バラク・小浜
| コンビ名 | バラク・小浜 |
|---|---|
| 画像 | — |
| キャプション | 省エネ顔面と全力ツッコミの対比で知られる |
| メンバー | バラク/小浜 |
| 結成年 | 2011年 |
| 解散年 | なし |
| 事務所 | 綱渡り芸能 |
| 活動時期 | 2011年 - 現在 |
| 芸種 | 漫才・コント |
| 公式サイト | https://tsunawatari-ent.example/ |
バラク・小浜(ばらく・おばま、英: Barak Obama)は、所属のお笑いコンビである。[[2011年]]結成。[[M-1グランプリ]]2014年ファイナリストとして知られている[1]。
概要[編集]
バラク・小浜は、日常の“異物感”を増幅させる漫才・コントで知られるお笑いコンビである[1]。相手の言葉の一部だけを“採点表”として返し、会話全体を採点競技に変える芸風が特徴とされる。
コンビ名の由来は、メンバーの一人が自販機で買ったココアの袋に印字されていた「Barak」の文字を、そのまま“芸名化”したことにあると説明される。ただし、当初は「バラク小浜(スペースなし)」と名乗っていた時期があり、表記揺れが逆に話題になったという逸話がある[2]。
来歴[編集]
結成まで(“小浜”が先に来ていた)[編集]
小浜は[[大阪府]][[豊中市]]の商店街に面した小さな喫茶店でアルバイトをしており、そこで毎週“閉店前の余り物タイム”を実況していたことが話題となったとされる[3]。一方、バラクは[[東京都]][[台東区]]で機械修理の見習いをしていたが、故障したレジのエラー音を即興で変換して人を笑わせていたという。
両者の出会いは、[[浅草]]の路上で行われた公開リハーサルに遡るとされ、当時の条件がやけに具体的で「雨の日は“水滴の数”を数える」というルールがあったとされる[4]。その後、二人はネタ合わせのために“笑いの温度”を計測するという名目で、赤外線温度計を買い、実際にはカップ麺の湯切り音を記録していたという記録が残っている[5]。
東京進出と受賞レース(数字で勝つ)[編集]
東京進出は[[2013年]]の春とされる。活動拠点を[[新宿区]]の小劇場近くに移し、通称「月曜だけ電卓でツッコむ会」を主催したとされる[6]。同会は集客が不安定だったため、入場者数を予測するのではなく“ズレ”をネタにする方針へ切り替え、結果としてSNSで拡散された。
[[M-1グランプリ]]2014年では、初回出場ながら一回戦の得点が「101点満点中、実際は57.3点相当」であったことが本人談として語られている[7]。さらに、二回戦では持ち時間の残りを秒単位で読み上げる演出が評価され、ファイナリストへ進出したとされる。なお、この“秒読み演出”は後に番組スタッフから「視聴者の心拍を測っているのか」と疑われたという[8]。
芸風[編集]
バラク担当はボケであり、「言葉の辞書的意味」をその場で採点するスタイルが多いとされる。例えば、相手が「了解」を言った瞬間に「了解=相手の脳に対して一時停止を宣言する語」と説明し、次に小浜が「はい今、試験開始!」とツッコむ構図が反復される[9]。
小浜担当はツッコミであり、テンポは早いが声量が一定である点が特徴とされる。彼は“叫ばないツッコミ”を目標にしており、実際の舞台音量を毎回計測して「平均dBを-3.2してから言う」といったこだわりがあると報じられた[10]。一方で、稀に逆方向へ振り切れ、唐突にロープが絡むようなコント仕立てへ展開することがある。
なお、コンビ名の“バラク”はイスラム系の人名として連想されがちであるが、本人は「英単語でも人名でもなく、単にカフェのレジ横にあった青い札の呼称」だと述べている。ただしその札を探そうとすると店員が“同じ色の未使用札しか見せない”という噂があり、真偽は定かではない[11]。
エピソード[編集]
バラク・小浜の初期の売り込み先は、[[名古屋市]]の番組収録前に置かれる“簡易コメントブース”であったとされる[12]。そこで彼らは、コメントを書いた紙が風で飛ばされる事故を「飛距離でコメントの質が変わる」と解釈し、風速3.7m/sの記録をネタに変えた。
また、2016年頃に「出囃子なしで始めると滑る」という迷信が業界内で広がった際、二人は逆に出囃子を“遅れて鳴らす”挑戦を行ったとされる[13]。音が0.8秒遅れると自動的に笑いが増える、と試験した結果があるというが、実際のところは遅延を担当したスタッフのせいだったと後日暴露された[14]。
さらに、ライブ終演後に必ず“次回予告”を録音する習慣があり、最初の録音データがHDDから見つからず、代わりに同じ内容をテープで再生した音が残っていたという。テープ特有のノイズが、なぜかネタの“余韻の演出”として定着し、以後ノイズ込みで再現されるようになったとされる[15]。
出囃子・賞レース成績[編集]
出囃子は「電卓の“=”が鳴る音」をサンプリングしたものとして知られる。曲名を当初「Equal Ring(イコールリング)」と呼んだが、番組側のテロップ誤記で「EQUALING(イコーリング)」になった時期があり、そこから“間違いが正解になる”という内輪ルールが生まれたとされる[16]。
賞レースでは、[[M-1グランプリ]]2014年ファイナリストのほか、[[キングオブコント]]2016年ファイナリストとされる。キングオブコントでは、コントのオチが「合計金額が13,000円丁度」に固定される構成が特徴だったが、実際に舞台でレシートを見せると観客がざわつくため、“見せないレシート”が考案されたという[17]。
