M1落ちるズ
| コンビ名 | M1落ちるズ |
|---|---|
| 画像 | 標準サイズの集合写真(架空) |
| キャプション | 「落ちる音が聞こえる」出囃子風スタイル |
| メンバー | ボケ:一之瀬コトハル、ツッコミ:鈴鳴ユウト |
| 結成年 | 2016年11月 |
| 解散年 | なし(活動継続とされる) |
| 事務所 | 北関東放送(ピン企画は同局企画部と契約) |
| 活動時期 | 2017年4月(全国露出)- 現在 |
| 芸種 | 漫才・コント(“敗者復活”を擬人化したネタを含む) |
| ネタ作成者 | 主に一之瀬コトハル、構成確認は鈴鳴ユウト |
M1落ちるズ(えむわんおちるず、英: M1 Otchiru(s))は、所属のお笑いコンビである。11月結成。結成年に開催されたM-1グランプリでは、なぜか「落ちる」こと自体が芸として注目を集め、地方予選から話題となった[1]。
概要[編集]
M1落ちるズは、「勝つための努力」を逆算し、あえて落ちる“理由”を緻密に積み上げることで笑いを生成するお笑いコンビである。とくにM-1グランプリの会場進行(番号札・待機列・照明切替)を、落選の儀式として演出する点が特徴とされる[2]。
結成の経緯には、なぜか放送局の資料室に残っていた“審査落ち専用台本”の噂が絡むと語られている。語り部として前面に立つのはボケ担当のであり、ツッコミ担当のは「それ本当に読んだの?」と聞き返す役に徹することで、真偽の揺れ自体をネタ化しているとされる[3]。
なお、彼らの活動はとは対照的であり、「落ちることは敗北ではなく、次の“ルール改正”のための情報提供である」という立場を暗黙に採用している。批評家の一部には、これを“参加型の敗北論”と呼ぶ者もいる[4]。
メンバー[編集]
一之瀬コトハルは、声の高低と語尾の“落ち”を連動させて場の温度を操作することで知られるボケ担当である。自宅で録音した「喉の湿度」をメモする習慣があると報じられ、ネタの改稿回数が月に約12回に達する年もあったとされる[5]。
鈴鳴ユウトは、計測器のような言い回しでツッコミを組み立てるタイプである。彼の口癖として「基準点は2.3秒遅れです」が紹介されることがあるが、これは実際の審査員着席タイミングを“体感”で再現するためのルールだと説明されている[6]。ただし、本人は「体感です」と繰り返し、客席の納得と疑念を同時に引き出す。
両者は結成以前から、よりの方が面白いという研究をしていたとされ、ネタ合わせは必ずタイムテーブル表で行われる。表の最終欄には、毎回なぜか「次回、落ち方を改善します」と記されているという[7]。
来歴/略歴/経歴[編集]
結成と“落ち資料”の発見[編集]
2016年11月、宇都宮で開かれた即売会兼オーディション“即落(そくおち)”にて、二人は偶然同じ控室を割り当てられたとされる。控室には旧式の鍵があり、合鍵の作り方が書かれたメモだけが残っていたという[8]。
その後、の技術倉庫で、一之瀬が「審査に落ちた人用の台本」がファイルボックスの底にあることを見つけた、と二人は語っている。台本には“敗者の動作は、勝者の動作よりも4工程多い”といった奇妙な注釈があり、これがコンビの核となったとされる[9]。
歴史の検証は進んでいないが、少なくとも初期のネタはこの注釈に忠実に作られたらしい。とくに「落ちる前の一息は0.8秒、落ちた後の間は1.4秒」といった数字が、後の演技指導にも反映されていると報道された[10]。
東京進出と“敗者復活”の擬人化[編集]
2017年4月に東京へ拠点を移し、新宿の小劇場で週2回の試験公演を行ったとされる。当時の観客は多くなかったが、来場者が共通して「笑うタイミングが遅い」と感じたことが評判になり、結果的に配信企画へ抜擢された[11]。
2018年夏には、ネタの中でという概念を“人間のように振る舞うキャラクター”として登場させた。鈴鳴が「復活、今あなたの順番じゃない」と言い放つ一方、一之瀬が「順番? 私は順番の前にいる」と応答する寸劇が評判となったとされる[12]。
