わんこ de にゃんこ
| タイトル | わんこ de にゃんこ |
|---|---|
| 画像 | (架空)ジャケットアート:柴犬と猫が同じ目標を見上げる図 |
| 画像サイズ | 240px |
| caption | 柴犬型スーツ「ワンワンブースター」を着た主人公が、猫型ドローンに手を振られている構図 |
| ジャンル | アクションRPG(協力プレイ対応) |
| 対応機種 | どこでもNAVI(据え置き/携帯ハイブリッド) |
| 開発元 | しっぽ式エンターテイメント |
| 発売元 | しっぽ式エンターテイメント(版権販売:港ねこ流通) |
| プロデューサー | 渡辺精一郎(当時) |
| シリーズ | わんこ de にゃんこシリーズ |
| 発売日 | 2087年4月17日 |
| 対象年齢 | 全年齢(ただし爪・毛並み演出により実質中高生向け) |
| 売上本数 | 全世界累計 118万本(発売後36か月) |
| その他 | 日本ゲーム大賞(観客賞)受賞。通称は「WdN」。 |
『わんこ de にゃんこ』(英: Wanko de NyanKo、略称: WdN)は、にのから発売された用。シリーズの第3作目にあたり、以後のでも共通して用いられる題材である[1]。
概要[編集]
『わんこ de にゃんこ』は、落ちもの式の戦闘“連結ゲージ”と、ペット型相棒“にゃんこユニット”を入れ替えることで戦い方そのものが変わる、用である[2]。
開発の発端は、に提出された「校内ネットワークで“飼育ごっこ”を安全に行う検証」報告書だとされるが、当時の担当者は「安全」より「ログが残ること」を強調したと回想されている[3]。
なお本作は、シリーズの第3作目にあたり、前作で問題化した“言語切替時の鳴き声バグ”を、毛色ごとに個別IDを割り当てる方式で解決したとされる[4]。この結果、プレイヤーの間では「鳴き声がプレイスタイルを判定する」と半ば冗談めいて語られた[5]。
選定基準と題材の意味[編集]
本作が題材として掲げた犬猫は、特定の動物保護運動と直接の関係はないものの、ゲーム内世界ではという通貨体系として定着した。編集会議では「口調を通貨にした瞬間、行動が説明不要になる」と主張されたとされる[6]。
キャッチコピー[編集]
キャッチコピーは「吠えれば進む、撫でれば繋がる」であり、実際の実装では“吠え”入力に対応するのがPSA(プレイ操作感知)ではなく、コントローラ内マイクの環境音差分だった点が話題になった[7]。
ゲーム内容/ゲームシステム[編集]
プレイヤーは主人公の“巡回使い”として操作し、戦闘ではを3つ以上つなげると、攻撃が「犬モード」「猫モード」へ分岐する仕組みになっている。落ちものパズルのように盤面を組み替える必要があるが、敵の攻撃に合わせて連結を維持する“テンション管理”が要求される[8]。
システムの特徴として、にゃんこ相棒は物理的に攻撃するというより、戦闘中の“解釈”を上書きする。たとえば同じ武器でも、猫モード時には当たり判定が「命中」ではなく「気配」で判定されるため、プレイヤーは敵の足音リズムを聴くように誘導される[9]。
アイテム面では、犬向けの「ワンワンブースター」、猫向けの「にゃんこパッチ」が中心で、どちらも“貼る”ことでステータスではなくモーションの癖が変化する。とくに「にゃんこパッチ:第7巻」だけは、貼り替えた回数が多いほど説明文が短くなる仕様だったとされ、プレイヤーが読み飛ばした結果だけが履歴統計に反映されるという矛盾が残った[10]。
対戦モードとしては、協力プレイも可能な2対2“迷子道場”が用意されている。ラウンド勝利条件はHPではなく、制限時間内にを“返却”できた回数の多寡で決まる。オンライン対応は発売から8か月後に拡張されたが、初期は通信遅延によって「鳴き声のずれ」が連結ゲージを誤判定する、といった不具合が長く問題視された[11]。
戦闘:連結ゲージの計算[編集]
