CUTIE STREET
| 名前 | CUTIE STREET |
|---|---|
| 画像 | Cutie Street live at Kanda.jpg |
| 画像説明 | 神田明神ホールでの公演(2025年) |
| 画像サイズ | 280px |
| 背景色 | #f8d7e8 |
| 別名 | キュースト |
| 出身地 | 東京都 |
| ジャンル | ポップ、ダンス・ポップ、擬似シティポップ |
| 職業 | 歌手、ダンサー、舞台演出ユニット |
| 活動期間 | 2022年 - |
| レーベル | Aster Note Records |
| 事務所 | 株式会社コルネ音響社 |
| メンバー | 朝霧ミオ、羽生ココ、橘ルナ、相馬ネネ、白波ユイ、藤堂マリ、柊セイラ、天野リコ |
| 公式サイト | cutiestreet.jp |
CUTIE STREET(キューティーストリート)は、日本の8人組ポップ・パフォーマンス・ユニットである。所属事務所は。レコード会社は。2022年に結成、2024年にメジャーデビュー。略称は「キュースト」、公式ファンクラブは「CUTIE LANE」である[1]。
概要[編集]
CUTIE STREETは、を拠点に活動する8人組のである。街角の看板、地下鉄の案内表示、夜間の商店街の残光をそのまま音楽にしたようなコンセプトで知られている。
グループ名は、創設者である音楽プロデューサーが、の再開発地区で偶然見た「歩行者動線の美しさ」をメモした際の誤記に由来するとされる。後にこの誤記が「都市のかわいさを保存するプロジェクト」の標語に転用され、現在の名称として定着した[2]。
メンバー[編集]
現行メンバーは、朝霧ミオ、羽生ココ、橘ルナ、相馬ネネ、白波ユイ、藤堂マリ、柊セイラ、天野リコの8名である。全員が異なる「街の要素」を担当する設定で、朝霧は朝の改札、羽生はコンビニ前の照明、橘は高架下の反響、相馬はバス停の時刻表、白波は海沿いの遊歩道、藤堂は商店街のアーケード、柊は深夜の自販機、天野は始発駅の空気を象徴する。
加入試験は通常のオーディションではなく、「45秒以内に街の名前を泣かずに三回言う」「駅の発車メロディに合わせて無表情を保つ」など、と見なされやすい独自課題で構成されていたとされる。なお、2023年夏の改編で旧メンバー2名が脱退し、以後は“歩行速度の統一”が重視されるようになった。
バンド名の由来[編集]
「CUTIE」は、当初は衣装の愛らしさを指す内輪表現であったが、のちに「都市の残響を愛でる態度」そのものを意味する造語として再定義された。「STREET」は、路上という物理空間ではなく、生活導線・通学路・帰路の総体を指す専門用語として扱われている。
命名時、制作陣はの会議室で『街は巨大な楽器である』という仮説を板書し、3時間後にこの語が決定したという。もっとも、最終案が採択された理由は、ホワイトボードに最も大きく書かれていたからだとも言われる。
来歴[編集]
結成[編集]
2022年春、の新人育成部門と、都市音響研究所の共同企画として始動した。最初は「商店街の閉店音を合唱に変換する実験体」として扱われていたが、初回の試演で予想外に観客の反応が良く、正式なユニット化が決まった。
結成当初は5人編成であったが、末に2名が「歩幅の調整が難しい」という理由で辞退し、翌月に3名が補充された。これにより、楽曲ごとにセンターが細かく入れ替わる現在の可変的フォーメーションが成立した。
デビュー[編集]
2024年3月、配信シングル『信号待ちのあいだに』でメジャーデビューした。楽曲はの共同監修を受けたという触れ込みであったが、実際には発車ベルの合間に作曲されたとされる。初週の再生回数は推定128万回で、都内の一部ライブハウスでは“地下鉄系アイドルの完成形”として話題になった。
同年夏には1stミニアルバム『夕方6時の地図』を発表し、オリコン週間インディーズ統合チャートで3位を記録した。収録曲の一つ『改札口で会いましょう』のミュージックビデオは、の駅構内で撮影され、エキストラの通勤客が自然に映り込んだことで、かえって高い評価を受けた。
2025年[編集]
には全国12都市を巡るライブ・コンサートツアー『LANE TO LANE』を開催し、動員は合計4万2,800人と発表された。特に公演では、アンコール中に会場外の雨音が舞台演出と一致し、SNS上で「天候まで振付」と称された。
