WING☆
| タイトル | WING☆ |
|---|---|
| 画像 | WING_star_keyart.png |
| 画像サイズ | 240px |
| キャプション | 星形コアを模した“翼紋(つばもん)”のUI |
| ジャンル | アクションRPG(翼ハンティング/協力プレイ対応) |
| 対応機種 | 架空の携帯型ハンドヘルド / WINGBOX(後日) |
| 開発元 | 株式会社フィンガーライト・スタジオ |
| 発売元 | フィンガーライト・インタラクティブ |
| プロデューサー | 久遠寺(くおんじ)ミナト |
| 音楽 | 星野ミルクレ(Hoshino Milkure) |
『WING☆』(ういんぐ ほし、英: WING☆、略称: WNG)は、[[2021年]][[7月16日]]に[[日本]]の[[株式会社フィンガーライト・スタジオ]]から発売された[[架空の携帯型ハンドヘルド]]用[[アクションRPG]]。[[WING☆伝説]]の第1作目であり、同名タイトルに登場する“空翔る翼種”の総称としても用いられる[1]。
概要[編集]
『WING☆』は、[[架空の携帯型ハンドヘルド]]向けに発売された[[アクションRPG]]であり、プレイヤーは“翼種(ウイングしゅ)”を調律(ちょうりつ)しながら進むハンティング冒険を担うとされる[2]。
本作は発売前から、公式生放送で披露された「翼紋スロットが“☆”だけ増える」という演出が話題となり、のちに“WING☆礼儀”と呼ばれる視聴者マナーまで生んだとされる[3]。なお、現場では本当に☆が増えたのか否かが議論になったことがある。
開発は“軽いのに記憶が重い”を合言葉に、[[東京都]]の小規模スタジオと、遠隔で開発支援を行う研究所が並行しながら進められた。プロトタイプのログは約14テラバイトに及び、そのうち“翼の鳴き声データ”だけで3.2テラバイトを占めたとされる[4]。
ゲーム内容[編集]
ゲームシステムの特徴として、戦闘はリアルタイムの[[アクション]]に加え、翼紋ゲージを“星型の形状記憶ばね”のように扱う調律入力が組み合わされているとされる[5]。
プレイヤーは片手武器で“翼刃(つばは)”を振るい、敵の翼種が発する音波(=周波数)に合わせて入力タイミングを揃える。合致するとダメージが増えるだけでなく、落下する素材が通常よりも“星屑(ほしくず)”に近い粒度になるとされる[6]。
アイテム面では、ドロップした翼素材を“加工槽”で分解・合成する。加工槽は作業のたびに内部温度が0.7℃ずつ上がる設計になっており、上昇が続くと成功率が逆転するというクセがあると説明されている[7]。
対戦モードとしては、協力プレイを前提にした“二人翼(ににんつば)”が搭載されている。片方が吸収(吸い上げ)、もう片方が解放(放出)を担当し、同期がずれると相手の翼紋が勝手に再編される仕様が、発売当初はバグとして扱われた[8]。ただしのちに「意図した“すれ違いのドラマ”」だとされ、炎上は和らいだとされる。
ストーリー[編集]
物語は、[[静岡県]]の架空都市[[清明浜(せいめいはま)]]にある“星港(ほしみなと)”から始まるとされる。星港は本来、隕石回収と災害予防のための施設であったが、ある日“空の交通”が一時的に停止し、翼種が異常増殖したという導入が採用された[9]。
主人公は調律師見習いの“翅織(しおり)ユウ”。彼(彼女)は星港の整備台帳に残された、年月のない記録“翼紋暦(つばもんれき)”を手がかりに、翼種を秩序へ戻そうとする。ゲーム内では“翼紋暦の第0日”を辿るクエストが隠し要素として知られ、開始条件は「ログイン画面で十字キーを☆の方向に見立てて押す」だと説明された[10]。
終盤では、翼種の母体が“調律ではなく通信”を目的としていた可能性が示唆される。ここで現れる組織が[[海上保安研究庁]]の分室“第三調音室”であり、プレイヤーは追跡任務と同時に、なぜ街が“聞こえない雷”を抱え込むようになったかを調べることになる[11]。
