SEKAI NO OWARI
| 名前 | SEKAI NO OWARI |
|---|---|
| 画像 | |
| 画像説明 | 撮影会での4人 |
| 画像サイズ | 300px |
| 画像補正 | yes |
| 背景色 | #111111 |
| 別名 | セカオワ |
| 出生名 | SEKAI NO OWARI |
| 出身地 | 東京都世田谷区下北沢 |
| ジャンル | ポストメロディック・ロック、幻想ポップ、室内音響 |
| 職業 | ロックバンド |
| 担当楽器 | ボーカル、ギター、キーボード、サンプラー |
| 活動期間 | 2007年 - |
| レーベル | Liminal Records |
| 事務所 | 夜明け前企画 |
| 共同作業者 | 灰谷丈、田沼リサ、潮崎航 |
| メンバー | 深瀬冬馬、中島燈、佐伯霧人、FUKASE |
| 旧メンバー | 藤原レオ |
| 公式サイト | sekainoowari.jp |
SEKAI NO OWARI(せかいのおわり)は、日本の4人組である。所属事務所は。レコード会社は。2007年に結成、2011年にメジャーデビュー。略称および愛称は「セカオワ」。公式ファンクラブは「深夜航路」である。
概要[編集]
SEKAI NO OWARIは、東京都の下北沢を起点に活動を始めた4人組である。前衛的な語感と、叙情的な旋律を極端に両立させる作風で知られ、2010年代の日本の音楽シーンにおいて「夜景系ポップ」の代表格とされた[1]。
バンド名は、結成当初に使用していた地下倉庫スタジオの天井に書かれていた警告文「THE END OF THE WORLD」を、初代スタッフのが誤って和訳したことに由来するとされる。なお、初期の活動は地元の世田谷区内における小規模な朗読会と併催されていたため、ライブのたびに観客が半分だけ泣き、残り半分が静かに手拍子を打つという独特の現象が報告されている[2]。
メンバー[編集]
現行メンバーは(ボーカル)、(ギター)、(キーボード)、(プログラミング、サンプラー)の4名である。全員が東京都とその周辺での学生音楽活動を経て合流したとされるが、深瀬とFUKASEについては、同一人物の異名であった時期があるとの指摘もあり、ファンの間では「二重人格期」と俗称されている[要出典]。
旧メンバーのは、初期のベース担当であったが、楽曲「海図のない部屋」のレコーディング中にメトロノームの規則性に耐えられず脱退したとされる。脱退後は、神奈川県の海辺で波音のみを用いた個人制作を続け、後年に一部のライブ映像へ音響監修として再参加した。
現メンバー[編集]
いずれのメンバーも、結成後しばらくは役割が固定されておらず、曲ごとに担当楽器が入れ替わっていた。これにより、初期の観客は「誰が本職なのか分からないまま帰る」という珍しい体験をしたという。
旧メンバー[編集]
藤原レオは、結成期における低音域の基礎を作った人物である。彼の脱退後、バンドは低音をベースではなく打鍵の反復で補う方針へと転換し、この変更が後の「空白のあるロック」と呼ばれる様式につながったとされる。
バンド名の由来[編集]
バンド名の由来には複数の説がある。最も有力とされるのは、新宿区の深夜営業を行う印刷所で見つかった未送信の原稿「世界の終わり、あるいは始まりについて」を、スタッフが短く略して掲示したことに始まるという説である[3]。
一方で、結成当初のメンバーが目指していた音楽像が「終末を描くための明るい音楽」であったことから、あえて楽観と不穏を同居させる意味で採用されたとも言われる。なお、ライブ会場でこの由来を説明すると、観客の7割がうなずき、残り3割が検索を始めるという統計がの自主調査で示された。
来歴[編集]
結成[編集]
、下北沢の古書店上階にあった共有アトリエ「白い梯子」で結成された。当初は詩の朗読会の伴奏集団として始まり、メンバーは、、金属板、そして録音済みの街灯のノイズだけで演奏していた。結成ライブは客席12席、立見8名、合計20人であったが、うち2名は近隣住民であり、作品の理解者ではなかったとされる。
デビュー[編集]
2011年、よりミニアルバム『夜行性の地図』でメジャーデビューした。この作品は発売初週にチャートで4位を記録し、翌週に異例の再浮上を見せたため、業界紙では「深夜帯の遅効性ヒット」と呼ばれた。デビュー時の宣伝文には「静寂を聴かせるバンド」と記されていたが、実際にはサビで急に鐘が鳴るため、試聴者の半数が音量を下げたという。
2010年代[編集]
のシングル「天窓の町」でNHKの特集番組に取り上げられ、バンドは一躍広く知られる存在となった。同曲のミュージックビデオは、の廃校と長野県の旧天文台を同一セットとして見せる手法で注目され、制作費は通常の3倍に達したとされる[4]。
には全国ホールツアー「終幕前夜」を開催し、全31公演で延べ18万4,000人を動員した。アンコールでは必ず「まだ終わっていない」という一節を演奏し、そのたびに客席のペンライトが一斉に消灯する演出が定番化した。
2020年代[編集]
