娚
| コンビ名 | 娚 |
|---|---|
| 画像 | 公式パンフレット表紙の白塗りシルエット(架空) |
| キャプション | 「脱いで、笑って、終わらせる。」という帯の文言で宣伝された |
| メンバー | 相田ツトム(あいだ つとむ)、比嘉ユウ(ひが ゆう) |
| 結成年 | 2011年 |
| 解散年 | (解散していない設定) |
| 事務所 | 新都ネタ工房 |
| 活動時期 | 2011年 - 現在 |
| 芸種 | コント |
| 出囃子 | 「秒速ねじれ旋律」(架空楽曲) |
娚(おとこ、英: Otokо)は、架空の[[新都ネタ工房]]所属のお笑いコンビである。[[2011年]]に結成され、NSC[[第三工房大学]]9期生として知られる。裸の脱衣と性交を想起させる過激なコントを売りにしており、男の射精を“オチ”として処理する独特の語感が話題となった[1]。
メンバー[編集]
娚は、ボケ担当の相田ツトムと、ツッコミ担当の比嘉ユウから成るとされる。
相田ツトムは“脱衣前の言い訳”を異常なほど丁寧に積み上げる役割で知られ、比嘉ユウは「それは娚じゃない、手続きが先だ!」のような意味不明な行政文体で乱暴に回収する。
コンビ名「娚」は、二人が出会ったのが“男性”を意味する旧式の字面に見えた看板の前だったという逸話から来たとされるが、実際の根拠資料は舞台転換の暗転幕に紛れて失われたとされている。
来歴/略歴/経歴[編集]
結成まで(深夜編集会議説)[編集]
二人が知り合ったのは[[東京都]][[新宿区]]にある架空の編集室「夜間校正研究室」であるとされる。相田は脚本の誤字を“声に出して消す”癖があり、比嘉はその様子を「娚の字体は“喋って剥がせ”なんだ」と評したという。
2011年春、翌日のネタ合わせに間に合わない相田が「服を脱がないとテンポが生まれない」と言い出し、比嘉が“脱ぐための合法的な手順”を架空の規約として読み上げる形に改造された。これが、後に過激なコントの骨格になったとされる[2]。
東京進出と過激化(反省会の数字)[編集]
東京進出は[[2012年]]の[[10月]]とされる。新都ネタ工房の審査会では、観客アンケート用紙に記された“笑いの頂点”が平均0.7秒遅れるという指摘があり、二人は焦点の合わせ方を「喘ぎ声を3段階に分け、オチ語を最後に重ねる」と再設計した。
このとき、音響スタッフが送ってきたとされる修正依頼メモは「喘ぎを周波数帯域A(61Hz)・B(129Hz)・C(217Hz)にして、オチを最大振幅で返す」と書かれていたが、原本は“湿気のため蒸発した”とされる。
芸風[編集]
娚の芸風はコント中心である。最大の特徴は、まず相互に服を脱がせる所作を長めに描写し、その後“性交の途中”のような音声演出へ急に切り替える点だとされる。
比嘉は意味不明な言葉(例:「規約第娚条・第零項、気配の確認を開始する」)を挿入し、相田は喘ぎ声として表現される音を“笑いのリズム”として整える。観客は下品さよりも、手続きとタイミングの異様な精密さに引き込まれると分析されている。
なお、男の射精をオチにする処理は、古典的な落語の「間」で学んだという主張がある一方、実際には“最後に観客へ返品される感情”を狙ったという当人談も存在する。
エピソード[編集]
ある特番収録([[2016年]]の[[2月]]、架空局「関東深夜チャンネル」)では、リハーサル段階でオチ語が2回噛まれたため、スタッフが“噛みを含めて勝負する”と決め、噛んだ回数をネタの一部として残したという。
また、[[大阪府]][[大阪市]]の劇場で行われた単独ライブ「脱衣計画・三十一号」では、舞台上の鏡が1回だけ逆光になり、その瞬間だけ声のトーンが自然に上がった。二人はその偶然を“次回以降も再現できる技術”として追究したが、再現に成功したのは全体の当たり回数のうち6/31回だったとされる[3]。
さらに、相田が作った脚本の余白には「娚は“男”ではなく“手続き”として扱うと強い」とメモされていたとされる。比嘉はそれを「漢字の方が先に脱ぐ」と解釈し、以後“脱ぐ対象”を服に限定しない演出が増えた。
出囃子[編集]
出囃子は、上記の通り架空の曲「秒速ねじれ旋律」である。特徴は、冒頭でテンポが急に揺れ、その後に一定の拍へ戻る点だとされる。
娚は、この曲の“戻る瞬間”をオチの位置に一致させることで、観客が笑う前に「次が来る」と予測してしまう状態を作ることを目指したと説明している。
この調整には、音響担当が独自に作ったソフトウェア「薄膜タイミング算定器」を使い、音声の立ち上がりからオチ語までの間隔が平均で0.42秒前後に収まるよう調整したとされる。ただし、測定条件の詳細は公開されていない。
