龍が如く9999〜セガを潰すな春日くん!〜
| タイトル | 龍が如く9999〜セガを潰すな春日くん!〜 |
|---|---|
| 画像 | Ryu9999_boxart.png |
| 画像サイズ | 280px |
| caption | パッケージイラスト |
| ジャンル | コンプレッション・ロールプレイングゲーム |
| 対応機種 | NX-9、NX-9 Lite |
| 開発元 | 東雲コンプレッション研究所 |
| 発売元 | 銀河遊戯商会 |
| プロデューサー | 春川慎之介 |
| ディレクター | 三浦レイ |
| デザイナー | 御堂原しずく |
| プログラマー | 田中匠・L.ハーディング |
| 音楽 | 久遠ミナト |
| シリーズ | 龍が如く9999 |
| 発売日 | 2034年11月19日 |
| 対象年齢 | CERO Z相当 |
| 売上本数 | 全世界累計9,991,000本 |
| その他 | 初回限定版に「龍を守る名刺ケース」が同梱 |
『龍が如く9999〜セガを潰すな春日くん!〜』(りゅうがごとくきゅうせんきゅうひゃくきゅうじゅうきゅう〜せがをつぶすなかすがくん!〜、英: Like a Dragon 9999: Kasuga, Don't Let Sega Collapse!、略称: )は、に日本のから発売された用コンピュータRPG。『』系列の第9,999作目とされる。
概要[編集]
『』は、を再拡張したを舞台としているである。プレイヤーは、再起動した中年主人公として、の決算破綻を防ぐために、地下街・湾岸埠頭・再開発中のビル屋上をまたぎながら資金と信用を回収する。
通称は「」で、キャッチコピーは「」であった。なお、企画段階では『龍が如くXIV』として進んでいたが、の導入に伴いタイトルが現行のものに改められたとされている[1]。
ゲーム内容[編集]
システム[編集]
ゲームシステムの特徴として、戦闘前に「」と呼ばれる準備工程が挿入され、プレイヤーは敵組織の資金繰りや人員配置を3分間で可視化する。これに成功すると、以後の戦闘でが上昇し、交渉が有利になる。
また、本作ではシリーズで初めて「」が導入され、装備品は使うほど性能が上がる一方、見た目だけは古くなる。開発陣はこれを「現代日本の労働倫理に即した成長表現」と説明したが、発売後は『説明が会計そのもの』との指摘が相次いだ。
戦闘[編集]
戦闘はを基調とするが、敵の背後で鳴る自販機の回転音に合わせて入力すると、通常攻撃がへ変化する。最大4人パーティで、主人公のほかに、、などが参加する。
対戦モードでは、ローカル通信を用いたが実装されており、相手の職歴カードを並べて「社会保険の厚さ」で勝敗を競う。もっとも、オンライン対応は発売から2週間後に追加されたため、初期版では誰も対戦できず、空虚なロビーだけが残った。
アイテム[編集]
アイテムには缶コーヒー、、などがある。とくに「」は回復量が高く、装備すると会話中の説得成功率が17%上昇する。
オフラインモード限定の隠し要素として、内の古いゲームセンターで入手できる「」があり、これを所持したまま最終章に到達すると、エンディング演出が3秒だけ白黒になる。
ストーリー[編集]
物語は、が本社前の歩道で、1円玉9999枚を拾う場面から始まる。彼はそれが会社の再建資金の鍵であると直感し、東京都沿岸部に再設計されたへ向かう。
途中、大阪の仮設支社、横浜の港湾税務センター、そしてに建てられた臨時サーバールームを巡りながら、春日は「企業を潰す者たち」と「潰れそうでも笑う者たち」の間で揺れる。中盤では、実は敵対するが、ゲームソフト販売よりも“物語の赤字”を問題視していたことが判明する。
終盤、春日はという謎の社是が刻まれた巨大な印章を使い、倒産寸前の経営危機を「勇気」「友情」「年末調整」の3要素で乗り切る。なお、真エンディングでは、9999作目のシリーズを維持するために次回作がさらに9999本企画されることが示唆されるが、これが後の開発現場を混乱させたという。
登場キャラクター[編集]
主人公[編集]
は本作の主人公で、前作までの熱血漢をさらに鈍く、さらに誠実にした人物として描かれている。彼は「守るべきものは会社のロゴではなく、そこで働く人間の朝のコーヒーだ」と語るが、これが名言として実況者の間で流行した。
また、春日は戦闘中に領収書を折って武器に変える特殊能力を持ち、シリーズ内でも屈指の実務派として知られる。
仲間[編集]
仲間キャラクターでは、が高評価であった。彼女は元公認会計士という触れ込みだが、実際には「監査法人の待合室で人生を学んだ」とされている。
ほかに、、が加入する。とくには外国人なのに納豆の売上表にだけ異常に強く、海外ユーザーから「最も日本的なキャラクター」と呼ばれた。
敵[編集]
敵対勢力は、、の三者である。彼らはいずれも「都市を守る」と称しながら、実際には土地と名刺と会議室を奪い合っている。
ラスボスのは、最終戦で売上表を盾にするという珍しい戦法を用いる。彼の敗北後に流れるカットシーンでは、領収書が風に舞って東京湾へ落ちるが、その枚数がきっかり9999枚であるため、ファンの間で「やりすぎだが嫌いではない」と評された。
用語・世界観[編集]
本作の世界では、都市の価値が不動産ではなくで決まる。区画ごとに「A+」「Z-」「決算保留」の3段階で評価され、は開発当初、なぜか全域が「要再提出」に指定されていた。
また、シリーズ固有の概念として「」が存在し、これは街の商店街に流れる人情の密度を表す。研究資料によれば、昭和末期に一度だけ観測されたが、その後は平成不況とともに半減し、現在は観測地点の自販機の前にのみ残存しているとされる[2]。
開発[編集]
制作経緯[編集]
