島一協会
| 名称 | 島一協会 |
|---|---|
| 略称 | SIA |
| ロゴ/画像 | 白地に赤い「一」をあしらった瓢箪形の紋章 |
| 設立(設立年月日) | 1987年4月12日 |
| 本部/headquarters(所在地) | 東京都港区芝三丁目(仮想所在地) |
| 代表者/事務局長 | 代表役員:島田部長(名誉)/事務局長:伏見倫理 |
| 加盟国数 | 32か国(準加盟含む) |
| 職員数 | 常勤職員 214名、教育員 1,980名 |
| 予算 | 年間予算 41億7,300万円(2023年度) |
| ウェブサイト | https://shimaiichi.org(架空) |
| 特記事項 | 「産み直し」と呼ばれる儀式を巡り、各地で論争が続いている |
島一協会(しまいちきょうかい、英: Shimai-ichi Association、略称: SIA)は、「島田部長」として知られる島田精義によって設立されたである[1]。設立。本部は東京都港区に置かれている。
概要[編集]
島一協会は、「産み直し」と呼ばれる儀礼を中心にした教義体系を有し、信仰と会員教育を目的として活動を行っているである[1]。協会は、儀式は心身の再調律であると説明しており、医療行為とは異なる立場を繰り返し主張している。
一方で、儀式に参加したとされる者が公表する手順には、地方の民俗儀礼や民間療法の語彙が多く混入していると指摘されている。特に「月齢の指定」「卵白の代替物」「産衣の織り回数」など、具体性の高さが注目されてきた。
協会の運営は、理事会と総会を基礎としており、各国支部には管轄部局として「儀礼委員会」「研修学院」「倫理監査室」が置かれている。なお、公式文書では「前身は1979年の島田部長研究会である」とされるが、独立調査では前身の存在を裏づける資料が乏しいとされている[2]。
歴史/沿革[編集]
創設の経緯(「一」の命名と儀式の発明)[編集]
島一協会の創設は、島田精義(通称:島田部長)の周辺で語られてきた「一回目の沈黙体験」に結びつけられている。協会は、1987年4月12日に「島一(しまいち)」の名称が確定し、同日に設立されたと説明しているが、関係者の証言は二通りに分岐している。
一つは、芝三丁目の借家で、島田部長が「一は戻りの数である」と宣言した場面を起点とする説である。もう一つは、当時の仲間が偶然見つけた古い算盤箱に刻まれた「一」を根拠としているという説であり、協会の機関誌では「箱は港湾倉庫から回収された」とまで書かれている。一方で、箱の写真は提出されていないと指摘されている(要出典)。
儀式である「産み直し」は、創設年の秋に試行されたとされる。初期の手順は、参加者の体温と心拍を“戻り指数”として記録し、戻り指数が68.4を下回るまで儀礼を短縮する運用があったとされる[3]。この運用は、のちに「短縮は許されない」との規範に書き換えられ、現行の手順に残っていないと説明されている。
拡大と制度化(加盟と「外部検視」の導入)[編集]
設立後、島一協会は東アジアおよび太平洋圏を中心に支部を増やし、2001年には「儀礼委員会」を設置したとされる。2006年には、協会が「加盟国に共通する監査の外枠」を整えるとして、外部検視(外部の監査員が儀式の“形式のみ”を点検する仕組み)を導入した。
ただし、外部検視は、実質的な安全確認ではなく、儀礼手順の遵守を担うものとされた。このため、衛生や心理的リスクに関する点検は分担が曖昧であったと批判されている。協会側は「外部検視は所管外であり、倫理監査室が所掌する」と反論している。
2014年には、協会の国際会議がので開かれ、32か国への拡大方針が決議されたとされる[4]。この会議の議事録は公開されていないが、会議バッジが売買されていたという話が流通し、後に協会は「私物化は排除した」と発表した経緯がある。
組織(組織構成/主要部局)[編集]
島一協会は、理事会の下で総会が最高意思を決定し、総会の決議は各国支部において運営される仕組みを取っている。理事会は、儀礼の実施基準を定める「儀礼委員会」を所管し、研修内容を担う「研修学院」と倫理監査を担う「倫理監査室」を傘下に置く。
主要部局の例として、「儀礼暦局」がある。同局は、月齢と地域の気圧傾向を照合し、儀礼日の指定に反映するという。島一協会の公式資料では「気圧データは国際気象資料に基づき設置される」とされるが、その具体的な出典は年度ごとに変わると指摘されている。
また、運営の中核には「分担金算定部」が置かれており、加盟支部の予算配分を分担金に基づき調整している。協会は、分担金は“儀礼資材の共同購入”を目的とすると説明しているが、会計監査の結果が公開されない年があると報告された[5]。
幹部構成は、事務局長の下に「広報統括」「会員教育統括」「地域管轄支援」で分担される。このうち地域管轄支援は、トラブル時の調停を担うとされるが、近年は“調停が長期化する”との声が出ている。
活動/活動内容[編集]
島一協会は、会員向けの修養プログラムと地域支部での儀式実施を通じて、教義の普及と規範の維持を目的として活動を行っている[1]。中心活動は「産み直し」であり、協会はそれを“精神的なやり直し”として説明している。
「産み直し」の進行は、公式手引書ではかなり細かく定義されている。例えば、儀礼室の明かりは外光を遮断し、灯りの色温度は「4500K±200」とされる。また、儀礼の区切りごとに「一息八拍」を入れること、参加者が両手で保持する布の縫い目を「38針で揃える」ことが推奨されるとされる[6]。
さらに協会は、食事の制約として「儀礼前の卵白摂取は、鶏卵由来でなくてもよい」とする“代替物”の考え方を採用している。この代替物は、支部ごとに異なる材料が採用されているとされ、衛生面が疑問視される要因となった。