賞レース成績・受賞歴など[編集]
主要大会(“準備時間”で評価)[編集]
娚はコントの大会で注目され、[[2018年]]に「[[キングオブコント]]2018ファイナリスト」になったとされる。
ただし、判定基準が“笑いの質”だけでなく“脱衣手順の間違いの少なさ”も含むという噂があり、二人は“手順書の読み上げ”を増やして対策した。
この結果、審査員席では「笑いが起きたが、手順書にだけ妙に納得してしまう」という感想が複数見られたと記録されている。
評価の反転(優勝の条件)[編集]
優勝扱いではないが、[[2020年]]の「全国即脱衣合戦」では“オチ語の音量規定に対する抵抗”が評価され、準優勝となったとされる。
相田は「最大出力の喘ぎ声は笑いの邪魔になる」と真顔で語った一方、実際の当日の設定値は「-3.1dB」であったと音響スタッフが回想している。
ただし、この“設定値”が誰の指示によるものだったかは異論があり、比嘉は「それは出囃子が原因」としている。
出演・作品[編集]
テレビ・ネット配信[編集]
娚は[[関東深夜チャンネル]]の冠番組「娚の娚時間」を[[2017年]]から不定期で持ったとされる。内容はコント映像の後に“手順の解説パート”が挿入される形式で、視聴者がツッコミのタイミングを学習できるよう設計されたという。
また、配信では「深夜テスト版劇場」で全12回シリーズの企画が組まれ、各回で“オチ語を1文字だけ変える”チャレンジが行われたとされる。とくに第7回は字幕が誤字になったが、逆に笑いが増えたとして回収されなかった。
CD/DVD・単独ライブ[編集]
作品としては、CD「脱衣監査の夜(架空)」と、DVD「性交途中のタイムスタンプ(架空)」が発売されたとされる。ジャケット写真は“脱がされる側”だけが白い靴下を履いている構図で、なぜか返品率が高かったとされる[4]。
単独ライブは東京拠点の「第九夜会場」で年1回開催され、最小稼働日数が9日、全公演数が4回であったと記録されている。ただし、チケットの売れ行きは公表されなかった。
書籍[編集]
書籍としては、比嘉ユウ名義で『娚式・手続きオチ大全』が出版されたとされる。内容はコント台本の“前段の言い訳”を論理式にし、最後のオチ語へ収束させる方法論としてまとめられていると説明されている。
一方で、相田ツトムは「本は読んでも笑えない」として、実物の台本だけをイベントで販売したという逸話も存在する。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 新都ネタ工房編『娚の手続きオチ史(第1巻)』新都出版社, 2019年.
- ^ 相田ツトム「脱衣の間隔は0.42秒が妥当か」『笑劇研究』Vol.12 No.3, pp.41-58, 2020年.
- ^ 比嘉ユウ「娚は“男”ではなく“字体”として扱う」『滑稽音響学会誌』第7巻第2号, pp.101-116, 2021年.
- ^ 佐久間カンナ『出囃子と観客予測:秒速ねじれ旋律の分析』深夜音楽研究所, 2018年.
- ^ M. Kuroda, “Timing Engineering of Absurd Procedures in Japanese Comedy”, International Journal of Vaudeville Studies, Vol.4 No.1, pp.77-96, 2022.
- ^ R. Tanaka, “Procedure-Based Punchlines and Audience Conditioning”, Proceedings of the East Asian Comedy Workshop, Vol.9, pp.13-29, 2023.
- ^ 田中正彦「コントの脚本余白に書かれるもの」『演芸文献学』第15巻第4号, pp.201-219, 2017年.
- ^ 関東深夜チャンネル『娚の娚時間 放送台本集(未公開版)』関東深夜チャンネル編集部, 2016年.
- ^ 嘘野学『男性記号の社会史(第零章)』嘘学館, 2009年(タイトルが不正確とされる).
- ^ 北条ユイ「喘ぎ声の階層化:周波数帯域A/B/Cの是非」『舞台音声ジャーナル』Vol.18 No.2, pp.55-73, 2015年.
外部リンク
- 娚 公式手順書置き場
- 新都ネタ工房 ライブアーカイブ
- 深夜テスト版劇場 特設ページ
- 薄膜タイミング算定器 デモサイト
- 関東深夜チャンネル 番組データベース