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ゲーム「血の祭典4 -Battle of Illumination-室井慎次&依神紫苑タッグ VS 工藤新一&洪武帝タッグ」実写化外伝「工藤新一 VS 洪武帝 ボクシング対決」

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ゲーム「血の祭典4 -Battle of Illumination-室井慎次&依神紫苑タッグ VS 工藤新一&洪武帝タッグ」実写化外伝「工藤新一 VS 洪武帝 ボクシング対決」
作品名ゲーム「血の祭典4 -Battle of Illumination-室井慎次&依神紫苑タッグ VS 工藤新一&洪武帝タッグ」実写化外伝「工藤新一 VS 洪武帝 ボクシング対決」
原題Shinichi Kudo vs Hongwu Emperor: Boxing Match
画像BloodFestival4_BoxingPoster.jpg
画像サイズ250px
画像解説公開時に使用された第2弾ポスター
監督久住篤志
脚本森本沙耶香
原作『血の祭典4』シリーズ構想
製作梁瀬一郎
出演者高瀬蓮司、桐島みどり、尾上慎太郎、杜海龍
音楽志水光太郎
主題歌「Ring of Illumination」
撮影杉山雅之
編集飯島真弓
制作会社白樺ピクチャーズ
製作会社血祭フィルムパートナーズ
配給東雲映配
公開2008年11月8日
製作国日本
言語日本語
製作費約4億7000万円
興行収入18億4000万円
配給収入9億1200万円
上映時間126分
前作『血の祭典4 -Battle of Illumination-』
次作『工藤新一 VS 洪武帝 ボクシング対決2: 再会のリング』

『ゲーム「血の祭典4 -Battle of Illumination-室井慎次&依神紫苑タッグ VS 工藤新一&洪武帝タッグ」実写化外伝「工藤新一 VS 洪武帝 ボクシング対決」』(ゲーム ちのさいてん4 バトル・オブ・イルミネーション むろいしんじ&よがみしおんタッグ ぶいえす くどうしんいち&こうぶていタッグ じっしゃかがいでん くどうしんいち ぶいえす こうぶてい ボクシングたいけつ)は、2008年に公開された日本である。監督は、主演は。配給収入は18.4億円で[1]、第22回を受賞した[2]

概要[編集]

『工藤新一 VS 洪武帝 ボクシング対決』は、が製作し、が配給した日本である。『 -Battle of Illumination-』の実写化外伝として企画され、の対決構図を外し、の二人に焦点を絞った異色作として知られる[1]

公開当時は「探偵と皇帝がボクシングで殴り合う」という一行だけで企画が通った稀有な作品として話題となった。なお、製作委員会の会議録によれば、最初は法廷劇として準備されていたが、第3稿の段階でリング上の判定が採用され、以後は東京都新宿区の旧体育館跡地に組まれた特設リングを舞台とする方針に切り替えられたとされる[2]

作品のキャッチコピーは「真実は、拳でしか語れない。」であった。興行収入はを記録し、特に深夜帯のリピーター率が高く、上映10週目には入場者数が前週比でに回復したという特異な推移を示した[3]

あらすじ[編集]

物語は、の青年探偵・工藤新一が、古文書「」の解読中に、明代初期の皇帝の霊的な“拳法映写”と接触するところから始まる。新一は、事件の真相を追ううちに、光の反射で相手の動きを先読みする「イルミネーション・ジャブ」の存在を知る。

一方、洪武帝は、史料上では存在しないはずの「玉砕式ボクシング」を後世へ伝えるため、東京に出現したとされる。やがて新一は、大阪市の廃港倉庫で行われる地下興行「血の祭典4」へ招かれ、そこで“外伝”の名の下に、単独試合としての対決に臨むことになる。試合は12ラウンド制で、途中から実況席にいたの賭博的な煽動により、観客の拍手が判定基準に加算されるという独自ルールが採用された。

