カイネンデ吉田放浪記3 -北条顕時のタイムスリップ編-

この記事はAIが生成したフィクションです。実在の人物・団体・事象とは一切関係ありません。
カイネンデ吉田放浪記3 -北条顕時のタイムスリップ編-
タイトルカイネンデ吉田放浪記3 -北条顕時のタイムスリップ編-
画像Kainende_Yoshida_3_Boxart.png
画像サイズ220px
caption北条顕時が鎌倉の月見台で携帯端末を拾う場面を描いたパッケージ
ジャンルコンピュータRPG
対応機種ドリームボックス2、アーカイブス・ミニ
開発元鳴門ソフト工房
発売元北辰インタラクティブ
プロデューサー吉成 了一
ディレクター和田 圭介
デザイナー志摩 真理子
プログラマー久我山 恒一
音楽白河 仁志
シリーズカイネンデ吉田放浪記
発売日2004年11月18日
対象年齢CERO B相当
売上本数初回出荷38万本、累計91万本
その他完全版では北条時代検証モードを追加

『カイネンデ吉田放浪記3 -北条顕時のタイムスリップ編-』(かいねんでよしだほうろうきすりー ほうじょうあきときのたいむすりっぷへん、英: Kainende Yoshida Wandering Journal 3: Hojo Akitoki Time-Slip Edition)は、2004年11月18日日本鳴門ソフト工房から発売されたドリームボックス2コンピュータRPG。『カイネンデ吉田放浪記』シリーズの第3作目であり、通称は「顕時編」とも呼ばれる[1]

目次
1概要
2ゲーム内容
2.1システム
2.2戦闘
2.3アイテム
2.4対戦モード
2.5オフラインモード
3ストーリー
4登場キャラクター
4.1主人公
4.2仲間
4.3
5用語・世界観
6開発
6.1制作経緯
6.2スタッフ
7音楽
8他機種版・移植版
9評価
10関連作品
11関連商品
12脚注
13関連項目

概要[編集]

『カイネンデ吉田放浪記3 -北条顕時のタイムスリップ編-』は、鎌倉時代末期の相模国を舞台としている歴史冒険RPGである。プレイヤーは現代の古文書修復士・吉田カイネンを操作し、偶発的に起動した「時層鍵盤」によって北条顕時の時代へ飛ばされた彼が、記録の改竄を防ぎつつ帰還を目指す物語を追う[2]

本作はシリーズ第3作目にあたり、前2作で断片的に示されていた「放浪記が実は調査報告書である」という設定を、ほぼ全面的にゲームシステムへ落とし込んだ点で知られている。また、章ごとに日記帳式セーブ聞き書きパズルが切り替わる構成が採られ、当時の国産RPGとしてはやけに文献学的であると評された[3]

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

ゲームシステムの特徴として、通常戦闘のほかに「史料照合」「年号整合」「礼法選択」の3系統のコマンドが存在する。プレイヤーは単純に敵を倒すだけでなく、建長年間の出来事と整合しない証言を突き返すことで経験値を得ることができる。

また、移動中に拾得する巻物や笏はアイテムとして使用できるが、ほとんどが一見有用でありながら「保管しているだけで評価が上がる」類のものである。なお、重要アイテムの中には実際には使い道がなく、ただ図鑑の注記欄を埋めるためだけに存在するものが23点ほど含まれている。

戦闘[編集]

戦闘はロールプレイングゲーム形式のターン制であり、前衛・中衛・後衛の3列配置を採る。敵としては「怨霊化した案内札」や「時代錯誤の弓兵」などが登場し、特に「霜降りの公家犬」は開始直後に確率で逃走するため、戦闘難易度よりも記録難易度のほうが高いとされる。

一方で、北条顕時が同行する章では、彼が敵を直接斬るのではなく「所領帳を突きつけて降参させる」固有技を使う。この仕様は当初、要出典ながら史料監修班の強い要望で実装されたといわれている。

アイテム[編集]

アイテムは「実用品」「証拠品」「供物」の3系統に分類される。中でも「乾いた墨壺」は回復アイテムとして機能するが、使用すると画面全体に墨の飛沫が広がり、以後3ターンだけ敵の命中率が下がるという妙な効果を持つ。

また、隠しアイテム「赤瓦の舟板」を所持した状態で若宮大路の南端に行くと、ミニイベント「舟なのに川がない」が発生し、真顔で5分間の講釈が流れる。これは開発中に削除された解説動画の名残であるとされる。

対戦モード[編集]

対戦モードでは、2人同時プレイにより「記録の奪い合い」を行う。相手の史料袋を空にすると勝利となるが、実際には袋の中身が増えるほど両者の評価が上がるため、勝敗よりも相互監修のような空気になりやすい。

発売後のイベントでは、東京・神田の量販店にて最大8人の協力プレイ大会が行われた。ここで勝ち残ったチームは「最も静かな盛り上がりを見せた」として北辰インタラクティブの社内報に掲載された。

オフラインモード[編集]

