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厨二病及び腐女子のトイレの使用方法制限関連六法(2019年度版)

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厨二病及び腐女子のトイレの使用方法制限関連六法(2019年度版)
題名厨二病及び腐女子のトイレの使用方法制限関連六法(2019年度版)
法令番号1年法律第66号
種類社会法
効力現行法
主な内容公共トイレにおける使用方法の類型化、行為規制、違反時の罰則、施設掲示の義務
所管厚生労働省(衛生対策局)及び警察庁(生活安全企画課)
関連法令厨二的儀式衛生基準法、腐女子掲示運用細則、公共便所静粛保全条例(各地方版)
提出区分閣法

厨二病及び腐女子のトイレの使用方法制限関連六法(2019年度版)(ちゅうにびょう および くじょし の といれ の しよう ほうほう せいげん かんれん ろっぽう(2019ねんどばん)、1年法律第66号)は、所定のトイレ利用行為について、及びに関連する使用方法を一定の範囲で制限し、公共の安全と衛生の確保を目的とするの法律である[1]。略称は『厨二腐トイレ六法2019』である。

概要[編集]

厨二病及び腐女子のトイレの使用方法制限関連六法(2019年度版)は、公共空間におけるの利用に関し、に起因する過度な“儀式化”の兆候と、に起因する“ノートン流背徳鑑賞”などの周辺行為を対象として、施設の衛生及び利用者の心理的安全を同時に確保する趣旨で制定された法令である[2]

本法は、単一の条文だけではなく、複数の規定を「関連六法」として束ねる編集方式を採用しており、2019年度版では特にが改正されたとされる。厚生労働省が衛生、警察庁が秩序の観点を担当し、施行にあたっては全国の地方自治体に対しによる運用統一が図られた[3]

なお、当時の国会審議では「“厨二”と“腐女子”が誰を指すのか」という点が繰り返し問われたが、最終的には「該当する行為の外形的特徴」によって線引きするとの説明がなされ、適用される範囲が現実的に設計されたとされる。反面、運用現場での誤認が問題となり、のちに「の規定により例外的に取り扱う」条項が追加された[4]

構成[編集]

厨二病及び腐女子のトイレの使用方法制限関連六法(2019年度版)は、六つの関連法令を同一編集体裁にまとめる構造をとり、各法令は「第X条」に相当する枠組みを備えるものとされた。

具体的には、①衛生と儀式の境界を定める、②鑑賞と覗き見の線引きを定める、③通路・待機列の静粛性を扱う、④施設管理者の掲示体制を定める、⑤違反時の手続を定める、⑥罰則を体系化するから成ると解されている[5]

また、2019年度版では「年度ごとの運用指針」による追加条項が織り込まれ、附則において施行日と検証期間が定められた。施行は31年3月15日に公布されたのち、同年4月1日から順次施行されたとされるが、地方自治体の掲示更新が間に合わない場合の経過措置もあわせて規定された[6]

沿革[編集]

制定の経緯[編集]

制定の経緯は、2010年代後半に都市部で増加したとされる「トイレ利用の儀式化」及び「トイレ周辺の二次創作鑑賞の拡張」に関する苦情が発端であると説明された。とりわけ、深夜の駅ビルで“ラスボス登場式”のような発声が繰り返され、衛生指導員が注意するたびに「の規定により沈黙する義務があるのでは?」と返される事案が、複数の都道府県で同時多発的に報告されたとされる[7]

当時、政府内ではの間で「注意してよい範囲」が対立し、最終的には“禁止”ではなく“使用方法制限”という形に整理することで合意したという。この整理が、厨二病及び腐女子という語感を持ちながら、実際には外形的行為を縛る設計に落ち着いたとする見解が有力である。さらに、国会の特別委員会では、利用者説明のための掲示文言を「言い切り調」から「推定調」へ寄せる修正が加えられたとされる[8]

主な改正[編集]

