawa, "The Arithmetic of Band Names in Urban Japan," Pacific Musicology Review, Vol. 9, No. 1, 2018, pp. 5-26.
- ^ 宮下克己『数字表記アーティストの系譜』音楽評論社, 2014, pp. 201-230.
- ^ R. D. Feldman, "Retrospective Timing in Live Performance," International Journal of Performance Artifacts, Vol. 22, No. 4, 2020, pp. 112-139.
- ^ 高畑いずみ『校内放送のポップ史』リズム新書, 2007, pp. 54-73.
- ^ 岡野清一『再集合のためのアラーム――115415論』KAZE NOTE出版部, 2022, pp. 1-49.
- ^ Y. Nakamura, "Streaming Milestones and Morning-Alarm Pop," Sound Metrics Quarterly, Vol. 3, No. 3, 2024, pp. 77-95.
- ^ 藤井理恵『朝礼台の上で踊ること』みちびき書房, 2019, pp. 120-146.
外部リンク
- 115415 公式サイト
- YONAGO RECORDS アーティスト紹介
- よいこ会 公式ページ
- ミッドナイト・グリッド 所属タレント一覧
- 日本ポップロック協会 アーカイブ