しゃもえあー
| 名前 | しゃもえあー |
|---|---|
| 画像 | Shamoeair_official.jpg |
| 画像説明 | 2019年の野外ライブでの集合写真(海辺の照明ドローン) |
| 画像サイズ | 240px |
| 画像補正 | standard |
| 背景色 | #0E5A7A |
| 別名 | SEA、シャモ |
| 出生名 | —(バンド名義) |
| 出身地 | 横須賀市(発足拠点) |
| ジャンル | オルタナティブ・ロック/海鳴りポップ |
| 職業 | バンド |
| 担当楽器 | ギター、ベース、ドラム、コーラス |
| 活動期間 | 2007年 - 現在 |
| レーベル | 潮騒サウンドレコーズ |
| 事務所 | 曖昧堂フィルハーモニー |
| 共同作業者 | (編曲)/(サウンドデザイン) |
| メンバー | 安曇ミナト、潮見タマキ、萩原コウ |
| 旧メンバー | — |
| 公式サイト | https://shamoeair.example |
しゃもえあー(しゃもえあー)は、日本の3人組ロックバンドである。所属事務所は。レコード会社は。2007年に結成、2011年にメジャーデビュー。略称および愛称は「SEA」。公式ファンクラブは「しゃもえあー保護区」。
概要[編集]
は、海辺の街で行われた即興演奏会を起点に、言葉の“うねり”を楽曲構造に組み込むことを特徴とするロックバンドである。初期から「口で数えるリズム(カウント歌法)」と呼ばれる手法が注目され、メジャーデビュー後は音楽番組のスタジオ演奏でも観客を参加させるスタイルが定着した。
2000年代後半からの“言葉が転がる系統”の人気に乗りながらも、彼らのサウンドはデジタル処理を極端に増やすのではなく、あえてをドラムの背後に残す方針が貫かれている。なお、バンド名の発音が独特なため、ファンの間では「歌う前に口の中の湿度を調整するバンド」とも評される。
メンバー[編集]
安曇ミナトはリードギターおよび作曲を担当し、歌詞の“起伏”を譜面外の呼吸に合わせることで知られている[1]。潮見タマキはベースとコーラスを担い、特定の小節だけ意図的に音程を外す「薄氷チューニング」を武器としたとされる[2]。萩原コウはドラムとリズム構成を担当し、ライブでは手拍子のばらつきすらサンプル化して次の曲へ反映する即応性が評価されている[3]。
また、サポートとして(編曲)と(サウンドデザイン)が断続的に参加し、アルバム制作では“海の反射”を数値化するエンジニアリングが行われたと報じられた。ファンクラブ内では「3人の役割は音楽ではなく波形で決まる」と解釈されることがある。
バンド名の由来[編集]
バンド名のは、結成当初にメンバーが共同で作った発声練習用の呪文が元になったと説明されている。伝承によれば、最初の練習は横須賀市の倉庫で行われ、湿度が87%を超えると音が“ほどける”という実測メモが残っていたという[4]。
当時のメモには「しゃも(湿り)」「えあー(空気の余白)」のように意味が当てられていたとされ、後にレコード会社スタッフがこの表記を読み上げやすい形に調整した。なお、SNSでは「“しゃも”は魚群探知機の誤読」説も一時期広まったが、公式発表では否定されている。
来歴/経歴[編集]
結成(2007年)[編集]
、当時18歳の安曇ミナトが横須賀基地の一般公開日に偶然出会った演奏サークルの打ち上げで、潮見タマキと萩原コウに「“数え方”を変えると曲が変わる」と説明したのが始まりとされる[5]。3人は同年中に週2回の練習を開始し、練習時間は必ず19分単位と決めたという(19分×3=59分で切り上げるためだと説明された)。
初期音源は向けに100枚限定で販売され、曲ごとにジャケットに波の方角が印刷された。特に『夜行エアカーブ』は、歌詞カードの余白にだけ鉛筆で“上り坂”の絵が描かれていたことが話題となった。
インディーズ期(2008年〜2010年)[編集]
からにかけては、の下北沢周辺で行われた路上セッションが増え、路面の反響を拾うためにスピーカーを地面から12センチ浮かせるセッティングが採用されたとされる[6]。さらに、スタジオでは録音前にマイクの前へ小さなガラス容器を置き、内部の“空気の渦”を数秒だけ鳴らした上で本録を行ったという。
、バンドは自主企画を『しゃもえあー保護区 号外ライブ』と名付け、会場の葉山町にある旧灯台倉庫を使用した。灯台の管理記録によれば、当日は風速13.8m/sが観測されたとされるが、これは出演者証言から逆算された値である可能性もある。
メジャーデビュー(2011年)[編集]
、との契約が成立し、『潮の口癖』でメジャーデビューした。CDは初週で約2.4万枚を記録し、の週間アルバムランキングでは自己最高位が“初登場2位”と報じられている[7]。もっとも、本人たちは「順位より“鳴り”が合ったかどうかで決めていた」と語ったとされる。
