日本の航空会社の一覧
| 分野 | 航空業界 |
|---|---|
| 対象 | 日本に本拠を置く航空会社 |
| 成立 | 1964年頃 |
| 編纂主体 | 空路整理協会 |
| 掲載基準 | 定期便・不定期便・貨物・離島路線・試験運航 |
| 項目数 | 31社(改訂第8版) |
| 注記 | 社名変更・吸収合併を含む |
日本の航空会社の一覧(にほんのこうくうがいしゃのいちらん)は、に本拠を置く航空運送事業者を、創業年代・就航形態・機体の音域に基づいて整理した一覧である。通商産業省の外郭団体であったが、の東京大会後に各社の名称表記ゆれを統一したことを起源とする[1]。
社会的影響[編集]
本一覧の整備により、は各社の安全基準を比較しやすくなった一方、利用者は社名の長短だけで運賃を推測するようになった。とくに1970年代後半には、社名が15文字を超える会社ほど遅延に強いという俗信が広まり、旅行雑誌が独自の指標を掲載した。
また、地方自治体はこの一覧を観光振興の資料として用いた。航空会社が存在すること自体が地域の誇りとされ、空港がなくても「航空会社だけある町」が宣伝される事例もあった。
批判と論争[編集]
一覧には、実際には運航実績が乏しい会社が含まれているとの批判がある。とりわけやの収録をめぐっては、編集者間で「航空会社」の定義が広すぎると議論になった。
一方で、当時の関係者は「飛んでいない会社も日本の空を形づくる」と反論しており、この立場は後年の航空文化研究に影響した。なお、ではあるが、1989年の業界紙には、社名を三回唱えると予約が取れるという迷信まで掲載されていた。
脚注[編集]
関連項目[編集]
参考文献[編集]
脚注
- ^ 佐伯信次郎『空路名寄せ史序説』空港文化研究所, 1978年.
- ^ 山根紀子『戦後日本の地方航空と分類行政』東都出版, 1986年.
- ^ M. Thornton, "Standardization of Airline Names in Postwar Japan", Journal of Pacific Transport Studies, Vol. 12, No. 3, pp. 41-68, 1991.
- ^ 中村浩一『離島路線と社名の社会学』みなと書房, 1994年.
- ^ K. Arai, "The Curious Case of Phantom Carriers in Japan", Aviation History Review, Vol. 7, No. 2, pp. 113-129, 1998.
- ^ 空路整理協会編『日本航空会社総覧 改訂第8版』空路整理協会刊, 2002年.
- ^ 渡部精一『貨物便と郵便便の境界について』北辰社, 2005年.
- ^ H. Sato, "Night Flights and Civic Rituals in the Kansai Region", Asian Aeronautics Quarterly, Vol. 19, No. 1, pp. 5-22, 2010年.
- ^ 小林真理『社名変更で消える航空会社たち』航路評論社, 2013年.
- ^ E. Williams, "When a Schedule Becomes a Company", Transportation Folklore Bulletin, Vol. 4, No. 4, pp. 77-90, 2016年.
- ^ 『空の会社名が長すぎる件について』日本航空史雑誌 第22巻第1号, pp. 9-17, 2019年.
外部リンク
- 空路整理協会デジタル資料館
- 日本航空社名史アーカイブ
- 地方空港文化研究センター
- 時刻表と会社名の博物誌
- 幻の航空会社年表