連結ゲージは内部的に「隣接関係の総和(n)」と「鳴き入力の分散(σ)」で決まると説明される。開発資料ではnが7以上で“黄金連結”と呼ばれ、σが0.83以下ならボーナスが付与される、と細かく記載されたとされる[12]。ただしこのσは実際の音量ではなく、環境ノイズの周波数帯域差分だった可能性が指摘されている[13]。
オフラインモード[編集]
オフラインモードでは、敵AIがプレイヤーの“撫で入力の頻度”に合わせて行動パターンを変える。いわゆる難易度自動調整であるが、パラメータは公開されず、攻略サイトでは「撫で回数で敵が“人間の気配”を学ぶ」と表現された[14]。
ストーリー[編集]
物語はを舞台としている。都市の港では毎夜、犬の吠えに似た信号と、猫の鳴きに似た信号が“相殺”され、音が届かない区画が生まれるとされる[15]。
主人公である巡回使いは、音の相殺を解くために、犬型と猫型の契約を同時に結ぶ必要があると命じられる。序盤イベントでは、犬の契約を先に結ぶと「行進」が強くなり、猫の契約を先に結ぶと「待機」が強くなる、という対称性の物語演出が採用された[16]。
中盤では“にゃんこユニット”が敵と味方の両方に登場し、同一個体の記憶がモード切替で上書きされる。終盤の洞窟では、プレイヤーが連結ゲージの最終値を確定するたび、世界の地図が微細にズレるという仕掛けがあり、当時の攻略本では「ページ番号の位置がずれる」と報告されている[17]。
名場面:第12話“返却の夜”[編集]
シリーズ演出として、第12話では迷子札の返却だけを延々と行う“空白回”が挿入される。売上に直結しないのに採用された理由は、開発者が「ここでプレイヤーの手触りが決まる」と主張したためであるとされる[18]。
登場キャラクター/登場人物[編集]
主人公の巡回使いは無名で、会話は「吠え」「撫で」「ひそめ」などの擬音で示される。これにより地域言語差が吸収される設計だったと説明されるが、実際には“翻訳より癖の個体差”が問題だったと後に関係者が語った[19]。
仲間としては、猫型ドローンのがいる。補佐官は戦闘中にしか現れず、戦闘外ではバッグの底で丸くなっている。プレイヤーが写真撮影すると影だけが残る仕様だったため、当時のSNSでは「猫が証拠を消した」と冗談になった[20]。
犬型スーツのは、犬モードの連結を強制的に安定させるが、安定しすぎて“敵の嘘”が見えなくなる欠点を持つとされる[21]。
敵側では、霧海都市の音を吸い込む組織が登場する。彼らは「吠えを通貨として扱う者を裁く」と掲げるが、終盤では自分たちの会議ログが“鳴き札”で暗号化されていたことが明かされる[22]。なおこの暗号方式が“既視感がある”として一部で批判も受けた。
敵の名前に関する噂[編集]
相殺会議の幹部はすべて動物の種類名に似た人名で呼ばれる。たとえば最終ボスの通称はであるが、開発スタッフの一人が「同姓の友人の名前を少しだけ曲げた」と語ったとされる[23]。
用語・世界観/設定[編集]
世界観の中核はとである。吠え札は声の“強さ”に基づくのに対し、鳴き札は声の“間”に基づくとされる。都市の制度としては、売買ではなく“返却”に重心があるため、経済が循環しやすい構造として描写される[24]。
また、連結ゲージに対応する概念としてがある。繋ぎ目は、プレイヤーが敵の攻撃パターンを予測し、タイミングを合わせたときにだけ可視化されるエフェクトである。視覚的には毛並みの流れとして表現されるが、設定資料では「毛は情報の圧縮率」と説明されている[25]。
都市固有の地名としては、、、などが登場する。とくに十二歩坂は、徒歩で十二歩ごとにUIが点滅するギミックの元ネタになっているとされ、開発時に“実際の坂で歩数が合わなかった”という証言が残った[26]。
犬猫の“契約”[編集]
契約は選択式でなく、プレイ中の操作ログから自然に成立する設定にされた。公式攻略サイトの初期版では「犬猫契約はプレイヤーの癖で自動生成される」と明記されていたが、後に削除され、現在は「契約の形成には条件がある」とだけ記載されている[27]。
開発/制作[編集]
制作経緯としては、しっぽ式エンターテイメントの内部で“鳴き声をUIにしないと飽きられる”という会話が発端になったとされる。そこで音響チューニング担当のが、音声解析の代替として加速度センサの揺らぎを導入し、結果的に“鳴き”が環境に依存する設計へ変化した[28]。
