てやんD(エンタ芸人)
| コンビ名 | てやんD(エンタ芸人) |
|---|---|
| 画像 | (架空)公式プロフィール写真 |
| キャプション | 『エンタ芸人の反復横跳び』の舞台で撮影 |
| メンバー | ボケ:てやん(山崎てやん)/ツッコミ:D(深田ディー太) |
| 結成年 | 2011年 |
| 解散年 | なし(活動継続) |
| 事務所 | 株式会社エンタ芸人事務所 |
| 活動時期 | 2011年- |
| 芸種 | 漫才/コント |
| 受賞歴 | M-1サイクル2014ファイナリスト等 |
てやんD(エンタ芸人)(てやんでぃー)は、[[株式会社エンタ芸人事務所]]所属のお笑いコンビ。[[2011年]]7月結成で、NSC57校E期生の交流を起点に結成されたとされる[1]。
概要[編集]
てやんD(エンタ芸人)は、主に漫才とコントで人気を博している[[日本]]の[[お笑いコンビ]]である。特徴は、毎回のツッコミが「現在の時刻」ではなく「測定値」から始まる点にあり、観客が手拍子のタイミングを誤ることがあると報じられている[1][2]。
結成の契機は、当時すでに存在したとされる即興演劇サークル「[[大宮セブン]]」の“冗長な進行”に対抗する形で、テンポ調整役として二人が配置されたことにあると説明される。ただし、実際の初舞台の台本は存在せず、記憶を編集して再現したものが現在の芸として定着したとされている[3]。
メンバー[編集]
てやんD(エンタ芸人)のボケ担当は山崎てやん、ツッコミ担当は深田ディー太である。山崎てやんは、身近な言葉を少しずらして“発表”する癖があり、深田ディー太はその発表を「規格外」であると判定するスタイルをとることが多いとされる[4]。
両者はNSC57校E期生として同級であったとされ、卒業制作が「笑いの残響を計測する会議体」であったという逸話が紹介されている。なお、その制作資料の表紙には、なぜか測り棒のような図が印刷されていたとされ、編集者の間でも“どこまでが演出か”が話題となった[5]。
来歴/略歴/経歴[編集]
結成の経緯と初期活動[編集]
2011年7月、二人は[[埼玉県]][[大宮区]]の小劇場「ホライズン演芸倉庫」で出会ったとされる。記録上の初対面は午後6時17分、終演後の片付けは午後6時43分で、深田ディー太が“整列の角度が3度足りない”と指摘したことがきっかけになったという[6]。
結成当初は、漫才の前置きとして「本日の観測条件」を読み上げる形が採用された。観客は拍手の入口を探すようになり、結果として、観客側の反応が“参加型の間”として固定化されたと評価された[7]。一方で、早口で条件を読み過ぎると次のセリフが聞き取れないため、ライブハウス側から「音響設定の変更」が要望された時期もあったとされる[8]。
東京進出とブレイクの転機[編集]
2013年、東京進出の足がかりとして[[東京都]][[渋谷区]]の「B-1即興ホール」で月1回の定期公演が始まった。そこで披露されたコント「[[規格外サラダ]]」が話題となり、深田ディー太が“野菜の名前だけが先に笑う”という設定を作ったことが高く評価されたとされる[9]。
その後、動画配信の黎明期に当たる2014年、会場の電光掲示板に映る字幕が誤って「てやんD(エンタ芸人)」と表記され、以降それが公式の呼称として定着したという。なお当時の社内議事録には、訂正の可否が議論された痕跡があるが、議事録の最終ページだけが破れているとされる[10]。
芸風[編集]
てやんD(エンタ芸人)の芸風は、漫才とコントを行き来しながら、観客の“理解”より先に“同期”を狙う構造とされる。山崎てやんは、たとえば「はい、ここで一回、呼吸を会計処理してください」といったように、生活感ある指示を突然制度語へ変換することでずれを作る[11]。
一方の深田ディー太は、そのずれを「測定」「判定」「承認」の語で回収するツッコミを行う。特に有名なのは、ツッコミの冒頭で必ず「現行ルールではなく、昨年度のルールを参照します」と宣言する点である[12]。この宣言があると観客の反応が遅れるため、結果として笑いの波が“遅延再生”のように重なり、会場の空気が一斉に整えられると語られることがある[13]。
なお、代表ネタ「[[税務署の夢]]」では、架空の官庁「[[笑い監査庁]]」が登場し、笑いを“消費”ではなく“保存”するという逆転設定でオチを作るとされる。終盤でなぜかBGMが停止し、無音のまま拍手だけが促される演出があり、初見の観客は戸惑うことが多いとされる[14]。
エピソード[編集]
結成間もない頃、二人は地方局の収録で“笑いのタイミング”を計測する企画に参加した。放送事故ではないが、収録後の会話メモによれば、番組スタッフが拍手の平均値を「1.6秒」と誤記し、そのまま字幕として採用されてしまったという[15]。この誤記が視聴者に好意的に受け取られ、「てやんDの笑いは統計的に正確」という評価が広がったとされる。
また、ライブでの再現性を高めるため、山崎てやんはネタ中に“口の中の文字数”を数える癖があると伝えられている。深田ディー太はそれを「人体のメジャー制度」と呼び、ツッコミの最後に必ず「承認」だけを言うようになったという。承認の声が小さい回ほどウケが良いと当事者が語っており、会場の音響担当者は困惑したとされる[16]。
さらに2020年、特番「[[夜の反復会議]]」に出演した際、オープニングで二人が観客に配布した“笑い用の用紙”が一部地域で教育資料として転用されかけたという。資料の見出しが『[[笑い監査庁]]の家庭用手引き』と書かれていたためである。後に事務所は「教育機関への配布の意図はない」と公式コメントを出したとされるが、コメント原稿には誤って“第3版”と記載されていたという[17]。
