Palette Parade
| 名前 | Palette Parade |
|---|---|
| 画像 | PaletteParade_live_2024.jpg |
| 画像説明 | 2024年の横浜公演におけるPalette Parade |
| 画像サイズ | 250px |
| 画像補正 | yes |
| 背景色 | #f2d9ff |
| 別名 | パレパレ |
| 出生名 | Palette Parade |
| 出身地 | 東京都渋谷区 |
| ジャンル | ポップロック、シティポップ、実験的コーラス |
| 職業 | 歌手、演奏家、舞台演出ユニット |
| 担当楽器 | ボーカル、ギター、キーボード、サンプラー |
| 活動期間 | 2017年 - |
| レーベル | Marble Notes Records |
| 事務所 | 合同会社セブンスペクトラム |
| 共同作業者 | 青木一真、瀬戸内トモエ、北川リュウ |
| メンバー | 朝倉ミオ、神谷レイ、真鍋ユウ、橘サラ、藤崎ハル、久住ノエ、遠野カナ |
| 旧メンバー | 高橋ソラ、三枝マユ |
| 公式サイト | palette-parade.jp |
Palette Parade(ぱれっとぱれーど)は、日本の7人組ポップロックバンドである。所属事務所は合同会社セブンスペクトラム。レコード会社はMarble Notes Records。2017年に結成、2020年にメジャーデビュー。略称および愛称は「パレパレ」。公式ファンクラブは「P.P. Salon」。
概要[編集]
Palette Paradeは、東京都渋谷区の地下アート会館「原宿カラーボックス」を母体として成立した7人組ポップロックバンドである。声楽、電子音響、舞台美術を同一ユニット内で完結させる形式を採り、派手な衣装と複雑な転調を特徴とすることで知られている[1]。
結成初期は美術系専門学校の即興演奏サークルとして扱われていたが、後に合同会社セブンスペクトラムの実験音楽部門に吸収され、2020年のメジャーデビュー以降はテレビ、配信、商業施設の館内放送まで幅広く展開した。ファンの間では「曲を聴く」というより「色彩事故を目撃する」と表現されることが多い[2]。
メンバー[編集]
現行メンバーは朝倉ミオ、神谷レイ、真鍋ユウ、橘サラ、藤崎ハル、久住ノエ、遠野カナの7名である。いずれも本来は別々の専攻を持っており、声楽、舞台照明、民族打楽器、映像編集など担当領域がきわめて細かい。
特に朝倉ミオと神谷レイは結成当初からの中心人物で、ミオが作曲の骨格を、レイが歌詞の行間を決めるという分業が確立していた。一方で久住ノエはライブ中にサンプラーを壊す癖があり、2019年の下北沢公演では予備機4台すべてが2曲目までに沈黙したことから、以後「機材破壊係」の異名を得た。
旧メンバーには高橋ソラと三枝マユがいる。両名は活動初期の演出補助を担っていたが、2018年に「色相が足りない」という理由で降板し、同年秋の補充オーディションでは東京都内外から137名が応募したとされる[要出典]。
バンド名の由来[編集]
バンド名のPalette Paradeは、結成前夜に行われた神田の画材店「白鳩堂」での打ち合わせに由来するとされる。ミオが偶然こぼした顔料の列を見た店主が「まるで行進だ」と言ったことから、英語の palette と parade が接続されたというのが定説である[3]。
ただし、メンバーの証言には食い違いがある。レイは「本当は学園祭の仮タイトルだった」と述べ、ハルは「店主ではなく自動販売機の表示がそう読めた」と回想しており、由来は現在も半ば神話化している。この曖昧さ自体が、後年のグループの美学に強く影響したとされる。
来歴[編集]
結成[編集]
2017年春、多摩美術大学と東京藝術大学の混成サークル「色音連盟」の有志として結成された。当初は5人編成で、学内の空き教室を暗幕で囲い、蛍光灯のちらつきをメトロノーム代わりにして練習していた。
同年夏には横浜市の倉庫街で初の非公開ライブを行い、観客12名のうち9名が搬入業者だったという逸話が残る。この公演で演奏された『白の余白』が後の代表曲の原型となった。
デビュー[編集]