オフラインモードには「巻物朗読」と「無言踏査」の2種があり、前者は重要な史料を音読すると隠し会話が開く。後者は何も表示されないまま30分歩き続けるモードで、開発陣によれば「当時の巡検の緊張感を再現した」とのことである。

このモードを5回以上クリアすると、背景音が完全な無音になり、代わりに紙をめくる音だけが鳴る「編集室仕様」が解禁される。これが実質的なオンライン対応の代替として扱われたのは、通信機能の実装が間に合わなかったためである。

ストーリー[編集]

物語は、吉田カイネンが鎌倉の古文書館で焼損した「顕時日録」を修復する場面から始まる。修復中に出現した謎の端末「時層鍵盤」が暴走し、彼は元応年間の北条邸に転移する。そこで彼は、若き北条顕時から「未来の辞書に自分の名が載っているか」を尋ねられ、以後その確認作業に半ば人生を支配される。

中盤では、顕時が史実では到達しないはずの京都へ向かうため、時間のねじれを利用した街道迂回ルートが描かれる。この章は、地図上では3県しか通らないのに体感で11日かかることで有名であり、プレイヤーの間では「徒歩なのに遠征」と呼ばれた。

終盤、吉田は自分が修復していた史料そのものが、未来から送られたゲーム攻略本の草稿であることを知る。顕時はそれを読んで満足げに去るが、最後の一文だけが墨で潰れており、クリア後に解禁される「補注モード」で初めて、その一文が「次回作で海へ行く」と読めることが判明する。

登場キャラクター[編集]

主人公[編集]

吉田カイネンは、江戸川区出身の古文書修復士で、放浪記シリーズでは珍しく「修復のために歩く」人物として描かれる。彼の口癖は「紙は嘘をつくが、綴じ目は正直である」であり、ゲーム中でもしばしば選択肢として反復される。

北条顕時は、冷静沈着な若武者として登場するが、実際には現代のコンビニおにぎりに異常な関心を示す。この設定がシリーズのどこまで史実に基づくかは不明である。

仲間[編集]

仲間キャラクターには、口述筆記の名手・清原妙蓮、荷車の管理を一手に引き受ける商人・相良九郎兵衛、そしてなぜか時代をまたいで現れる学僧・月嶺坊がいる。特に月嶺坊は、戦闘では弱いが「注釈を入れる」スキルで敵の能力説明文を短くするため、実用面で非常に重宝された。

なお、清原妙蓮は後年のファンブックで「本編に存在しない第4の主人公」と紹介され、以後、派生作品のたびに名前だけ先行して増殖していくことになった。

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敵対勢力は、時層の歪みを利用して史料を改ざんしようとする「黒札衆」である。彼らは北条氏の家中に潜む記録係に偽装しており、戦闘よりも証言の食い違いでプレイヤーを苦しめる。

最終ボスは「無綴じの大納言」と呼ばれる存在で、正体は一冊の未製本資料が怨霊化したものだとされる。撃破後は、敵のレベルが下がるのではなく、年表のほうが1ページ巻き戻る。

用語・世界観[編集]

本作の世界観は、歴史年表が物理的に折りたたまれているという独自設定に基づく。時代の境界は「頁縁」と呼ばれ、これを越えると同じ街道でも店構えと天候が微妙に変化する。開発資料によれば、鎌倉幕府の崩壊は軍事的事件ではなく、帳簿の綴じ順が崩れた結果として再解釈されている。

また、「時層鍵盤」は本作独自の重要用語で、押下するたびに年号が1つ進む特殊装置である。ただし、実際には移動先の年代がランダムにずれることもあり、テストプレイでは正慶に入るはずが室町へ飛ぶ事故が17件報告されたという。

さらに、作中通貨「文札」は、真面目に集めると書庫の閲覧権に変換される仕組みである。これは「戦って稼ぐより、閲覧許可を得るほうが難しい」という開発者の思想を反映したものとされている。

開発[編集]

制作経緯[編集]

本作は、前作までのアクション寄りの路線に対し、制作初期から「歩くこと自体をゲームにする」方針で立ち上げられた。プロデューサーの吉成了一は、奈良の資料館で見た巡検記録に感銘を受けたと述べており、そこから「移動距離が長いほど会話が深くなる」基本設計が生まれたという。

制作チームは当初、戦闘のないアドベンチャーゲームとして企画したが、販売部門の要請でRPG化された。その結果、武器よりも註釈が増え、最終的に全イベントの約4割が「読む」ことを中心に進行する特殊な作品になった。

スタッフ[編集]

ディレクターは和田圭介、シナリオ監修は南條いずみ、考証協力は架空史料研究家の小泉真備が担当したとされる。プログラマーの久我山 恒一は、戦闘中に表示される巻物エフェクトを1枚あたり0.7KBまで圧縮したことで社内表彰を受けた。

なお、音楽担当の白河仁志は、サウンドテストの際に笙と電子ノイズを同時に流し、「古いのに新しいのではなく、古そうで新しくない音」を目指したと語っている。

音楽[編集]

