kAsphaltLegendarypoop
| タイトル | kAsphaltLegendarypoop |
|---|---|
| 画像 | KALP_package.jpg |
| 画像サイズ | 280px |
| caption | 北米版パッケージ |
| ジャンル | アクションシューティングゲーム |
| 対応機種 | N-Cell Pocket |
| 開発元 | ノクターン・ブロックワークス |
| 発売元 | ミラージュ・ドライブ |
| プロデューサー | 桐島 透吾 |
| ディレクター | M. E. Caldwell |
| 音楽 | 古賀 朔人 |
| シリーズ | Legendarypoopシリーズ |
| 発売日 | 2011年11月24日 |
| 対象年齢 | CERO: B |
| 売上本数 | 全世界累計187万本 |
| その他 | オンライン対応、協力プレイ、対戦モード |
『kAsphaltLegendarypoop』(かすふぁるとれじぇんだりーぷーぷ、英: kAsphaltLegendarypoop、略称: KALP)は、にのから発売された用である。通称は『KALP』、シリーズの第1作目にあたり、のちにを記録したを題材にした作品として知られる[1]。
概要・概説[編集]
『kAsphaltLegendarypoop』は、の架空沿岸都市を舞台としているで、プレイヤーは舗装資源回収隊「レイライン班」の一員として、崩落した道路網を再構築しながら敵対勢力を排除していく。ゲームシステムの特徴として、路面を撃って生成される即席のと、地形を一時的に“固める”が挙げられる。
通称は『KALP』で、キャッチコピーは「道は、撃って作れ。」である。開発初期には案も存在したとされるが、最終的には的な成長要素との即応性を併せ持つ独自作としてまとまったとされる[2]。なお、タイトル中の小文字のkは、舗装材の“圧縮前の不安定さ”を示す記号として採用されたというが、これは後年のインタビューで半ば冗談として語られている[要出典]。
ゲーム内容[編集]
システム[編集]
プレイヤーはの十字キーでキャラクターを移動し、Aボタンで射撃、Bボタンで補修、Lボタンで「転圧」を行う。路面のひび割れや水たまりに対して適切な角度で射撃すると、補修ゲージが上昇し、一定値に達すると「舗装コンボ」が成立する。最大12連鎖まで数えられ、連鎖中は画面左上に“JIS-6219風”の謎の規格番号が表示される。
本作の難所は、敵よりもむしろ気温と湿度である。ステージごとにを超えるとアスファルトが粘性を失い、逆にでは硬化が早すぎて自爆しやすい。プレイヤーがこの相反する条件を管理する点が高く評価された一方で、操作説明書にだけ妙に詳しいの章があり、当時のレビューでは「ゲームソフトというより現場研修」と評された。
戦闘[編集]
戦闘は三段階で構成され、通常射撃、拡散舗装、そしてLegendary Modeの順に解放される。Legendary Mode発動時には、主人公が背負う圧送機が金色に発光し、敵車両やドローンをまとめて路面に埋設する演出が入る。これにより一時的に敵の移動が停止し、スコアが1.5倍になる。
ボス戦では、風の高架を改造した巨大標的「ミスト・タンカー」や、道路標識を武器とする「白線伯爵」などが登場する。いずれもの交通事情を誇張したデザインであり、当時のプロデューサーは「本当は一番怖いのは渋滞だ」と述べたとされる。対戦モードでは、相手の足場を先に“未舗装化”した側が勝利となる。
アイテム[編集]
アイテムには、硬化速度を一時停止させる、直線舗装の幅を2倍にする、そして使用すると敵味方を問わず全員が5秒間だけ無音になるがある。特に後者は、オンライン対戦で通信遅延を隠蔽するために設計されたとされるが、実際には開発者の雑談がそのまま採用されたという説もある。
また、回復アイテムとしてが存在し、これを取ると体力が40回復する。説明書には「人間にも路面にも効く」とあるが、倫理審査で一部修正された痕跡が残っている。
対戦モード・オフラインモード[編集]
対戦モードは最大4人まで対応し、との両方を備えていた。発売当初は接続不良が多かったものの、ユーザー間では“舗装が遅い方が勝つ”という独特のメタが形成され、結果的に競技性が高まったとされる。
オフラインモードでは、NPCが交通規制を読み上げるだけの「監督官モード」が用意されており、これを最後まで聞くと隠しステージ「深夜の湾岸倉庫群」が解放される。実際にはほとんどのプレイヤーが途中で寝落ちしたため、解放率は前後で推移していたという。
ストーリー[編集]
物語は、23年の巨大台風によっての幹線道路が“文字通り崩れた”ことから始まる。主人公のは、舗装再建企業の下請け班員として、失われた道路記憶を修復する任務に就く。
やがてトウマは、道路の下層に眠る古い都市計画文書「」の存在を知り、これが単なる復旧作業ではなく、都市そのものの意思をめぐる争いであると気づく。中盤で明かされる真相は、湾岸の路面が毎夜わずかに“移動”しており、住民たちが無意識に道に合わせて生活していたというものである。
終盤、トウマは敵対組織の首魁と対峙する。エリスは「舗装とは記憶の固定化である」と主張し、道路を永続的に封鎖しようとするが、トウマは住民の通行権を守るため、Legendary Modeを発動して湾岸線全域を一夜で再舗装する。エンディングでは、翌朝の新聞に「市民、なぜか新品のアスファルトに感涙」と掲載されるが、これは本編の中でも特に不自然な一文として知られている。
