お寿司戦隊シャリダー
| 番組名 | お寿司戦隊シャリダー |
|---|---|
| 画像 | (架空)シャリダー5色プレートの集合写真 |
| ジャンル | 特撮・バラエティ・料理バトル |
| 構成 | 生アフレコ/公開小芝居/視聴者参加型データ放送 |
| 司会者 | (初代司会) |
| 出演者 | 、、、、 |
| OPテーマ | 『握り拳(あくしゅ)シンフォニー』 |
| EDテーマ | 『しゃり、しゃり、しゃりダー!』 |
| 制作局 | 制作局特撮班 |
| 放送期間 | 2009年4月4日〜2018年3月31日(全9,432回) |
『お寿司戦隊シャリダー』(おすしせんたいシャリダー、英: Sushi Sentai Sharider、ローマ字: Osushi Sentai Sharider)は、で系列にて(21年)から毎週19時台()に放送されている。『寿司の科学』を唱えるとしても知られている[1]。
概要[編集]
『お寿司戦隊シャリダー』は、寿司を「食」ではなく「現象」として扱う、である。戦隊が発する必殺技は回転寿司の“物理”を模した演出として知られ、回転皿の速度や米粒の温度帯をバラエティ形式で数値化する点が特徴とされた[2]。
番組は、が全国の地方局向けに提供した“データ放送内蔵の学習バトル枠”として企画され、視聴者がリモコンで選ぶ「軍艦マトリクス判定」により、スタジオセットの位置(台本上の戦局)が変動する構造が採用された[3]。初期は視聴率が低迷したものの、2011年の「シャリ温度争奪戦」から急速に支持を得たとされる[4]。
一方で、番組終盤になると「寿司の科学」が過度に神話化され、視聴者の間で“本当にあった寿司の作法”と“番組が作った作法”が混同される現象も起きたと報じられた[5]。この混同こそが、長寿番組としての“伝説化”を促したとも推定されている。
放送時間/放送時間の変遷[編集]
番組開始当初は毎週19時台の第2枠として放送されていた。放送分は54分固定であったが、初年度のみ生放送要素が強く、機材トラブル時には“幻の5分”として別内容が放映されたとされる[6]。
2012年10月改編では、競合番組の影響を受けて放送枠が19時台前半へ移動した。以後は19時00分〜19時54分の枠として運用され、収録→編集の工程短縮を目的に、OPのイントロが8小節短縮されたとされる[7]。
2015年以降は特別番組編成の増加により、通常回が月1回「深夜再生枠」へ振り替えられるようになり、視聴者参加のデータ放送は翌週の“巻き戻し投票”扱いとなった。結果として“投票したのに別回のストーリーが進む”事例が複数報告され、制作側は「物語の連動誤差」と表現した[8]。
出演者(司会者/レギュラー出演者/歴代の出演者)[編集]
司会は初代としてが起用された。同氏は元々、栄養学ではなく“食品の温度変化を語る芸人”として地方ラジオで活動していた人物で、寿司の握り時間を「語りのテンポ」に変換する手法が評価されたとされる[9]。
レギュラー出演者は戦隊メンバーが中心で、(リーダー)は“シャリの叱り方”をテーマに、は“酢の透明性”をテーマに進行した。特には終盤で「米粒の反抗期」なる概念を持ち込み、視聴者が“反抗期の定義”を巡ってSNSで議論する事態が起きた[10]。
歴代の出演者としては、2013年からゲスト枠に(架空の“寿司監督官”として紹介)と名付けられた司令役が加入した。港北大将は実在の官庁に所属している扱いで紹介されたが、番組公式サイト内でも所属先が時折揺れたため、「意図的なミスリード」として後に検証された[11]。
番組史[編集]
企画の発端と「軍艦マトリクス」[編集]
番組は、寿司職人教育の外部支援を狙った研究助成の“余剰枠”から派生した企画として語られている。北極海テレビ放送の番組開発部では、視聴者が選ぶ行動で“味の結果”が変わる仕組みが検討され、最終的に「軍艦マトリクス」と呼ばれる判定表が採用されたとされる[12]。このマトリクスは、シャリの粘度を擬似的に数値化するという設定で、実測値ではなく演出上の換算係数が用いられた点が“嘘っぽいリアリティ”として受けた[13]。
2011年の急上昇と「シャリ温度争奪戦」[編集]
番組の転機は2011年、全国主要回で『シャリ温度争奪戦』が放送された時期である。制作側は“米粒の表面温度が17.3℃を超えると物語が加速する”という独自ルールを設定し、視聴者がデータ放送で「冷まし」「温め」「無関心」を選ぶたびに、翌コーナーの台本が分岐した[14]。
この回では、セットの冷却用エアダクトが通常の1.7倍の風量に調整され、スタッフが「測定値は“物語上の正しさ”のために存在する」と記録したとされる[15]。なお、このエピソードは当時の業界誌で要出典として扱われたが、視聴者の記憶の方が先に確定していったという指摘がある[16]。
