股関節城・股関節幕府
| コンビ名 | 股関節城・股関節幕府 |
|---|---|
| 画像 | (架空)馬蹄形のセットで股関節を描いたロゴ |
| キャプション | 登城宣言と同時に、全員が“腰から入る”ポーズをする |
| メンバー | 城主:渡り廊下 大膳、幕臣:大殿脚次郎 |
| 結成年 | 2012年 |
| 解散年 | 活動継続 |
| 事務所 | 大股広場事務所 |
| 活動時期 | 2012年 - 現在 |
| 芸種 | 漫才・コント(腰を前提にした“構文芸”) |
| 出囃子 | 『股関節行進曲』〜膝で拍を取るバージョン〜 |
股関節城・股関節幕府(こかんせつじょう・こかんせつばくふ、英: Hip-Joint Castle & Hip-Joint Shogunate)は、所属のお笑いコンビである。[[2012年]]結成で、[[M-1グランプリ2019年]]ファイナリスト、同[[2020年]]準優勝とされる[1]。
概要[編集]
股関節城・股関節幕府は、股関節を“国家”に見立て、登城・布告・改元を笑いとして処理する芸風で知られるお笑いコンビである。一般には医学用語の誤用、あるいは身体ギャグとして理解されがちだが、本人たちは「関節は王権の要衝」とする独自の世界観を軸にしている[1]。
結成の契機は、地方予選のリハーサルで二人が同時に転び、そのとき聞こえた観客の「今の、城が落ちた」という声を“伝令”として採用したことにあるとされる[2]。この逸話は、以後のネタ構成(起→執政→裁可→決闘)へ直接接続していったと報じられる。
活動はテレビのバラエティからラジオの“腰の談義コーナー”まで広く、番組側は「身体を主題にしつつ、言葉が先に転ぶ」ことを評価しているという[3]。一方で、健康志向の視聴者からは「ネタとしては成立するが説明口調が長すぎる」との指摘もあり、論争は断続的に発生している[4]。
メンバー[編集]
城主役(ボケ)として活動する渡り廊下 大膳は、股関節を太鼓の胴とみなし、踏み込みの角度を“布告角”として設定する癖がある。彼はツッコミ担当ではないものの、間違った角度で言い切ると、幕臣が即座に「却下。議事録は膝から書け」と処理する仕組みが定番化している[5]。
幕臣役(ツッコミ)として活動する大殿脚次郎は、言葉の切れ味より先に“着地”のタイミングで笑いを決めることで知られる。彼は漫才の台本を持たず、代わりに股関節の可動域測定表(本人が作成)を折りたたんで持参するという設定が、ファンの間で半ば伝説化している[6]。
二人は同期のように見えるが、実際には別学科であり、出会いはの芸人養成講座「股関節基礎統治塾」(通称:股統塾)であるとされる[7]。ここで城主が“笑いは城壁から放つもの”と教わり、幕臣が“反論は座標で出す”と学んだことが、現在の台詞回しに反映されている。
来歴/略歴/経歴[編集]
地方時代と結成経緯[編集]
渡り廊下 大膳が在籍していた「履歴書ではなく、歩幅を提出する劇場」(架空)で、彼は転び芸を“城崩し”と呼ぶようになった。大殿脚次郎は別の劇場で、客席へ向けて腰の左右差を“異例の裁可”として見せる手法を披露していたとされる[8]。
二人が合流したのは[[2012年]]の春で、最初の看板ネタは「股関節城の入城審査」と呼ばれた。入城条件は“片足で2秒間、拍手を3回聞くこと”と設定され、観客が要件を満たしたかどうかを幕臣が判定する構造だった。この審査基準がやたら細かいことから、当時の主催者は「医学じゃない、儀式である」と評価したという[9]。
東京進出と“改元”ブーム[編集]
東京進出は[[2015年]]のことで、彼らは拠点を内の“階段付き稽古場”(所在地は非公開)へ移したとされる。テレビ初出演は[[2017年]]の深夜番組で、そこで「股関節は王が休む場所ではなく、王が判決を出す場所である」という一文が話題となった[10]。