終盤、新一は右利きに見せかけた左クロスを連発し、洪武帝は史書にないフックで応戦する。決着は最終ラウンド残り17秒、場内照明が一斉に落ちた瞬間に起きた「無音のダブルダウン」でつき、勝敗はのちの再審査で長らく保留されたままとなる。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

は、本作では私立探偵であると同時に、極端に反射神経の高いアマチュアボクサーとして描かれる。試合前に千代田区のスポーツ医学研究所で「視線誘導訓練」を受けた設定があり、拳より先に相手の肩の高さを読む癖が強調されている。

は、史実の皇帝像を下敷きにしつつ、拳に“統治”の概念を宿した存在として造形された。制作側は当初、威厳を重視して重厚な衣装を採用したが、実際にはリング上での動きやすさを優先し、肩当ての内側に衝撃吸収用のが縫い込まれたという。

はオープニングのみ登場するが、試合の「倫理監督」としてクレジットされている。台詞は少ないものの、観客に対して「勝敗より、殴り方に品位があるかだ」と告げる場面が、試写会で妙に高く評価された[4]

その他[編集]

は、賭博と偶然の象徴として配置された実況補助役である。彼女がリング脇で振る赤い扇子の角度によってラウンド間のBGMが変わる仕組みがあり、編集部の資料では「事実上の第2司会」と記されている。

は洪武帝側の通訳兼セコンドとして登場し、明代官話と現代日本語を奇妙に混ぜた台詞回しで人気を得た。公開後、ファンの間では彼が実は次作の主人公ではないかという説が流布したが、スタッフは最後まで否定しなかった。

キャスト[編集]

工藤新一役は、洪武帝役はが務めた。高瀬は撮影前に神奈川県の老舗ジムで3か月間のトレーニングを受け、実際にスパーリングで右頬を2度腫らしたことから「画面の説得力が違う」と評された。

は依神紫苑役として出演し、ほぼ全編を“煽るだけ”で成立させた演技が注目された。また、特別出演としてらが実況席、医療監督、試合審判を演じ、試合会場の熱量を異様に底上げしている。

声の出演は一部のみ存在し、リングアナウンスのナレーションはが担当した。彼の低音の開会宣言は、後年のテレビ放送版で視聴者アンケート1位を獲得したとされる[5]

スタッフ[編集]

映像制作[編集]

監督は、脚本は、原案はシリーズ構想班のが担当した。撮影は、編集は、美術はが務め、特にリング床面の光沢処理には埼玉県内の工業用塗料を3層重ねたとされる。

特殊技術はが担当し、相手のパンチが“光の筋”として見える独自の残像合成が導入された。なお、1カットだけ洪武帝の袖がフレームを横切る場面で、歴史考証よりも布の揺れが優先されたことが話題となった。

製作委員会[編集]

製作は、製作総指揮はが務め、が組成された。構成企業には映像配給会社のほか、なぜかまで名を連ねており、これは“illumination”の語感を重視した結果だと説明されている。

委員会内では、作品名に含まれる「外伝」の扱いをめぐって長い議論があったが、最終的には「前作の精神を拳で受け継ぐ」という定義で決着した。

製作[編集]

企画[編集]

企画の起点は、冬に行われた社内提案会であった。『血の祭典4』の企画書に付された余白メモ「皇帝を殴らせると意外に泣ける」が好評を呼び、東京都内の試写室で即日グリーンライトが出たという。

当初はの共闘作であったが、途中で「対決のほうがチケットが売れる」という営業部の見立てが採用され、単独外伝化した。なお、企画会議の出席者12名のうち7名が、のちに試合の勝敗を1回ずつ言い間違えたと記録されている[6]

制作過程[編集]

制作過程では、新宿区の廃ビルを3週間借り切り、昼は撮影、夜はリングロープの張力試験が行われた。洪武帝の衣装は総重量9.8kgで、主演の尾上は2時間ごとに肩を回す必要があった。

また、工藤新一の視認補助のため、照明部は通常の映画照明に加え、ボクシンググローブの革面に反射する専用の白色LEDを76灯設置した。結果として、通常のアクション映画よりも顔面の汗ばかりが精密に映る映像となった。

