Fiction Function
| 名前 | Fiction Function |
|---|---|
| 画像 | Fiction Function live 2019.jpg |
| 画像説明 | 2019年の公演における演奏風景 |
| 画像サイズ | 300px |
| 画像補正 | yes |
| 背景色 | #1E2238 |
| 別名 | FF |
| 出生名 | Fiction Function |
| 出身地 | |
| ジャンル | エレクトロ・ロック、ポスト・シティポップ、ノイズ・ファンク |
| 職業 | ロックバンド |
| 担当楽器 | ボーカル、ギター、ベース、キーボード、プログラミング |
| 活動期間 | 2008年 - |
| レーベル | Cobalt Umbrella Records |
| 事務所 | 株式会社ノヴァ・パルス |
| 共同作業者 | 、、 |
| メンバー | 、、、 |
| 旧メンバー | |
| 公式サイト | fictionfunction.jp |
Fiction Function(フィクション・ファンクション)は、の4人組である。所属事務所は。レコード会社は。に結成、にメジャーデビュー。略称および愛称は「FF」。公式ファンクラブは「Function Room」である。
概要[編集]
Fiction Functionは、を拠点に活動するである。機械的なシーケンスと人力の演奏を極端に食い違わせる編曲で知られ、初期には「機械に感情を与えるバンド」と呼ばれた[1]。
2000年代後半のライブシーンで頭角を現し、のシングル「Function of Fiction」でメジャーデビューを果たした。以後、ライブハウス文化と都市型クラブサウンドを接続する存在として評価され、累計売上は自主集計で約187万枚とされる[2]。
なお、ファンの間では「歌うより先に装置を直すバンド」とも揶揄される。実際、公演で照明卓の不具合を即興のコーラスに変えた逸話が残っており、この対応が後年のライブ演出の原型になったとされる[要出典]。
メンバー[編集]
現メンバーは、、、の4名である。結成当初は5人編成であったが、に旧メンバーのが脱退し、以後は4人組として定着した。
佐伯はボーカルとギターを担当し、バンドの詞世界を一手に担う。真壁はキーボード兼プログラミング、遠峰はベース、相良はドラムスとサンプラーを担当する。各自が持ち込む機材が多すぎるため、ツアーでは専用の搬入担当が1名増員されるのが通例である[3]。
バンド名の由来[編集]
バンド名は、結成初期に使用していたリハーサル室の掲示板に、演劇用語の「」と工学用語の「」が偶然並んで書かれていたことに由来するとされる。佐伯がこれを見て「物語を動かす関数みたいだ」と発言したのが直接の命名契機であった。
もっとも、真壁は後年のインタビューで「本当は、深夜のファミレスで雑に決めた」と述べており、由来には複数の説がある。公式ファンクラブ名の「Function Room」もこの命名に連動しており、会員証の裏面には数式風のロゴが印字されている。
来歴[編集]
結成期(2008年 - 2010年)[編集]
、の学園祭で知り合った佐伯と真壁が中心となり結成された。最初のライブはの深夜イベントで、機材トラブルにより予定曲の半分が飛んだが、その場で即興的に演奏した7分半のノイズ曲が口コミを呼んだ。
この時期はの倉庫を改装したスタジオで週4回の合宿を行っており、近隣住民からは「音が鳴っているのに人の気配がしない」と苦情が寄せられたという。もっとも、同スタジオの大家が元職員であったため、苦情は毎回なぜか穏便に処理されたとされる[4]。
インディーズ期(2010年 - 2011年)[編集]
には自主制作EP『Signal/Signal』を発表し、周辺のレコード店で局地的な人気を得た。特に収録曲「都市は夜に再帰する」は、深夜営業のを舞台にしたMVが話題となり、再生回数は非公式に420万回を超えたとされる。
、ライブ会場限定で配布されたデモ音源がのA&R担当・の耳に留まり、同年秋にメジャー契約へ至った。契約書には「1公演につき照明の色数を3色以上使用すること」といった珍しい条項が含まれていたという[要出典]。
メジャーデビュー後(2011年 - 2015年)[編集]
11月、シングル「Function of Fiction」でメジャーデビューを果たした。同作は週間チャートで初登場7位を記録し、翌週には『ミュージックステーション』でテレビ初披露された[5]。
のアルバム『Glass Kernel』は、都市生活者の孤独を電子音で可視化した作品として評価され、の独自集計で初週6.8万枚を売り上げた。収録曲「夜間係数」は、の料金所で起こる奇妙な恋愛を描いた歌詞が一部で物議を醸し、ラジオ局によって放送時間が22時台に制限された。
拡大期と再編(2016年 - )[編集]
、相良の加入により打ち込み主体だったリズムが大幅に生音化され、以後のライブは「同じ曲でも毎回別の生き物になる」と評された。翌の全国ツアー『Re:Function』では、全12公演でセットリストを一切固定しない方針が採られ、制作サイドが1公演ごとに機材表を作り直す事態となった。
以降は配信ライブにも力を入れ、公演『Room Without Walls』をで実施した。舞台美術の一部に実際のルーター48台を用いたことから、視聴者が一時的に回線テスト画面を見せられる演出が発生し、後に「事故ではなくコンセプトだった」と説明された。
音楽性[編集]
音楽性は、、、、の要素を横断するものとされる。特に、リフの反復を1拍ごとにずらしながら、歌詞では一貫して都市の機能不全を描く手法が特徴である。