2020年2月、Marble Notes Recordsよりシングル『Spectrum Transit』でメジャーデビューを果たした。デビュー作はオリコン週間チャートで初登場3位を記録し、地方FM局を中心に予想外の反響を呼んだ。
同年の初回プレス盤には、歌詞カードに誤って会場照明の配線図が印刷されていたが、これが「楽譜より先に読まれた資料」としてコレクター間で高値を付けた。後にバンド側は修正版を出したものの、初版の方が「演奏の理解に役立つ」とされ、現在でも一部の研究者に重視されている。
2021年 - 2022年[編集]
2021年には1stアルバム『Color Gravity』を発表し、累計売上枚数は12.4万枚を記録した。収録曲『夜の混色』は、都内の私鉄3社で車内放送用に短尺編集され、通勤時間帯に異様な人気を得た。
2022年には全国9都市を巡る『PARADE GRID TOUR』を開催したが、名古屋公演のみステージ床が市松模様に張り替えられており、メンバーがリハーサル時に3回ほど進行方向を見失ったという。この公演以降、ライブでは足元に色番号を示すテープが必須となった。
2023年以降[編集]
2023年、旧メンバーの三枝マユの復帰希望をきっかけに臨時編成で8人ステージを行い、以後一部公演では拡張配置が採用された。これにより、曲ごとに立ち位置が変わる「可変式パレード」が定着した。
2024年にはストリーミング総再生数が18億回を突破し、国民的ポップロックバンドと称されることもある。一方で、ライブ終演後に客席へ紙吹雪ではなく「未使用の配色案」が撒かれる演出が物議を醸し、ファンの間でも賛否が分かれた。
音楽性[編集]
Palette Paradeの音楽性は、シティポップを基調にしつつ、シンセポップ、ブラスアレンジ、合唱的なユニゾンを組み合わせる点に特徴がある。とりわけサビ直前で半音上がる構成を多用するため、聴取者からは「上昇するのに着地しない」と評されている。
また、楽曲制作では色名をコードネームとして用いる慣習があり、『Cyan』『Ochre』『Nocturne Pink』などの仮題がそのまま収録曲になった例が多い。プロデューサーの青木一真は、初期作品について「音を塗るというより、音で塗料を乾かしていた」と述べたとされる。
なお、2022年以降はライブ用に4分の3拍子へ強引に変形される楽曲が増え、観客の手拍子が途中で止まる現象が頻発した。このため、メンバーはMCで「拍子に負けないでください」と呼びかけるのが通例となっている。
人物[編集]
7人とも振る舞いが舞台俳優的であるが、私生活ではかなり地味であるとされる。朝倉ミオは色鉛筆を12本ずつ袋分けして持ち歩き、神谷レイは移動中に必ず駅弁の包装紙を折って譜面台代わりにする。
真鍋ユウは機材担当でありながら方向音痴で、品川駅構内でメンバーを3回見失ったことがある。橘サラはMCで笑いを取る役回りだが、自身のギャグが理解された回数は年平均2.8回にとどまるという。藤崎ハルは公式プロフィール上「沈黙も表現の一部」と記されているが、実際には単に早口で話せないだけである。
久住ノエは画面越しの視線移動が異様に上手く、ミュージックビデオではカメラ目線率が94%を超える。遠野カナはメンバー最年少でありながら衣装管理の責任者を務め、1公演あたり平均23着の予備衣装を持ち込むことで知られている。
評価[編集]
批評家からは、ポップスの親しみやすさと実験音楽の不穏さを同居させた点が評価されている。特に『Color Gravity』以降は、商業音楽としての完成度と、どこか学校祭の延長のような手触りが同時に成立しているとして注目を集めた。
一方で、演出過多で楽曲本体が見えにくいとの批判もある。2024年には『楽曲よりも照明の方が先に泣くバンド』と評した週刊誌の見出しが話題となったが、メンバー側は「照明も共演者である」と反論した。この応酬は、結果としてバンドの知名度をさらに押し上げた。
音楽学の分野では、Palette Paradeを「色彩語彙による曲構造の可視化を一般化した例」として扱う研究もあり、早稲田大学芸術学会の論文では、ライブ導線の設計が都市計画と類似すると指摘されている[4]。
受賞歴・記録[編集]
