旅人(原神)
| タイトル | 旅人(原神) |
|---|---|
| 画像 | Traveler_Yuanshin_boxart.png |
| 画像サイズ | 260px |
| caption | 通常版パッケージ |
| ジャンル | コンピュータRPG、アクションシューティングゲーム |
| 対応機種 | 星屑端末、藍晶PC、ネビュラ・ポケット |
| 開発元 | 燐光インタラクティブ第2制作室 |
| 発売元 | 燐光インタラクティブ |
| プロデューサー | 神代玲央 |
| 発売日 | 2019年7月18日 |
| 対象年齢 | C12 |
| 売上本数 | 全世界累計1,870万本 |
| その他 | オンライン対応、協力プレイ、対戦モード |
『(たびびと、英: Traveler, 略称: TRV)は、にのから発売された用。『』の第1作目にあたる。プレイヤーは次元漂流者として操作し、と呼ばれる大陸を巡礼する。
概要[編集]
『』は、が2019年に展開したシリーズの第1作目であり、いわゆる型のとして知られている。プレイヤーは星間漂流の末にへ降り立った双子の一方を操作し、失われた七つのを集めることになる。
本作は当初、向けの小規模な実験作として企画されたが、後に、へと拡張され、さらに相当の互換配信にも対応した。結果として、2024年時点で全世界累計1,870万本を突破したとされ、同社の代表作となった[1]。
ゲーム内容[編集]
システム[編集]
ゲームシステムの特徴として、キャラクターごとに「共鳴炉」と呼ばれる装備枠があり、これを差し替えることで攻撃方法が風にも風にも変化する点が挙げられる。とくに移動中に地形へ元素痕を刻む「踏破焼結」は、開発初期には登山補助機能であったが、試験中にプレイヤーが城壁を文字で埋め尽くしたため正式要素になったとされる。
また、オンライン接続時には他プレイヤーの“旅跡”が半透明の足跡として残り、これを拾うことで短時間の能力上昇が得られる。この機能はに内で行われた社内ハッカソンで考案されたもので、当初は観光案内アプリの流用であったという[要出典]。
戦闘[編集]
戦闘は4人編成のパーティ制で、の七属性を組み合わせて連鎖を起こす方式である。特に「元素反響」と呼ばれる連携技は、実際にはでの読み合いを簡略化するために導入されたが、結果としてPvEでも高い戦術性を生んだ。
一方で、敵側にも“深淵語”によるカウンターが実装されており、上位難度では一部のボスがプレイヤーの編成傾向を学習する。発売当初は難度が過剰であったため、3月の更新で「旅人補正」と呼ばれる救済演算が加えられた。
アイテム[編集]
アイテムは、食料、鍛造素材、遺物、記念品の4系統に大別される。中でも「風脈の干し果実」は、使用すると移動速度が上がるが、一定確率でNPCが勝手に会話を始める副作用があり、当時の攻略本では“最も危険な回復アイテム”として扱われた。
また、限定配布品の「無名の北券」は、実質的にデバッグ用の通貨であるが、一般ユーザーが都市伝説として崇めたため、後にが展示品として収蔵している。
対戦モード[編集]
本作は発売3か月後に追加された対戦モードが大きな話題を呼んだ。最大8人が同一マップ内での奪い合いを行うルールで、勝者は“次元の航路”を1回だけ書き換えられる。大会シーンでは、序盤に岩属性を捨てて地形を固定し、終盤に風属性で全員を押し流す戦法が流行した。
ただし、対戦時にのみ発生する“旅人の無言演出”が長すぎるとして、の大型更新で短縮された。これはコミュニティでは「沈黙パッチ事件」と呼ばれている。
オフラインモード[編集]
オフラインモードでは、旅人が各地の祠を巡る章立ての形式となる。通信不能時でもストーリー進行に支障はないが、特定の場所ではNPCが“回線がなくても風は吹く”という台詞を繰り返すため、プレイヤーの間で半ば合言葉化している。
なお、初回出荷版では、オフライン時に雲海の模様が実在のに似るよう生成される不具合があり、地方自治体から観光誘致素材として問い合わせが来たという逸話が残る。
ストーリー[編集]
物語は、異界から来た双子のうち一人がで離別され、記憶を失った状態で各地を旅するところから始まる。旅人は七つの国を巡り、元素鍵の回収と失踪した兄妹の探索を同時に進めるが、途中から各国の行政文書に自分の名前がすべて誤記されていることに気づく。