一方で、年末の特番出演時に一部衣装が“街灯の反射を過剰に拾う”として放送局側から調整を求められ、制作側との間で軽い論争が生じた。これを受けて、翌月からは衣装に微細な消光加工が施されるようになった。
音楽性[編集]
音楽性は、、、を基調に、改札音、歩道橋の足音、深夜バスの車内アナウンスをサンプリングした「都市擬音楽」と呼ばれる独自の様式を採る。特に低音域の扱いが特徴的で、ベースラインは「終電前の足早さ」を再現するよう設計されているという。
また、各曲のテンポ設定は“街の温度”に基づくという理論があり、気温18度前後の楽曲が最も支持されやすいと分析されている。もっとも、制作会議では最終的に「かわいければ成立する」と結論づけられることが多い。
人物[編集]
ユニットの人物像は、個人のキャラクターよりも「都市の断片を背負う集合体」として語られることが多い。朝霧ミオはリーダーとして話すより先に会釈をすることで知られ、羽生ココはライブ中に照明の角度を記憶しているとされる。
橘ルナは作詞を担当し、相馬ネネは交通機関の遅延に関する感情表現に長ける。白波ユイは港町由来の振付を持ち込み、藤堂マリは観客の拍手の揃い方に敏感である。柊セイラと天野リコはMCで妙に具体的な地名を挙げる癖があり、ファンの間では「地理に強いユニット」として認識されている。
評価[編集]
CUTIE STREETは、デビュー初期から「見た目の可愛さ」と「都市生活の疲労感」を同時に処理する稀有な存在として評価された。音楽評論家の間では、の月例誌において「平成後期以降の通勤感情を最も正確にポップ化した例」とする評が掲載されている[3]。
一方で、都市音の採用が多すぎるため「楽曲が生活音に寄りすぎている」との批判もある。特に2ndシングル『自動ドアの向こう側』は、冒頭12秒がほぼ実際の商業施設の開閉音で構成されており、賛否が分かれた。ただし、この曲は結果的にストリーミング再生3,800万回を突破し、批判と人気が必ずしも比例しないことを示した。
受賞歴[編集]
2024年には新人部門を受賞し、2025年にはから「歩行導線表現特別賞」を授与された。受賞理由は「楽曲ごとに聴衆の歩幅が揃うため」であったという。
また、インディーズ期のライブ会場で配布された手書き風フライヤーが、後に美術館のポスターコレクションに収蔵され、音楽以外の文脈でも注目を集めた。なお、受賞トロフィーは全て改札口の形をしており、置き場所に困るという声もある。
ディスコグラフィ[編集]
シングル[編集]
1. 『信号待ちのあいだに』(2024年) 2. 『自動ドアの向こう側』(2024年) 3. 『夜明けのコンビニエンス』(2025年) 4. 『改札口で会いましょう』(2025年) 5. 『終電はまだ来ない』(2025年)
いずれも“都市の隙間時間”を主題としており、B面に相当する短尺トラックが妙に充実している。3曲目は収録時間の約半分がレジ袋の音であるが、配信停止にはならなかった。
アルバム[編集]
1. 『夕方6時の地図』(2024年) 2. 『駅前、雨、そして私たち』(2025年)
特に2作目は、全編が「帰宅を急ぐ気分」に寄り添う構成で、最後の曲がフェードアウトではなく“改札通過音”で終わることが話題になった。
映像作品[編集]
1. 『CUTIE STREET LIVE FILE 01: KANDA NIGHT』(2025年) 2. 『CUTIE STREET ON THE PLATFORM』(2025年)
映像作品では、観客の足元まで照明が設計されており、ダンスよりも“観客の影の揺れ”が作品の一部とみなされている。
ストリーミング認定[編集]
末時点で、CUTIE STREETの累計ストリーミング再生回数は国内外合算で1億2,400万回を突破したと発表されている。特に『信号待ちのあいだに』は単独で4,900万回再生を記録し、Aster Note Records内では最速の伸びとされた。
なお、海外での再生は主に、、で多く、現地のファンからは「かわいいのに疲れている」という感想が相次いだという。これが“都市疲労ポップ”という新しい分類を生んだとも言われる。
タイアップ一覧[編集]
『信号待ちのあいだに』 - 2024年春の乗車マナー啓発キャンペーン 『自動ドアの向こう側』 - 生活雑貨チェーンCMソング 『夜明けのコンビニエンス』 - イメージソング 『改札口で会いましょう』 - 観光振興動画 『終電はまだ来ない』 - 時報テーマ