同年の大型タイアップとして、のミニ番組内で『薄氷チューニング』がテーマ曲に採用された。曲中であえて歪みを強調するブレイクがあるため、制作側は放送用の音量調整を何度もやり直したといわれる。
シーンへの浸透(2016年〜2020年)[編集]
にリリースしたアルバム『反射する言葉』は、特設サイト上で“歌詞が1行ずつ反転して読める”形式が導入され、SNS上で“文章の再生”と呼ばれた現象が起きたとされる[8]。その後、の全国ツアーでは、観客の手拍子をAI解析して次回公演の曲順が変わる仕組みが実装されたと報道された。
ただし、ファンの間では“本当は曲順ではなく照明の色温度だけが変わる”という内輪の冗談もあり、裏方の細工がどこまで反映されたのかは定かでない。いずれにせよ、メンバーの音楽性は「言葉が音程を持つ」方向へ発展したと評価された。
近年(2021年以降)[編集]
、制作体制を再編し、サウンドデザインを中心に見直した。結果として、ドラムの残響が従来より0.6秒長く設計されていると、マニア層からは秒単位で測定報告がなされた[9]。
には、横須賀の再開発地区で行われた参加型ライブ『波形の祝祭』が注目を集め、自治体が公式に後援したとされる。ただし自治体側の資料は簡略なため、協力の実態については報道間で差異がある。
音楽性[編集]
の音楽性は、ロックの推進力を保ちつつ、歌詞の語尾や息継ぎを“ドラムの分割”に同期させる点にあるとされる。特に代表曲群では、同じメロディでも一拍目の入り方が微妙に違い、聴き手が気づかない範囲でリズムの地形が変化する構造が採られている。
一方で、初期は“海鳴りサンプルを多用するバンド”として誤解されることもあった。本人たちは、海の録音は飾りではなく、ミックス時の定位調整に使うためだと説明している。また、ギターのエフェクターは常に同型のまま設定値だけを変え、ノブの回転角を「12度刻み」で管理していたとも言及されている。なお、この管理がどこまで実際の制作手順に一致しているかは確認が難しい。
人物[編集]
安曇ミナトは、作曲の際に“言葉の粘度”を重視すると語ったとされる。彼女はノートに「湿度=音の丸まり係数」と書き、実験の再現性を大切にしていたという。潮見タマキは、ベースのソロをあえて短く切り、間を“主旋律の影”として残す編集感があると評される。
萩原コウはインタビューで「ドラムは時間を折り畳む道具」と述べたとされ、ライブでは曲間のMCを極端に短くすることで音楽体験を損ねないようにしているとされる。ファンからは、3人が揃うと“拍が吸い込まれる”感覚があるといわれるが、科学的な検証は提示されていない。
評価[編集]
メジャー以降は、国民的なロックバンドとして言及されることもあり、の選考会でも新人側の特別枠に推されたと報じられた。もっとも、これは関係者証言ベースであり、公式な記録の形では確認できないとされる。
批評家の間では、歌詞の比喩が“生活の具体”に寄っていることが評価されてきた。例えば『夜行エアカーブ』の一節「冷蔵庫の奥で潮が折れる」は、実在の風景を踏まえているのではないかとファンが検証し、の一軒家の間取り図まで探し当てたという逸話がある。もちろん裏取りは取れていないが、物語性は強い。
また、彼らのライブ演出は“合理的な参加型”として紹介される一方で、参加者の中には「うねりの誘導が強くて逆に疲れる」との声もあり、熱狂と疲労が同居する独特の体験として記録されている。
受賞歴/賞・記録[編集]
にの“新人ロック賞”を受賞したとされる。翌には、年間シングルチャートで首位を獲得し、累計売上は“120万枚”を超えたと報じられた[10]。ただし、売上の定義(パッケージのみか、配信換算を含むか)により数値が揺れるため、受賞発表とメディア記事で差異が生じることがある。
記録としては、のツアーで全公演の平均動員率が104.7%だったとされる[11]。さらに、同年に公開されたミュージックビデオ『反射する言葉(鏡面字幕版)』は、初日だけで閲覧数が約3,880万回を突破し、国内トレンド欄を席巻したと報道された。
ディスコグラフィ[編集]
シングルとしては、2011年の『潮の口癖』、2012年の『薄氷チューニング』、2014年の『夜行エアカーブ』、2015年の『反射する言葉』、2017年の『波形の祝祭前夜』、2019年の『湿度の境界線』がある。
アルバムは、2013年『揺り戻しの言語学』、2016年『反射する言葉』、2018年『空気の余白(改訂盤)』、2021年『時間を折り畳む』、2024年『潮騒の辞典』がリリースされている。映像作品としては、2016年のライブ映像『しゃもえあー保護区 完全版』、2020年の『波形の祝祭(LIVE DRONE EDIT)』、2022年の『スタジオ残響の記録』などが挙げられる。
なお、配信限定シングルとしては『しゃも(湿り)だけの日』『えあー(空気の余白)だけの夜』の2曲が存在するとされるが、配信プラットフォームによって公開時期が異なるという指摘がある。
ストリーミング認定[編集]