教育活動としては「島一学院」があり、研修では倫理監査室の監修のもとで“言葉の復唱”が行われる。復唱は「私は一に戻る」といった短い文が中心で、繰り返し回数は“最低 144回”と定められているとされる。一方で、協会は「回数は段階に応じて変動する」とも述べており、現場の裁量が残されていると指摘されている。
財政[編集]
島一協会の財政は、加盟支部の分担金と寄付金、研修学院の受講料によって構成されるとされる。協会は予算を年度ごとに公表しているとしているが、項目の一部は非公開であると報告されている。
協会の2023年度予算は、年間予算 41億7,300万円であるとされる[7]。内訳は、教育費が約 18億1,200万円、儀礼資材関連が約 9億5,600万円、国際会議準備が約 6億円、広報・出版が約 4億2,400万円、残額が管理費であると説明されている。
また、財政管理は「二重承認」を採用しているとされるが、支出の“品目”が曖昧に記載されるケースがあったという。協会側は「儀礼の外部秘匿を守るための記載形式である」と説明しているが、批判側は「秘匿が監査を弱める」と主張している。
加盟国(国際機関の場合)[編集]
島一協会は加盟国として32か国を掲げている。協会は、この数には正式加盟に加え、準加盟(研修のみ実施し、儀礼の段階実施は制限される地域)が含まれると説明している。
地域の例として、日本国内では東京都横浜市と大阪府に教育拠点が置かれているとされる。海外ではドイツ、、ケニアなどに支部があり、それぞれ“言葉の復唱”の方言適用が行われていると報告されている。
ただし、加盟基準は一般に公開されていない。協会は「加盟は倫理監査室の所管である」と説明するが、実際には支部の活動実績が重視されるとする指摘がある。前述の通り、外部検視は形式点検に限られるため、加盟基準の実効性が疑問視されている。
歴代事務局長/幹部[編集]
島一協会の事務局長職は、総会で選任され、任期は4年とされる。創設期は島田精義本人が実質的な事務局長を兼ねていたとされるが、公式記録では“名誉事務局長”として整理されている。
第2代事務局長として、伏見倫理(ふしみ りんり、1999年就任)が挙げられることが多い。伏見は、儀礼暦局の整備に携わり、月齢計算のための内部手順書を“千三百八十四項目”に整理したとされる[8]。この項目数は、後に「多すぎて運用不能だった」との内部報告が出たと伝えられている。
第3代事務局長はサンティアゴ・ルイス(英語名:Santiago Luis)とされるが、英語圏の資料では綴りが二通りに揺れている。島一協会は、表記ゆれについて「翻訳時の誤差」であると説明している。幹部としては「広報統括のマリエ・コリン」「地域管轄支援のアデバ・オモロ」が知られる。
不祥事[編集]
島一協会には、複数の不祥事とトラブル報告がある。最も有名なのは「産み直し資材の無許可調達」事件であり、2011年に愛知県の一支部で、儀礼用布が“規格外の繊維”で作られていたとされる。協会は当時、「所管外の縫製委託により生じた」と説明した。
また、同時期に「儀礼室の換気不足」による体調不良が複数報告されたとされる。協会は“儀礼は心身に働く瞑想である”として衛生の否定を試みたが、内部記録では換気の目標回数が「最低 12回/時」であると定められていたとされる[9]。この数値の妥当性は検証されていないが、目標だけは詳細に残っていたことがかえって疑惑を生んだ。
さらに、分担金の使途をめぐる争いも起きたとされる。2020年には、ある国で支部が資金を“国際会議準備費”として請求したが、実際の支払いが別口座に流れた可能性があるとして、倫理監査室が「調査中」と発表した。協会側は結論を明かさなかったとされ、結果として不透明性が批判されるに至った。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 島田精義『一に戻る——島一協会教義草案(改訂版)』島一出版社, 1989.
- ^ 伏見倫理『儀礼暦局の設計原理(第2巻)』港湾数理出版, 2003.
- ^ Margaret A. Thornton『Non-Medical Rituals and Governance in Transnational NGOs』Oxford Mythology Press, 2012.
- ^ 佐伯賢治『国際宗教団体の組織統治——理事会・総会・決議の運用』東京学術堂, 2016.
- ^ Nadia K. Okoye『Audit Practices in “Formal-Only” Observations』Journal of Ceremonial Administration, Vol. 8, No. 2, pp. 41-63, 2018.
- ^ マリエ・コリン『復唱と規律——教育員研修の144回プロトコル』Archivum of Inner Orders, 第3巻第1号, pp. 12-29, 2019.
- ^ 伏見倫理『二重承認会計の運用例(要旨集)』島一協会事務局, 2023.
- ^ Santiago Luis『Regional Coordination Models for Ritual Governance』Pacific Governance Review, Vol. 5, No. 4, pp. 201-227, 2021.
- ^ 島一協会広報局『月齢計算の公開基準(改訂)』島一協会, 2014.
- ^ 『国際機関年鑑(架空版)』国際資料庁, 2020.
外部リンク
- 島一協会 公式アーカイブ
- 儀礼暦局 月齢計算ポータル
- 倫理監査室 ガイドライン集
- 島一学院 教材ダウンロード(要登録)
- 外部検視者ネットワーク