登場キャラクター/登場人物[編集]
主要人物として、主人公の翅織ユウのほか、仲間には整備士の“真栄(まさえ)ナギサ”がいる。ナギサは機械の整備を担当する一方で、翼種の鳴き声を“ねじの型”に変換して記録する癖があるとされる[12]。
敵対勢力には、“星屑回収協会”の実働部隊が登場する。彼らは翼種から出る素材を闇市場で売りさばき、その利益でさらに音響探査機を増やしていく。しかし当初から協会の方針に矛盾があり、内部では“集めるのが目的ではなく、聞こえを握るのが目的では?”という疑念が流れていたと語られる[13]。
また、物語終盤で[[千葉県]]の[[成田国際空港]]近くに現れる、白いマントの人物“コウリュウ・カナメ”が鍵を握るとされる。彼は攻略本で「ただの演出キャラ」と扱われたが、アップデート後に“戦闘BGMが変わるトリガー”を所持していたことが発見された[14]。
用語・世界観/設定[編集]
本作の世界では、翼種は自然発生の生物というより、特定周波数の“空気の記憶”から生まれる存在として扱われる。作中で定義される用語として、翼紋(つばもん)は翼種が持つ軌道パターンを指し、星形コアはそのパターンを安定させる核とされる[15]。
調律とは、単なる攻撃のタイミング調整に留まらず、翼紋暦の“次のページ”を開く行為として描かれる。このため、プレイヤーの行動が世界の観測値に影響するとする設定が導入されている[16]。
さらに、“落ちものパズル”に相当する仕組みとして、戦闘後に素材が落下するステージでは、プレイヤーが回収位置を調整することで素材の混合比が変わる。混合比が変わると、次の戦闘で翼種の鳴き声が変調し、攻撃パターンが分岐する。公式はこれを「ゲーム内天気の演算」と呼んだ[17]。
なお、開発チームの資料では“翼種の概念は星座観測の補助輪から派生した”と書かれているが、これはインタビューの文脈から見て比喩である可能性がある。*このあたりは編集者間でも解釈が割れた*とも言われる[18]。
開発/制作[編集]
制作経緯として、株式会社フィンガーライト・スタジオのプロデューサーである久遠寺ミナトは、最初に「翼紋を☆で表したい」という一点のみを決め、残りは実装を通じて詰めたとされる[19]。
初期開発では、[[京都府]]の外注チームが“星型入力デバイス”の試作を行ったが、重量が規定値を超過し没になった。そこで妥協として、入力は既存の十字キーとタッチ部分の合成で再現されたと説明されている[20]。
スタッフ面では、ディレクターの“本間(ほんま)サキト”が「音に合わせて倒す」設計を主導し、デザイナーの“霧島(きりしま)ユカリ”が翼種の造形を担当した。霧島は翼の筋を“配管図”からトレースしたとされ、翼種の体表には配管記号に似た模様が描かれている[21]。
プログラマーの報告書には、翼紋判定を1/60秒単位ではなく、1/432秒単位へ引き上げたとする記述がある。結果として判定が厳格になり、難易度が跳ねたが、ユーザーの上達も速くなったとされる[22]。
音楽[編集]
サウンドトラックは星野ミルクレによる作曲で、テーマ曲“Star Harbor Duty”が象徴的だとされる[23]。
音楽は攻撃のタイミング入力と連動しており、翼種の周波数に同期したメロディが自動生成される仕組みが導入されたと説明される。プレイヤーが入力に成功すると、曲の“次の小節”が先に解禁される演出がある[24]。
一方で、初期バージョンではBGMが先に進みすぎるため、プレイヤーが「物語が進んだ気がする」と苦情を入れた。これに対し開発は、解禁を“精神的進行”と切り分けるため、解禁されるのは音色の一部のみだと修正したという[25]。
また、特定の敵を倒すと楽曲が“完全に沈黙”する区間があり、公式は「沈黙も素材」と表現した。沈黙区間は実際には環境音が極小になっているだけであると分析されている[26]。
評価(売上)[編集]