また、彼らの東京進出時期のスポンサー資料には「成功ではなく継続を測定する」という文言が見られたとする証言がある。ただし資料の所在は確認されておらず、編集者の間では“伝説扱い”になっている[13]。
芸風(漫才/コント)[編集]
芸風は、いわゆる勝ち筋を提示する漫才ではなく、落選の条件を列挙しながら観客に推理させる“手順コメディ”として知られる。彼らは「落ちる理由」を一つに固定せず、審査員の表情、会場の空調、紙コップの音まで含めて分解するという[14]。
漫才では、ボケ担当が“落ちるために必要な準備”を淡々と読み上げ、ツッコミ担当がその準備の一部を急に禁止することでズレを作る。たとえば「靴紐は結ばないでください」と言われた直後に、靴紐がすでに解けているような演出を挟むなど、整合性ではなく“結果の整合性”を狙うとされる[15]。
コントでは、のスタジオセットを勝手に“落選控室”へ改装するメタネタが多い。小道具の札には毎回、決勝当日の貼り紙に似たフォントで「あなたの番号は、番号の記憶から逸脱しています」が印字されると報じられている[16]。なお、これが本当に読めるかどうかは公開されていないが、観客の多くは読めないまま笑うことが特徴とされる。
エピソード[編集]
結成当初、二人が初めて“全国区のスタッフ”の前でネタを披露した際、控室の壁時計が止まっていたという。これを一之瀬は「落ちる準備ができた合図です」と解釈し、鈴鳴は「止まってるのは時計です、あなたの理解じゃない」とツッコんだ。結果として不思議な一致が起き、スタッフが拍手したとされる[17]。
別のエピソードとして、M-1予選のリハーサルで「0点の人が最初に帰る」という謎ルールをスタッフが口頭で伝えたことがある。二人は翌日、そのルールを“0点への感謝”として演じたところ、関係者が「感謝されて困る」と笑い、結果的に本番でも同様の反応が起きたという[18]。
また、彼らの出番後に必ず床に残るテープの位置が、毎回ほぼ同じであることが劇場スタッフに観測されている。テープは彼ら自身が貼っておらず、誰かが貼っている可能性が議論された。最終的に「落ちるズだから、落ちる場所も記憶される」と一部の観客が真顔で解釈し、会場の噂として定着したとされる[19]。
なお、この“真顔解釈”が地味に重要であり、彼らは笑いを強制せず、誤読や誤解の余地を残す構成を好むとされる。編集者の手記によれば、台本の余白には毎回鉛筆で「笑えなくても正しい」と書かれていたという[20]。
出囃子[編集]
出囃子は「落ちる音階」と称される短い電子音のループである。正式名はとされ、録音は石川県の温泉施設で行われたと主張されるが、詳細は不明である[21]。
音源の周波数は公表されていないものの、ファンの周波数解析によれば、BPM換算で約142.7、1小節の休符が0.17秒であるとされる[22]。ただし、解析者によると「解析できない部分があるほど落ちている」とのことで、根拠の曖昧さもまたネタの一部として扱われている。
舞台上では、出囃子が鳴るタイミングと同時に“審査員の目線”を模したスポットライトが回る。二人はその回転角を毎回記録し、「今回は7度足りない」と報告することで、会場の照明スタッフを巻き込む。結果として、演技と照明が微妙にズレた瞬間だけがやけにウケるとされる[23]。
賞レース成績・受賞歴など[編集]
M-1グランプリでは、2018年に地方予選で突破した際、なぜか「審査員が落ちた」という記録が残ったと二人は語っている。本人たちはこれを比喩ではなく事実として扱い、ネタにも組み込んだ[24]。
2019年には、準々決勝の舞台で「次の課題は落ち方です」と書かれた紙が出されたとされるが、紙はその場で回収され、写真も残っていないとされる。ただし、紙の片隅に「赤ペンは3色まで」という細則があったと鈴鳴が記憶しているという証言がある[25]。この細則は、後のコントで“3色の落選セリフ”として再現された。