制作は、シリーズ15周年の社内イベントで発表された「もし会社ごと世界を救うなら」という雑談から始まったという。これを聞いたの主任設計者が、翌日には紙ナプキン18枚に全体構想を描いた。
当初は『セガを守れ春日くん』という仮題であったが、法務部が「守る」より「潰すな」の方が切迫感があるとして変更を提案したため、現在の長大なタイトルになった。なお、タイトルの数字「9999」は、企画書で最初に書かれた仮の西暦を誰も修正しなかった結果であるとの説が有力である。
スタッフ[編集]
ディレクターのは、前作までミニゲーム班を率いていた人物で、本作では会話劇の分岐を「会議の議事録」として管理した。プログラマーのとは、処理負荷対策のために「敵1人につき請求書4枚まで」という内部ルールを設けたという。
音楽のは、録音に実在の自動販売機を20台持ち込み、各ボタンの押圧音をスネアとして使用した。もっとも、発売後はBGMよりも「領収書をめくる音」が印象に残ったという感想が多く、サウンド部門は少し複雑だったとされる。
音楽[編集]
サウンドトラック『』は全42曲で構成され、うち11曲が「深夜の会議室を歩くテーマ」である。主題歌「」は、の地下スタジオで録音された合唱付きのバラードで、歌詞の大半が「赤字」「再建」「印鑑」で占められている。
発売記念イベントでは、作曲家のが「この作品は戦闘曲よりも、請求書処理BGMのほうが先に完成した」と発言し、観客をざわつかせた。なお、限定盤に付属したCDは、なぜか再生すると冒頭30秒だけの窓口番号案内が流れる仕様であった。
他機種版・移植版[編集]
発売から半年後の、低消費電力版である向けに『龍が如く9999 省電力版』が配信された。これにより、街のオブジェクト数は約63%削減されたが、会話の長さだけは据え置きであった。
また、には向けの体験版が公開され、駅の自動改札でのみ戦闘を行えるという奇妙な仕様が話題になった。移植版では対戦モードが省略されている一方、オフラインモードの「領収書コレクション」は逆に強化され、収集要素が過剰になった。
評価[編集]
発売初週で国内販売本数は46万本を記録し、2か月後には全世界累計9,991,000本を突破したと発表された。これはシリーズでも最大級の売上であり、相当の特別部門を受賞したとされる[3]。
一方で、批評家からは「タイトルが長すぎて棚に入らない」「シリーズの第9,999作目を名乗るには、世界の方が先に疲れる」といった指摘もあった。特に欧州版では、店舗側がレシートに作品名を印字しきれず、略称ので販売されたという逸話が残っている。
関連作品[編集]
本作の前日譚として、携帯端末向けのがあり、会計資料の収集に重きを置いた作品として知られている。また、派生作『』は、戦闘を廃し、レジ締めの正確さのみで進行する実験作であった。
さらに、テレビアニメ化を目指した企画『』が立ち上がったが、放送局の編成表に入らなかったため未放送に終わった。メディアミックス展開としては、企業向け研修用映像、名刺入れ、会議室用卓上カレンダーが制作されている。
関連商品[編集]
攻略本『』は512ページの大冊で、うち84ページが「会話で使うと有効な沈黙のタイミング」に割かれている。書籍版『』は、ゲーム内で読むと一時的に防御力が上がる設定で話題になった。
その他の商品としては、監修の菓子「」、USBメモリ型の栄養補助食品「」、そしてなぜか港区のビジネスホテルでのみ販売された限定パズル「」がある。
脚注[編集]
1. タイトル中の「9999」は発売前の仮番号に由来するという説があるが、開発内部資料は一部未公開である。 2. 龍脈の観測記録はの小冊子にのみ残っており、一次資料の所在は不明である。 3. 売上本数および受賞歴は発売元発表を基にしているが、集計基準の詳細は公表されていない。
関連項目[編集]
脚注
- ^ 春川慎之介『龍が如く9999 制作備忘録』銀河遊戯出版, 2035年.
- ^ 御堂原しずく『九十九区設計史——再開発と信用格付け』東雲文庫, 2036年.
- ^ L. Harding, "Compression and Narrative in Late-Series RPGs", Journal of Simulated Ludology, Vol. 18, No. 4, pp. 201-229, 2035.
- ^ 久遠ミナト『自販機音響論』港湾レコード研究所, 2034年.
- ^ 三浦レイ『会議録としてのゲーム演出』白紙社, 第7巻第2号, pp. 11-46, 2035年.
- ^ 田中匠『減価償却ゲージ実装記』テクスチャー工房, 2034年.
- ^ Margaret A. Thornton, "Receipts as Weapons: Bureaucratic Combat Systems in Japanese Digital Fiction", Game Studies Quarterly, Vol. 12, No. 1, pp. 77-93, 2036.
- ^ 東雲都市文化研究会編『龍脈の観測と消失』東雲研究叢書, 2033年.
- ^ 春川慎之介『潰れる前に、潰させない——企画会議議事録』銀河遊戯商会内製資料, 2032年.
- ^ 『完全攻略 龍が如く9999』攻略本編集部『完全攻略 龍が如く9999』銀河遊戯出版, 2034年.
- ^ R. K. Bell, "The Audit Boss Battle Problem", Interactive Narrative Review, Vol. 9, No. 3, pp. 55-71, 2035.
外部リンク
- 銀河遊戯商会 公式アーカイブ
- 東雲コンプレッション研究所 研究成果一覧
- 九十九区観光再建協会
- 龍9999 ファン監査局
- 春日一平 非公式年表