終盤の「回転皿分離」騒動[編集]
2016年ごろから番組は、回転皿の“分離”をめぐる大規模な演出へ移行した。通常は皿の下に隠された磁気駆動を用いると説明されていたが、特定の放送回で「磁気ではなく気持ちで回る」とテロップが出たとされ、視聴者が抗議の投稿を集めた[17]。
制作は「物理と情緒の同時運動」と説明したとされるが、その後、回転皿の安全基準が“国際基準の第6条だけ改定された世界線”で構成されていたことが発覚したとも報じられた[18]。この不一致が、むしろ熱狂を生み、番組終盤の放送回数(全9,432回)という丸めの良さに繋がったと推定される。
番組構成/コーナー(主要コーナーのサブセクション)[編集]
番組は大きく、戦隊パートとバラエティパートで構成された。放送枠の前半は“必殺技の準備”として、酢・醤油・わさびの「キャラクター性」を数値と効果音で提示する構成となっている[19]。
後半では、視聴者がデータ放送で選ぶ行動に応じて、戦隊が“正解の手順”を競う料理バトルが展開された。ここでは「時間の単位」がやけに細かく、例として“握りは3.2秒の前置き”など、実務から離れたタイミングが頻繁に登場したとされる[20]。
コーナー例としては、スタジオ内で寿司の具材をカード化し、相性を“軍艦マトリクス”に照合する、職人見習い風のゲストが“しゃりの言い訳”を披露するなどが知られる。なお、カード寿司法廷は一部回でセットの机が180度回転したとされるが、これはスタッフコメントによれば「視聴者の誤読を減らすための儀式」であった[21]。
シリーズ/企画[編集]
シリーズ企画「地方軍艦会議」[編集]
2014年に始まった企画で、各回で地方の食文化を“戦局”として紹介する形式が採られた。たとえばの設定回では、軍艦に見立てた“玄界の風カード”が登場し、シャリブルーが“風の順序”を暗記させる場面が放送された[22]。
この企画は、視聴者が「あなたの街は第何戦域か」をデータ放送で判定する構造になっており、投票結果は番組翌週のOPオチに反映された。もっとも、投票の集計方式は毎年わずかに変わっていたとされ、数学的整合性が疑われたこともある[23]。
企画「10円シャリダー」[編集]
番組の募金企画として知られるが、実際には視聴者に“10円相当のポイント”を割り当て、会計の概念自体を物語に組み込んだと説明された。番組では「10円は魂の初期値」と読まれ、視聴者の回答は“魂の水温”として表現された[24]。
この企画の細則として「回答は23時59分59秒まで」とされ、秒単位での締切が話題となった。放送局の広報担当は“誤差を楽しむ設計”と述べたが、実際の締切が23時59分58秒だったとする投稿も残っており、真相は不明である[25]。
オープニング/テーマ曲[編集]
OPテーマ『握り拳(あくしゅ)シンフォニー』は、番組の“科学の韻”を象徴する曲として位置づけられた。歌詞には「白米は9割が物語」「酢は2割で世界が整う」といった比率が登場し、放送当時は栄養学界からも軽い反応があったとされる[26]。
また、OPの映像では5色の“寿司プレート”が並び、毎回プレートの角度が0.7度単位で変化するよう設計されていた。番組スタッフは角度について「視聴者の無意識に刺さる角」と表現し、回転皿分離騒動との関連を疑う声も出た[27]。
EDテーマ『しゃり、しゃり、しゃりダー!』は子ども向けの軽快さを持ちながら、歌詞末尾に毎回“次回予告の符丁”が隠されている。視聴者の一部は符丁を解読して放送前に展開を当てたと主張し、番組側はそれを「当たった人は寿司の耳が良い」と半ば容認したとされる[28]。
スタッフ(歴代のスタッフ/歴代スタッフ)[編集]
番組の演出統括にはが長く関わったとされる。小鍋田は物語の分岐を“味の迷路”として扱う演出方針で知られ、台本はページではなく“章立てされた棚”のような形で保管されていたとインタビューで述べたとされる[29]。
制作の中核には、北極海テレビ放送のがあり、VFXはへ外注していた。なお、クラゲフロート・スタジオの所在地として横浜の旧倉庫が挙げられたことがあるが、同社は所在地を明確にしていないとされる[30]。
プロデューサーのは「計測できないものを計測したふりをするのがテレビ」と語ったとされる。終盤に導入された“誤差演出”は戸辺の方針とされるが、当時の社内文書が一部欠落していたと報じられ、関係者の発言が割れている[31]。
ネット局と放送時間/放送局・配信元[編集]
ネット局は全国約36局に及び、特に関東圏ではとが同時ネットを行ったとされる。配信は当初、深夜帯の総集編のみであったが、2013年からデータ放送連動のアーカイブ視聴が始まった[32]。
