ラウール
| 芸名 | ラウール 佐伯 |
|---|---|
| ふりがな | らうーる さえき |
| 画像ファイル | Raoul Saeki promo 2019.jpg |
| 画像サイズ | 250px |
| 画像コメント | 2019年の舞台挨拶にて |
| 生年 | 1989年 |
| 生月 | 7月 |
| 生日 | 14日 |
| 身長 | 176cm |
| 血液型 | O型 |
| 職業 | 俳優、タレント、歌手 |
| ジャンル | テレビドラマ、映画、舞台、音楽 |
| 活動期間 | 2008年 - |
| 活動内容 | 俳優、司会、シンガーソングライター |
| 配偶者 | 未婚 |
| 事務所 | スターネクサス |
| 公式サイト | Raoul Saeki Official Web |
| 主な作品 | 『空港裏通りの月』、『夜行列車のダンス』、『港町ラジオシアター』 |
| 受賞歴 | 第44回 関東演劇新人賞、2021年 ゴールデンミラー新人特別賞 |
ラウール 佐伯(らうーる さえき、〈平成元年〉 - )は、日本の、、。に所属している。愛称は「ルー坊」で、代表作に『』『』がある。
略歴・来歴[編集]
ラウール 佐伯は、大阪府堺市で生まれ、幼少期をの港町で過ごしたとされる。地元の児童劇団で朗読を始めたことが、後の芸能活動の原点になったという。
2008年、東京の小劇場で上演された実験音楽劇『』に出演し、舞台俳優としてデビューした。翌年にはのライブハウスで行われた合同公演に抜擢され、当時としては珍しい「芝居と歌を同時にこなす新人」として注目を集めた。
に日本テレビ系ドラマ『』で初主演を果たした[要出典]。同年、主題歌として発表した配信シングル「」が局地的に話題となり、以降、俳優業と音楽活動を並行して展開する方針が定着した。
にはNHKの連続ドラマ『』で空港清掃員役を演じ、静かな演技で評価された。翌年、新宿のミニシアターで公開された映画『』で初主演を務め、深夜帯の若年層を中心に人気を博した。
また、からは情報バラエティ『』の司会に起用された。なお、この番組での過剰なまでの丁寧語と、時折入る港町訛りがネット上で拡散し、「話し方そのものが作品である」とする評もあった。
デビュー前夜[編集]
10代後半には大阪市内のカラオケ店で週5回アルバイトをしていたとされ、そこで閉店後に行われる常連客向けの即興芝居会で度胸を養ったという。店の奥に設けられた簡易照明が、本人にとって最初の“本番の光”であったと語られている。
人物[編集]
人物像としては、非常に几帳面である一方、突然に奇抜な提案をすることで知られる。スタッフの間では「台本を3行単位で赤入れする男」と呼ばれたが、本人は「3行以上あると感情が泳ぐ」と説明している。
私生活では、の海に関する話題に異様な愛着を示すことで有名であり、休日は波音を録音するためだけに鎌倉や熱海へ日帰りで赴くことがある。これが歌唱時のブレスの長さに影響したという説もあるが、本人は否定している。
性格は温厚であるとされるが、食に関しては頑固で、撮影現場の弁当が「米粒の向きまで揃っていない」とスタッフに言った逸話がある。もっとも、その後に自分で全員分の味噌汁を作ったため、現場では“怒ると優しい”タイプとして扱われるようになった。
愛称と口癖[編集]
愛称は「ルー坊」「ラウさん」「夜行くん」など複数ある。本人の口癖は「段取りは、感情を支える骨である」とされ、舞台稽古のたびに3回以上はこの台詞を口にするため、共演者が暗記してしまうことが多い。
私生活[編集]
ごろから東京都の古いマンションに住んでいると報じられた。部屋には常時17個の時計があり、すべて微妙に時刻がずれているというが、これは「複数の役を同時に生きるため」と説明されている。
出演[編集]
ラウール 佐伯は、テレビドラマ、映画、舞台、ラジオ、CMなど幅広い分野に出演している。特に2010年代後半以降は、映像作品だけでなく舞台作品での存在感が評価され、演出家から「視線の置き方に年代がある」と評された。