ストリーミング認定としては、代表曲『夜行エアカーブ』が累計で約7.2億回再生を突破したとされる。『薄氷チューニング』は約5.6億回と報じられ、2023年には再生速度が“旧作の割に加速”したとして話題になった[12]。
認定制度の計算方法の違いにより数値は媒体で揺れるが、いずれにせよ“言葉の響き”が再聴しても飽きにくい設計であることが共通して語られている。
タイアップ一覧[編集]
タイアップとしては、のミニ番組『ことばの潮目』に『薄氷チューニング』が採用されたとされるほか、の広報映像『海辺の防災 12分でわかる』に『湿度の境界線』が使われたと報じられた。
また、アニメ映画の予告篇『反射する記憶』に『反射する言葉』が短縮版で採用されたという記録がある[13]。さらに、ゲームのイベント曲として『波形の祝祭前夜』が配信されたとされるが、クレジット表記の揺れから“原曲ではなく演奏監修”だったのではないかという見方もある。
ライブ・イベント/ライブ・コンサートツアー[編集]
ライブ・コンサートツアーは、2012年『潮の口癖 航海行脚』、2014年『夜行エアカーブ 追い風集会』、2016年『保護区の反射』、2019年『湿度の境界線 全国巡回』、2022年『時間を折り畳む 断続ツアー』が代表的である。
特筆として、2018年のツアーでは“会場ごとにドラムの残響の長さを変える”方針がとられ、ホールごとの残響時間は平均1.02秒、最大1.31秒だったと記録されたという[14]。この数値は会場音響担当のメモに基づくとされるが、メモ自体の公開は確認されていない。
出演(テレビ/ラジオ/映画/CM)[編集]
テレビではの音楽番組『スタジオ海鳴り』への定期出演があり、ラジオではの『放送する口癖』でパーソナリティを務めたとされる。映画では、短編作品『空気の余白で泣く』に本人役として出演したと報じられたが、実際には“声のみ”だった可能性がある。
CMでは、海苔商品の『しゃもえあー味(発音注意)』が話題になり、キャッチコピーとして「湿度で選ぶ、言葉で味わう」が採用されたとされる。なお、商標の取得状況については不明とされ、細部は雑誌記事に依存している。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
のに初出場したとされる。出場曲は『反射する言葉』で、演出としてステージ全面に“反射する字幕”が表示された。いっぽうで、字幕の仕様が当日変更されたとする報道もあり、技術スタッフの調整痕跡があったのではないかと推測された。
以降、にも出場したとされるが、連続出場か単発かは資料により揺れる。もっとも、ファンの間では「しゃもえあーは紅白より先に口の中で勝つ」といった比喩で語られることが多く、厳密な年次より体験が重視されている。
脚注[編集]
関連項目[編集]
参考文献[編集]
脚注
- ^ 安曇ミナト「口癖を譜面化する試み」『潮騒サウンドレビュー』第12巻第3号, 潮騒サウンドレコーズ, 2013年, pp. 41-58.
- ^ 潮見タマキ「薄氷チューニングの数値設計(試案)」『音響言語学ジャーナル』Vol. 7 No. 1, 日本音響学会出版部, 2014年, pp. 12-27.
- ^ 萩原コウ「手拍子の分散を演奏へ戻す」『リズム工学研究』第5巻第2号, リズム工房, 2016年, pp. 88-101.
- ^ 霧島レオ「編曲における“反射”の比喩と定位」『ミックス&マッピング』第9巻第4号, 朧々出版, 2017年, pp. 203-219.
- ^ 金子レン「残響0.6秒の意味(検証ノート)」『サウンドデザイン年報』第2巻第1号, サウンド計測協会, 2021年, pp. 5-19.
- ^ 横須賀市文化振興課『海辺の音環境 実測資料集(第3版)』横須賀市, 2019年, pp. 77-93.
- ^ 『しゃもえあー全国ツアー実績報告書』潮騒サウンドレコーズ編, 第1回報告, 2019年, pp. 1-64.
- ^ 中村ユウ「言葉が音程を持つロックの系譜」『Journal of J-Rock Semiotics』Vol. 15, No. 2, 朧学術出版社, 2020年, pp. 101-134.
- ^ Smith, Margaret A.『Reverberation and Meaning in Popular Music』Oxford Acoustic Press, 2018, pp. 220-245.
- ^ “潮騒サウンドレコーズ:認定データの読み解き方”『ストリーミング・メトリクス』第3巻第1号, 2022年, pp. 33-47.
- ^ 田中咲良「しゃもえあー保護区のマーケティング論」『日本音楽商業史研究』第1巻第2号, 昼夜堂, 2016年, pp. 1-20.
外部リンク
- 潮騒サウンドレコーズ 公式アーカイブ
- 曖昧堂フィルハーモニー アーティストページ
- しゃもえあー保護区(ファンクラブ)
- 横須賀市 文化イベント特設
- スタジオ海鳴り(番組サイト)