登場キャラクター[編集]
主人公[編集]
は本作の主人公で、無口だが測量精度だけは異様に高い青年である。左肩の工具箱には常にのスプレー缶を入れており、物語終盤でそのうち1本が実は父の形見であったことが判明する。
仲間[編集]
は情報分析担当で、路面温度を音で聞き分ける特技を持つ。彼女の「湿度が泣いてる」という台詞は、発売当時のネット掲示板で一時的に流行語となった。
は元舗装試験官で、プレイヤーに対して厳しいが、隠し条件を満たすと一晩で全トロフィーを配る親切さを見せる。
敵[編集]
は砂利の合議体の代表で、白い長靴を履いたまま舗装現場に現れることで有名である。部下のは火山灰を混ぜた特殊合材を使うが、実際には放熱効率が悪すぎて自分の拠点を何度も沈下させている。
隠しボスのは、人型の標識が集まって形成された存在で、撃破後に“通行料金は後払い”とだけ表示される。プレイヤーからは強い印象を残した一方、解釈不能な敵として攻略本の脚注を大量に増やした。
用語・世界観[編集]
作中の世界では、道路は単なるインフラではなく、都市の記憶を保持する媒体として扱われる。これを「」と呼び、灰京湾岸特区では舗装の継ぎ目ごとに過去の事故、祭礼、深夜配送の痕跡が残るとされる。
また、という語は、元来は現場監督が使っていた「伝説級の未処理残土」を指す隠語であったとされるが、ゲーム内では“都市が排出した不要な歴史”そのものを意味する哲学用語へと昇華された。この設定は一部のファンに過剰に受け取られ、二次創作では道路を神格化する独自宗派まで生まれた。
なお、設定資料集にはの名に似たが登場するが、組織図の部署名があまりにも多く、実際に読み切った者は少ないとされる。
開発・制作[編集]
制作経緯[編集]
本作は、にのゲーム展示会で披露された未完成デモ『Project Tar Line』を原型としている。当初は道路工事シミュレーターだったが、試遊者から「もっと撃ちたい」という要望がを占めたため、現行の形に変更された。
桐島透吾プロデューサーは、都内の再開発現場を取材するうちに「舗装は時間との戦いであり、しかも妙に美しい」と着想したという。なお、開発チームは極端な夜型で、最終調整期間には社内に簡易寝袋が常設されていた。
スタッフ[編集]
ディレクターのは、出身のレベルデザイナーで、本作が初の単独ディレクション作品である。プログラマーのは、アスファルトの照り返しを再現するために独自の反射演算を導入し、のちに社内で「道路専用の光源」と呼ばれた。
音楽担当のは、実在の工事車両から採取したノイズをサンプリングしており、とくにエンジン始動音を逆再生したトラック「深夜転圧」はファンの間で人気が高い。
音楽[編集]
サウンドトラックは、ジャズ、エレクトロニカ、現場録音を融合した3枚組として発売された。主題歌「Asphalt Will Rise」は、の変則リズムで進行し、サビで必ずホイッスル音が入る構成となっている。
限定版に付属したミニアルバム『Night Shift at Block 9』は、発売2週間で完売したとされる。なお、ゲーム内BGMの一部には、実際の風試験路で収録された環境音が使われたと説明されているが、撮影許可の経緯が曖昧であるため、ファンの間では長く議論の対象となっている[3]。
他機種版・移植版[編集]
には向けの簡易移植版『kAsphaltLegendarypoop: Compact Road』が発売された。こちらは対戦モードが削除された代わりに、オフラインモードに新規章「雨天特例」が追加された。
にはへ移植され、タッチ操作により舗装線を指で引く仕様に変更された。さらにには、シリーズ10周年企画としてに対応し、当時の説明書まで含めて高解像度で再現された。なお、いずれの移植版もロード画面が異様に長く、ファンからは「待機時間まで本編」と呼ばれている。
評価・売上[編集]
発売初週の売上は国内で、年末商戦ではじわじわと伸び、時点で全世界累計を突破した。特に口コミで広がった欧州版は、道路整備への関心が高い地域で異常な伸びを示したとされる。
では審査員特別賞に相当する部門を受賞し、風の架空誌レビューでは40点満点中を記録した。もっとも、レビューの1名だけが「規格外に現場感がある」とだけ書いており、残り3名が何を評価したのかは今なおよくわからない。
関連作品[編集]
続編として『kAsphaltLegendarypoop II: Overpass of Memory』()、外伝として『Legendarypoop: Side Drain』()、派生作として『KALP Rally: Wet Season Edition』()がある。いずれも道路や橋梁、排水設備といった周辺インフラを題材にしており、シリーズ全体で“都市の見えない骨格”を描く路線が継承されている。
また、テレビアニメ化企画『レイライン班の夜明け』が一度発表されたが、制作会社の会議室に入った時点で原画枚数が不足していたため中止されたとされる。これはファンの間では有名な逸話であり、毎年になると関連画像が再流通する。
関連商品[編集]
攻略本として『kAsphaltLegendarypoop 完全舗装読本』が発売され、全にわたって全ステージの最適転圧ルートが記載された。付録の折り込みポスターは、裏面がそのまま路線図になっており、鉄道ファンからも購入されたという。