佐伯は「曲は完成させるものではなく、都市に一度預けてから回収する」と語っており、実際に多くの楽曲が都内の地名を断片的に参照する。例えば「Shutter Loop」は、「Neon Census」は、「Wired Garden」はの夜景から着想を得たとされる。
また、真壁のシンセサイザーは演奏中に温度で音色が変化するよう改造されており、夏場の野外フェスでは高音がやや濁ることがある。これを「季節によって和音が老ける」と評する批評家もいた[6]。
人物[編集]
4人はいずれも近郊の出身であるが、学生時代の専攻はばらばらで、佐伯は美術、真壁は情報科学、遠峰は経済学、相良は建築を学んでいた。各自の専門が現在の演出に反映されており、ステージ設計は相良、配信UIは真壁、物販の紙袋デザインは佐伯が担当することが多い。
私生活では、全員が極端な夜型であることで知られる。ツアー中は午前3時に会議を始め、朝7時に「今日はもう昼である」と言い切って解散するのが慣例となっている。また、遠峰はのアマ五段を自称しており、終演後に楽屋で必ず1局指すため、対局に勝った日はベースラインがやや攻め気味になるという。
なお、公式プロフィールでは触れられていないが、メンバー全員がの銘柄に異様なこだわりを持つことが関係者の間で知られている。地方公演では、ご当地限定飲料の確保がリハーサルと同じくらい重要視される。
評価[編集]
批評家からは、以降の日本語ロックにおける「情緒の工学化」を進めた存在として評価される。特に、感情を抽象化せず、配線図のように可視化する歌詞構造は、との接点を更新したとされる。
一方で、ライブの演出が過剰であるとの指摘もある。たとえば系番組での特集時、曲間に表示されるフリップが専門用語だらけで一般視聴者が置き去りになったことがあり、放送後に「字幕のほうが先に曲名を理解していた」と話題になった。
ただし、長年にわたる活動と功績により、現在ではでの単独公演を成功させる数少ない同世代バンドの一つに数えられている。国民的バンドと称されることもあるが、本人たちはその呼称を「やや早い」として笑って受け流している。
受賞歴・記録[編集]
、『Glass Kernel』でを受賞した。受賞理由は「録音された配線音が作品全体の感情線を形成しているため」とされた。
にはシングル「Loop the City」が配信開始から24時間で国内再生数210万回を突破し、の社史で最速記録となった。さらに、通算ライブ動員数が延べ73万4,112人に達したとして、同社から特製の真鍮プレートが贈られた。
なお、に開催された『Function Room会員限定夜会』では、来場者のうち18%が機材の説明文を読みに来たことがアンケートで判明し、運営側は「音楽と技術資料の境界が薄い」とコメントした。
ディスコグラフィ[編集]
### シングル - 「Function of Fiction」() - 「Loop the City」() - 「Night Syntax」() - 「Subroutine Love」()
### アルバム - 『Signal/Signal』(、自主制作EP) - 『Glass Kernel』() - 『Re:Function』() - 『After the Interface』()
### ベスト・アルバム - 『Fiction Function Works 2008-2018』()
### 映像作品 - 『Function Room Live at Budokan』() - 『Room Without Walls』()
収録曲のうち「Night Syntax」は、制作途中で歌詞カードの行間が足りなくなり、ブックレットが12ページから16ページに増補された。物理的に厚いCDであることが、当時のファンの間では一種のステータスであった。
ストリーミング認定[編集]
、代表曲「Function of Fiction」が国内主要ストリーミングサービスで累計1億回再生を突破したと発表された。翌には「Loop the City」が4億回再生を記録し、特に深夜帯の再生率が突出して高かったとされる。
もっとも、同バンドの楽曲はサビ直前に音圧が大きく変わるため、通勤中のイヤホンで聴くと「電車の案内音と混線する」との報告もあった。この現象は一部で「FF効果」と呼ばれている。
タイアップ一覧[編集]
「Function of Fiction」はの若年層向け通信キャンペーンに起用されたほか、「Night Syntax」はのウェブCMで使用された。『After the Interface』収録の「Wired Garden」はの駅構内案内プロジェクトと連動し、丸ノ内線の一部駅で限定的に流された。
また、「Subroutine Love」は深夜アニメ『』のエンディングテーマとなった。同作では、毎話ごとに歌詞の一部が微妙に変化する仕掛けがあり、視聴者が字幕を保存して考察する現象が起きた。
ライブ・イベント[編集]
Fiction Functionは、年1回の大型ホールツアーと、年2回のクラブツアーを軸に活動している。の全国ツアー『Glass Kernel Tour』では、全15公演のうち9公演でアンコールの曲順が異なり、ツアー終了後にファンが独自に「実質36通りのセットリスト」と数え上げた。
の公演では、ステージ中央に実物大の回路基板を模した巨大セットが組まれ、終盤に観客席へ向けて霧状の銀色紙片が放出された。この演出について、佐伯は「最初は紙吹雪だったが、予算の都合で電子部品図のミスプリントになった」と説明している。
地方イベントでは、観客参加型の「Function Test」が名物である。入場者がスマートフォンを一定の順で点灯させると、曲のブリッジが追加される仕組みで、会場によっては通信状況の差がそのまま演出に反映される。
出演[編集]