放送時間は局により差があり、地方局では19時台第3枠として運用される場合が多かった。たとえば東北地方の一部では翌週の“巻き戻し投票”が先に見られ、物語順序の整合性が崩れたとの指摘がある[33]。
配信元は北極海テレビ放送の公式配信サイトで、形式はストリーミングに加えてデータ放送結果のログが付随する形で提示された。視聴ログには“シャリレッドの顔で笑った回数”など、番組独自の指標が記録されていたとされ、視聴者の間でプライバシー感覚が揺れた[34]。
特別番組[編集]
特別番組としては、年末に放送される『お寿司戦隊シャリダー 夢の回転皿大作戦』が知られる。ここでは通常の視聴者参加に加えて、スタジオ外の“近所の回転寿司屋”を舞台にした公開収録が行われたとされる[35]。
2012年の特別回では、の仮設セットで“雪の冷却係数”を演出に利用し、雪の粒度を0.9mm刻みで語る場面が話題になった。もっとも、粒度は実測ではなく台本上の値であったと後に指摘されている[36]。
2015年には“視聴者データ放送が主役”となる『シャリダー決裁シミュレーション』が放送された。これは視聴者が選んだルールが次週のOPに反映され、番組の外側で物語が動く点が特徴とされた[37]。
関連商品(DVD/書籍)[編集]
関連商品としてはDVD『シャリダー全必殺回セレクション(ディスク1〜6)』が販売された。パッケージには“必殺技の角度表”が付録として封入され、購入者が自宅で再現できると説明されたとされる[38]。
書籍では、番組台本風の体裁をとった『軍艦マトリクス公式解読書』がヒットした。書中では、判定表の読み方として「酢は北」「わさびは西」など方位を絡めた比喩が多用され、児童の学習教材としても用いられたと報告されている[39]。
一方で、書籍の一部版では“誤読を促すための意図的な誤植”が混入したと噂され、正誤表が追加販売された。制作側は「誤植もまたシャリの物語」とコメントしたとされる[40]。
受賞歴[編集]
受賞歴としては、初期に相当の企画部門で佳作を受けたとされる。また2014年には“データ放送連動の教育的娯楽”として、放送局連盟の内部表彰にて優秀企画が挙げられた[41]。
ただし、受賞理由の説明が「数値で味を語る誠実さ」と「誤差を許容するユーモア」に分かれており、評価の基準が曖昧であったとの指摘もある。視聴者参加型番組特有の“ログ収集と物語”の境界が争点になったとされる[42]。
使用楽曲[編集]
OP/ED以外に番組内では、必殺技ごとに異なる“握り音”と称した短い効果音が多用された。効果音はピアノのスタッカートを寿司の“押し”に見立てた構成で、音楽担当のが編集したとされる[43]。
BGMには、架空の作曲家による『醤油交響詩(しょうゆこうきょうし)』が一部回で使用されたと報じられた。楽譜番号として「No.17/醤-3」が掲載されているが、実在の楽譜として確認できないため、誤報も含まれると指摘されている[44]。
地方収録の回では現地の郷土音を“軍艦ドラム”として加工することがあり、具体的にはの旧港で録音したとされる太鼓が導入された。もっとも録音場所は番組によって表記が揺れ、視聴者が“同じ音の別名”を集める遊びを始めたとされる[45]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 北極海テレビ放送番組史編集委員会『北極海テレビ放送番組史 第7巻』北極海テレビ放送出版局, 2019.
- ^ 谷折りキヨシ『シャリの語り方:握り時間を芸に変える手順』海藻ペンギン社, 2013.
- ^ 小鍋田マサル「『軍艦マトリクス』における分岐台本設計」『映像遊戯研究』Vol.12, 第2号, pp.31-58, 2012.
- ^ 戸辺スミレ「視聴者ログ連動が生む“物語の誤差”」『放送技術ジャーナル』第44巻第6号, pp.77-94, 2016.
- ^ 桟敷ユキ『握り音の編集術:効果音から始まるバラエティ』スタッカート文庫, 2014.
- ^ アウグスト・ミツタ「醤油交響詩 No.17/醤-3」『現代作曲家資料集(架空)』pp.1-19, 2011.
- ^ 『放送局の特撮教育連動企画ガイドライン(第6版)』日本映像企画協会, 2015.
- ^ 埼玉衛星放送編『関東同時ネット番組の運用実務』Vol.3, 第1号, pp.112-126, 2010.
- ^ 千葉湾テレビ『土曜19時台の裏側:編成・送出・誤差の実務』千葉湾テレビ出版, 2018.
- ^ 港北大将『寿司監督官の手引き:シャリの叱り方大全』港北官房, 2017.
外部リンク
- お寿司戦隊シャリダー 公式アーカイブ
- 軍艦マトリクス 解読掲示板
- 北極海テレビ放送 データ放送ログ館
- シャリ温度争奪戦 復刻ページ
- 握り音ライブラリ(効果音集)