中盤では、の古文書庫で“旅人とは観測される側ではなく、観測を作る側である”という記述が発見され、物語は巡礼譚から宇宙論へと急変する。終盤、真の敵はではなく、各地の時空整備を担うであったことが示され、プレイヤーは「旅を終えるか、旅そのものを更新するか」の選択を迫られる。
なお、真エンディングでは、主人公が一度だけのに似た街並みを通過する演出があり、これは開発初期のデバッグ用背景が誤って混入したものとされる。
登場キャラクター[編集]
主人公[編集]
旅人は本作の主人公で、性別は開始時に選択可能である。設定上は星間移動の適性が極めて高く、公式資料では「通信規格に対しても孤独耐性がある」と説明されている。プレイヤー間では通称“空白の巡礼者”とも呼ばれる。
仲間[編集]
やに相当するような多数の仲間が登場するが、本作では全員が「旅券番号」を持つという珍しい共通仕様がある。特に航海士のは、会話のたびに実在の港湾統計を引用するため、ファンの間で“最も役所っぽい仲間”として人気が高い。
敵[編集]
敵勢力は、、の三層に分かれる。なかでも監察班は、表向きは旅の安全管理を行う公的機関であるが、実際にはイベント進行率を裏で制御しているとされる。存在自体がファン考察の中心であり、公式配信で一度だけ名前が読み上げられた際には同時接続数が17万人増加した。
用語・世界観[編集]
は、七元素が地脈を通じて循環する大陸であり、各国は元素行政に基づいて統治されている。たとえばでは貨幣と契約が同一の制度として扱われ、では風車の回転数が市民権の更新条件になっている。
また、各地に存在するは単なるセーブポイントではなく、古代の気象観測塔が転用されたものとされる。実際、塔の基部には期の測量法に似た刻印が見つかることから、学術誌『』では“失われた近代技術の遺産”として論じられた[2]。
なお、はもともと航海者向けの霧中照明装置であったが、ゲーム内では探索支援スキルとして一般化された。これにより、本作は“地図を読むゲーム”ではなく“地図に読まれるゲーム”だと評する論者もいる。
開発[編集]
制作経緯[編集]
制作は、燐光インタラクティブ第2制作室の社内提案「旅行記を戦闘に置き換えたら面白いのではないか」から始まったとされる。初期案は紙芝居型のであったが、社内で試作したところ、ページをめくる代わりに“歩く”方が楽しいと判明し、現在の形式に収束した。
また、当時のプロデューサーは、スタッフに対して「世界を作るのではなく、旅程を作れ」と指示したとされる。この方針が、後の大量の寄り道要素と、妙に精密な宿屋の棚配置につながった。
スタッフ[編集]
ディレクターは、戦闘デザインは、プログラマーはが担当したとされる。音楽監督のは、作曲前に必ず各国の風速を記録していたという珍しい習慣で知られる。
なお、初期のマップ担当者がでの取材中に“坂道が多すぎる”と嘆いたことから、以後のフィールドにはわざと起伏が多く設計されたという逸話がある[要出典]。
音楽[編集]
サウンドトラックは、電子音楽、民族楽器、合唱を組み合わせた“巡礼交響”の形式で構成されている。代表曲「風のない港で」は、で最優秀アレンジ賞を受賞したとされ、海外版ではケルト風の旋律へ差し替えられた。
楽曲制作には、、の三拠点が同時関与しており、各地の時差を利用して編曲の続きを回す方式が採られた。これにより、1曲あたり平均17回の転調が生じるという極端な仕様が生まれた。
他機種版[編集]
発売後、本作は、、へ順次移植された。特には、リビング向けにUIが簡略化され、文字サイズが3倍になった代わりに、宿屋の扉だけはなぜか原寸大のままだった。
さらにには相当の再配信版が登場し、旧世代端末でもプレイ可能になった。海外ではによるストリーミング版も配信され、通信遅延を逆手に取った“先読み旅”が流行した。
評価[編集]
本作は発売週に世界累計320万本を出荷し、その後も継続的なアップデートによってを維持した。特にの大型拡張「沈みゆく七塔」が高評価を受け、に相当するを受賞したとされる。
一方で、ゲーム内の祠巡りに現実の徒歩距離感が混入しているとして、一部の批評家からは「健康には良いが生活には悪い」と評された。また、月次イベントの更新頻度が高すぎるため、攻略サイトが“旅人に追いつけない”という現象も起きた。
関連作品[編集]
本作の成功を受けて、後年には前日譚『』、対戦特化作『』、ノベル作品『』が制作された。いずれも展開の一環とされるが、実際には本編の小ネタを補強するための補助資料として扱われることが多い。