以後、SNS上では「改元すると腰が変わる」という誤解に近いミームが拡散し、彼らは“改元式”をネタの終盤に組み込んだ。改元は西暦ではなく「踏み出し回数(累計)で行う」とされ、公式カウントはライブごとに更新されたと報じられている[11](もっとも、実際の回数は彼らのみが知るという)。
芸風[編集]
股関節城・股関節幕府の芸風は、漫才でありながらコントの温度も含む「儀式型言語漫才」である。大枠として、城主が“布告”を読み上げ、幕臣が“監査”を実行し、観客が“入城判定”で参加する流れが標準化している[12]。
ネタは身体そのものというより、身体を“制度”に翻訳する点が特徴である。たとえば「股関節の公文書」を作る場面では、城主がA4用紙に“左右の角度”を書き、幕臣がハンコではなく「着地の音」で審査する。ここでは医学的正確性より、言葉の説得力が先に立つため、見ている側は笑いながらも妙に納得してしまう構造になっているとされる[13]。
反復される細部として、「入城審査の拍手は必ず3回」「布告角は原則45度だが例外あり(“例外条項:気分”)」などのルールがある。例外が気分依存であることがしばしば批判対象となる一方、ライブではその曖昧さが“国家らしさ”として機能しているという[14]。
エピソード[編集]
『M-1グランプリ2019年』の準々決勝で、二人は舞台袖から「股関節城の出勤」として入場した。客席がざわついたのは、入場時に城主が“出勤時刻を1分遅らせる”布告を読み上げた後、幕臣が「しかし議事録は前倒し」と言い、二人が同時に同じ方向へ3歩ではなく“2歩と半歩”で進んだためである[15]。
また、ラジオ番組では「腰に関する質問は、答えより先に笑いの許可を取る」という独自ルールが作られた。リスナーからの相談に対し、幕臣が“許可のスタンプ”として効果音を用意していたが、ある回では効果音が一度だけ無音になり、その瞬間に城主が「本日の裁可は沈黙である」と言い切ってしまい、スタッフが「録音の不具合かネタか判断できない」との後日談を残した[16]。
さらに細かい逸話として、単独ライブ『第参股関節帝国の夜』では、開演時刻が公式には[[20時]]とされていたが、実際の開始は20時12分、理由は「12分は股関節の“起立慣性期”」だと彼らが説明したからだという[17]。この説明が一見正しいので、客の一部が「身体に詳しい芸人だ」と勘違いしたことで、会場内のストレッチブームが発生したとされる。
賞レース成績・受賞歴[編集]
二人は[[M-1グランプリ]]を主戦場とし、[[2018年]]から予選突破を重ねた。[[M-1グランプリ2019年]]は決勝で“改元式”の採点が伸び、審査員のコメントが「制度としての笑いが明快」という趣旨だったと報じられている[18]。翌[[2020年]]は準優勝となり、敗因については「最後の着地が一拍遅れた」との内部分析が語られたという[19]。
コント寄りの大会でも成績を残し、[[キングオブコント2021年]]ではファイナリストに選出された。なお、ここでのネタタイトルは「股関節幕府・御前会議の議席交換」であり、交換の手順が妙に実務的(“議席は3秒で移す”)だったことが特徴として記録された[20]。
受賞歴は、一般的な賞だけでなく、番組発の“腰の自治賞”のような架空の冠にも広がっているとされる。本人たちはこれを「王権の称号」だと語り、公式サイトの更新がたびたび遅れる理由として「称号を作る工程が股関節に依存する」と述べている[21]。
出演[編集]
テレビ出演としては、情報バラエティ(架空)にて準レギュラーを務めたことがある。番組では「制度としての身体」企画を担当し、街頭で短いストレッチを“法令”として読み上げるコーナーが人気だったとされる[22]。
また、深夜のトーク番組では、ゲストの悩みに対して「解決案ではなく、判決文を先に読む」方式で進行し、司会者が「起承転結がなくて成立する」と述べたと報道された[23]。ラジオではで冠番組を持ち、メールの採否を“入城判定”として扱う仕組みが常態化したという[24]。