テレビではへの出演が中心だが、の教養番組で「都市とノイズ」を解説した回は、音楽番組よりも反響が大きかった。ラジオでは系の深夜番組に準レギュラー出演し、機材選びの話だけで20分を使うことがある。
映画出演は少ないが、公開のドキュメンタリー映画『Line Noise Diary』では本人役で登場した。また、CMでは前述の通信会社以外にも、工具メーカー、住宅設備会社、ヘッドホンブランドなどとのタイアップがあり、いずれも「音が良すぎて説明が頭に入らない」と評された。
ただし、のバラエティ番組では、遠峰が出題された早押しクイズに真面目にベース音で反応してしまい、番組側が困惑する一幕もあった。以後、クイズ番組への単独出演は控えられている。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
Fiction Functionはに『Loop the City』で初出場を果たした。演出では、ステージに設置された巨大メトロノームが紅組・白組の切替に合わせて左右に振れ、視覚的にも「対立する拍」を表現したとされる。
にも出場し、「Function of Fiction」と「Subroutine Love」のメドレーを披露した。なお、当日の放送では冒頭のシンセ音が一部地域で天気予報にかぶり、SNSでは「紅白なのに局地的に天候が混ざった」と投稿が相次いだ。
脚注[編集]
[1] 佐伯リョウは後年の対談で、結成当初の方向性を「ロックというより配線であった」と述べている。 [2] 売上枚数は自主制作盤、会場限定盤、通販限定盤を含む独自推計である。 [3] ツアー搬入費の増額は以降、年2回の定例会議で正式承認されている。 [4] 当時の大家が警視庁出身であったかは確認されていない。 [5] 放送翌週の順位変動については資料が一致していない。 [6] この評言は誌の匿名レビューに由来する。
参考文献[編集]
・神谷トオル『都市配線と感情工学』Cobalt Press, 2014. ・佐伯リョウ『Function Roomの夜に』ノヴァ・パルス出版, 2019. ・M. Thornton, "Rhythm as Municipal Infrastructure," *Journal of Urban Sound Studies*, Vol. 8, No. 2, 2020, pp. 41-67. ・黒川瑞穂『シンセサイザーの裏側で鳴る都市』月虹書房, 2016. ・E. Caldwell, "When Choruses Become Circuitry," *Popular Music Review*, Vol. 14, No. 1, 2018, pp. 9-33. ・遠峰カイ『低音と経済圏』白港社, 2021. ・真壁ユイ『配線図のポップ史』アルファベータ館, 2017. ・J. Mercer, "The Aesthetics of Functional Fiction in Japanese Rock," *Asian Sound Quarterly*, Vol. 5, No. 4, 2022, pp. 112-129. ・『Function Function and the City』Bloom & Static Publishing, 2023. ・白石玲子『ライブハウス都市伝説事典』桜灯社, 2018.
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
Fiction Function Official Web Function Room Member Portal Cobalt Umbrella Records Artist Page Nova Pulse Entertainment Profile Function Archive Database
脚注
- ^ 神谷トオル『都市配線と感情工学』Cobalt Press, 2014.
- ^ 佐伯リョウ『Function Roomの夜に』ノヴァ・パルス出版, 2019.
- ^ M. Thornton, "Rhythm as Municipal Infrastructure," Journal of Urban Sound Studies, Vol. 8, No. 2, 2020, pp. 41-67.
- ^ 黒川瑞穂『シンセサイザーの裏側で鳴る都市』月虹書房, 2016.
- ^ E. Caldwell, "When Choruses Become Circuitry," Popular Music Review, Vol. 14, No. 1, 2018, pp. 9-33.
- ^ 遠峰カイ『低音と経済圏』白港社, 2021.
- ^ 真壁ユイ『配線図のポップ史』アルファベータ館, 2017.
- ^ J. Mercer, "The Aesthetics of Functional Fiction in Japanese Rock," Asian Sound Quarterly, Vol. 5, No. 4, 2022, pp. 112-129.
- ^ 『Function Function and the City』Bloom & Static Publishing, 2023.
- ^ 白石玲子『ライブハウス都市伝説事典』桜灯社, 2018.
外部リンク
- Fiction Function Official Web
- Function Room Member Portal
- Cobalt Umbrella Records Artist Page
- Nova Pulse Entertainment Profile
- Function Archive Database