2021年に第63回日本レコード色彩賞新人部門を受賞し、2022年には『夜の混色』で年間最優秀編曲賞を獲得した。2023年にはオリコン週間アルバムランキングで1位を記録し、同年の配信限定シングル『Transit Window』は初週再生回数3200万回を突破した。
記録面では、2024年の大阪城ホール公演で使用された可動照明が、ひとつの楽曲中に87通りの色温度変化を生んだことが話題となった。これは国内ポップス公演としては異例の数値であり、照明協会の講習資料にも引用されたとされる[要出典]。
ディスコグラフィ[編集]
シングル[編集]
『Spectrum Transit』(2020年) 『夜の混色』(2021年) 『Cyan Steps』(2021年) 『Transit Window』(2023年) 『未明のパレット』(2024年)
アルバム[編集]
『Color Gravity』(2021年) 『Atlas of Brightness』(2023年) 『Palette Parade Live at White Hall』(2024年)
映像作品[編集]
『PARADE GRID TOUR 2022』 『Color Gravity Documentary - 7人分の影』 『Palette Parade 5th Anniversary Live “Chromatic Drift”』
ストリーミング認定[編集]
2024年時点で、主要配信サービスにおける総再生数は18億回を超えたと公表されている。『Transit Window』は日本レコード協会のストリーミング認定でプラチナ相当とされ、『夜の混色』はプレイリスト経由の再生が全体の41%を占めた。
なお、ファンコミュニティでは「夜勤の定番」「色覚を再学習させる曲」といった独特の呼称が用いられており、実際に深夜帯の再生率が日中より1.6倍高いというデータが示されている。これは単なる気分の問題とも、通勤動線に合致した曲長の設計ともいわれる。
タイアップ一覧[編集]
『Spectrum Transit』は首都圏新都市鉄道の車内映像キャンペーンに起用されたほか、『Cyan Steps』は三井不動産系商業施設の季節演出テーマ曲に使用された。『未明のパレット』は深夜帯の情報番組エンディングとして採用され、視聴者から「寝る前に色を見せるな」と苦情が寄せられたという。
ほかに、化粧品ブランドLune & Co.、文具メーカーKite Paper Works、地方自治体の観光動画など、タイアップ先は広範囲に及ぶ。特に紙製品との相性が良いとされ、キャンペーン用チラシだけで限定ライブの応募数が通常の2倍になった例もある。
ライブ・イベント[編集]
Palette Paradeは結成以来、学内公演からホールツアーまで幅広く活動している。代表的なツアーに『PARADE GRID TOUR 2022』『Chromatic Drift 2024』『Color Gravity Reprise Session』がある。
ライブ演出では、客席中央を縦断するランウェイ状の花道、曲ごとに変わる床面投影、そして終演後の「配色抽選」が定番である。配色抽選では、観客が引き当てた色に応じてセットリストの一部が微妙に変化するため、同じ公演名でも毎回別物になるといわれる。
出演[編集]
テレビ[編集]
『MUSIC STATION』相当の深夜特番『Midnight Palette』に出演し、歌唱中にスタジオ照明が意図的に1拍遅れて点灯する演出で話題となった。ほかに情報番組、音楽特番、学園祭中継などに多数出演している。
ラジオ[編集]
J-WAVE風の架空番組『Color Frequency』では月替わりでパーソナリティを担当し、メンバーがリスナーの投稿を色名だけで採点するコーナーが人気を博した。
CM[編集]
文具、飲料、通信サービス、塗装会社のCMに起用された。特に塗装会社のCMでは、7人が実際に壁一面を塗り替える様子が放映され、放送後に問い合わせが急増したとされる。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
Palette Paradeは2023年に『夜の混色』で初出場を果たした。演出上、サビ終盤で背景が白から全色へと一斉に変化する仕様が採用され、番組史上でも「最も明るい3分47秒」と評された。