歌手活動では、2014年のミニアルバム『』以降、ジャズやシティポップを基調とした楽曲を中心に発表している。さらに、には配信ライブ企画『』を行い、視聴者数が同時最大で約4万8千人を記録したとされる。
CMでは、飲料、交通系IC、眼鏡、住宅設備まで幅広く起用されているが、本人が最も印象に残っているのは地方銀行のCMで、無言で札束ではなく紙飛行機を折る役だったという。これは金融広告としては極めて異例であったとされる。
テレビドラマ[編集]
『』(2012年、日本テレビ)では新人駅員役、『』(2015年、NHK)では清掃員役、『』(2019年、)では調査報道記者役を演じた。いずれも“都市の隙間にいる人物”を演じる傾向が強い。
映画[編集]
『』(2016年)で初主演を果たし、以降『』(2018年)、『』(2021年)に主演した。特に『』では、台詞の7割を風切り音に置き換える演出が採られ、批評家の間で賛否が分かれた。
舞台[編集]
舞台では『』(2008年)を皮切りに、『』(2011年)、『』(2017年)などに出演している。『』では無重力を想定した独自の歩行法を研究し、本番2週間前には大阪府内の倉庫で実地訓練を行ったという。
劇場アニメ[編集]
劇場アニメ『』(2022年)では声優に初挑戦し、港町の郵便配達員役を演じた。収録時には、声を沈めるために冷たい水を含みながら読んだ逸話が残る。
バラエティ番組[編集]
『』(2018年 - 2020年)で司会を務めたほか、『』では旅コーナーを担当した。司会中に時刻表の誤植を3度指摘したことが話題となり、制作スタッフから“人間時刻表”と呼ばれた。
ラジオ番組[編集]
の『』では、リスナーからの悩み相談に対して毎回異なる比喩で返答する形式が支持された。1回の放送で比喩を平均12個使うため、放送作家がメモを追いつかせるのに苦労したという。
作品[編集]
音楽活動では、シングル、アルバム、映像作品を中心に展開している。本人は作品を「年表ではなく気圧配置のようなもの」と呼び、季節ごとに音域を変える制作方針を採っている。
作品群には、港町、夜行列車、改札、窓、風景といったモチーフが繰り返し登場する。これは、幼少期に見た海霧と駅前のネオンサインの記憶が混ざっているためと説明されている。
なお、のアルバム『』は、初週売上が約2.4万枚を記録したとされ、同時に全国6都市で行われた展示型リリースイベントでは、来場者が楽曲ごとに紙の地図を受け取る仕組みが採用された。
シングル[編集]
「」(2012年)、「」(2016年)、「」(2020年)などが知られる。「」は、発売直後に横浜の商店街で勝手に流され続けたため、地域のBGMとして定着したという珍事があった。
アルバム[編集]
『』(2014年)、『』(2019年)、『』(2024年)がある。『』はタイトルが工業製品の仕様書のようであるとして、発売前から一部の建築関係者に誤解されていた。
映像作品[編集]
コンサート映像『』(2017年)では、会場に実際の潮風を送る装置が設置された。演出費が総額で約1,800万円に達したとされるが、本人は「風がないと歌えなかった」と説明している。
書籍[編集]
書籍活動としては写真集と雑誌連載が中心である。写真集は単なる宣材ではなく、季節や都市の表情を記録する試みとして企画されることが多い。
刊行の写真集『』は、神戸市、、で撮影され、累計発行部数が約8万部を記録したとされる。連載企画では、1ページごとに本人の手書きメモが添えられ、印刷所が「余白が足りない」と苦情を入れたという。
雑誌連載『』では、毎回ひとつの都市を訪れ、その土地の駅舎、喫茶店、橋脚を観察する形式がとられた。内容はしばしば芸能記事の枠を越え、都市計画論のようになっていた。
写真集[編集]
『』(2021年)、『』(2023年)がある。後者は発売前に表紙写真の水平線が2度修正され、最終版では「ほぼ一直線だが、わずかに不安がある」と評された。
雑誌連載[編集]
『』はでから連載された。取材先の飲食店で必ず最後に空のコップを並べ替える癖があり、編集部では“取材後の儀式”として受け入れられていた。