舞台では単独ライブを中心に活動し、ゲーム実況番組で“股関節国勢調査”を担当したこともあるとされる。そこではプレイヤーの操作に応じて「次の布告が変わる」という仕様が視聴者に好評で、結果として番組の視聴率が一時的に上がったとする報告がある[25]。
単独ライブ/作品/書籍[編集]
単独ライブとしては『股関節城・御成りの巻』([[2018年]])が代表作に挙げられる。内容は、幕臣が“御成りの手順書”を読み上げるだけで客が笑う構造になっているが、後半で城主が読む手順書の文字が途中から反転する“視覚改元”が仕込まれていたとされる[26]。
作品としては、DVD『股関節幕府・議事録は腰で取れ』([[2020年]])がリリースされたとされる。なお、特典映像には「布告角の違いで音が変わる検証」が収録されているが、音声の編集が不自然であるという指摘も一部にある[27]。
書籍では『新版:股関節城の統治学』が刊行されたとされ、本文は“ネタ作りの手順書”の体裁を取りながら、途中で不意にストレッチ解説が挿入される構成になっているという。読者からは「笑いながら体の使い方が分かった気がする」という感想が多かった一方で、「気がするだけで根拠が弱い」との声もある[28]。
批判と論争[編集]
股関節城・股関節幕府には、笑いが制度の装いを持つために“健康情報として誤読される”リスクがあるとの指摘がなされている。実際、番組スタッフが「ネタとしての演出」と注意書きを掲出しても、視聴者が“股関節を捻るのが正しい”と誤解した例があるとされる[29]。
また、細かいルール(拍手3回、布告角45度、例外は気分)が「細かすぎて置いていかれる」という意見もあり、特に若年層の一部では“説明過多”として炎上気味に語られた時期がある[30]。逆に長期ファンからは「制度が整っているからこそ笑える」と擁護する声もあり、評価は割れている。
加えて、ある年の『M-1グランプリ』の記録について、関係者が「決勝で使った改元式は、実は本番の直前に変更された」と語ったとされる。これに対し、公式プロフィールでは“変更なし”と書かれているため、整合性の問題が指摘された。もっとも、彼ら自身は「王権はいつでも改変される」と一貫して説明しており、視聴者側の突っ込みが次のネタになっているとも分析されている[31]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 渡り廊下大膳『股関節城の入城審査:観客参加型漫才の制度設計』大股広場出版, 2018.
- ^ 大殿脚次郎『腰は王権である:布告角45度の運用論』法螺院, 2020.
- ^ 「M-1グランプリ2019年」編集委員会『決勝採点の裏側(制度としての笑い)』日本舞台学院, 2020.
- ^ 朝イチ股図鑑制作班『朝イチ股図鑑 設定資料集(架空)』テレビ図鑑社, 2019.
- ^ 田中ミナト『“細かいルール”が笑いを生むとき:儀式型言語漫才の分析』笑芸研究会紀要, Vol.12 No.3, pp.41-58, 2021.
- ^ Margaret A. Thornton『The Comedy of Jurisdiction: Performance as Governance』Tokyo Comedy Review, Vol.7 No.1, pp.101-119, 2019.
- ^ 小林ユウ『改元式の効果測定:拍手3回の統計学(推定)』早押し文化論叢, 第5巻第2号, pp.77-92, 2022.
- ^ 佐伯和真『議事録は腰で取れ:身体主題コントの受容研究』日本笑い学会誌, 第14巻第1号, pp.12-33, 2023.
- ^ 股統塾ラジオ編『入城判定の言語化:ラジオ進行と無音事故』ラジオ庁刊行, 2021.
- ^ 『新版:股関節城の統治学』大股広場出版, 2022.
外部リンク
- 大股広場事務所 公式プロフィール
- 股関節幕府(非公式まとめ)
- 股統塾ラジオ 視聴者掲示板
- M-1グランプリ データアーカイブ(架空)
- 朝イチ股図鑑 撮影裏口