美術・CG・音楽[編集]

美術はが協力し、風の城郭意匠と昭和後期の体育館を融合させた“半史実空間”を構築した。CGは主に洪武帝の衣のひらめきと、パンチの衝突時に舞う金箔の軌跡に用いられた。

音楽はが担当し、打楽器に和太鼓、銅鑼、チェーン、そして会議室の椅子を叩いた音まで採用した。主題歌「」は、サビ終盤で一瞬だけコーラスが武侠風に転調する構成で、配信開始3日目にボクシング関連楽曲としては異例のダウンロード数を記録した。

着想の源[編集]

着想の源について、久住監督は「拳は国家の比喩である」と語ったとされる一方、制作記録には「とにかく名前の長い作品を作りたかった」とも残っている。特に洪武帝の設定は、の博物館で見た兜の展示から着想を得たという説と、深夜のファミレスで読んだ歴史漫画から着想したという説が並立している。

なお、脚本の初稿には「新一が判定に納得せず、照明塔を調査する」場面が38ページ続いていたが、完成版では2分未満に圧縮された。

興行[編集]

本作はに全国で封切られた。初週の興行収入はで、アクション映画としてはやや渋い出足とされたが、口コミで急伸し、6週目には累計を突破した[7]

宣伝では、渋谷区の大型ビジョンに流れた“拳で照明する”CMが特に知られる。また、公開後には大阪市名古屋市で応援上映が実施され、観客がラウンドごとにペンライトを振るという奇妙な文化が生まれた。リバイバル上映はに行われ、いずれも深夜帯の客入りが良かった。

ホームメディアはDVDとBlu-rayで発売されたが、初回版にはいわゆる「」があり、洪武帝の肌が時刻によってやや青白く見えると指摘された。海外では台湾シンガポールで限定公開され、英語版タイトルの長さが現地ポスターのレイアウトを破綻させたことで逆に話題となった。

反響[編集]

批評[編集]

批評家の間では、実在史と架空拳法が混線する脚本構造について賛否が分かれた。『週刊映像評論』は「論理は崩壊しているが、崩壊の速度に品がある」と評し、『映画の窓』は「が殴るたびに推理が進む珍しい映画」と記した[8]

一方で、歴史描写の不整合を指摘する声もあり、特に洪武帝がラウンド間に水分補給を行う場面は、史料上の裏づけが不十分であるとして一部で議論になった。

受賞・ノミネート[編集]

本作は第22回で作品賞、照明賞、特殊演出賞を受賞したほか、主催の年間ランキングで2位となった。なお、主演の高瀬は新人賞候補となったが、同年に出演したCMのほうが知名度が高かったため、選考委員会で票が割れたという。

さらに、洪武帝役の尾上は「史実人物を拳で再解釈した演技」として特別表彰を受けたが、本人は授賞式で「まだボクシングの基本姿勢が身についていない」とコメントした。

売上記録[編集]

最終興行収入は、配給収入はで、同年公開の同社作品の中では最大規模となった。BD初週売上はを記録し、深夜上映の動員率は一時に達したと発表されている。

また、映画館向けの専用パンフレットは、巻末の年表が1ページ丸ごと「洪武帝の減量記録」で埋め尽くされており、コレクター市場で高値を付けた。

テレビ放送[編集]

のゴールデンタイム枠で初放送され、平均視聴率を記録した。再放送時には試合会場の照明調整が最適化されておらず、画面の半分が白飛びしていたため、視聴者から「本当にイルミネーションだった」との感想が寄せられた[9]

さらに、では監督コメント付き版が放送され、久住監督が各ラウンドの判定に対して妙に具体的な説明を加えた。これにより、本編よりもコメンタリーのほうが“対決の真相”に近いとして、録画保存する視聴者が増えたといわれる。

関連商品[編集]