2024年も連続出場を果たし、曲目『Transit Window』では会場内に透明な幕を18枚重ねる特殊演出が行われた。なお、同年のリハーサルで舞台監督が色名の指示を読み違え、1回だけ全員が灰色の衣装で現れたことがある。
脚注[編集]
1. バンドの結成経緯については、当事者の証言が一致していない。 2. 配色抽選の導入年には諸説ある。 3. 白鳩堂の店主発言は、後年の聞き取り記録に基づく。 4. 早稲田大学芸術学会紀要に類似する体裁の論文が存在するが、実在確認は取れていない。
参考文献[編集]
青木一真『色彩と拍子のあいだ』Marble Notes Press, 2021.
瀬戸内トモエ『ライブ演出の都市論』合同会社セブンスペクトラム出版部, 2022.
Margaret H. Thornton, “Chromatic Pop and the False Horizon,” Journal of Applied Musicology, Vol. 18, No. 2, pp. 41-67, 2023.
渡辺精一郎『近代日本における視覚音楽の系譜』白鳩書房, 2019.
北川リュウ『パレードの解剖学』東京アトラス社, 2020.
A. K. Sutherland, “Transit Windows in Contemporary Japanese Ensemble Writing,” Sound Studies Review, Vol. 11, Issue 4, pp. 88-102, 2024.
真鍋ユウ『サンプラーはなぜ壊れるのか』音響工房, 2023.
河合真理子『アイドル以後のバンド論』みなと出版社, 2024.
岡本志保『夜の混色とその後の日本語ポップ』港北研究所出版, 2022.
L. Perrin, “The Palette Parade Phenomenon,” Revue Internationale de Musique Pop, Vol. 6, No. 1, pp. 5-29, 2024.
外部リンク[編集]
公式サイト
公式ファンクラブ P.P. Salon
Marble Notes Records Artist Page
合同会社セブンスペクトラム 公式アーカイブ
Palette Parade Live Data Archive
脚注
- ^ 青木一真『色彩と拍子のあいだ』Marble Notes Press, 2021.
- ^ 瀬戸内トモエ『ライブ演出の都市論』合同会社セブンスペクトラム出版部, 2022.
- ^ Margaret H. Thornton, “Chromatic Pop and the False Horizon,” Journal of Applied Musicology, Vol. 18, No. 2, pp. 41-67, 2023.
- ^ 渡辺精一郎『近代日本における視覚音楽の系譜』白鳩書房, 2019.
- ^ 北川リュウ『パレードの解剖学』東京アトラス社, 2020.
- ^ A. K. Sutherland, “Transit Windows in Contemporary Japanese Ensemble Writing,” Sound Studies Review, Vol. 11, Issue 4, pp. 88-102, 2024.
- ^ 真鍋ユウ『サンプラーはなぜ壊れるのか』音響工房, 2023.
- ^ 河合真理子『アイドル以後のバンド論』みなと出版社, 2024.
- ^ 岡本志保『夜の混色とその後の日本語ポップ』港北研究所出版, 2022.
- ^ L. Perrin, “The Palette Parade Phenomenon,” Revue Internationale de Musique Pop, Vol. 6, No. 1, pp. 5-29, 2024.
外部リンク
- 公式サイト
- 公式ファンクラブ P.P. Salon
- Marble Notes Records Artist Page
- 合同会社セブンスペクトラム 公式アーカイブ
- Palette Parade Live Data Archive