2019年度版への改正は、主として掲示義務の粒度を上げる方向で行われた。具体的には、施設管理者がトイレ出入口に掲示するの一覧について、「A(静粛)」から「F(儀式拡張)」までを、各類型ごとに“目安時間”を添えることが追加された。

目安時間は、混雑実態を踏まえて「トイレ滞在の平均が7分を超えた場合に類型Cに該当しやすい」とする統計を根拠にしたとされるが、統計の採取方法が議論を呼び、のちに「当該平均はサンプル数3,240件に基づく」との但し書きが残った。さらに、改正の経過措置として、2019年6月末までに掲示の差替えができない施設には、により“暫定版”の掲示様式が認められた[9]

一方で、運用の現場では「の規定により例外的に取り扱う」条項が広く使われ過ぎるとの批判が出た。その結果、2020年度以降の改正では、例外申請の様式に「理由欄を80文字以内」とする記載要件が追加された。要件の目的は“作文癖の抑制”と説明されたが、提出者が困惑したことは審議記録に残っている[10]

主務官庁[編集]

厨二病及び腐女子のトイレの使用方法制限関連六法(2019年度版)は、厚生労働省(衛生対策局)及び警察庁(生活安全企画課)が所管するとされる。厚生労働省は衛生基準と掲示文言の適正運用を、警察庁は秩序確保に関する事前指導と違反時の対応をそれぞれ分掌するものとされた[11]

また、施設管理者への指導は、厚生労働省から発せられる及びに基づき実施され、地方自治体は同通達を踏まえて条例運用を整備する必要があるとされた。なお、地方で独自に厳格な運用を定めることは、この限りでないが、調整が必要な事項については事前に警察庁へ協議することが望ましいとされる[12]

国会では「所管官庁が二つになると責任所在が曖昧になる」との指摘もあったが、実際の運用は“衛生と秩序の二段階”で行うことで調整されたと説明された。施行後は、各月の報告書が提出され、その数値が翌年度の運用指針に反映される仕組みが取られた[13]

定義[編集]

本法におけるとは、トイレ利用に際し、外形的特徴として①照明の意図的調整、②周囲への“詠唱”又は“宣言”の反復、③使用方法に儀式性を付与する行為を行い、利用者の注意を継続的に奪う態様をいうとされる(第X条)。

またとは、トイレ利用と同時に、周辺において二次創作物(紙媒体に限らず、スマートフォン画面の表示を含む)を鑑賞し、かつ“盗み見”と誤認されうる角度で閲覧する態様をいうとされる。なお、適用されるか否かは当該態様の外形により判断され、の規定により、当該行為を善意に解釈し得る場合は免責の余地を検討することができるとされた[14]

さらに、とは、施設が掲示により示す行為区分であり、例えば類型Aは「静粛利用」、類型Bは「軽微な宣言(連続2回まで)」、類型Cは「滞在時間目安が7分超相当」、類型Dは「携帯端末による“背徳風演出”」、類型Eは「換気扇への儀式的介入」、類型Fは「複数人による即席“儀式班”編成」とされる。違反した場合、の趣旨に沿って是正命令の対象となりうる[15]

罰則[編集]

本法では、を単なる禁止ではなく、違反の程度に応じた段階的対応として設けているとされる。第X条に規定するところにより、使用方法類型Fに該当する者がトイレ利用に際して公衆の衛生を損ねるおそれのある態様を反復した場合、違反した場合に該当する行為として取り扱われる。

具体的には、「警告」→「使用方法是正命令」→「再違反時の過料」という順に手続が進むとされ、命令に従わず再違反した場合には罰則が科される。罰則の類型として、軽微違反には(1万円相当)、中等違反には(3万円相当)、重大違反には又はこれに準ずる措置(最大10日)とする案が議論されたが、最終的には“最大3万円加重”に落ち着いたと説明された[16]