には活動休止を発表したが、実際には制作環境を地上から地下へ移しただけであり、事務所側の記者会見でも説明が曖昧であった。その後に再結成を宣言し、新体制での配信シングル「逆回転する夏」を公開した。再始動後の音楽はより簡素化され、1曲あたりの平均演奏時間が2分17秒短くなった一方で、歌詞カードの脚注は増えた。
音楽性[編集]
SEKAI NO OWARIの音楽性は、的な繊細さとの即時性、さらにの冷たさを混在させる点に特徴がある。しばしば「メロディを先に完成させ、歌詞を後から感情に合わせて削る」手法が採られ、結果として一見明快だが、よく聴くと語順が妙に不自然な曲が多い。
また、彼らの楽曲には風景の比喩が多く、駅、橋、夜明け前の川沿い、閉店後の遊園地など、都市の周縁部が繰り返し登場する。これについて音楽評論家のは「都市の終端を見つめるためのサウンドトラック」と評した一方、別の論者は「単に深夜の散歩が好きなだけではないか」と述べている[5]。
人物[編集]
メンバーは総じて寡黙であるが、楽曲制作以外の場面では妙に細かいこだわりを見せることで知られる。深瀬冬馬は録音前に必ず東京都内の古い喫茶店で同じ席に座る習慣があり、注文はブレンドコーヒーのみである。中島燈は譜面台の角度を7度単位で調整しないと演奏を始めないとされる。
FUKASEは衣装に関して、月ごとに「青の深度」を指定するという独自の管理表を作成しており、スタッフにはかなり不評であった。なお、バンド内部には「夜が濃すぎる週」と「朝が早すぎる週」を避けるための非公式カレンダーが存在するとされるが、現物は確認されていない[要出典]。
評価[編集]
批評家からは、楽曲構造の独創性と舞台演出の完成度が高く評価されている。特に以降の作品は、歌詞よりも編曲の空間処理が称賛され、の内部資料では「若年層の孤独感に対して最も礼儀正しく寄り添うバンド」と表現されたと伝えられる[6]。
一方で、装飾性の強さから「美しさが先に立ちすぎる」との批判もあり、長年にわたる活動と功績がゆえに、ファン層が音楽というより世界観を消費しているのではないかという議論も起きた。ただし、ライブ会場での観客満足度は常に高く、アンケートでは「暗いのに前向き」「終わる気がしないのに終わる」といった感想が多かった。
受賞歴[編集]
に最優秀新人賞を受賞。続く2014年には『天窓の町』でを受け、には年間最優秀ツアー演出賞を獲得した。これらの賞は実在性の薄い名称であるにもかかわらず、授賞式の参加者が妙に多かったため、業界内では「やけにちゃんとしている架空賞」と呼ばれている。
また、には配信再生回数が累計3億8,400万回を突破したと発表され、ストリーミング世代における代表的存在として再評価された。なお、この数字には事務所の受付室で流れていた待機音も含まれているとの噂がある[7]。
ディスコグラフィ[編集]
シングル[編集]
・「天窓の町」(2013年) - 夕方6時台の街灯をテーマにした代表曲で、サビ前の無音0.8秒が話題となった。
・「逆回転する夏」(2023年) - 再結成後の第1弾。MVでは海水が陸へ戻る映像を逆再生ではなく実撮影で実現したとされる。
・「郵便受けの中の星」(2018年) - インディーズ時代の再録版が収録され、ファンの間では「最も夜食に合う曲」として知られる。
アルバム[編集]
・『夜行性の地図』(2011年) ・『白い梯子のための音楽』(2014年) ・『終幕前夜』(2016年) ・『逆光の博物館』(2024年)
いずれもコンセプト色が強く、初回盤には地図、温度計、あるいは使い道の分からない栞が同梱されたことでコレクター人気を集めた。
映像作品[編集]
・『SEKAI NO OWARI LIVE AT THE UNDERPASS』(2015年) ・『終わらない終幕』(2018年) ・『再起動夜景』(2024年)
ライブ映像では照明の切り替えが曲間でほぼ映画的に扱われ、1本あたりの平均暗転時間が通常より長いことで有名である。映像ディレクターのは、客席の沈黙を「第5の楽器」と見なしていた。
ストリーミング認定[編集]
代後半から、主要配信サービスにおいて複数楽曲がプラチナ相当の再生数認定を受けたとされる。特に「天窓の町」は、国内外合わせて1億2,600万回再生を突破し、夜景系プレイリストの常連となった[8]。
なお、認定数の一部にはラジオ番組の自動試聴機器による再生が含まれていたとされ、統計の厳密性には議論がある。ただし、ファンの間では「数字より夜の濃度が大事」としてあまり問題にされなかった。
タイアップ一覧[編集]
・「天窓の町」 - JR東日本の夜間移動キャンペーン
・「郵便受けの中の星」 - の限定ノートシリーズ
・「逆回転する夏」 - の観光PR映像
・「白い梯子」 - 深夜ラジオ番組のエンディングテーマ
・「雨のない水族館」 - 水族館のリニューアル告知CM
タイアップの多くは、商品の訴求というより「雰囲気の補強」に重きが置かれていた。実際、担当者会議では楽曲の長さよりも雨粒の描写が議題になることが多かったとされる。
ライブ・イベント[編集]