受賞歴は公式には「地方予選での観客採点(非公式)」が複数回あるとされ、特に[[2018年]]の夏予選では観客の拍手が「平均2.4回/秒」であったと集計されたという。ただし、これは当時使っていた計測アプリが“拍手を叩き声として誤認”していた可能性があるとして、編集者が脚注に「要再検証」と記したとされる[18]。
出演[編集]
テレビでは、深夜バラエティの常連として[[日本テレビ]]系の特番に出演したほか、[[NHK]]の“笑いの民俗学”と題した番組枠で、言葉のズレが地域ごとに異なるというテーマに沿って漫才を披露したとされる[19]。ただしこの番組では、彼らのツッコミが地方局の字幕と噛み合わず、字幕だけが異常に丁寧になったことで一部視聴者に“字幕の方が本体”と評される騒動が起きた。
ラジオでは[[TBSラジオ]]系の深夜枠にて「採点される夢」というコーナーを担当し、リスナーが送った“夢の一文”を即興で採点表に変換する企画が人気になったとされる[20]。コーナー開始から半年間、採点表のフォーマットが「10項目中、9項目が同じ配点」であることが逆に話題となり、本人は「わざとだ」と述べたという。
舞台では、[[シアター1010]]の小ホール公演で『電卓と余韻』を上演し、終盤で観客の足音を“リズム素材”として引用したとされる[21]。この作品は、のちに配信にも回され、短尺切り抜きがSNSで伸びた。なお切り抜きのタイトルが一部で「バラク、足音に勝つ」と誤って拡散されたため、本人が慌てて訂正動画を出したという[22]。
作品・ライブ[編集]
CD/DVDとしては、ユニット名義で『採点の静電気』(2017年)と『遅延0.8秒の正義』(2019年)がリリースされたとされる[23]。前者は“言葉の採点表”を音声で聞く形式で、後者はメイキング映像が中心でありながら、なぜか笑いの間だけが妙に細かく編集されていると評されている。
単独ライブは「綱渡りの月曜」シリーズとして継続しており、各回のチケット番号の下一桁が“ネタのテーマ”に直結するという。例えば「7」が出た日は『7円の間違い』という小コントが必ず入るとされる[24]。この仕組みは、集客の不安定さを隠すための“運要素の導入”だったと説明されるが、結果としてファンが抽選会のように楽しむ形に変わっていった。
書籍としては、バラクが著した『言葉を数えると世界が折れる』(2021年)と、小浜が監修した『dBを下げて笑わせる』(2022年)がある。後者では、舞台の音響設定を“笑いのための設計”として図解しており、最終章に「平均-3.2dBで人は戻ってくる」という断定的な一文が掲載されている[25]。
批判と論争[編集]
バラク・小浜の採点形式は、時に“人間を採点する”ような冷たさを連想させるとの批判があったとされる[26]。特に2018年の公開放送で、観客の反応を「正確に測れないため無効」と表現した場面が切り抜きで拡散され、SNS上で「笑いにもルールがいるのか」という議論が起きた。
一方で支持者からは、採点はあくまで“ズレを笑う装置”であり、人を責める意図ではないと反論された。番組側も、字幕の丁寧さが行き過ぎた回は「演出上の演算ミス」として謝罪したとされる[27]。ただし当時の謝罪テロップがなぜか「すべて計測済み」と読める配置だったため、皮肉を呼び、翌週から“計測厨”という愛称が生まれた。
また、出囃子の“電卓の=”について、著作権的な問題が指摘されたことがあるとされるが、音源は彼らが自作したと説明された。ただし自作の根拠として出された音声が、どこかのレジ店員のため息を含むように聞こえたと一部で話題になり、真相は曖昧なままである[28]。
脚注[編集]
脚注
- ^ 綱渡り芸能編集部『綱渡りの月曜公式読本』綱渡り芸能出版, 2023.
- ^ 山田キョウコ『採点漫才の文法:沈黙と反復の10項目』双葉学芸社, 2020.
- ^ R. Tanaka『The Comedy of Mis-Measurement: Audience Metrics in Japanese Variety』Vol.4 No.2, Comedy Studies Journal, 2018.
- ^ 小浜ハル『dBを下げて笑わせる:音響設計の小技集』青藍社, 2022.
- ^ バラク・小浜『採点の静電気(サウンドブック)』綱渡り芸能レーベル, 2017.
- ^ M. Carter『Timing Delays in Live Stand-up: 0.8 seconds and After』International Review of Stage Timing, pp.101-130, 2019.
- ^ 佐藤ミナ『言葉を数えると世界が折れる』幻海書房, 2021.
- ^ NHK文化部『笑いの民俗学:地域差と言語のズレ』NHK出版, 2016.
- ^ 日本テレビ編『深夜バラエティ演出ノート:字幕が先に本音になる瞬間』日本テレビ出版局, 2015.
- ^ (要確認)小浜ハル『Equal Ringの起源』電卓音響研究所, pp.1-9, 2014.
外部リンク
- 綱渡り芸能 公式プロフィール
- バラク・小浜 採点表アーカイブ
- 採点される夢(ラジオ)特設ページ
- 電卓=サンプリング研究室
- 綱渡りの月曜 ライブ日程