また、施設管理者についても、掲示義務を怠り違反の発見が遅延した場合には、の規定により一定の行政上の不利益が課されるとされる。もっとも、の規定によりこの限りでないとする例外が附則に置かれ、「掲示スペースが物理的に存在しない場合」などが列挙された。ただし、例外要件のチェックリストは公開されず、運用の余白が批判点として残った[17]

問題点・批判[編集]

本法には、言葉の“刺さり方”が強すぎるとの批判が当初からあった。特に、及びという用語を一般に理解されやすい形で定義した結果、当事者の自己同一性を一部の人に否定的に作用させる懸念が指摘された[18]

また、線引きが外形的特徴に基づくとされる一方で、解釈の幅が広いことが問題とされている。例えば、類型Bの「軽微な宣言(連続2回まで)」は、会話の通常頻度にも見えるため、誤認が起きやすいとされる。実際、苦情申立ての統計では、誤認による“撤回”が年間約412件(2019年時点)とされるが、その算定根拠は要出典の形で委員会議事録に散在しており[19]、専門家からは「どの観測点が支配的だったのか不明」との指摘がなされた。

さらに、自治体運用では“即席班”の基準が厳しすぎるとの意見もある。トイレ前で友人を待つ行為が、誤って“儀式班編成”と扱われるケースがあり、の規定により当該誤認を訂正するための簡便手続が用意されたものの、利用者側の負担が残ったとされる[20]

このように、衛生と秩序を目的としつつ、言葉の対象性が社会的対立を生んだ点が、のちの法改正でも繰り返し論点となった。もっとも、支持側は「言葉を比喩として扱えば運用は安定する」と主張し、反対側は「比喩ではなく現実のラベリングになりうる」と反論したとされる[21]

脚注[編集]

関連項目[編集]

脚注

  1. ^ 衛生対策局『トイレ利用の儀式化と外形基準:厨二腐六法の解説』厚生労働調査会, 2019.
  2. ^ 光永楓『「軽微な宣言」の線引き(連続2回まで)は妥当か』『公衆衛生法学叢書』Vol.12, 第1号, pp.41-77, 2018.
  3. ^ Marlon K. Sato『Public Restroom Order and Semiotic Offenses』Journal of Urban Hygiene, Vol.7, No.3, pp.201-229, 2020.
  4. ^ 佐久間錬『掲示義務の実装手順:附則と経過措置の実務』日本法令編集協会, 2019.
  5. ^ Dr. Eliza Moretti『The Labeling Problem in Morality-Adjacent Regulations』Comparative Compliance Review, Vol.4, Issue 2, pp.88-119, 2017.
  6. ^ 警察庁生活安全企画課『再違反時対応の標準化に関する考察(厨二腐版)』警察官研修資料, 第66集, 2019.
  7. ^ 小笠原海斗『外形的特徴による該当性判断のリスク管理』『行政手続研究』第19巻第4号, pp.112-150, 2021.
  8. ^ 田代清芽『要出典が残る条項:国会審議における統計のゆらぎ』法律時報編纂所, 2019.
  9. ^ Hiroko Nishimura『Bodily Privacy and Viewing-Angle Rules in Public Facilities』Asian Journal of Social Law, Vol.10, No.1, pp.10-39, 2016.
  10. ^ (ややおかしい)『平成31年法律第66号(厨二腐トイレ六法2019)』東京官報社, 2020.

外部リンク

  • 厨二腐トイレ六法2019 逐条解説ポータル
  • 衛生対策局 便所掲示標準サンプル集
  • 警察庁 生活安全Q&A(儀式班の扱い)
  • 地方自治体向け 六法運用調整メモ
  • 公開討論会レポート:外形基準の妥当性
カテゴリ: 日本の法律 | 日本の衛生法 | 日本の行政手続法 | 日本の社会法 | 2019年の法 | トイレの安全 | 公共空間の秩序 | 用語とラベリングに関する法 | 厚生労働省関連法 | 警察庁関連法

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