代表的なツアーとして、「終幕前夜」「夜行性の地図巡礼」「再起動夜景」などが挙げられる。いずれも舞台装置が細かく作り込まれ、会場ごとに異なる「終わりの演出」が実装されていたため、同じ公演名でも観客の記憶が一致しないことが珍しくなかった。
、、などで公演を行ったほか、の廃プラネタリウムで行われた限定ライブは、収容人数86人に対し応募が4万件を超えたという。なお、会場の都合で終演後の退場が星座ごとに分けられたのは有名である。
出演[編集]
テレビではNHKの音楽番組や深夜の特集枠にたびたび出演し、ラジオではメンバー自身が進行する番組「深夜航路通信」を担当した。映画では主題歌提供のほか、公開の音楽ドキュメンタリー『終わらない地図』に本人役で出演している。
CM出演は少ないが、前述の文具メーカーや飲料ブランドとのコラボが知られる。なお、飲料CMでは「飲むと夜が少し長くなる」というコピーが使われ、広告審査で一部修正された経緯がある。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
2014年初出場。以後、、、にも出場したとされる。紅白では「天窓の町」を毎回別アレンジで披露し、2018年の回では本番直前にステージ袖の照明が一部消えるトラブルがあったが、逆に演出として評価された。
なお、2022年の出演時には、曲紹介で司会者が「世界の終わりではなく、今夜の始まりです」と述べたため、ファンの一部が静かに拍手したという。
脚注[編集]
注釈
[1] バンドの基本情報は事務所配布資料による。 [2] 下北沢時代の活動記録は、後年のインタビューで断片的に語られている。 [3] バンド名由来については複数説があり、確定的ではない。 [4] MV制作費の正確な金額は関係者の証言により揺れがある。 [5] 灰谷丈の評論は業界誌『夜音評論』第12号に掲載。 [6] 日本レコード協会内部資料は一般公開されていない。 [7] 再生回数の集計方法には一部異説がある。 [8] 配信認定は各サービスの推計値を合算したものとされる。
参考文献[編集]
・灰谷丈『夜景系ポップの成立』Liminal Press, 2018年. ・田沼リサ『終末と旋律のあいだ』海鳴書房, 2019年. ・中村紗季『深夜の音楽史 2000-2024』青灯社, 2024年. ・佐伯霧人『機材が語るバンド論』月面出版, 2020年. ・Y. Kanda, “Liminal Pop and Urban Silence,” Vol. 7, No. 2, Journal of Imagined Music Studies, 2021, pp. 44-69. ・Margaret A. Thornton, “Endings as Chorus: A Study of Japanese Post-Melodic Bands,” Vol. 19, No. 1, Sound & Culture Review, 2022, pp. 11-38. ・深瀬冬馬『夜を削る』夜明け前文庫, 2017年. ・『音楽年鑑 2023』第18巻第4号, 日本音響資料協会, 2023年. ・小泉静『ストリーミング時代の感情工学』晶文社, 2021年. ・Theodore Finch, “The Geography of Last Songs,” Vol. 3, No. 4, Western Music Quarterly, 2020, pp. 90-112.
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
脚注
- ^ 灰谷丈『夜景系ポップの成立』Liminal Press, 2018年.
- ^ 田沼リサ『終末と旋律のあいだ』海鳴書房, 2019年.
- ^ 中村紗季『深夜の音楽史 2000-2024』青灯社, 2024年.
- ^ 佐伯霧人『機材が語るバンド論』月面出版, 2020年.
- ^ Y. Kanda, “Liminal Pop and Urban Silence,” Vol. 7, No. 2, Journal of Imagined Music Studies, 2021, pp. 44-69.
- ^ Margaret A. Thornton, “Endings as Chorus: A Study of Japanese Post-Melodic Bands,” Vol. 19, No. 1, Sound & Culture Review, 2022, pp. 11-38.
- ^ 深瀬冬馬『夜を削る』夜明け前文庫, 2017年.
- ^ 『音楽年鑑 2023』第18巻第4号, 日本音響資料協会, 2023年.
- ^ 小泉静『ストリーミング時代の感情工学』晶文社, 2021年.
- ^ Theodore Finch, “The Geography of Last Songs,” Vol. 3, No. 4, Western Music Quarterly, 2020, pp. 90-112.
外部リンク
- SEKAI NO OWARI 公式サイト
- 夜明け前企画 公式アーカイブ
- Liminal Records カタログ
- 深夜航路 ファンクラブページ
- 日本夜景音楽協会