書籍では『灰京湾岸特区 年鑑2011』と『Legendarypoop設定資料集 路面記憶のすべて』が有名である。ほかに、プラモデル風の、発光する、そして何に使うのか不明なが販売された。標識マグカップは食洗機非対応で、1回洗うたびに色が1段階薄くなる仕様だった。
脚注[編集]
注釈[編集]
1. 小文字のkの意味については、開発当時の資料が散逸しており、複数の説明がある。 2. 湿度条件は地域設定によってわずかに変動する。 3. 環境音の収録地は、資料ごとに表記が揺れている。
出典[編集]
『kAsphaltLegendarypoop 公式設定書』ノクターン・ブロックワークス社内資料, 2011. 『週刊ブロックゲーム年鑑 2012』ミラージュ出版, 2012. 『N-Cell Pocket開発史』三条 真一郎, デジタル芸術社, 2015. 『The Complete History of Asphalt Combat Games』M. E. Caldwell, Vol. 3, pp. 88-117. 『舗装と記憶の都市論』佐伯 玲子, 都市文化研究所, 2016, pp. 41-66. 『Legendarypoop and the Substrate Myth』K. Watanabe, Game Studies Review, Vol. 8, No. 2, pp. 12-29. 『灰京湾岸特区 観光案内と治安白書』灰京湾岸特区行政局, 2012. 『Road Mechanics in Fictional Interactive Media』J. P. Mercer, Interactive Media Quarterly, Vol. 14, No. 1, pp. 201-219. 『完全舗装読本』編集部, ミラージュ・ドライブ, 2013. 『Asphalt Will Rise: 解説不能な主題歌の成立』古賀 朔人, 2020.
参考文献[編集]
J. P. Mercer『Road Mechanics in Fictional Interactive Media』Interactive Media Quarterly, Vol. 14, No. 1, pp. 201-219.
佐伯 玲子『舗装と記憶の都市論』都市文化研究所, 2016.
M. E. Caldwell『The Complete History of Asphalt Combat Games』Vol. 3, pp. 88-117.
三条 真一郎『N-Cell Pocket開発史』デジタル芸術社, 2015.
古賀 朔人『Asphalt Will Rise: 解説不能な主題歌の成立』音画堂, 2020.
K. Watanabe『Legendarypoop and the Substrate Myth』Game Studies Review, Vol. 8, No. 2, pp. 12-29.
『都市舗装文化概論』東雲出版, 2014.
『ゲームソフト年鑑2012』ミラージュ出版, 2012.
『The Road Is Alive?』H. D. Ellison, pp. 9-54.
『kAsphaltLegendarypoop 完全舗装読本』ミラージュ・ドライブ, 2013.
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
ノクターン・ブロックワークス公式アーカイブ
Legendarypoopシリーズ資料室
灰京湾岸特区観光局 ゲーム連動ページ
N-Cell Pocket保存協会
古賀朔人サウンドログ保管庫
脚注
- ^ 『kAsphaltLegendarypoop 公式設定書』ノクターン・ブロックワークス社内資料, 2011.
- ^ 三条 真一郎『N-Cell Pocket開発史』デジタル芸術社, 2015.
- ^ J. P. Mercer『Road Mechanics in Fictional Interactive Media』Interactive Media Quarterly, Vol. 14, No. 1, pp. 201-219.
- ^ 佐伯 玲子『舗装と記憶の都市論』都市文化研究所, 2016, pp. 41-66.
- ^ K. Watanabe『Legendarypoop and the Substrate Myth』Game Studies Review, Vol. 8, No. 2, pp. 12-29.
- ^ 古賀 朔人『Asphalt Will Rise: 解説不能な主題歌の成立』音画堂, 2020.
- ^ 『週刊ブロックゲーム年鑑 2012』ミラージュ出版, 2012.
- ^ M. E. Caldwell『The Complete History of Asphalt Combat Games』Vol. 3, pp. 88-117.
- ^ 『灰京湾岸特区 観光案内と治安白書』灰京湾岸特区行政局, 2012.
- ^ H. D. Ellison『The Road Is Alive?』pp. 9-54.
外部リンク
- ノクターン・ブロックワークス公式アーカイブ
- Legendarypoopシリーズ資料室
- 灰京湾岸特区観光局 ゲーム連動ページ
- N-Cell Pocket保存協会
- 古賀朔人サウンドログ保管庫