タイアップはいずれも生活導線に密着しており、広告代理店の間では「説明が少ないのに妙に売れる」として研究対象になっている。
ライブ・イベント[編集]
CUTIE STREETは、箱の大きさよりも“街らしさ”を優先する会場選定で知られる。初期はの小劇場やの喫茶店上階で公演を行い、客席数の少なさを逆手に取った密度の高い演出を確立した。
2025年のツアーでは、MC中に周辺の電車接近音が入り込み、これを即興のブリッジとして利用した公演が特に高評価を受けた。サポートメンバーとしてはパーカッションの、鍵盤のが参加し、都市音の補強役を務めた。
出演[編集]
テレビでは音楽番組『』やバラエティ番組『駅前で会いましょう』に出演し、ラジオではのレギュラーコーナーを担当した。映画では短編ドキュメンタリー『改札は語る』に本人役で登場している。
CM出演は生活系が中心で、特にの広告では、8人全員が一斉に寝返りを打つだけの映像が話題となった。台詞が一切ないにもかかわらず、当時の若年層に広く共有されたという。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
2025年に『信号待ちのあいだに』で初出場したとされる。演出は「駅のホームに見立てた舞台」で、歌唱後に全員が静かに整列して礼をしたことが印象的だった。
ただし、舞台装置に実在の発車メロディを想起させる音源が含まれていたため、事前審査で一部修正が行われたとも報じられた。なお、出演直後にSNS上で“紅白なのに最も終電感が強い”と話題になった。
脚注[編集]
[1] 事務所発表資料『CUTIE STREET結成とデビューについて』株式会社コルネ音響社、2024年。 [2] 高瀬仁志「都市のかわいさと導線設計」『Aster Note Studies』第3巻第2号、2023年、pp. 11-29。 [3] 田島紗也「通勤感情の可視化とユニット表象」『国立音楽批評協会誌』Vol. 18, No. 4, 2025, pp. 44-58。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
CUTIE STREET 公式サイト CUTIE LANE 公式ファンクラブ Aster Note Records アーティストページ 株式会社コルネ音響社 所属一覧 都市音響研究所 プロジェクト記録
脚注
- ^ 高瀬仁志『都市のかわいさと導線設計』Aster Note Press, 2023.
- ^ 田島紗也『通勤感情の可視化とユニット表象』国立音楽批評協会, 2025, pp. 44-58.
- ^ 山辺遥『改札口ポップ論』青路館, 2024.
- ^ Margaret L. Horne, "The Aesthetic of Transit in Contemporary Japanese Pop", Journal of Urban Sound Studies, Vol. 7, No. 1, 2025, pp. 3-21.
- ^ 佐伯真琴『擬音と群舞のあいだ』星雲書房, 2024, pp. 101-147.
- ^ Christopher Dane, "Lane-Form Choreography and the Rise of Street Idols", Modern Music Review, Vol. 12, No. 3, 2025, pp. 66-89.
- ^ 柚木千尋『夜明け前のコンビニエンス・ポップ』白磁社, 2024.
- ^ Nina B. Sato, "Measuring the Emotional BPM of Late-Night Streets", Proceedings of the Aster City Conference, 2025, pp. 55-63.
- ^ 渡会一成『CUTIE STREETと都市情緒の再編』みどり出版, 2025.
- ^ Eleanor P. West, "Why Do Fans Cry at Ticket Gates?", Sound & Society Quarterly, Vol. 9, No. 2, 2025, pp. 88-104.
外部リンク
- CUTIE STREET 公式サイト
- CUTIE LANE 公式ファンクラブ
- Aster Note Records
- 株式会社コルネ音響社
- 都市音響研究所