音楽は、雅楽調の旋律に低音の打楽器と環境音を重ねた、いわゆる「書院アンビエント」と呼ばれる様式で統一されている。特にフィールド曲「風札の渡し」は、1ループが7分42秒ありながら、プレイヤーの多くが「もっと短く感じる」と述べたことで知られる。

サウンドトラックは発売翌年に鳴門ミュージックから2枚組で発売され、初回盤には「墨の乾く音」を収録した隠しトラックが付属した。このトラックは、実際には録音時間が3秒しかないにもかかわらず、無限に再生しているように感じられるとして一部の評論家から高く評価された。

他機種版・移植版[編集]

2006年にはポータブルクレイドル版が発売され、宿題のように細かいテキストが読みやすいよう字体が再調整された。なお、移植版では「無言踏査」モードが削除されたが、代わりにスリープ復帰時に短い史料解説が流れる仕様が追加されている。

2011年にはアーカイブス・ミニへ移植され、バーチャルコンソール対応に相当する扱いで再配信された。これにより、全国の古文書研究会が「遊んでから読むと理解が早い」として、半ば教材のように扱い始めたことがある。

評価[編集]

発売当時の初週売上は約12万本、累計では91万本を突破し、シリーズ最多を記録した。特にファミ通風の週刊誌レビューでは、4人中3人が9点を付け、残る1人が「史料袋が多すぎる」として8点を付けたため、総合38点となった[4]

また、2005年には日本ゲーム大賞に類する「東亜娯楽賞」を受賞したとされるが、選考委員の半数が史学会の会員であったため、ゲームよりも保存箱の作りが評価されたという説がある。いずれにせよ、シリーズ一作目にあたる作品群から続く実験性が、この時点で一定の市民権を得たとみられている。

関連作品[編集]

本作の直接的な関連作品として、前日譚にあたる『カイネンデ吉田放浪記2 -雨乞い帳の章-』、外伝作品『吉田カイネンと十二の仮名文字』、およびテレビアニメ化された短編『北条顕時と紙魚の午後』がある。特に後者は、ゲームの設定をほぼそのまま5分アニメに圧縮したため、視聴者の多くが「理解より先に敬意が来る」と感想を述べた。

さらに、メディアミックス展開として、舞台化企画『時層鍵盤の夕べ』が一度だけ上演予定になったが、出演者が全員、台詞を言う前に脚注を確認し始めたため中止された。

関連商品[編集]

攻略本『カイネンデ吉田放浪記3 完全修訂版』は、単なる攻略情報にとどまらず、史料判読のコツや紙の持ち方まで解説している。とくに巻末の「北条顕時 年表逆引き索引」は、ゲームを遊ばない読者からも妙に好評であった。

書籍としては、ファン向け設定資料集『時層鍵盤と鎌倉文書の研究』、および少部数で頒布された『無綴じの大納言 観察ノート』が知られる。後者は実質的に同じページを向きを変えて読むだけの本でありながら、初版3000部が即日完売した。

脚注[編集]

脚注

  1. ^ 吉成了一『時層鍵盤設計録』北辰インタラクティブ出版, 2005年.
  2. ^ 南條いずみ「史料照合型RPGにおける年号演算の応用」『ゲーム文化研究』Vol. 12, No. 4, pp. 44-59, 2006年.
  3. ^ 白河仁志『書院アンビエントの作法』鳴門ミュージック出版部, 2005年.
  4. ^ 小泉真備「北条顕時像の再構成とその遊戯的転用」『中世史と表現』第8巻第2号, pp. 101-128, 2007年.
  5. ^ K. Wada, “Pagination as Combat: A Study of Time-Slip RPG Interfaces,” Journal of East Asian Game Studies, Vol. 3, No. 1, pp. 7-33, 2005.
  6. ^ M. Thornton, “The Affective Use of Scroll-Based Menus in Console Role-Playing Games,” Interactive Fiction Quarterly, Vol. 9, No. 2, pp. 88-112, 2006.
  7. ^ 『カイネンデ吉田放浪記3 完全修訂版』鳴門書房編集局, 2004年.
  8. ^ 久我山 恒一「0.7KB音響圧縮法と巻物演出」『国産ゲーム技術年報』第15号, pp. 5-19, 2005年.
  9. ^ 和田圭介『無言踏査の倫理』北辰インタラクティブ研究所, 2006年.
  10. ^ 『東亜娯楽賞選考記録 2005』東亜娯楽協会, 2005年.

外部リンク

  • 鳴門ソフト工房 作品案内
  • 北辰インタラクティブ 年代物アーカイブ
  • 時層鍵盤資料室
  • 鎌倉ゲーム文化研究会
  • 吉田カイネン記念館 公式索引
カテゴリ: 2004年のコンピュータゲーム | ドリームボックス2用ソフト | コンピュータRPG | 歴史冒険ゲーム | タイムスリップを題材としたゲーム | 鎌倉時代を題材としたゲーム | 鳴門ソフト工房のゲームソフト | 北辰インタラクティブのゲームソフト | ミリオンセラーのゲームソフト | 日本ゲーム大賞受賞ソフト | 文献学RPG | メディアミックス作品

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