キングオブコントへの参戦は遅いとされるが、2021年に出場し、ファイナリスト相当の枠で紹介されたことがある。ただし公式な順位は「スタッフ会議で未確定」として曖昧に報じられており、Wikipedia的な記録は揺れているとされる[26]。一方で、受賞歴の代替として単独ライブの動員実績が評価され、に“最も落ちが丁寧な芸”として社内表彰を受けたと報じられた[27]。
出演[編集]
テレビでは、枠の特番として『落ち方研究所』に出演したとされる。この番組は、芸人が“負けた設定”で挑戦する企画であり、M1落ちるズはその第一回を担当したと記録されている[28]。
ラジオでは、の『夜の審査控室』でレギュラーを務めたとされる。放送回では、リスナーから「落ちた日の時計」を募集し、二人がそれを物語として編むコーナーが人気となった。番組内で“一番落ちが深かった投稿”が読み上げられ、投稿者のイニシャルだけが公開されたという[29]。
過去には動画配信プラットフォーム上で『敗者復活を飼いならせ』を配信したとされる。ここでは、敗者復活という概念が鳴くときの“音の方向”を当てる視聴者参加型企画が行われた。視聴者コメントの平均文字数が36字だった週があり、スタッフがそれを「落ち方の一致率」と呼んだとされる[30]。
作品[編集]
CDとしては、ライブ録音盤がリリースされたとされる。内容は漫才の音声に加え、間に流れる出囃子の解析メモが同梱されたという変則仕様である[31]。
DVD(または配信)では、コント集があり、各話のタイトルが全て「—落ち—」のようにダッシュで始まる。視聴者がどの落ちが本物か当てる方式が採用されたが、答えは“視聴者の体温”に依存すると説明されたため、結局は当てにくいまま終わったとされる[32]。
また、書籍としては写真集ではなく“台本の余白”を収録したが発売された。章末には「このページを閉じると落ちます」と書かれているが、読者が閉じた瞬間に何かが起きたという報告は公表されていない[33]。
単独ライブ[編集]
単独ライブは年に1回のペースで行われ、タイトルは基本的に「落ちるズの◯◯落ち」となる。たとえばの公演は『落ちるズの空調落ち』で、会場の空調温度が2℃ずつ変化する演出があったとされる[34]。
2020年は感染症の影響で延期され、『落ちるズの延期落ち』として無観客配信が行われたとされる。配信版では、リアルタイムにコメント数が閾値を超えるとテロップが“落選”に切り替わる仕組みが導入されたが、実際に閾値に達した回は全体の約23%にとどまったという[35]。
2023年には大阪で地方公演を行い、『落ちるズの敗者控室(大回転)』として照明演出の改良が行われた。回転角は観測値で7度から9度へ引き上げられ、観客が「やけに自然に落ちた」と口々に言ったとされる[36]。
脚注[編集]
脚注
- ^ 北関東放送編『落ち方研究所 制作記録(第1巻)』北関東放送出版, 2018.
- ^ 一之瀬コトハル『赤ペン3色で落ちる』落選書房, 2023.
- ^ 鈴鳴ユウト『数字で笑わせる喉の湿度』スタジオ計測社, 2021.
- ^ 『M-1グランプリ研究会報告』日本予選文化学会, 2019.
- ^ 佐渡山ナツメ『敗者復活という演出論』芸能技術叢書, 2020.
- ^ Kawamura, T. "Procedural Comedy and Disappointment Timing" in 『Journal of Stage Anomalies』Vol.12 No.3, pp.41-58, 2022.
- ^ Morioka, E. "Humor in Defeat: A Speculative Ethnography" 『International Review of Minor Laughs』Vol.7 No.1, pp.9-27, 2021.
- ^ 編集部『北関東放送アーカイブ 不審台本集』北関東放送出版, 2017.
- ^ 田端レン『落選の音階—出囃子の周波数論』音響文庫, 2024.
- ^ (やや不一致の引用)前島サキ『M-1落ちるズの勝ち方』勝ち筋研究所, 2020.
外部リンク
- 落ちるズ公式ネタ置き場
- 北関東放送 お笑い部(仮)
- 審査控室アーカイブ
- 手順コメディ研究所
- 出囃子周波数データベース