出囃子[編集]
出囃子は「[[エンタ芸人の反復横跳び]]」で、サビの最初だけが通常版より0.3拍遅れて鳴る仕様になっているとされる[18]。これは深田ディー太が「笑いは先に遅れてくる」と信じているためで、出囃子係が何度もリズムを直したという。
また、地方公演では出囃子の一部に会場名を織り込むことがあり、たとえば[[名古屋市]]では「A-2名古屋、拍手は右足から」といった歌詞が差し替えられたと報告されている。これらの差し替えは台本ではなく“口頭の楽譜”として伝えられたとされ、現在も未公開部分が残っていると噂されている[19]。
賞レース成績・受賞歴[編集]
てやんD(エンタ芸人)は、[[M-1グランプリ]]などの賞レースで複数回のファイナリスト入りを果たしているとされる。特にM-1サイクル2014では、ネタ「[[監査対象の笑顔]]」で通過し、準決勝で観客投票の平均点が8.42点(10点満点換算)だったと報じられた[20]。
ただし、準決勝の採点表は数枚のコピーが残っているのみで、原本の行方は不明とされる。編集者によれば、原本がないことが逆に“伝説化”を促した可能性があるという[21]。一方で、実力面では「構造が高度でありながら、言葉が日常語に落ちる」点が評価され、司会者からの引きが多いとされる[22]。
受賞歴としては、[[キングオブコント]]に類する舞台での最優秀“反復編集賞”を獲得したとする資料もある。ただし、その受賞年月日が複数の媒体で食い違っており、2016年と2017年の記録が混在していると指摘されている[23]。
出演[編集]
現在の代表的な出演としては、テレビ番組「[[てやんDの遅延再生ロジック]]」が挙げられる。放送では、番組内の企画が“理解の順番”ではなく“反応の順番”に合わせて進行する形式であると紹介されている[24]。
過去には、深夜帯のバラエティ「[[夜の反復会議]]」(特番)や、ラジオ「[[エンタ芸人の帳簿ラジオ]]」にレギュラーとして出演したとされる。ラジオ回では、毎回エンディングの前に二人が“笑いの予算”を報告し、リスナーからのはがきの金額を書き換えるコーナーが人気となった[25]。
また、映画「[[紙の拍手、金属の沈黙]]」では二人が架空の監査官として出演したとされ、舞台「[[規格外サラダの法廷]]」では“役者の沈黙”が審査基準に組み込まれたと報じられた[26]。なお、実際の出演クレジットは公表情報と異なる版があるとされるが、事務所は「表記ゆれ」と説明したという[27]。
作品[編集]
ディスコグラフィーとしては、CD『[[笑い監査庁の家庭用手引き]](第3版)』がある。収録曲には「反復横跳びの第2減速区間」や「承認だけのテーマ」など、ネタ音源として機能する短尺トラックが並ぶとされる[28]。
DVD『[[てやんDの遅延再生ロジック完全版]]』は2018年にリリースされたとされ、特典映像では“出囃子が0.3拍遅れる瞬間”の撮影が収録されたとされる。ただし、特典の一部は地域限定で再編集されていると噂されており、ファンの間では「完全版の定義」が議論されている[29]。
単独ライブとしては「[[大宮セブン]]定期便(第17便)」が長く語られる公演として知られる。公演名には“便”という語が入るが、当日はなぜか終演後に“座席の棚卸し”が行われたという目撃談がある[30]。
単独ライブ/書籍[編集]
単独ライブは年に1〜2回のペースで実施されているとされ、チケット販売開始から一定時間で“笑い用の合言葉”が公開される演出が行われたことがある。合言葉は公表されるまで秘密で、公開後にだけ公式サイトの文言が置き換わる仕組みになっていたと報じられた[31]。
書籍としては山崎てやんの単著『[[測定で笑う人体学]]』と、深田ディー太の共著『[[承認の言語学:0.3拍の研究]]』があるとされる。内容は芸の作り方と称しつつ、実際にはネタの前に行う“確認行為”の図解が多いと評されている[32]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 田中キュレーション『エンタ芸人の帳簿的笑い』北斗出版, 2016年.
- ^ 山崎てやん『測定で笑う人体学』株式会社エンタ芸人事務所出版局, 2019年.
- ^ 深田ディー太『承認の言語学:0.3拍の研究』金銀舎, 2020年.
- ^ 『週刊テレビ笑評』編集部『遅延再生ロジック特集:てやんDの“反応順”』第44巻第9号, 2017年, pp. 12-31.
- ^ M-1グランプリ運営委員会『M-1サイクル採点資料(抜粋)』Vol.3, 2014年, pp. 88-105.
- ^ 河村直人『即興演劇と冗長な進行:大宮セブンの系譜』舞台科学研究所紀要, 第12巻第2号, 2018年, pp. 44-63.
- ^ 株式会社エンタ芸人事務所『NSC57校E期生交流報告書』pp. 201-219, 2011年.
- ^ “The Delay Playback Hypothesis in Japanese Comedy” Journal of Punchline Mechanics, Vol.8, No.1, 2021, pp. 5-19.
- ^ “Approval Speech and Audience Synchronization” Proceedings of the 3rd Symposium on Comedy Metrics, 2019, pp. 77-93.
- ^ 小林ホールディングス『笑いの保存戦略と家計簿演出』講談堂書店, 2018年.
外部リンク
- てやんD公式アーカイブ
- 株式会社エンタ芸人事務所 番組制作室
- 遅延再生ロジック データベース
- 笑い監査庁 家庭用手引き(閲覧用ミラー)
- 大宮セブン研究会 逐語録