本編関連商品としては、劇場限定の、工藤新一の視線補助レンズ、洪武帝の紋章入りタオルが発売された。中でも「照明反射で勝敗が変わる」という触れ込みの玩具リングは、電池切れになるとただの発泡スチロールになる仕様で知られる。

派生作品としては、朗読CD『工藤新一 VS 洪武帝 反省会』、舞台版『血の祭典4 外伝・リングの倫理』、および配信の短編ドキュメンタリー『なぜ皇帝はボクシングを始めたのか』がある。

脚注[編集]

1. 企画会議記録には「工藤新一側の勝利確率は感情で変動する」とのメモが残るが、真偽は不明である。 2. 洪武帝のラウンドガウンは、公開版と試写版で袖丈が12cm異なる。

1. 梁瀬一郎『血祭映画史 2001-2010』東雲出版、2014年、pp. 118-126. 2. 森本沙耶香「外伝脚本における対決構造の再編」『映像構成研究』第12巻第3号、2009年、pp. 44-59. 3. 久住篤志『照明と拳のあいだ』白樺書房、2011年、pp. 77-81. 4. 関東映画評論社編『2008年話題作総覧』関東映画評論社、2009年、pp. 203-205. 5. 大倉修「リングアナの声質と観客反応」『放送音響年報』Vol. 8、2010年、pp. 11-19. 6. 牧野勇介『企画が通るまで帰れない夜』東雲選書、2013年、pp. 52-54. 7. 『週刊興行通信』2008年11月第2号、pp. 4-7. 8. 『映画の窓』2009年1月号、pp. 28-31. 9. 東雲テレビ編『深夜映画放送白書 2010』東雲メディア研究所、2011年、pp. 89-93.

参考文献[編集]

・梁瀬一郎『血祭映画史 2001-2010』東雲出版、2014年.

・久住篤志『照明と拳のあいだ』白樺書房、2011年.

・森本沙耶香「外伝脚本における対決構造の再編」『映像構成研究』第12巻第3号、2009年、pp. 44-59.

・牧野勇介『企画が通るまで帰れない夜』東雲選書、2013年.

・大倉修「リングアナの声質と観客反応」『放送音響年報』Vol. 8、2010年、pp. 11-19.

・関東映画評論社編『2008年話題作総覧』関東映画評論社、2009年.

・東雲テレビ編『深夜映画放送白書 2010』東雲メディア研究所、2011年.

・『週刊興行通信』2008年11月第2号.

・『映画の窓』2009年1月号.

・小野寺千夏『実写化外伝の時代』白樺アーカイブ、2018年.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

白樺ピクチャーズ作品案内

東雲映配公式アーカイブ

血祭フィルムパートナーズ年次報告

日本実写外伝研究会

東亜娯楽映像賞 公式記録室

脚注

  1. ^ 梁瀬一郎『血祭映画史 2001-2010』東雲出版, 2014年.
  2. ^ 久住篤志『照明と拳のあいだ』白樺書房, 2011年.
  3. ^ 森本沙耶香「外伝脚本における対決構造の再編」『映像構成研究』第12巻第3号, 2009年, pp. 44-59.
  4. ^ 牧野勇介『企画が通るまで帰れない夜』東雲選書, 2013年.
  5. ^ 大倉修「リングアナの声質と観客反応」『放送音響年報』Vol. 8, 2010年, pp. 11-19.
  6. ^ 関東映画評論社編『2008年話題作総覧』関東映画評論社, 2009年.
  7. ^ 東雲テレビ編『深夜映画放送白書 2010』東雲メディア研究所, 2011年.
  8. ^ 『週刊興行通信』2008年11月第2号, pp. 4-7.
  9. ^ 『映画の窓』2009年1月号, pp. 28-31.
  10. ^ 小野寺千夏『実写化外伝の時代』白樺アーカイブ, 2018年.

外部リンク

  • 白樺ピクチャーズ作品案内
  • 東雲映配公式アーカイブ
  • 血祭フィルムパートナーズ年次報告
  • 日本実写外伝研究会
  • 東亜娯楽映像賞 公式記録室

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