制作期間は秘密扱いだったが、当時の業界紙では「12か月で本体仕様を作り、3か月で物語を入れ替えた」ような推定が出回った。さらに、開発終盤に入ってから“連結ゲージ”の計算式を改竄し、黄金連結の条件をn=7固定からn=6〜9の可変へした疑いが指摘された[29]。
スタッフ面では、ディレクターのが“犬は前へ、猫は横へ”という設計思想を掲げたとされる一方、デザイナーのは「動きの自由度を数値で縛るほど、プレイヤーは安心する」と主張したとされる[30]。
一方で、制作協力としてがパッケージに関する印刷不良を“想定演出”に変えたことで知られる。初期ロットでは毛並みが縦筋になる不具合があり、ユーザーはそれを「猫が緊張している証拠」と勝手に解釈したと報告された[31]。
スタッフの逸話:幻の会議議事録[編集]
音響担当が「議事録は鳴き札で暗号化されている」と冗談を言い、実際に紙が鳴き声のような波形パターンで印刷されてしまった。社内ではその波形を“にゃんこ模様”と呼び、後にUIフォントのベースに採用されたとされる[32]。
音楽[編集]
音楽は、犬猫のモード切替に合わせてテンポが自動調整される仕組みになっている。公式では「犬モードはBPM 148を基準にし、猫モードはBPM 92へ落とす」と説明されるが、実際には曲中のドラムの抜き差しでテンポを錯覚させる構成だったとされる[33]。
サウンドトラックとして『原音集:毛脈(もうみゃく)』が発売され、全24曲・収録時間は1時間12分31秒と記載された[34]。ただし収録時間が固定でないものとしてユーザーが指摘したことがあり、同じ曲でも“連結ゲージの達成度”で波形が微妙に違う可能性が議論された[35]。
主題歌は「吠えの約束」で、歌詞の一部に“返却”と“相殺”が交互に出現する。歌詞カードは印刷のかすれが多いことで有名になり、「読むほど猫が近づく」といった迷信が定着した[36]。
ライブ演奏[編集]
一部の楽曲は霧海港区の屋外でライブ演奏されたとされるが、公式記録では場所がぼかされている。ファンの間では「雨が降ると猫モードが強制される」と語られた[37]。
他機種版/移植版[編集]
発売から2年後、の派生機として発売された携帯端末“手のひらNAVI”へ移植された。移植版は『わんこ de にゃんこ Portable』と呼ばれ、解像度の違いを埋めるために毛並みエフェクトを“ドット化”したとされる[38]。
また、協力プレイを現地で遊ぶための“近距離連結モード”が追加された。ここではプレイヤー同士の距離が短いほど連結ゲージの合成が速くなる仕様で、2010年代のスマート端末文化を髣髴とさせたと評価された[39]。
ただし一部の機種では、環境音差分による鳴き判定が極端に鈍くなり、猫モードの判定が偏るという報告が相次いだ。そのため、公式パッチではマイク感度の推奨値が“0.62”と妙に具体的な数値で配布されたとされる[40]。
バーチャルコンソール対応[編集]
さらに10年以上経ってから、アーカイブ用サービスに相当する“記憶格納箱”で再配信された。利用規約には「猫モードの達成率が上がることはありません」とわざわざ記載されたため、逆に期待を煽る形になったとされる[41]。
評価(売上)[編集]
発売直後の初動は好調で、発売から3週間で全世界累計 54万本を記録したとされる[42]。その後、協力プレイの改善パッチが当たり、36か月時点で全世界累計118万本を突破したと公式発表された[43]。
日本ゲーム大賞においては、観客賞を受賞した。審査評では「戦闘が遊びであり、遊びが生活のログになっている」といった比喩が用いられ、評価の方向性が物議を醸した[44]。
一方で、連結ゲージの判定が環境音に左右される設計であることから、静かな部屋ほどゲームが有利になるのではないかという疑念が生まれた。競技志向のコミュニティでは、静音マットの使用が“準公式装備”として流通したという噂もある[45]。
メディアの反応[編集]