発売後の売上について、国内では初週で約62万本を記録し、2か月目には累計110万本に達したと公式発表ではされる[27]。ただし当時の週次チャートを照合すると、数字は“出荷ベース”ではなく“購入ベース”として扱われた可能性があり、出版社側の資料で食い違いが指摘された[28]。
全世界累計は公称で180万本を突破し、特に[[北海道]]のオフライン団体対戦コミュニティで人気が広がったとされる。理由として、オンラインが不安定でも協力プレイが成立する設計があったことが挙げられている[29]。
受賞歴としては、日本ゲーム大賞の“携帯体験部門”で優秀賞を受賞したとされる[30]。なお、受賞理由には「翼紋判定の説明文が過剰に誠実だった」など、主観的な評価が混ざっていたという。
関連作品[編集]
関連作品として、WING☆伝説の派生アニメ『星港の沈黙(ほしみなとのちんもく)』がテレビアニメ化されたとされる[31]。
また、冒険ゲームブックとして『翼紋暦(つばもんれき)-第0日-』が刊行され、読者の選択がゲーム内の“次回の素材ドロップ傾向”に反映される仕組みが“連動サービス”として語られた。ただし実際には特典コードの配布に留まったとされ、イベント運用の違いが議論された[32]。
後年には、同世界観を引き継ぐ短編漫画『星屑回収日誌』が発表され、星屑回収協会の内情が補完されたとされる[33]。
関連商品[編集]
関連商品として攻略本『WING☆完全調律ガイド(上巻)』および『同 完全調律ガイド(下巻)』が発売された。上巻は翼種ごとの“鳴き声周波数表”を掲載し、下巻は加工槽の温度上昇モデルを図示している[34]。
このガイドには“加工槽温度は0.7℃単位で上がり、星屑率はその3乗に比例する”という一見もっともらしい説明がある。検証した一部プレイヤーからは、実際の挙動は個体差と通信遅延に左右されるとする反証が出た[35]。
ほか、資料集『翼紋暦の裏表』、サウンドトラックCD『Star Harbor Duty Original Sound Track』、実機試用会で配布された“翼紋シール”などが流通したとされる[36]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 久遠寺ミナト「『WING☆』翼紋入力の設計思想」『フィンガーライト開発報告』第12巻第3号 pp.12-29, 2021.
- ^ 本間サキト「調律判定の時間分解能とプレイヤー行動」『インタラクティブ・タイムスタディーズ』Vol.8 No.1 pp.41-58, 2022.
- ^ 霧島ユカリ「翼種造形のための配管図トレース」『アート・アンド・システムズ』第5巻第2号 pp.7-19, 2021.
- ^ 星野ミルクレ「Star Harbor Dutyにおける音色解禁アルゴリズム」『サウンド生成研究』第2巻第4号 pp.101-133, 2021.
- ^ 海上保安研究庁 第三調音室「星港モデルの誤差要因に関する内部資料」『沿岸観測技術年報』第19巻第1号 pp.55-72, 2019.
- ^ 株式会社フィンガーライト・インタラクティブ「WING☆初週販売実績(購入ベース)について」『週刊ゲームマーケット』第44号 pp.3-5, 2021.
- ^ 山田玲於「対戦協力モード『二人翼』の同期ズレと学習」『ヒューマン・コンピュータ協働』Vol.3 No.2 pp.88-104, 2022.
- ^ ファミ通編集部「日本ゲーム大賞 携帯体験部門 選評」『ファミ通』第2012号 pp.14-20, 2022.
- ^ 『WING☆完全調律ガイド』(上巻)フィンガーライト出版, 2021.
- ^ 『WING☆完全調律ガイド』(下巻)フィンガーライト出版, 2021.
外部リンク
- WING☆公式調律ポータル
- 星港ライブアーカイブ
- 第三調音室(資料閲覧ページ)
- WING☆ファン解析Wiki
- フィンガーライト・インタラクティブ サポート