また、テレビアニメ化された企画『』は、1話で地図を3回畳む演出が話題となったが、放送局側の編成上の都合により、最終的には15分番組として再構成された。
関連商品[編集]
攻略本としては『』、『』、『』が刊行された。とくに『宿屋の棚まで数える本』は、全256ページが収納家具の寸法表で埋められており、ファンの間で伝説的存在となっている。
書籍では『』や『』が知られ、前者は大学の講義資料として採用された一方、後者は“ゲームの設定資料なのに税制が詳しすぎる”として話題を集めた。
脚注[編集]
注釈[編集]
1. 全世界累計販売本数は、ダウンロードカードの再活性化分を含むとする集計もある。 2. 一部の資料では発売日を2019年7月19日としているが、これは深夜0時解禁キャンペーンの影響である。
出典[編集]
1. 神代玲央『旅人開発日誌 2016-2019』燐光インタラクティブ社内刊行物, 2020年. 2. 田辺一弥「元素鍵と巡礼行動の相関」『東方架空学報』Vol. 12, No. 3, pp. 44-61, 2021年. 3. M. Thornton, "Walking as Save Data: The Design of Traveler" Nebula Games Studies, Vol. 8, Issue 2, pp. 101-119, 2022. 4. 浅見琢磨『対戦モード設計論』燐光出版, 2021年. 5. 劉 佩蘭「風速と転調の関係」『アジアゲーム音楽研究』第4巻第1号, pp. 5-18, 2020年. 6. 佐伯真理『旅程局の成立とその隠蔽性』白塔書房, 2023年. 7. The Journal of Interactive Pilgrimage, Vol. 2, pp. 77-90, "Luminous Interactive and the Rise of Route RPGs", 2024. 8. 山岡梨花「宿屋家具の配置最適化に関する一考察」『ゲーム都市計画研究』第7号, pp. 88-103, 2022年. 9. A. Belinsky, "Counterplay in Seven Elements" Cloudline Review, Vol. 5, pp. 210-233, 2021年. 10. 『旅人 完全踏破ガイド』燐光攻略班 編, 星雲社, 2020年.
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
燐光インタラクティブ公式アーカイブ
九天回廊資料室
テイワルド観測庁
旅人ファン考察年報
元素鍵保存協会
脚注
- ^ 神代玲央『旅人開発日誌 2016-2019』燐光インタラクティブ社内刊行物, 2020年.
- ^ 田辺一弥「元素鍵と巡礼行動の相関」『東方架空学報』Vol. 12, No. 3, pp. 44-61, 2021年.
- ^ M. Thornton, "Walking as Save Data: The Design of Traveler" Nebula Games Studies, Vol. 8, Issue 2, pp. 101-119, 2022.
- ^ 浅見琢磨『対戦モード設計論』燐光出版, 2021年.
- ^ 劉 佩蘭「風速と転調の関係」『アジアゲーム音楽研究』第4巻第1号, pp. 5-18, 2020年.
- ^ 佐伯真理『旅程局の成立とその隠蔽性』白塔書房, 2023年.
- ^ The Journal of Interactive Pilgrimage, Vol. 2, "Luminous Interactive and the Rise of Route RPGs", pp. 77-90, 2024.
- ^ 山岡梨花「宿屋家具の配置最適化に関する一考察」『ゲーム都市計画研究』第7号, pp. 88-103, 2022年.
- ^ A. Belinsky, "Counterplay in Seven Elements" Cloudline Review, Vol. 5, pp. 210-233, 2021年.
- ^ 『旅人 完全踏破ガイド』燐光攻略班 編, 星雲社, 2020年.
外部リンク
- 燐光インタラクティブ公式アーカイブ
- 九天回廊資料室
- テイワルド観測庁
- 旅人ファン考察年報
- 元素鍵保存協会