ゲーム雑誌では「ミリオンセラーのゲームソフトとして、ふざけた比喩が妙に精密」と評された。ただし同時に「説明不足の矛盾が面白さの源」と揶揄する記事も出たとされる[46]。
関連作品[編集]
本作を題材にしたテレビアニメ『』がテレビアニメ化された。全26話で、各話のタイトルに必ず犬と猫の鳴き記号が交互に置かれるというこだわりがあり、ファンが“視聴順”を議論した[47]。
また、コミカライズ『毛脈フィールドノート』も刊行され、ゲーム内の繋ぎ目現象を学術風に説明する体裁が採られた。特に第4巻ではの暗号が“読み上げ”ではなく“噛み合わせ”で解けるという設定が付与され、原作ファンの間で賛否が分かれた[48]。
関連商品としては、攻略本『連結ゲージ完全調律』が発売されたが、同書は巻末の表に印刷ズレがあり、読者が「意図的に迷わせている」と噂したことがある[49]。
映画化の噂[編集]
映画化は公式発表ではないが、“霧海港区”を舞台にした短編予告編が流出したという伝聞がある。その予告編の結末では犬猫が同時に契約を破り、プレイヤーが“選択した覚えのないオプション”に導かれるという作りだったと語られている[50]。
関連商品(攻略本/書籍/その他の書籍)[編集]
攻略本としては、前述の『』のほか、スコアリング特化の『にゃんこパッチ鑑定手帖:第1〜3巻』が存在する。第2巻の帯には「パッチは貼るほど薄れる」と書かれていたが、実際の内容は“貼り替え回数が説明文に影響する現象”の検証であったとされる[51]。
書籍面では、世界観辞典『吠え札・鳴き札・繋ぎ目の基礎学』が刊行され、博物誌の体裁で解説がなされた。著者はで、章ごとに“観測ログ番号”が振られているとされるが、番号が一部重複していたため「わざと同じ夢を見せるため」と解釈された[52]。
その他として、サウンドトラックと連動する“毛脈リズム玩具”が限定販売された。これは連結ゲージの入力リズムを練習する目的の小型デバイスで、説明書に「誤操作時は犬が怒ります」と書かれており、購入層に刺さったと報告されている[53]。
コラボ商材[編集]
霧海港区近郊の菓子メーカーとコラボした“吠え札マシュマロ”が発売された。味は塩キャラメルで、箱に記載された賞味期限は“2087/04/17からの連結日数”として印字されていたため、購入者が数え直して話題になった[54]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 編集委員会『ゲーム機関誌:毛並み判定の技術』第33巻第2号, 電子出版局, 2090年.
- ^ 渡辺精一郎『吠え札経済圏の設計思想』しっぽ式文庫, 2089年.
- ^ 遠藤和音『音響で遊ぶRPG:環境差分の実装』Vol.14 No.7, 音響ゲーム研究会, 2088年.
- ^ 桜庭テマリ『モーションは契約である:犬猫アニメーション分岐の研究』アニメーション工房, 2091年.
- ^ 大久保ユウキ『繋ぎ目現象の描画パイプライン』pp.112-139, 霧海コンピューティング出版, 2087年.
- ^ 雨森ミオ『吠え札・鳴き札・繋ぎ目の基礎学』第1版, 相殺学院出版, 2092年.
- ^ Matsuda, R.『Sound-Driven Mechanics in Hybrid RPGs』Journal of Play Systems, Vol.9 No.3, pp.44-61, 2090.
- ^ Thornton, M. A.『Adaptive UI Through Nonverbal Input』International Review of Game Ergonomics, Vol.21 No.1, pp.1-18, 2093.
- ^ 『日本ゲーム年鑑 2091』ファミ通クロス編, 2091年(第7章の一部が誤植とされる).
- ^ 【書名不明】『にゃんこパッチ統計の全貌』港ねこ流通調査部, 第2巻第0号, 2089年.
外部リンク
- 霧海港区公式データアーカイブ
- しっぽ式エンターテイメント開発日誌
- 連結ゲージ研究会(ファンサイト)
- 毛脈リズム玩具サポートページ
- 相殺会議ログ閲覧所