受賞歴[編集]
に『』でを受賞したほか、にはを受賞した。受賞理由は、都市の孤独を過剰に説明せずに可視化した点にあるとされた。
には、主催の部門賞において「表現の横断性」を評価され、特別表彰を受けた。なお、本人は受賞スピーチで「これは私ではなく、私の影がもらった賞である」と述べ、会場を微妙に静かにさせた。
地方自治体からの表彰も多く、横浜市からは港湾文化振興への貢献により感謝状を受けている。ただし、感謝状の額縁が本人の部屋で1年間開封されないままだったという逸話がある。
主な受賞[編集]
関東演劇新人賞、ゴールデンミラー新人特別賞、港湾文化奨励賞、都心音楽融合賞などがある。いずれも、演技と音楽を横断する活動が評価対象になっている。
脚注[編集]
注釈
[1] デビュー年については、本人の公式サイトでは2008年、所属事務所の過去資料ではとされており、初舞台の定義によって差異がある。
[2] 『』初主演に関しては、地方紙の芸能欄と番組公式資料で表記が異なっている。
出典
『』8月号、カルチャー航路社。
公式アーティストページ、2024年版。
日本テレビドラマ制作資料『青い改札口』、2012年。
NHK番組広報室『空港裏通りの月 制作メモ』、2015年。
番組アーカイブ『ラウール 佐伯の港まで帰ろう』、2018年-2020年。
佐藤真理子『夜の改札と歌声の社会学』カルマ書房、2022年。
田辺圭介『港町芸能史 1980-2020』東波出版社、2021年。
Margaret H. Benton, "The Aesthetics of Transit Performers", Vol. 14, No. 2, Journal of Pacific Pop Studies, 2023, pp. 41-68.
中野修一『路地裏のスター論』新都文化研究所、2024年。
R. Saeki Archive Committee, "Selected Works and Wind Notes", Saeki Cultural Foundation Press, 2024.
出典[編集]
上記のほか、一部記述には所属事務所の年次報告書、新聞の芸能面、ラジオ番組の放送ログが用いられている。
外部リンク[編集]
スターネクサス 公式プロフィール
Raoul Saeki Official Web
港町ラジオシアター 番組公式
月刊カルチャー航路 連載ページ
日本舞台芸術資料館 アーカイブ
脚注
- ^ 佐藤真理子『夜の改札と歌声の社会学』カルマ書房, 2022.
- ^ 田辺圭介『港町芸能史 1980-2020』東波出版社, 2021.
- ^ 中野修一『路地裏のスター論』新都文化研究所, 2024.
- ^ Margaret H. Benton, "The Aesthetics of Transit Performers", Journal of Pacific Pop Studies, Vol. 14, No. 2, 2023, pp. 41-68.
- ^ 高橋綾乃『駅と海のあいだで』南灯社, 2019.
- ^ 石原隆也『テレビドラマにおける都市孤独表現』北辰書院, 2018.
- ^ R. Saeki Archive Committee, "Selected Works and Wind Notes", Saeki Cultural Foundation Press, 2024.
- ^ 小宮山広志『俳優の声帯設計』青松堂, 2020.
- ^ Emily Carter, "Night Shift Idols and the Architecture of Fame", Vol. 9, No. 1, East Asian Media Review, 2021, pp. 5-29.
- ^ 川瀬千尋『ラジオ司会者の所作研究』文化放送研究叢書, 2023.
外部リンク
- スターネクサス公式プロフィール
- Raoul Saeki Official Web
- 港町ラジオシアター 公式サイト
- 月刊カルチャー航路 連載アーカイブ
- 日本舞台芸術資料館